介護施設で働きたいけど、事前に仕事内容を知りたい。
そんな方にご紹介したいのは、「日勤者の仕事内容」です。
介護職で初めて働く方の多くは、まず日勤業務を覚える事から始まります。
「施設介護士の基本」ともいえる内容ですし、イメージを掴むのにピッタリですね。
- 介護施設における日勤者の仕事内容
- 日勤のみで働く事はできる?
- 日勤リーダーって何?
当記事では、こうした「介護施設の日勤の内容」を解説。
日勤のみで働く事も可能ですし、介護施設によっては日勤のみで正社員採用もあります。
興味のある方、転職活動中の方などはぜひご参考下さい。
介護職員の「日勤の仕事内容」
介護施設における日勤職員は、主に「9:00~18:00」で働く職員の事です。
※その他には、「早番」や「遅番」、「夜勤」等のシフトが存在します。
施設の日勤介護職員は、主に下記2つに役割が分かれます。
- 入浴介助
- フロアでの利用者対応
日勤者は、その日毎に「フロア」と「入浴」で担当が分かれます。
”入浴介助を行う”か、”フロアに残った利用者の対応をする”かですね。
このあたりを中心に具体的な仕事内容を見ていきます。
日勤者の1日の流れ
下記は、介護施設における日勤者の仕事の流れです。
時間 | 仕事内容 |
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9:00~ |
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10:00 |
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11:00 |
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12:00 |
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13:00 |
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14:00 |
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15:00 |
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16:00 |
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17:00 |
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18:00 | 勤務終了 |
日勤者の仕事は、日中の食事や排泄、入浴のお手伝いが中心です。
午前中は、入浴介助やシーツ交換などの掃除。
午後はレクなど、ゆっくりとした時間になる事が多くなります。
「入浴担当」であれば、お風呂の準備やバイタルの確認。
入浴介助後はお風呂の片づけをし、フロアの業務を手伝います。
「フロア担当」の職員はお茶出しや排泄介助、シーツ交換などが主な仕事です。
日勤は何時から?
先の流れの通り、介護職における日勤は「9:00から18:00」とするのが主流です。
施設生活の流れで言うと、朝食後から夕食前までです。
早番や遅番、夜勤などは施設により時間変動する可能性があります。
日勤者の場合は、どこも9:00~18:00で固定とする事が多いですね。
遅番であれば、就寝介助と夕食が加わる形ですね
入浴介助
介護施設では、利用者様1人につき週2回の入浴を行います。
身体状況に応じ、下記の様な方法で入浴介助を行います。
- 個浴(ふつうのお風呂)
- リフト・チェアー浴(座ったまま入れるお風呂)
- ストレッチャー浴(寝たまま入れるお風呂)
血圧などのバイタルを測った後、それぞれの方法で入浴介助をします。
入浴介助では、「衣服の着脱」「浴槽までの移動」「洗身や洗髪」を手伝います。
お風呂後には、水運補給や保湿剤等を塗ったりもします。
入浴介助の担当は、その日毎で異なります。
「入浴担当」と「フロア担当」、どちらになるかはシフトや職場次第ですね。
⇒「入浴介助ばかり」で辛い!入浴介助なしや楽な介護施設はある?
排泄の介助
介護施設での排泄介助は、主に下記2つの方法で行います。
- トイレ介助
- オムツ交換
トイレに連れて行ってあげ、ズボンの上げ下げを手伝う。
ベッド上でオムツ交換を行うといった仕事です。
それらと同時に、尿取りパットの交換も行います。
利用者毎にその方法、時間などがある程度決まっており、それに従って行います。
食後や食前に行う事が多いですね。
食事の準備やシーツ交換
介護施設の食事は、主に厨房で調理されます。
食事に関して介護職員が担当するのは、主に下記業務です。
- お茶の準備
- 食事用エプロンの準備
- 食事の配膳や片付け
お茶を作ったり、トロミを付ける。
介護用食器やエプロンの準備、配膳や片付けなどですね。
さらに食事は、利用者毎に食事形態が決まっています。
- 刻み
- 水分トロミ
- 塩分などの制限
こうした決まりにそって食事が準備されるので、食形態の把握も大切ですね。
食事や水分の量を介護記録に残すのも仕事です。
また居室のシーツ交換や清掃も、1人につき週1回を目安に行います。
この項で紹介した仕事は、資格を持たない介護助手にも出来る業務です。
日勤のみで働く事も可能なので、自信がない方は介護助手から働いてみるのもオススメ。
介護記録の作成
介護施設では、下記の様な介護記録をつけています。
- 食事量や排泄量
- 熱や血圧などのバイタル
- 文章での生活記録(ケース記録)
自分の行った介助や利用者の様子など、介護記録をつけるのも仕事の1つです。
記録の方法は、チェック表への記入やPCの介護ソフトなど様々。
介護記録について、具体的には下記記事をご覧ください。
日勤リーダーの仕事と役割
介護施設においては、日勤リーダーという役割がある事もあります。
これは主任やユニットリーダー等の役職とは違う、日毎交代で担当する役割です。
日勤リーダーは、下記の様な役割・仕事を担当します。
- 朝礼や夕礼への出席、介護日誌の作成
- 他職種との連絡
- 他介護職への指示出し、申し送り
日勤リーダーの役割は、簡単に言うと現場監督。
情報のやり取りや指示など、その日の業務を円滑に行う為の存在です。
連絡リーダーとも呼ばれ、「他職種との連絡」は主に日勤リーダーを通し行われます。
そのやり取りを元に、効率よく抜けなく業務が行えるよう「指示を出す」のも仕事ですね。
現場の状況を見て、連絡や相談をする必要があります。
そうした役割上、「夜勤者への申し送り」や「業務日誌の作成」も行います。
日勤リーダーは仕事の特性上、職員数の多い大型施設で多く設定される役割ですね。
日勤職員が多い施設では、皆が自分勝手に動いては混乱が生じます。
皆が連携して動けるよう管理する為、日勤リーダーが必要となります。
ただ役職とは違うので、ほぼ手当等が出ないなどの問題もあったりします。
介護職員が日勤のみで働くメリット
介護施設では様々なシフトがありますが、「日勤のみ」で働く事も可能です。
日勤のみで働くメリットには、下記があります。
- 時間が不規則なシフトを避けられる
- 時短勤務など、臨機応変に対応できる
- 職員数も多く、余裕を持って業務に当たれる
まず出勤時間が一定になるので、不定期なシフトを回避できます。
朝方や夜の勤務を避けられ、キツイ勤務を避けやすいですね。
また介護施設では、起床・就寝介助時、夜間は職員が少なく特に忙しい時間帯。
日勤帯は職員が多い時間ですので、他と比較して余裕を持って働けます。
他職員のサポートも受けやすく、仕事に自信のない方にもオススメできる時間帯ですね。
介護職員が「日勤のみ」で働く転職方法
介護職の勤務シフトは、日勤以外もあります。
特に介護施設では24時間仕事があり、正社員には全時間帯での出勤を求められます。
それでも下記方法を取れば、日勤のみで働く事も可能です。
- パートや介護派遣で働く
- デイサービス等で働く
- 「日勤のみ正社員可」の介護施設で働く
中には「正社員の雇用条件」が緩い介護施設もあります。
諦めず、転職前に色々と調べてみましょう。
パート・派遣の非常勤で働く
まずは非常勤で働く方法ですね。
- 介護派遣
- パート
正社員であれば全シフトに入る事を求められますが、非常勤であれば別です。
「日勤のみ」の条件でも採用は十分ありますので、子育て中の主婦も多く働いてます。
派遣やパートはボーナスこそ少ないですが、時給相場は高めです。
希望すれば、「曜日固定」や「短時間」での勤務も可能です。
また下記のかいご畑であれば、介護派遣で働きながら無料で資格取得も出来ます。
介護職が「日勤のみで正社員転職できる職場」
正社員で「日勤のみで介護職員として働く」なら、下記職場がオススメ。
下記は主に「日勤帯のみでサービス提供」をしている職場です。
- デイサービス
- 訪問介護
まずは「デイサービス」を中心とした通いの介護施設。
入居施設と違い、サービスの時間が決まってるので日勤のみで働く事も出来ます。
もう1つは、訪問介護ですね。
こちらは利用者様の自宅に伺い、介護サービスを提供します。
初任者研修等の資格は必要ですが、こちらも日中を中心にサービス提供してます。
求人や面接などで、勤務時間をよく確認するようにしましょう。
「入居介護施設の正社員」で日勤のみは可能?
入居施設の正社員でも、日勤を中心に働ける可能性もあります。
例えば、下記の様な「柔軟な条件」で正社員雇用してる職場もあります。
- 夜勤は「少なめ」「固定曜日」等の条件つき
- 早番や遅番可なら、夜勤なしでも正社員OK
- フルタイムなら、日勤のみでも正社員採用がある
これは私が実際に見てきた職場の内容です。
入居介護施設で日勤のみで働くなら、「フルタイム」が前提条件となります。
「早番や遅番も多少OK」など、妥協すれば可能性も高まるかと思います。
具体的には職場で異なるので、まずは求人を色々と調べてみましょう。
また管理者の考え次第な面もあるので、相談してみると良いですね。
人材不足もあり、介護では正社員条件の緩い職場も増えてます。
日勤中心と考えていても、妥協すれば正社員雇用の可能性を高める事が出来ます。
諦める前に「このぐらいならOK」という線引きを決め、求人を調べてみる事をオススメします。
条件に合った求人の紹介、交渉などのサービスを受けられます。
まとめ
今回は「介護職の日勤の仕事内容」を中心にご説明しました。
夜勤や不定期な時間で働くイメージの介護職ですが、意外とそうとも限りません。
日勤のみで働く事も可能なので、興味がある方はこの機会にぜひチャレンジしてみて下さい。
また当記事は介護士の話でしたが、介護には「相談員」や「ケアマネ」等の仕事も有ります。
実務経験や資格取得が必要な仕事ですが、これらも日勤をメインに働ける職種です。
まずは非常勤で働いて、相談援助職を目指す方法もありますね。
他にも、介護士の仕事を色々紹介してます。
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