認知症ケア専門士とは?試験やテキストなど資格取得情報まとめ

認知症ケア専門士とは 介護士

介護士として避けては通れない、認知症への対応。
今回ご紹介する認知症ケア専門士は、認知症に特化した介護資格です。

認知症ケアの知識や技術を身に着け、その証明となる資格です。

今回は認知症ケア専門士について、情報をまとめました。
試験やテキストなど、資格取得のための情報をお届けします。

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認知症ケア専門士はどんな資格?

認知症ケア専門士とは、「日本認知症ケア学会」による民間の認定資格です。

認知症ケアの知識や技能、倫理を備えた専門家を養成し、認知症ケアの向上の為の資格です。

「認知症ケアに特化した人材」の育成を目的とし、その証明となる資格です。
2005年に第1回の試験が開催され、毎年3,000~4,000人程度の合格者が出ています。

認知症ケア専門士は、上記学会による試験に合格する事で取得できます。
また受験には、3年以上の認知症ケアの実務経験が必要です。

案内をする女性看護師

2009年度からは「認知症ケア上級専門士」の認定が開始。

家族や学生に認知症の理解を広め、介護人材の輩出の為、「認知症ケア准専門士」の認定も始まりました。
准専門士は、どなたでも受験可能です。

資格取得のメリット

認知症ケア専門士は、受験資格があるだけに専門性の高い資格です。

資格手当については、事業所側がどう判断するかになりますが…
認知症ケアにおいて、レベルの高い知識と技術を習得できます。

一般業界の方やもっと気軽に学びたい方は、認知症介助士がオススメです。

ポイントを説明する看護師

日本認知症ケア学会では、「機関認定制度」というものを創設しています。

これは「認知症ケア(上級含む)専門士が所属し、地域社会の福祉課題に取り組む機関について、利用者に情報提供する為の制度」です。

ネット上で、認知症ケア専門士がいる施設を検索でき、「ウチには認知症に特化した人材がいます」とアピールが出来るワケです。

受験者の保有資格は「介護福祉士」が最多。
介護士のステップアップの為の資格として取得を目指す人が多い様です。

認知症ケア専門士の受験資格・応募方法

認知症ケア専門士の受験資格は以下。

認知症ケア専門士の受験資格
「認知症ケアに関する施設、団体、機関等において、
過去10年間の間に3年以上の認知症ケアの実務経験を有する者

他に必要な資格はなく、その実務経験証明があれば受験可能です。

実務経験がない方は、後述の「認知症ケア准専門士」の受験が出来ます。

注意点
職場は認知症専門である必要はなく、職種なども認知症ケアに携わっていれば制限はありません。
但し、ボランティア活動実習は認知症ケアの実務経験に含まれません

試験の応募と日程

試験の応募は「受験の手引き」を取り寄せ、同封の必要書類を提出して下さい。
「認知症ケア実務経験証明書」はここに同封されています。

※受験の手引きは「認知症ケア専門士公式サイト」から

試験は、1次試験・2次試験があります。
以下が「試験日」と「申し込み期間の目安」。

  • 『1次試験 (筆記)』 
    試験日:毎年7月頃  応募期間:3月~4月頃
  • 『2次試験 (論述・面接)』
    試験日:毎年12月頃  応募期間:8月~9月頃
    ※論述問題は応募時に提出

これはあくまで2019年の日程を元に記述したものです。

実際に試験を受ける際には、必ず公式サイトで日程を確認してください

認知症ケア専門士の試験内容

試験は筆記による一次試験と、論述・面接の二次試験があります。
一次試験に合格する事で、二次試験へと進む事が出来ます。

試験内容と合格条件についてみていきましょう。

一次試験 (筆記)の内容と出題範囲

筆記の一次試験は、「全200問(4分野/各50問)」の5択マーク式です。

各分野70%以上の正解率で合格、各分野ごとに1時間ずつ試験を行います。

筆記試験の出題範囲
認知症ケアの基礎
認知症ケアの実際Ⅰ 総論
認知症ケアの実際Ⅱ 各論
認知症ケアにおける社会資源

受験料は1分野3,000円、4分野全てで12,000円です。

合格通知は、試験から1月後を目安に投函で通知されます。

1度に全分野合格できなくてもOK
1度ですべてに合格できずとも、各分野の合格有効期限は5年間あります。
その為、繰り返し挑戦し合格を目指せます。

一次試験のテキスト

出題範囲は「認知症ケア標準テキスト」という公式テキストから。
4分野でテキストがそれぞれ発売され、全4冊です。

認知症ケア専門士 1次試験テキスト

  • 第1巻 認知症ケアの基礎
  • 第2巻 認知症ケアの実際I:総論 
  • 第3巻 認知症ケアの実際II:各論 
  • 第4巻 認知症ケアにおける社会資源 

一次試験の免除

認知症ケア准専門士」がある場合、以下の要件を満たすと一次試験が免除されます。

その為、まずは准専門士を目指すのも悪くないですね。

一次試験の免除条件

  • 本資格の取得後5年以内であること(就学期間の免除規定あり)
  • 受験する年度の専門士試験の受験資格を満たすこと

二次試験 (論述・面接試験)

一次試験に合格すると、二次試験(論述と面接)に進む事が出来ます。

論述問題は送付され、郵送する形となります。

面接は、6人を1グループとして実施。
当日発表されるテーマで「1分スピーチとディスカッション」計約20分の試験です。

介護リーダーと会議

公式によると、総合評価で以下の要件を満たした場合、合格とされます。

二次試験の合格要件

  • 適切なアセスメントの視点を有している者
  • 認知症を理解している者
  • 適切な介護計画を立てられる者
  • 制度および社会資源を理解している者
  • 認知症の人の倫理的課題を理解している者

受験の際には、下記の事例集を参考にしてください。

合格通知は試験の1か月後を目安に、日本認知症ケア学会ホームページで発表されます。

認知症ケア専門士の合格率は5割

その年によって多少バラつきがありますが、認知症ケア専門士の合格率は50%ほど
低い年で42%ほど、高い年では65%ほどです。

決して不可能ではないものの、試験勉強なしに合格する事は難しいでしょう。

試験勉強での疑問

受験対策として、「公式テキスト」の入手は必須ですね。
学会からリンクがありますが、Amazonなどでも広く取り扱いがあります。

筆記試験は4分野で計4冊、二次試験の事例集が1冊。
合計5冊なので、多いですね。

学会でも受験サポートとして、「受験対策講座」を行ってます。

また公式テキスト以外にも、テキストや問題集などの試験対策書が発売されています。

認知症ケア専門士は資格更新が必要

専門士の資格維持には5年ごとに更新が必要です。

更新には5年以内に30単位を獲得する必要があり、単位は日本認知症ケア学会が主催する講座、認定する他の団体が開催する講座へ参加などで得られます。

また単位にはⅠ~Ⅲまでの「領域」が設定されており、20単位以上は”領域Ⅰ”および”領域Ⅱ”より取得しなければなりません。

案内をする女性看護師

領域と獲得できる単位については以下の通りです。

  • 領域Ⅰ 「学術集会等への参加 (1~8単位)」
  • 領域Ⅱ 「生涯学習プログラム等への参加 (1~5単位)」
  • 領域Ⅲ 「機関紙等への論文発表 (1~8単位)」

5年以内に30単位を取得できない場合、申請する事により1年間の延長を受けられます。
※申請に必要な書類については、公式サイトでダウンロード出来ます

単位取得は、日本認知症ケア学会が主催する学会等では、事務センターにて登録管理。
他団体によるものの場合、「参加証明できる資料」が必要です。

認知症ケア上級専門士とは

認知症ケア上級専門士とは、「ケアチームにおけるリーダーや,地域のアドバイザーとして活躍することが期待できる専門士」に与えられる資格です。

試験に合格する事で取得出来ますが、その受験条件は少々複雑

認知症ケア上級専門士の受験条件

  • 認知症ケア専門士としての経験を3年以上
  •  試験年の3月31日より過去5年間において、認知症ケア専門士の単位を30単位以上取得している
  • 上級専門士研修会を修了している
  •   受験申請期間の最終日までに,次の条件のうちいずれか1つ以上を満たしている
     1.上級専門士制度規則施行細則にある学術集会,地域部会研修会等での演題発表ならびに事例報告(筆頭者のみ)
     2.上級専門士制度規則施行細則にある査読制度のある機関誌等への論文・事例発表(筆頭者のみ)

単位は認知症ケア管理士の資格が有効となっている際に、取得したものに限られます。
応募は手引書を取り寄せ、必要書類を揃えて提出します。

試験内容は全50問の5択マーク式で、正解率70%以上で合格です。

出題内容は、公式による「認知症ケア上級専門士テキスト(全3巻)」からです。

資格の更新について特別必要な事はありませんが、保持の為には「認知症ケア専門士」としての更新は続けなければなりません。

認知症ケア准専門士とは

認知症ケア准専門士とは、実務経験がない人へ認知症ケアへの理解を広める為の認定資格。

その為、受験資格は「満18歳以上」で「認知症ケアの実務経験がない方」です。
過去10年間に3年以上の勤務経験が無い方が対象。

メモをとる新人女性職員

応募には「受験の手引き」を取り寄せる形となります。

試験内容は「認知症ケア専門士」の「1次試験(筆記)」とほぼ同様。
全200問(4分野/各50問)」の5択マーク式です。

合格基準も各分野70点以上と筆記試験のみを抜き出したものとなっているようです。
テキストも同じものを使用しています。

また本資格は他と違い更新手続きが必要ありません
面接試験もありませんし、誰でも気軽に受験できる内容となっています。

合格は郵送及びインターネットで通知、合格者には郵送で認定証が送付されます。

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