看護助手に必須資格はないものの、何らかの保有資格を求める声もあります。
看護助手の能力を証明する資格もあり、看護助手実務能力認定試験も代表的な資格の1つ。
待遇や採用での評価をする職場もあり、仕事への理解を深めるのにも有効。
「初めて看護助手になる方」に、特にオススメしたい資格です。
他の関連資格や勉強になる本なども一緒にご紹介。
看護助手実務能力認定試験とは
看護助手実務能力認定試験は、看護助手の知識・能力を証明する資格です。
看護助手が即戦力として活躍できるよう、能力を客観的に判断するものです。
資格認定は全国医療福祉教育協会が行い、試験に合格することで取得出来ます。
試験内容は、マークシートによる学科と記述問題です。
看護助手は、看護師などが専門性を発揮できるよう、業務をサポートする役割を持ちます。
補助と言えど幅広い業務を担当し、看護チームに欠かせない存在です。
資格取得のメリット
看護助手には必須資格はなく、誰でもなる事が出来ます。
しかし資格保有者は、採用や待遇などで有利になる傾向があります。
中には、資格保有者のみ採用という職場もあるようです。
介護業界でも評価のある資格ですので、病院以外での活躍も期待できます。
また待遇や採用も大事ですが、自分が仕事に適応できるかも大切です。
事前に知識や技術を理解しておけば、自分の仕事を助けてくれます。
資格取得を通し、自信を持って転職活動・業務に臨む事が出来るでしょう。
受験方法と資格取得までの流れ
看護助手実務能力認定試験は、全国医療福祉教育協会HPより受験申込できます。
以下は、その申し込み方法です。
- インターネット申し込み
- 郵便で受験願書を送付
受験願書の入手方法
受験願書は、公式HPから印刷可能です。
その他には「申し込みフォーム」や「電話」で請求出来ます。
受験料の支払い
インターネット申し込みや願書送付後は、受験料の支払いが必要です。
支払い方法は、銀行振り込みのみ対応。
- 一般(個人) 7,500円
- 団体 7,000円
上記手続きが完了すると、試験の約10日前に受験票が送付されます。
受験票には、時間や場所、持ち物等が記載されてます。
合格通知は、試験の約1か月後ぐらいに郵送されます。
合格者には、合格証書が発行されます。
※発表日時は公式HPで確認可能
看護助手実務能力認定試験の内容
認定試験は、年3回行われ、専門学校やスクールが会場です。
どちらも公式HPに記載がありますので、あわせて確認下さい。
試験方法や会場など
試験は、マークシートと記述問題です。
合格の目安は、6割以上の正解が目安です。
看護助手実務能力認定試験の内容
試験方法 | 学科(マークシート):25問 記述問題:5問 |
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合格基準 | 正答率6割以上 ※試験難易度による補正あり |
試験時間 | 90分 |
試験日 | 年3回(3月、6月、11月) |
試験会場 | 全国の認定機関(専門学校やスクールなど) |
試験会場は、全国的に用意されています。
ただ一部都道府県だと、会場数が少なるので要確認ですね。
試験の出題範囲と難易度
認定試験の出題内容は、役割や患者への理解、業務の為の基本技術など。
大まかに3分野に分けられ、学科と記述合わせ各10問ずつ出題です。
出題範囲と問題数
学科 (マークシート) |
看護助手業務と役割の理解(10問) 患者の理解(10問 ) 看護助手業務を遂行するための基本技術(5問) |
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記述 | 看護助手業務を遂行するための基本技術(5問) |
もっと細かく見ると、下記のような内容が出題されます
- 医療に関わる制度や法律
- 人体や病気、薬の知識
- 病室環境や介助技術
看護助手実務能力認定試験は、合格率60%~80%です。
難易度は、やや易しいといったところ。
また資格取得の目的の1つは、看護助手の知識と技術の取得です。
その意味でも、試験勉強は必須と言えます。
公式テキストや看護助手関連書籍
公式教材には、「テキスト」と「問題集」があります。
いずれも全国医療福祉教育協会経由で購入出来ますが、他だと入手は難しいようです。
また「図解からだのしくみ大全」も推奨書籍となってます。
こちらは人体構造やそのはたらきを解説した書籍。
身体のシグナルや病気の前兆などを、分かりやすく解説してます。
また公式テキスト以外にも、看護助手向けの書籍が発売されてます。
必要知識や技術を学べる本もあるので、ご紹介。
看護補助者のための医療現場入門
看護助手(看護補助者)の実際の業務を解説。
病院での研修・教育目的も兼ねて作成されており、実践的な内容です。
協会認定の看護助手通信講座
全国医療福祉教育協会が認定する、看護助手の通信講座もあるのでご紹介。
ユーキャンの看護助手講座は、同協会がカリキュラム等を監修しています。
認定試験とは若干異なるようですが、修了で「看護助手実務認定資格証」が発行されます。
ユーキャンの看護助手講座情報
受講費用 | ・一括払い 36,000円(税込み) ・分割払い 3,680円 × 10回(10ヵ月) 計36,800円(税込み) ・送料無料 |
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支払い方法 | ・郵便局 ゆうちょ銀行 ・クレジットカード ・コンビニエンスストア |
教材 | 【メインテキスト】3冊 【副教材】用語・資料集、DVD等 |
受講、学習期間 | 平均学習期間3ヵ月(サポート期間6ヵ月) |
添削課題 | 全3回(修了課題含む) |
返品 | 教材到着後8日以内であれば可能 |
他の看護助手資格
看護助手に有用な他資格には、介護職員初任者研修があります。
介護士寄りの資格ですが、看護助手も身体介助を多く担当します。
実際の求人でも、保有者への評価が見受けられます。
特に高齢者は、簡単な動作にも様々な事故リスクを抱えています。
食事やオムツ交換、更衣や車いす操作など、基本的介護技術は必須です。
民間スクールで取得する為、費用は掛かりますが、試験より取得時期を選びません。
修了試験はあるものの、合格率は極めて高いです。
もちろん介護業界でも評価があります。
転職や待遇、仕事での有用性、総合的にかなり実用的な資格です。
また他の看護助手資格には、メディカルケアワーカーもあります。
こちらは、受験には実務経験や講座受講が必要です。
未経験の方は、実務能力認定試験か初任者研修の方が取得しやすいかもしれません。
受験時期も異なるので、都合の良い資格を選ぶと良いですね。
まとめ
今回は、「看護助手実務能力認定試験」についてお話しました。
認定試験は、看護助手の能力証明資格であり、採用確率や待遇アップが期待できます。
合格は難しくありませんが、仕事でも活躍できるよう理解を深めておきましょう。
看護助手に必須資格はありません。
しかし初めて医療業界で勤務するなら、仕事の理解や自信に繋がるよう、勉強も兼ね取得をオススメします。
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