人気の介護求人の1つに「オープニング施設」があります。
転職サイトなどでも特集を組まれており、人気の高さが伺えますね。
新しい職場を作っていくワクワク感、新規職員が入りやすい環境など…、
オープニングスタッフならではの魅力が沢山あります。
当記事では、自分の経験を元に、介護施設のオープニングスタッフを解説。
求人検索や応募条件、志望動機などの転職方法までご説明しましょう。
介護職員のオープニングスタッフの仕事内容
介護施設のオープニングスタッフは、施設のオープン前から仕事があります。
オープン時にしか経験できない、貴重な内容も色々ありますよ。
さらに、新規施設ならではの働きやすさ、職場を作る面白さ・やりがいもあります。
介護施設オープンまでの仕事内容
新規オープンの施設では、入居者様を迎えるための環境準備から行います。
事前研修やオリエンテーション等もあり、職員同士ゆっくり顔合わせする時間も持てます。
オープン前にもこんな仕事がある
- 施設環境の準備
- オリエンテーション(顔合わせ、研修など)
- オープニングセレモニー(内覧会)
オープニングセレモニーは、地域の方に施設を案内したり、挨拶する為のイベント。
一度きりの内容なので、これも貴重な体験になるでしょう。
また入居者様が生活する為の環境整備、介護研修も仕事内容ですね。
オープン後は「仕事内容」をゼロから作る
開設準備が整ったら、少しずつ利用者様を迎え介護施設としてスタートします。
オープニングスタッフは開設後が本番と言え、1から仕事や環境を作っていきます。
- 新規入居者の対応方法
- 業務の流れや役割分担
- 施設としてのルール作り
こうした内容をゼロから考え、作っていくのもお仕事です。
大変な苦労もありますが、人間関係もゼロからなので働きやすくも有りますね。
こうしたワクワク感、馴染みやすさがオープニングの魅力。
人気求人なので、転職サイトでも条件検索や特集が組まれてます。
オープニング介護スタッフのメリット
介護施設のオープニングスタッフは、なぜ人気求人なのか。
その理由は、人間関係や仕事内容等にあります。
そのメリットをまとめると、こんな感じです。
オープニングスタッフのメリット
- 人間関係が出来上がっておらず、入り込みやすい
- 仕事や職場作りに深く関われる
- 役職に就くチャンスが多い
- オープニング当初は仕事が少なく、未経験者が覚えやすい
分かりやすく言うと、「職場へのとけ込みやすさ」や「仕事の面白さ」などですね。
新人職員が働きやすい人間関係
オープニングスタッフの1番のメリットは、人間関係での馴染みやすさ。
職員同士の関係もゼロからですし、業務方法も出来上がっていません。
経験や資格の差があっても、より対等に近いスタートが切れます。
転職で辛いのは、職場に慣れるまでの期間。
新人職員特有のやりにくさを回避できるのは、大きなメリット。
そういった意味でも、人間関係で有利が取りやすい環境ですね。
人間関係で選ぶなら「新しい介護施設」
オープニングに関わらず、新しい介護施設の方が人間関係で働きやすいです。
古い施設になるほど、”お局様”の様な力を持ちすぎた意地悪な職員が出てきます。
長く働き続けるほど、人間関係では強くなります。
入り込みやすさはもちろん、自分が有利を取れるのもオープニングのメリットですね。
「職場づくり」や「役職」などのやりがいがある
オープニングスタッフのメリットは、役職に就くチャンスが多い事も挙げられます。
職員の入れ替わりも多い時期である為、そのポストが空きやすいのが特徴。
特に介護主任やユニットリーダー等の役職は、その機会も多いです。
仕事や職場の形が出来るまで苦労も多いですが、やりがいや評価を得る機会も多いと言えます。
オープン前の施設準備やオリエンテーション、オープニングセレモニーなど…、
この時にしか経験できない仕事も沢山あります。
未経験者でも働きやすい
介護施設のオープニングスタッフは、無資格・未経験でも働く事ができます。
それに、下記理由から未経験者が働きやすい面も多いです。
- オープン前に介護研修などを受けられる
- オープン後は徐々に利用者が増える
- 人員も多く募集するので、採用を得やすい
オープン後は、利用者が徐々に増えていく施設がほとんど。
いくつもフロアがある施設でも、最初からその全てを開放はしません。
その為オープン直後は仕事に余裕があり、段階的に忙しくなる形ですね。
時間も限られており、その後忙しくなるものの、こうした時期があるのはメリットの1つ。
募集も余裕を持って行われるので、採用を得やすい面もあります
事前の介護研修を受けられる
またオープニングスタッフは、事前準備として研修参加の機会が多いのも特徴。
現状の介護業界では、未経験者でも入職後に研修を受けられる機会は少なく、現場で働きながら覚える事もよくあります。施設研修も、業務の関係で全員参加が難しくなってます。
私の経験では、オープニング準備中に事前研修を受けられる事が多かったですね。
移乗やオムツ交換などの確認も出来たので、未経験者には嬉しい内容だと思います。
軌道に乗り、忙しくなった施設にはない魅力ですね。
オープニング介護スタッフのデメリット
魅力が多いオープニングスタッフですが、デメリットもあります。
職場ルールや業務など、施設としての形が整うまでは苦労や混乱が多くなります。
オープニングスタッフのデメリット
- 職場ルールが出来上がるまで混乱がある
- 教育環境が整っておらず、経験者の負担が多い
- 人手不足に悩むことも
仕事の苦労や混乱が多い
オープニング施設は、基本的にトライ&エラーの繰り返しです。
仕事や職場ルール、人材など、施設が落ち着くまで時間がかかります。
それがオープニングの醍醐味でもあるのですが、職場に不安を感じたり、「方向性が定まってない」と感じる事もあるでしょう。
職員が定着し、人員が落ち着くまで時間を要する事もあります。
「何とかなる」ぐらいに気楽に構え、気負いすぎない事も大切ですね。
経験者の負担が大きい
どこの介護施設でも、新しい入居者様が入ったら、まずはその理解から始まります。
観察を重ねて、適切な介助やケア方法を作っていきます。
その為に経験者の判断を必要とする場面が多く、負担が偏りがちです。
加え、定員が埋まるまで定期的に新しい方が入ってこられます。
1人のケア方法が確立しないなか、次々と入居があるので対応力も必要です。
事前にゆっくりとした時間があるだけに、そのギャップが辛い時期があります。
望まない役職に就かされる事もある
オープニングから数年は、業務も人員も安定しません。
その為、主任などの役職ポストが空く事も多くなります。
こうした状況下、望まず役職に就かれる事も出てきます。
⇒介護リーダーはなぜ辛い?
経験者を中心としつつも、上手く皆で物事を考え、チームワークを作っていきましょう。
「人事評価」や「雇用改善」に時間がかかる
介護職員の仕事だけでなく、施設運営もゼロからのスタート。
その為、雇用改善への取り組みが形を成したり、効果を上げるまで時間を要する事もあります。
職員の評価基準や待遇なども同様です。
さらには、開設までのスケジュールが伸びてしまうリスクも。
軌道に乗るまでは、いろんな意味で不安定な感じですね。
もちろんそれらが形になった時、オープニングスタッフはその恩恵も大きいです。
勤続年数やそれまでの仕事評価など、活躍し評価を得るチャンスも多いですよ。
オープニング介護施設への具体的な転職方法
ここからは、介護職員としてオープニング施設へ転職する方法を解説します。
求人探しから応募資格、採用など、具体的な内容をお伝えします。
オープニング求人の応募資格
介護施設の求人は、基本的に「資格・経験不問」です。
オープニングスタッフでもそれは変わらず、未経験者でも応募可能。
介護職員としてならば、誰でも応募する事ができ、採用も得られます。
経験者の方が優遇されますが、その点も含め、通常の介護施設と採用基準は変わりません。
実際には、未経験の方も多くいるのでご安心下さい。
雇用条件は、正社員ならフルタイムで夜勤に入れる事とするのが一般的。
それ以外の場合は、非常勤として自分の希望する働き方を選ぶ事が出来ます。

「初任者研修」があると採用に有利
未経験者の場合、初任者研修があると採用に有利になります。
資格保有での待遇アップもありますし、仕事の面でも実用的です。
応募条件がある場合、「要初任者研修」となってる事が多いですね。
就業後は無資格者も取得を求められるので、余裕のあるうちに取っておいた方が楽。
オープニング求人の見つけ方
介護職員としてオープニング施設で働く場合、採用より求人探しに苦労します。
…というのも、オープニング求人は通常より求人数が少ないです。
加え、自分の転職時期と募集がマッチする必要もあり、制約も多め。
なので理想の求人を見つけるには、日頃からこまめな情報チェックが大切です。
新規オープンの介護求人を探す際は、下記の様な方法が有効です。
- 転職サイト
- 求人チラシ
- 同僚や知人の紹介
通常より求人数は少なくなるので、これらを上手く併用しましょう。
転職サイトの「特集」「エージェント」を活用
介護職向けの転職サイトでは、「オープニング求人特集」がよく組まれてます。
また求人検索の際、オープニングで絞り込めるサイトもあります。
エージェントによるの職場紹介も受けられるので、その旨を伝え紹介に期待するのも有効です。
例えば、下記の「マイナビ介護職」でも、オープニング求人を条件検索できます。
介護転職サイトの定番ですね。
オープニングは通常求人と比べ数が少ないので、いくつかの転職サイトを併用しても良いですね。
「求人チラシ」や「紹介」で情報を得る
オープニングの介護施設は、求人チラシでの募集にも積極的です。
ただタイミング次第では、求人を見逃してしまう事もあります。
求人情報が来るのを待つ時間も必要で、確実性にも欠けます。
加えて現場の介護士も、多くの情報を持ってます。
もし現職の方であれば、同僚からの紹介など、思わぬところから新規オープンの情報が聞ける可能性も。
私も介護現場にいますが、新規施設の情報は、たいてい同僚から聞かされてます。
オープニング介護施設で採用を得る志望動機は?
貴重な新規オープンの求人を発見したら、ぜひ採用を得たいもの。
その為には、志望動機はどう伝えるべきでしょうか?
無理せず自分の言葉で、失礼のないようにすれば良いです。
現実には、まだ施設としての実態がない状態です。
「オープニングスタッフ」や「施設形態」。
「施設のアピールポイント」に注目した内容が自然でしょう。
オープニング求人での志望動機例
- 貴重な機会に関わり、スキルアップしたい
- 心機一転し、ゼロから介護を学びたい
- 施設が目指す介護サービスの在り方に共感した
個人的には、無理して背伸びした事を話すぐらいなら、「興味があるのでお話しを伺いたい」と伝えるのも良いと思ってます。
志望動機も大事ですが、服装や言動などのマナーも大切です。
細かな気遣いや挨拶にも注意し、信頼を得るようにしましょう。
まとめ
今回は、介護施設のオープニングスタッフについてお話ししました。
魅力ややりがいが多く、皆で一緒にスタートを切れるのが魅力ですね。
苦労も多いですが、自分の成長も確実に実感できるはずです。
すぐに理想の求人を見つける事は難しいので、焦らず時間をかけて見つけましょう。
オープニングだけに注目せず、施設形態でも求人を選ぶと、ミスマッチを防げますよ。
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