初めての介護士は、分からない事だらけ。
「介護施設の種類」や「業界知識」、「介護技術」など、疑問は尽きません。
そこで今回は、初心者や経験浅い介護士にオススメしたい本を特集します。
- 介護業界や職場の種類
- 介護技術やケアの考え方
- 介護資格の種類
こんな内容、疑問を解決できる書籍を紹介。
これまでの介護士経験を活かし、「初めて介護で働く人に教えたい知識」をまとめました。
「興味がある」「必要だ」と思えるモノがあったら、ぜひ手に取ってみて下さい。
「介護の業界知識」や「職場」が分かる本
まずは「介護士の職場や働き方」を知れる本を紹介します。
「介護業界の仕組み」や「介護サービスの種類」を理解しておくと、転職活動も捗ります。
介護士のキャリアや仕事の雰囲気が分かる本を選びました。
介護の現場と業界のしくみ
介護士になったばかり、または介護に興味があるなど…。
転職前や業界知識を補完したい時には、下記書籍がオススメ。
【内容紹介(商品説明より)】
在宅、施設、地域密着型、介護のしごとを知ろう!
お金の流れ、サービスの内容、介護の変遷と課題、選ばれる事業所を図解!
介護知識0の初心者であれば、転職前に読みたい1冊。
業界の仕組みだけでなく、職場ごとに仕事の流れも説明。
必要資格や職場選びも解説するなど、持っておきたい基本知識はほぼ載ってます。
ただし、介護技術の話はないので注意。
「介護ってどんな仕事」という疑問を丸ごと解決する本ですね。
私も読みましたが、経験者にも勉強になる事は多いです。
働いた職場しか分からない人も多いと思うので、参考になるかと。
1つの内容に特化はしてませんが、ポイントを抑え、必要知識を端的に解説してます。
ヘルプミーヘルパー(マンガでわかる介護職)
介護業界を知りつつ、介護現場の雰囲気が分かる解説コミック。
「お泊りデイ」という介護現場の日常を描いた作品ですね。
経験者目線で見ても、仕事の雰囲気が出てると思います。
【内容紹介(商品説明より要約)】
マンガ家である著者が介護ヘルパー体験を通し、その日々の苦労話を描く。
明るくコミカルな表現のもと、役立つ知識・知見が得られるコミックエッセイ。
表現がコミカルなのでライトな気分で読め、誠実な内容なので読んでいて気分も良い。
「介護をやってみたい」という気持ちを後押ししてくれます。
序盤の雰囲気がかなり好きなので、もっとエピソードも読みたかったですね。
「介護の基礎技術・知識」を学ぶ本
介護技術やケア方法、専門用語など…
介護士の仕事を理解するのに役立つ本の紹介です。
よくある場面から学ぶ介護技術 ステップアップ介護
こちらは、介護の実践的な内容を学ぶならこちら。
【内容紹介(商品説明より)】
介護職の「知識」を「実践力」に変えるシリーズ。
やってしまいがちな不適切な対応場面を取り上げ、よくない原因と具体的な対応方法を丁寧に解説。
食事や排泄、入浴から移乗まで、日常的な介護を網羅。
よくある場面の「コレでいいの?」を解決してくれる一冊。
何となくの介護を減らし、基礎を学ぶのに役立ちますね。
全7冊のシリーズで、他には「認知症対応」「コミュニケーション技術」等も。
目で見てわかる最新介護術(介護技術を学ぶ本)
食事や移乗など、毎日使う介護技術を学べる本です。
【内容紹介(商品説明より)】
すべての動作を連続写真やイラスト図解で徹底的に解説しています。
生活場面での介助を中心としているので、日々の介護にすぐ役立ちます。
連続写真やイラストを多用し、基礎的な介護技術を解説します。
初任者研修でも学ぶ身体介護も、慣れるまではなかなか上手くいきません。
資格を取ってから働ける方ばかりでもないでしょう。
経験者の技術確認書としてもお勧めです。
介護者を守る「ボディメカニクス」
介護士は利用者だけでなく、自分の身体も守る必要があります。
「介護は腰を痛める」とよく言いますが、その防止技術が「ボディメカニクス」。
ボディメカニクスは介護現場でも重視されており、関連書籍も多数あります。
例えばこの本では、腰に負担の少ない介護技術が学べます。
画像も多く載ってるので、かなり参考になるでしょう。
変な癖がつく前に、負担の少ない動作を身に着けておきましょう。
「これ」だけは知っておきたい高齢者ケアにおける命を守る知識と技術 【医学知識】
高齢者を守る為の医学知識が詰まった本です。
「バイタルサイン」や「栄養・水分」、「排便」「嚥下」など…。
介護士なら知っておきたい、身体の基礎知識が覚えられますよ。
【内容紹介(商品説明より)】
高齢者ケアに関する医学的な知識・技術を、超基礎的なところから解説しています。
文字通り、高齢者の命を守る為の情報が書かれてます。
介護技術と同じか、それ以上に知っておくべき内容でしょう。
基礎知識を学ぶにも、スキルアップにも最適です。
介護スタッフのための安心!急変時対応
介護技術と同時に覚えたいの内容が、緊急時の対応。
特に夜勤に入る予定の方は、要チェック。
【内容紹介(商品説明より)】
介護の現場で出あう急変がすぐわかる。対応の手順と要点を理解。
介護は高齢者相手の仕事です。
体調悪化など、急変時の対応も普段から学んでおきましょう。
実際にやると分かりますが、自分がその場に立ち会うとかなり焦ります。
連絡の必要性など、職場ルールも併せて理解しておきましょう。
はじめてでも怖くない 自然死の看取りケア(個人的なオススメ本)
個人的に、多くの介護職に読んで欲しいと思ってる本です。
看取りケアとは、介護施設で最期を迎える方法です。
身体や気持ちの苦痛を取り除き、穏やかに最期を迎えられるよう支援する事。
特に読んでもらいたいのが、後半のインタビュー部分。
介護職や家族本位のケアを批判し、「利用者の事を反応を見て考えるべき」と訴えてます。
仕事に必死になっていると、「~しなければならない」という考えに捉われ、「利用者の反応を見て、判断をする」事が出来なくなる事があります。
介護に役立つ!写真でわかる拘縮ケア(ポジショニング)
拘縮改善の為のポジショニングとシーティングを学べる本です。
※座位ではシーティング、ベッド(臥位)ではポジショニングと呼びます
本書は拘縮の予防・改善に注視し、様々な場面でのケア方法を解説します。
クッションの正しい使い方も理解できますよ。
【内容紹介(商品説明より)】
介護初心者でも確実にできる。
拘縮改善のポジショニング&シーティングの決定版!拘縮させない姿勢がひと目でわかる!
オールカラーの写真を豊富に使い、かなり分かりやすい内容です。
表紙のイメージそのままに詳しく解説があるので、初心者にも易しいですよ。
本書を読めば、何となくのクッションの使い方が減り、根拠や自信を持ってポジショニングを行える様になります。
介護記録や専門用語を学ぶ本
介護士の仕事は、高齢者の身体介護だけではありません。
日々の介護記録もそうですし、ご家族や関係者とのやり取りもあります。
記録の書き方や観察力、介護業界についての幅広い専門知識も求められます。
介護記録の書き方&文例ハンドブック(ケア記録)
介護士の仕事は、利用者の介助だけではありません。
より良いケアや情報共有の為、介護記録(ケア記録)の作成も仕事です。
【内容紹介(商品説明より)】
新たな文例を追加した最新版!生活場面別に書き方のポイントとすぐに使える文例を網羅。
介護記録では、利用者の様子や変化などを「文章」で記入します。
より良い記録にする為には、必要な情報を理解する必要があります。
本書には、場面ごとに見ておくべきポイント、使える文例等が載ってます。
介護は意外に書き仕事も多いので、文章作成能力も大切ですよ。
観察のポイントが分かれば、他スタッフへの報告・相談が必要な内容も理解できます。
一応、当サイトでもで「記録に関する内容」を解説してます。
参考にしつつ、書籍勉強が必要か判断してみて下さい。
現場で役立つ! 介護用語辞典(専門用語を覚える)
介護用語や専門用語を覚えるならこの1冊。
【内容紹介(商品説明より)】
介護される人やご家族、関係者とのコミュニケーションに役立つ1冊!
ケアに関する用語から、疾患、薬、サービスに関する用語までわかる!
「介護用語をまとめた辞書」という感じですね。
適度にイラストを使用しつつ、見やすい内容です。
430ページ程あるのですが、小型本なので持ち運びにも便利。
ちなみに私も持ってます。
カバーを外すと手帳風なので、人に見られたくない時も安心。
ただ専門用語の知識は、別に必須というワケではありません。
業界知識や用語など、情報を効率的に知りたい方は持っておくと良いと思います。
職場によりますが、日常業務ではそっちの言葉が多くなるかも。
高齢者とのコミュニケーション・レク関連の本
介護士は、高齢者とのコミュニケーションや余暇の提供も仕事の1つ。
特にコミュニケーションは仕事上避けて通れず、重要な能力。
これらの学習もまたスキルアップや評価に関わる能力と言えます。
介護現場で使えるコミュニケーション便利帖
介護現場でのコミュニケーションを学べる本です。
円滑なコミュニケーションは、仕事のやりやすさに関わります。
利用者からの信頼は、自身の評価をも高めます。
【内容紹介(商品説明より)】
食事、排泄、入浴など場面ごとの対応方法から認知症の人との関わり方まで詳しく解説。
本書で学ぶ「言葉がけ」技法を実践すれば、よりよい介護ケアへと好循環していくでしょう。
介護士の仕事で大変なのは、入浴や排泄などの身体介助だけではありません。
「利用者の拒否」にも上手く対応しなくてはなりません。
その為には、相手が納得できる理由が必要になります。
仕事のしやすさに影響するので、何気に重要技術ですね。
本でコミュニケーションを学ぶのは、違和感があるかもしれませんが…
拒否トラブルの種類を知り、言葉の引き出しを増やす事にも繋がりますよ。
思わず解きたくなる脳のための毎日テスト
こちらは実際にデイサービスで人気の脳トレ問題を集めた本。
介護士の学習用ではなく、仕事で使うレク本です。
「言葉探し」「穴あきしりとり」など、出来そうで出来ない。
思わず解きたくなる楽しい問題を多数収録してます。
【内容紹介(商品説明より)】
デイサービスで大人気の脳トレ問題を1冊にまとめました。
楽しみながら脳が元気になります!
ちなみに高齢者向け脳トレ本は、別記事でも特集してます。
介護の資格が分かる本
最後に、介護・福祉の資格が分かる本を紹介します。
資格からやりたい仕事を見つけるのも良いと思いますよ。
介護士として必要な資格、資格が必要な職種の事などを知っておきましょう。
福祉・介護の資格と仕事(資格で仕事を調べる)
介護や福祉の仕事を、資格から調べるならこの本。
【内容紹介(商品説明より)】
あなたが近い将来、笑顔で働くために、やりたい仕事が見つかる本です。
資格の取り方から活躍できる職場まで、わかりやすく紹介!
資格を中心に、職種や職場を紹介している本です。
介護士を中心とした関係資格を広く扱い、その取り方まで解説。
福祉や介護の世界で、興味のある仕事を探すのにも役立ちます。
色々な目標、可能性を見つけられるかもしれません。
介護福祉士試験対策本
介護資格の中でも、特に試験勉強を必要とするのは介護福祉士ですね。
国家試験を受ける必要があり、学習は必須です。
ちなみに初任者や実務者研修は、スクールの講座受講で取得します。
確認テストもありますが、講義を聞いてるだけで問題ないです。
介護福祉士の独学勉強に使える本は、関連記事で解説してます。
上記記事でも言ってますが…、
介護・福祉の資格対策テキストでお勧めなのは、「中央法規」の本。
もし試験勉強が必要な時が来たら、参考にして下さい。
あとがき
今回は、「初心者介護士におすすめしたい本」をご紹介しました。
介護士の仕事は、知識や経験が増えるたびに新しい発見があります。
そうした時、あらたな疑問も沢山でてくる事でしょう。
自分が成長する程、面白さややりがいが見えてくる仕事です。
今回紹介した本は、「介護士の成長を助け、導いてくれるモノ」を選びました。
スキルアップや目標設定など、より良い未来に繋がるようお役立てください。
紹介しきれなかった介護本も、まだまだ沢山あります。
特定の役職や介護場面に特化した本もあるので、悩みに応じて探してみて下さいね。
また介護士の仕事をするうえで、準備すべき持ち物もあります。
介護士用品についても、色々とご紹介しているのでご参考下さい。
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