介護事務資格の1つ、「介護報酬請求事務技能検定試験」の内容をまとめました。
試験情報や合格率、試験勉強方法などの情報をお届けします。
介護事務員としての評価アップに使え、仕事での実務にも活用できます。
介護報酬事務技能検定試験は、テキスト入手がしにくく独学が難しい状況です。
合格を目指す為の通信講座についても、詳しくお伝えします。
介護報酬請求事務技能検定試験とは?
介護報酬請求事務技能検定試験とは、日本医療事務協会が認定する介護事務の資格です。
学科と実技による試験に合格する事で、取得出来ます。
検定試験では、介護事業所での請求事務業務に必要な知識・技能を審査します。
試験合格で有資格者と認められ、履歴書に書く事が出来ます。
※「介護報酬請求事務技能検定試験 合格」と記載できる
資格取得の過程で、介護保険制度や介護報酬、給付管理業務などの知識が身に着きます。
介護事務員として働きたい方、介護職員として業務の幅を広げたい方などにお勧めの資格です。
試験合格で働ける職場と職種
介護報酬請求事務技能検定試験に合格すると、介護事業所等の介護事務員として活躍が可能です。
活躍できる職場例
- 入居介護施設(老人ホーム)
- 通所介護施設(デイサービス)
- 医療機関
また介護事務資格は、介護職員やケアマネなど、他の介護専門職にも取得されています。
仕事への理解を深め、業務を広げる等、スキルアップに有効です。
知識や出来る事を増やす事で、介護業界でのマルチな活躍が可能になります。
介護報酬請求事務技能検定の内容と受験方法
介護報酬請求事務技能検定試験の概要です。
試験内容 | 【学科】正誤問題 25問 【実技】介護給付費明細書作成2問 介護給付費明細書穴埋め1問 ※教材や資料、計算機の持ち込み可 |
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試験日・会場 | 毎月 第4日曜日実施 自宅受験 |
受験資格 |
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受験方法・受験料 | 介護事務講座受講生:配布の受験要項で確認可 法人:電話連絡 【受験料】6,600円(税込) |
合格基準 | 問題の総得点の70%程度を基準 (問題の難易度で補正した点数以上の得点の者) |
合格通知 | 試験日の約2週間後、郵送にて通知 |
備考 | 申し込みやお問い合わせは、日本医療事務協会(03-3349-6011) |
試験範囲 | 介護保険制度のしくみ 給付管理業務の実際 他制度との関係 介護報酬 居宅サービス(サービスコード表含む) 居宅介護支援 施設サービス(サービスコード表含む) 地域密着型サービス |
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試験は、「正誤問題(学科)25問」と「介護給付費明細書(実技)3問」です。
合計28問となります。
合格通知は、試験後約2週間で郵送。
受験方法は、現在は基本的に日本医療事務協会の介護事務講座を受講する形となります。
受験料は6,600円で、受講料とは別途で必要です。
その為、日本医療事務協会の介護事務講座を受講する必要があるので注意。
介護報酬請求事務技能検定が取得できる「通信講座」
日本医療事務協会では、介護報酬請求事務技能検定の介護事務講座を開講してます。
通信と通学コースが用意されてますので、それぞれ情報をお届けします。
介護事務講座(通信)
費用 | 税込47,300円 |
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受講期間 | 最短学習期間は3ヶ月 受講サポート期間は1年 |
学習内容 | ・介護保険の概要 ・介護報酬の基礎知識 ・介護報酬(居宅) ・請求事務実習(居宅) ・介護報酬(施設) ・請求事務実習(施設) |
添削課題 | 全3回(オンラインで提出) |
学習教材 | ・オリジナルテキスト ※(現物・デジタル版) ・練習問題集 ・サービスコード表 ・学習コンプリート動画 |
介護事務講座(通学)
費用 | 税込49,500円 |
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受講期間 | 6時間×3日間、全18時間 |
開校場所 | ・東京都(新宿) ・大阪府(大阪) ・愛知県(名古屋) |
通学の受講先は、新宿・大阪・名古屋の3か所。
多くの場合、通信講座を受講し取得する形となるでしょう。
⇒日本医療事務協会(介護事務とは)
検定試験の合格率と難易度は?
「介護報酬請求事務技能検定試験」の合格率は、現在多くは公表されていません。
公式の介護事務講座の紹介では、資格試験合格率は84.3%と紹介されています。
※2025.2
環境面からも、試験の合格難易度は高いモノと思われます。
また古いデータになりますが、下記は過去に紹介されていた試験合格率。
介護報酬請求事務技能検定試験の合格率 | |
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2018年 | 79.1% |
2017年 | 84.1% |
2016年 | 85.4% |
2015年 | 83.9% |
2014年 | 72.1% |
合格率は、およそ75~85%程度。
現在紹介されている84.3%と、大きく変化はない様子です。
ただし当資格は、介護事務員としての実務能力を測る為の検定試験です。
資格だけでなく、実務能力の取得が目標となります。
資格を活かす為にも、しっかりとした学習の積み重ねが大切になります。
「介護報酬請求事務技能検定」の独学取得は難しい
介護報酬請求事務検定は、講座受講なしに受験が難しい資格です。
そのため、独学での取得もしにくくなっています。
ただ介護事務資格は他にもあり、講座受講無しに受験できる物もあります。
受講必須でないモノの方が多いので、本項で軽く紹介します。
独学なら「他の介護事務資格」も視野に入れる
介護報酬請求事務技能検定の他にも、介護事務の資格は色々あります。
例えば、「ケアクラーク」や「介護事務管理士」といった資格です。
これら介護事務資格には違いもありますが、下記の様な共通点があります。
- 試験の合格で取得
- 試験対策講座もあるが、独学受験も可能
- 在宅受験可能
「試験内容(学科+実技)」や「合格基準(7割目安)」も似てます。
現在は各資格とも、パソコンを使った在宅受験が中心です。
そのため、毎月試験開催される資格が多くなっています。
介護事務資格の独学取得を考えている方は、下記記事も参考にしてみて下さい。
介護事務資格の試験対策講座
関連情報として、試験対策講座の情報もお届けします。
介護事務資格は、公式テキストが入手しにくいのが難点。
その為、試験対策は通信講座が中心となっています。
下記は、各介護事務資格の通信講座を比較したモノです。
介護事務認定実務者 | ケアクラーク | 介護事務管理士 | |
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講座開講スクール | ユーキャン (39,000円) | ニチイ (40,333円) | ソラスト (28,000円) |
通信講座の修了目安 | 標準3ヵ月 | 4ヶ月 | 標準4ヶ月 |
開講スクールも違いますので、その好みで決めても良いでしょう。
腕試しに、色々と受験してみるのも面白いかと思います。
下記から、色々な介護事務講座を比較できるのでご活用ください。
講座受講する時は、必ず目標資格をチェックして下さい
介護事務の独学に役立ちそうな書籍
また介護事務資格は、その多くが独学での勉強がしにくい状況です。
というのも、下記の様な教材が非常に入手しにくい為です。
- 公式テキスト
- 問題集
- 介護事務の参考書
各介護事務資格の個別教材は、あまり出回っておらず入手が難しい状況です。
現状では、各資格に対応した介護事務講座の受講が主流の勉強法に思えます。
どうしても「独学で学びたい」という方へ、介護事務学習に役立ちそうな書籍も紹介します。
参考の1つにどうぞ。
まとめ
今回は、「介護報酬請求事務技能検定」について情報をお伝えしました。
介護事務資格は在宅受験で取得できるモノが多く、学習も取得も気軽に出来ます。
ぜひこの機会に取得検討いかがでしょうか?
各介護事務資格は数も多く、受験の機会も多いのが特徴です。
転職時のアピールはもちろん、自分の知識確認にも役立ててみて下さい。
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