今より介護職としてスキルアップしたい。
スキルアップを目的に介護資格をとったり、転職をしたい。
そんな方へ向け、「介護職のスキルアップとなる資格と転職アドバイス」を解説します。
そうして得た情報を共有し、皆様のお役に立てば幸いです。
介護職のスキルアップになる資格資格
まずは介護資格の取得によるスキルアップを紹介します。
資格の取得は、給料や採用率など分かりやすく評価に繋がります。
最もオーソドックスな方法ですね。
取得過程で知識や技術も養え、出来る業務や職種の幅も広がります。
経験や職場に応じ、必要なモノを取得しましょう。
スキルアップにオススメな介護資格
介護職のスキルアップを語るうえで欠かせないのは、下記の主要資格。
- 初任者研修
- 実務者研修
- 介護福祉士
初任者研修に始まり、3年の実務経験を積んで国家資格の介護福祉士を目指す。
これが介護資格による基本的なスキルアップです。
ただこれをご覧の方は、「もっと介護職として学びを増やしたい」という方が多いでしょう。
そんな方には、個人的に下記等の資格がオススメです。
- 福祉用具専門相談員
- レクリエーション介護士
- 喀痰吸引等研修
スキルアップを目指すなら、介護でも「何かに特化」した内容が学びになります。
今回は、その中でもより業務に関わる資格をピックアップしました。
福祉用具専門相談員
福祉用具専門相談員は、福祉用具販売店等に必要となる存在です。
車椅子や介護ベッドなどの調整など、福祉用具の知識を学ぶことができます。
資格取得には研修参加が必要ですが、割と短い時間で取得可能です。
介護業界での知名度や実用性もありますし、介護に福祉用具は欠かせません。
日頃のケアでも、福祉用具の知識を活かした提案ができると思いますよ。
レクリエーション介護士
レクリエーション介護士は、その名の通り「レク特化」の資格です。
デイサービスなど、日常的にレクを行う介護施設は数多くあります。
近年は介護の中でも、余暇や娯楽の提供の重要性は増してきたと感じます。
レクリエーション介護士では、レク企画を専門的に学ぶことが出来ます。
レクスキルがあれば、介護現場で間違いなく活躍できる人材となれます。
モチベが高い方は、1級もあるので目指してみて下さい。
喀痰吸引等研修
喀痰吸引等研修は、医療ケアに関わる内容です。
介護職員でも、条件付きで喀痰吸引や経管栄養に関わる事が出来るようになります。
業務の幅も広がり、実用性の高い資格ですね。
コチラの内容は「実務者研修」にも一部含まれています。
既に修了された方は、実地研修を受ければOKです。
興味がある方は、先に実務者研修を受けてみると良いと思います。
介護福祉士からのスキルアップ資格
介護福祉士は、介護職にとって1つの到達点ともいえる資格。
しかし、介護福祉士からのスキルアップ目標に悩む方も多くいます。
そんな方は、下記資格を目標にしてはどうでしょうか?
介護福祉士から目指せる資格
- ケアマネージャー
- 介護講師
- 認定介護福祉士
介護福祉士取得後は、実務経験を積むと上記資格・職種も視野に入ります。
「ケアマネ」と「介護講師」は、介護福祉士取得後に5年の実務経験が目安ですね。
認定介護福祉士は新しい資格で、まだまだ取得者も少ない状況です。
色々と難しい条件もありますが、目指してみるのも面白いですね。
これらに加え、同じ3福祉士と呼ばれる国家資格を目指すのも良いでしょう。
特に「社会福祉士」は、高齢者福祉の幅広い分野で活躍することが出来ます。
介護職が転職でスキルアップするには?
介護事業所にも、様々な職場があります。
もし転職でスキルアップを図りたいなら、経験がない職場・職種を選ぶと良いでしょう。
同じ介護でも未知の分野、あるいは役職を意識した転職活動に挑戦してみましょう。
介護士のスキルアップになる転職先
介護士が転職でスキルアップするなら、経験がない分野や利用者がいる環境が学びになります。
そうした転職先を探すなら、下記ポイントを意識すると良いですね。
- 「訪問(居宅)」「施設」など、働いた事のない分野
- 特養など介護度の高い施設
- デイ等のレク特化、あるいは自立度の高い介護施設
介護の基本や身体介助を学ぶなら、特養がスキルアップとなります。
介護士としての自信に繋がる職場ですね。
ただ忙しく大変な環境ですので、介護付き有料等で慣れてからでもOK。
その他でいえば、「在宅と施設」。
「介護度の高さ」の違いなどが1つの指標となります。
「思ったより働きやすかった」など、自分の意外な適正発見になる事もありますよ。
もしこだわりがあるならば、転職エージェントも活用しましょう。
求人掲載数も多いですし、希望条件での職場紹介も受けられます。
相談援助職として転職する
介護職として転職でスキルアップなら、違う職種に挑戦する方法もあります。
例えば、下記の様な相談援助職です。
- 生活相談員
- 介護支援専門員(ケアマネ)
- 福祉用具専門相談員
特に相談員とケアマネは、介護職として大きな学びがあります。
既に介護福祉士を持ってるなら、生活相談員。
介護福祉士として実務経験もあるなら、ケアマネの取得に動いてみてはどうでしょう?
介護現場で「介護リーダー(役職者)」を目指す
「自分は現場が好きだ」という方は、介護現場での役職者を目指すと良いでしょう。
- 主任、副主任
- ユニットリーダー
- フロアリーダー
上記の様な、介護リーダー役職者としての経験もスキルアップになります。
職員に指示を出したり、中心となり会議を進行する。
ケア方法の問題や業務改善を考えるなど、仕事のマネジメント能力も育っていきます。
実務者研修をお持ちの方は、挑戦してみてはいかがでしょう?
役職者としての経験は、介護だけでなく働くうえで大きな成長となります。
大変ですが、その分学びは多いはずです。
転職を考えており、リーダー職に興味があるなら、オープニングスタッフもオススメ。
ポストが開いており、人材の定着にも時間がかかる為チャンスは多いです。
役職手当で収入アップもあるし、キャリアアップにもなりますよ。
介護スキルアップとなる「書籍・研修」等
さいごに、個人的に介護職としてスキルアップになった内容を紹介します。
勉強になった「書籍」「研修」など情報の共有をしていきます。
仕事をするうえでの意識など、語っていきます。
勉強となる介護解説書
介護職向けの書籍にも、様々な分野のモノがあります。
自分が今知りたい事、困ってる事に応じて選ぶと、勉強になりますよ。
個人的にオススメしたい書籍は下記。
早引き介護の医学知識ハンドブック
認知症や様々な疾患などについて、細かく分かりやすく解説されてます。
見るべき症状や異常など、介護職に大切な観察力アップや気付きを増やすのに役立ちます。
利用者様の既往など、情報を読み取る力も増えるはずです。
多くの人が難しく感じる、身体介助の技術なら下記書籍。
目で見てわかる最新介護術
こちらは身体介助の方法を解説した書籍。
写真付きで具体的に解説しており、初心者だけでなく経験者の確認にも役立ちます。
⇒初心者介護士へオススメしたい本まとめ
勉強になった「介護研修」
介護施設なんかで働いていると、色々な介護研修に参加する機会があります。
特に外部研修にタメになる内容が多くありましたね。
個人的に受けて良かったのが、下記のモノ。
オススメの介護研修
- ポジショニング(褥瘡予防)
- 拘縮予防
- オムツ研修
私が介護度の高い方を担当してたのもあり、かなり勉強になりました。
特にポジショニングは見よう見まねの人がほとんどだと思います。
学習機会があれば、ぜひ参加してみて下さい。
関連書籍もご紹介しておきます。
【商品説明(内容紹介より)】
皮膚・筋・骨など生体の解剖生理を基本として、褥瘡予防のためにクッション等をどのように使って体圧分散を図るかについて、写真をもとに解説。
能力が高い職員と働く
経験上、最も効率が良い方法は「仕事ができる職員と働く」です。
狙ってできる方法ではないですが、かなりタメになります。
仕事ができる人とは?
- 介護技術や知識に優れる
- リーダーとして上手く立ち回っている
- 指導力がある
- 業務の改善や組み立て方を理解している
- 声掛け方法や着眼点を多く持ち、気付きが多い
利用者への対応、介護技術や知識など、何でもOK。
何か1つでも尊敬できる人がいれば、参考にしましょう。
幸い介護はチームワークですし、その機会は多いはず。
真似たり聞いたりするだけで、飛躍的に成長できます。
また仕事ができる人は、総合力が非常に高いです。
一緒に働いていると、些細な事から考え方まで学びが多くあります。
業務記録を読んでるだけで勉強になりますよ。
もしそんな人が身近にいるなら、だいぶラッキー。
自分の理想に近い職員がいれば、その全てを盗むつもりで吸収しましょう。
必然的に何故かと言葉で伝えねばならず、成長を促すことに繋がります。
まとめ
今回は、「介護職のスキルアップとなる資格・転職」をご説明しました。
まずは介護福祉士を目指しつつ、仕事での疑問を解決できる資格取得。
あるいは学習をしていく事で、地道に総合力を高めていきましょう。
目標に実現に向けた転職活動、資格取得を進めていくと良いですね。
要するに、「まずは介護福祉士を取得する」。
「それ以降は、介護・福祉分野でやりたい事を見つけよう」、という話ですね。
⇒介護・福祉の資格一覧
介護職と言えど、その仕事や対象利用者も様々です。
現場の「身体介助」や「レク活動」を突き詰める。
あるいは「ケアマネに挑戦する」など、何か目標設定をするとスキルアップに繋がります。
やりたい事にチャレンジしやすい環境ですので、失敗を恐れず積極的に行きましょう。
働き方や職場も様々ですので、色々な環境に目を向けてみて下さい。
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