介護タクシーのドライバーになりたい、また介護を学びたいタクシードライバーの方等。
タクシーの仕事で介護に関わりたい方へ、仕事に就く為に知っておきたい情報をまとめました。
当記事では、「介護タクシーの仕事内容と必要資格」を主にお伝えします。
- 介護タクシードライバーに必要な資格
- ドライバーの仕事内容
- 介護タクシーと介護保険タクシーの違い
当ページでは、これらの情報についてご紹介します。
介護タクシーの仕事に興味がある方の参考になれば幸いです。
介護タクシードライバーに必要な資格とは
まずは、介護タクシーのドライバーに必要な資格からご説明します。
介護タクシーの仕事で欲しい資格は、主に下記です。
- 普通自動車二種免許
- 介護職員初任者研修
このうち必須とも言えるが、普通自動車二種免許です。
お客さんを乗せてお金をもらう運転のプロとなる為の資格です。
介護職員初任者研修は、乗降などの介助を行う為の資格です。
介護タクシーは乗り降りの他、病院への付き添いなど介助サービスも行う事があります。
それぞれ取得方法を見ていきましょう。
お客を乗せる為の「普通自動車二種免許」
普通自動車二種免許とは、お客さんを乗せ運転する事が可能になる免許です。
タクシーの他にも、観光バスや代理運転など、運転のプロとなる為の資格です。
仕事で顧客を載せるという事は、その相手の「安全」と「生命」を守る必要があります。
より高い運転技術が求められる為、普通の免許と区別されてます。
「普通自動車二種免許」の取得方法
二種免許の取得条件は、一種免許よりも厳しい内容になっています。
まず取得の為の条件を満たしている必要があります。
- 普通自動車二種免許の取得条件
- ・21歳以上で一種免許の取得から3年以上
- ・両目で0.8以上であり、かつ片目で0.5以上
深視力の平均誤差が2cm以下(深視力とは奥行きを把握する視力) - ・10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえる
上記条件を満たす事で、取得のステップに進む事が出来ます。
普通自動車二種免許の取得方法には、2種類の方法があります。
- 直接技能試験を受ける
- 自動車教習所に通う
学科・技能試験も2種免許ではより厳しく審査されます。
直接試験を受ける「一発試験」と呼ばれる方法は、特に難易度が高くなります。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修とは、介護における基本資格で「ヘルパー2級」と呼ばれていたものです。
車イス操作などをはじめ、基本的な介助技術などを学ぶ為の資格です。
介護タクシーでは、特に介護保険タクシーのドライバーに必要な資格です。
その理由は、介護保険タクシーのドライバーは、「乗降」や「病院での付き添い」といった介助対応も求められる為ですね。
初任者研修は「介護スクールへの通学」で取る
介護職員初任者研修を取るには、対象講座を開講しているスクールに通う必要があります。
入門資格なので、どなたでも取得可能です。
通信講座などもありますが、自宅学習可能な範囲は制限されています。いずれにせよ、スクールへの通学は必須なので注意しましょう。
全国的に展開しているスクールは、ニチイや三幸福祉カレッジ等ですね。
大手介護スクールの比較紹介などもしてるので、参考までに。
まずは初任者研修があれば十分だと思います。
「介護タクシー」と「介護保険タクシー」の仕事の違い
介護タクシーには、介護保険が適用されるものと適用外のものがあります。
利用できる範囲や受けられるサービスなど、違いがあるので確認しましょう。
介護保険適用のタクシーについて
介護保険が適用される介護保険タクシーは、介助を行う事になります。
初任者研修研修が必要なのは、この為ですね。
一般的に介護タクシーというと、こちらを指す事が多いようです。
下記の様な方が、お客として利用されます。
- 要介護1~5の認定を受けている
- 人でバスや電車などの公共交通機関に乗ることができない
- 自宅や有料老人ホーム、ケアハウスやサ高住で生活している
※特養など介護保険施設は利用不可
利用目的も「日常・社会生活に必要な外出」に限られ、以下の様なものになります。
仕事や趣味娯楽の為に使用することは出来ません。
- 通院(受診やリハビリ)
- 選挙投票など
- 預金引き下ろし
介護保険タクシードライバーの仕事内容
介護保険タクシーは、訪問介護に含まれるサービスです。
ドライバーの仕事は、乗降や運転に限らず様々な介助対応も含まれます。
- 着替え等の出発準備、移動の付き添い
- 病院受診のサポート(会計や薬の受け取りなど)
- オムツ交換
車の運転だけでなく、介護士に近い役割もこなさなくてはなりません。
必要であれば、オムツ交換等をする事もあります。
要介護の中には、車イスなどに乗ったままでなければ乗車できない方もいます。
そうした方に対応する為、福祉車両を運転する機会もあります。
後部ドアからスロープで乗り込み、ベルトで固定する様な形ですね。
車体も小型から大型まで様々なものがあります。
介護保険適用外のタクシーの仕事
介護保険適用外のタクシーはケアプラン等にそったものでは無く、前述の様な制約はありません。
よって、趣味や娯楽など幅広く自由に使用する事が出来ます。
介護保険タクシーと違い、ドライバーは介護の有資格者とは限りません。
ドライバーに資格が無い場合、身体介助をする事は出来ません。
こちらの場合も、ドライバーとしては初任者研修を取った方が仕事の幅は広がるでしょう。
評価やスキルアップに繋がり、幅広いニーズに応える事が出来ます。
併せて持っておきたい資格
ここからは、必須では無いけど持っておきたい関連資格をご紹介します。
介護資格は一般企業の方に向けたモノもあるので、取得検討してみて下さい。
サービス介助士(ケアフィッター)
サービス介助士は、サービス業などの方が「介助技術」を身に着ける為の資格です。
車イスの操作などの技術を学びつつ、相手が安心できるよう「おもてなしの心」を学びます。
実技指導を受ける必要がありますが、初任者研修に比べ短期間で取得できます。
下記の様な、より簡単に取得できる関連資格もあります。
- 准サービス介助士(自宅学習のみで可)
- サービス介助基礎研修(2時間の研修セミナー)
これらは取りやすい学習資格という位置づけですね。
ユニバーサルドライバー研修
ユニバーサルドライバー研修とは、タクシー乗務員の接遇や介助を向上させる為の研修です。
介助スキルが身に着くタクシードライバーの為の研修という事で、介護タクシーにピッタリです。
接遇力、介助技術の両方を学び、お客様に気分よくご利用いただける能力が身に着きます。
※詳しくは、全国福祉輸送サービス協会のHPをご覧下さい。
⇒介護・福祉の資格一覧
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