介護の職場では、「制服(ユニフォーム)」の貸与が無い事もよくあります。
そんな時は、自分で介護ウェアやチノパンを用意する必要があります。
しかし介護士に適した服装がある他、職場により「これはダメ」という隠れたルールがある事も。
制服や入浴介助など、「仕事で必要な介護士の服装」を紹介します。
定番デザインやオススメなど、幅広い場面に合わせ内容をお届けします。
介護士に必要な服装とは
介護士が必要とする服装は、下記2種類です。
仕事中は、これらに着替えて業務します。
- 通常時の制服(介護ウェア、チノパン)
- 入浴介助用の服
1つずつ、「何をどのぐらい用意すべきか」説明します。
制服となる「介護ウェア(ポロシャツ)」と「チノパン」
通常時の制服とも言えるのが、下記の3つ。
必須とも言える服装ですね。
- 介護ウェア(ポロシャツ)
- チノパン
- 介護士用エプロン
エプロンは職場によりますが、他2つは必須。
制服貸与の職場では、主に「介護ウェア」と「チノパン」が支給されます。
自分で用意する場合、2~3セットは欲しいところ。
職場で制服の洗濯管理をする職場も多くあります。
必須でないなら急ぎで用意しなくてもOKです。
「入浴介助の服装」も自分で用意する
入浴介助用の服装は、ほぼ支給は無いので自分で用意する必要があります。
これらを用意すればOK。
- 半袖のTシャツ
- ハーフパンツ
詳しくは後述しますが、専用の服装を無理に購入しなくてもOK。
無地のTシャツやハーフジャージがあれば、手持ちの服から使用しても大丈夫です。
こちらは1セットあれば十分です。
介護職の「通勤時の服装」
介護職は、通勤時の服装に決まりはありません。
普段の私服で問題なく、自由な服装で通勤して構いません。
ただ職場では、他職員や利用者の目に留まる可能性もあります。
強いて言えば「キレイ目カジュアル」がオススメですね。
次項から、具体的な選び方を解説します。
介護士の制服の定番デザインと色
それでは、介護士の制服の選び方をお話しします。
制服選びで大切なのは、「動きやすさ」と「安心・清潔感」です。
言い換えると、危険が無く、相手に不快感を与えないモノ。
定番なのが、上記のポロシャツとチノパンの組み合わせ。
制服を支給している職場でも、このスタイルが定番です。
服装選びの基本(デザインや色)
服装の色については、職場により少々考えが分かれます。
何でもOKな職場もあれば、独自の考えでダメな色を指定される事もあります。
上着とズボンの共通事項として、真っ白や真っ黒は避けましょう。
汚れが目立つ、暗い印象があるとして、NGとする職場もある様です。
派手な色やデザインは避ける
原色やビビッドカラーの様な、「鮮やかすぎる色」も避けた方が賢明です。
派手過ぎたり、極端な選択はしない方が無難です。
「派手な柄物」も避けた方が良いですね。
ワンポイントぐらいならOKかと思います。
装飾の無い「安全な服装」を選ぶ
介護では、デザイン以上に安全性が大事です。
金具などの装飾、だぼっとした緩いデザインは避けましょう。
相手の皮膚を傷つけたり、引っ掛かったりして、介護事故の原因になります。
名札も支給されますが、普段着用する所は少ないです。
「介護ウェア(ポロシャツ)」の選び方
「ポロシャツ」は、淡い色や暗めの色が定番です。
プリントや柄の多い物は避け、無地に近いデザインが良いですね。
先程も紹介した、下記の様なポロシャツが無難な選択だと思いますね。
【商品詳細】吸汗速乾ポケット付配色ポロシャツ
ポロシャツは、基本的に半袖だけあれば大丈夫です。
冬場は、上着や長袖インナーを着用する介護士がほとんどです。
施設内なら冷暖房が効いてるので、けっこう快適です。
上着の選び方
上着の選び方も、ポロシャツ等と考え方は同じ。
シンプルで安全性の高い物を重視しましょう。
持っておくのなら、ブルゾンジャケットやカーディガンあたりが主流です。
1つ例を出すなら、下記の様な服装。
【商品詳細】ミニ裏毛ブルゾンカーデ(男女兼用)
こちらの様なブルゾンは、制服貸与でもよく採用される定番スタイル。
安全性には特に注意して選びましょう。
「ケアパンツ(チノパン)」の選び方
ズボンに関しても、金具や装飾の無いデザインを選びましょう。
基本的には「シンプルなチノパン」を選べばOKです
色に関しては、上着より制限が緩い事が多いですね。
定番なのは、下記の様なベージュですね。
【商品詳細】動きやすい快適ストレッチチノ
ちなみに専門ショップでは、「ケアパンツ」と呼ばれます。
商品検索の際には、覚えておくと便利ですよ。
職場によっては、ジャージなんかも許されるようです。
裾を引きづらないよう詰めておくと、さらに◎です。
シューズについては、下記記事で解説してます。
介護士に介助エプロンは必要?
介護士にエプロンの着用を求める職場も、時々あります。
資格スクールの通学時に、名札と共に用意が必要な事も。
介助エプロンの選び方も、制服と考え方は一緒です。
シンプルで危険のないデザインが良いですね。
具体的には、こちらのショート丈エプロンが動きやすいかと。
無地で男女兼用なので、選びやすいと思います。
具体的には、下記記事で紹介してるのでどうぞ。
エプロンは必須ではなく、着用を求める職場は多くないです。
必要と分かってから用意しても遅くないですよ。
「入浴介助の服装」について
入浴介助の服装は、半袖+短パンが基本です。
濡れてしまう事も考え、動きやすいものを選びましょう。
こだわりがなければ、「Tシャツ+ハーフジャージ」がお勧め。
多くの介護士がこの組み合わせを愛用してますね。
【商品詳細】入浴介助 撥水Tシャツ
イメージはこんな感じ。
こだわるなら、上記の様な「撥水加工」の商品から選ぶと楽ですね。
入浴の時は、割とラフな感じの方も多いです。
入浴介助では他に何が必要?
前述の通り、サンダルやエプロンは基本的に職場で用意があります。
服装以外では、フェイスタオル等があれば十分ですね。
必須では無い物の、あると便利なグッズもあります。
服装含め詳しく解説してるので、気になる方は下記記事もどうぞ。
介護士がやってはいけない服装例
介護士が選ぶべきでない、ダメな服装を理由込みで詳しく解説します。
繰り返しになる部分もありますが、服装選びの参考にどうぞ。
「何故か?」を理解して、服装での失敗を減らしましょう。
「危険で不快感がある物」はNG(金具、動きにくい等)
介護でダメな服装とは、要介護者に危険や不快感を与えるものです。
具体的には下記の様な服装ですね。
- 金具がたくさんついている
- 動きにくいデザイン
- 派手すぎる柄や色、匂いが強い
前者2つは、介護事故の防止。
最後の1つは、相手が安心して介護を受けられる為ですね。
介護では、相手に密着しての身体介助が多くあります。
※トイレや車いすへの移乗介助など
その際には、「金具で皮膚を傷つける」。
「引っ掛かったり、力が入らず相手を落としてしまう」という危険が考えられます。
これでは相手が安心して介護を受けられません。
「腕時計」「アクセサリー」「香水」は着用禁止
「アクセサリー」や「腕時計」も、同様の理由でNGです。
密着時の不快感も考え、「香水類」も基本的に禁止です。
仕事中の着用OKですが、利用者にいじられる事もあるので、その点注意。
ただ腕時計に関しては、職場により着用できる場所もあります。
その場合でも薄型ゴム製を選ぶなど配慮は必要です。
危険がある事には変わりないので、ナースウォッチなど代用品を使うのが無難ですね。
そろそろ「あれダメこれダメ」で、辛くなってきたと思います(笑)
良かったら、息抜きに下記記事もどうぞ。
こちらでは、オシャレに注目した服装選びを語ってます。
介護研修の服装(初任者研修など)
初任者や実務者といった、介護研修での服装も説明します。
資格や研修では、職場の制服ほど気にする必要はありません。
勉強の場という事も踏まえたうえで、普段着に近い服装でOKです。
派手過ぎず落ち着いた、所謂キレイ目スタイルが良いですね。
また実技指導がある場合、上着を脱いだら動きやすい服装になると、さらに◎。
実技指導がある時も、その場で着替えられるとは限りません。
「上着を脱いだら~」と、話したのはその為です。
上記は、実技時の服装イメージですね。
持ち込んで着替える形であれば、「Tシャツ+ジャージ」でOKだと思います。
その際は、Yシャツやカーディガン等、前開きであれば何でもOKです。
介護士の制服はどこで買えばよいの?
実際に介護ウェアを探すと、意外に良いデザインが無かったりします。
シンプルなポロシャツすら、なかなか見つからなかったり。
店頭で購入するのであれば、既述の通りユニクロ等がシンプルで選びやすいですね。
そこでオススメしたいのは、ナースリー等の専門ショップ。
「耐久性がある商品」「安く買えるコスパの良い物」など、介護士向け制服も沢山扱ってます。
デザイン面でも選べる商品が多いのも魅力ですね。
看護士向けショップですが、「介護士用グッズ」も販売してます。
制服購入では介護士にとっても定番ショップ、カタログ通販でお馴染みですね。
介護ウェアやシューズ、仕事用グッズなど、必要なモノは基本的にここで全部購入できます。
「仕事用の商品」なので、デザイン選びでも苦労せず済みます。
「印鑑」「靴など」、制服以外の必須アイテムもあるので、知っておくと良いですよ。
まとめ
今回は、介護士の服装(介護ウェア)の選び方をお伝えしました。
介護に適した服装は、「安全、安心、清潔」なもの。
シンプルで動きやすいデザインを選びましょう。
加え職場により、色やデザインへの考え方が異なります。
まずは記事中で述べた無難なものを用意し、周囲の様子を見ながら好みのモノを用意すると良いですね。
介護職は意外と持ち物が多く、仕事では色々な用意が必要です。
当ブログでは介護士用品等を紹介してるので、良かったらご参考下さい。
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