勤務時間が不定期なイメージの介護士ですが、どんな勤務で働いてるかご存知でしょうか?
実は介護士は、職場により勤務時間に大きな違いがあります。
職場選びを工夫すれば、「規則正しい時間」で働く事も可能です。
そこで今回は、「介護士のシフト内容(出勤時間)」を職場毎に紹介します。
- 介護士の勤務形態、各シフトの時間を知りたい(早番や遅番は何時からか)
- 不定期なシフトを避けて介護の仕事をしたい
- シフト表はいつ出るの?
こういった疑問に答えていくので、転職活動の参考にどうぞ。
介護士のシフトを職場別に紹介
介護士の勤務時間は、基本的に「実働8時間+休憩1時間」の形です。
ただし夜勤だけは、「実働16時間+休憩2時間」というパターンが主流ですね。
具体的な勤務時間・勤務形態は、事業所のサービス提供時間で異なります。
事業所毎に介護士の出勤時間は違う
- 24時間対応のサービス(入居施設、一部の通所・訪問介護)
- 日中のみのサービス(多くの通所・訪問介護事業所)
サービス提供時間は、大きく見て「24時間」と「日中のみ」の2種類に分けられます。
さらに早番や遅番などの介護士のシフトは、施設毎に異なります。
職場毎に実際のシフト内容を確認してみましょう。
入居介護施設の勤務シフト(24時間対応のサービス)
特養や有料老人ホームなどの入居介護施設では、24時間体制で介護サービスを提供します。
そこでは「早番」や「遅番」などのシフトを組み、交代で介護士が出勤します。
加えて、勤務時間は「2交代制」と「3交代制」で異なります。
介護夜勤の勤務時間には、「16時間(2交代)」か「8時間(3交代)」の2種類があります。
これは職場により異なり、それぞれ「ショート夜勤」「ロング夜勤」とも呼ばれます。
簡単に言うと、夜勤1回が「1日分の勤務」か「2日分の勤務」かという違いです。
「早番」「遅番」「夜勤」は何時から何時まで?
入居介護施設の勤務形態は、2交代と3交代で下記の様に分かれます。
2交代制(16時間夜勤)のシフト例
- 早番 7:00~16:00
- 日勤 9:00~18:00
- 遅番 11:00~20:00
- 夜勤 16:30~翌9:30
3交代制(8時間夜勤)のシフト例
- 早番 7:00~16:00
- 日勤 9:00~18:00
- 遅番 13:00~22:00
- 夜勤 22:00~翌7:00
各シフトの出勤時間は、多少変動する事があります。
例えば早番なら7:30~、日勤なら8:30~等とする施設もあります。
上記2つの大きな違いは、「遅番」「夜勤者」の出勤時間。
遅番の場合、2交代なら”10~11時から20時頃”までの勤務。
3交代なら”13時~22時まで”の勤務が目安。
⇒介護職における「準夜勤」とは
他にもデイ等の通所施設や訪問介護でも、夜間対応や24時間対応のサービスがあります。
例えば、「お泊りデイ」「定期巡回型の訪問介護」などですね。
そういった事業所では、上記に近いシフト内容で働く可能性もあります。
介護士以外の施設職員の勤務時間
入居の介護施設で24時間配置されてるのは、主に介護士です。
「相談員」や「ケアマネ」等の他介護職員、事務員などは、基本的に日中のみの勤務です。
介護士以外の職員の勤務時間例
- 8:30~17:30
- 9:00~18:00
介護士でいう、日勤と同じですね。
多少前後はありますが、介護士以外の施設職員はこの様な形となります。
「デイサービス」「訪問介護」の勤務形態(日中のみ対応)
デイサービスやデイケア等の通所施設、訪問介護は主に日中のみ介護サービスを提供します。
その為、出勤時間はほぼ日勤帯のみです。
多少前後はしますが、下記の様な勤務時間で働きます。
デイや訪問介護での勤務時間例
- 日勤 8:30~17:30
- 日勤 8:00~17:00
「日曜や祝日は休み」など、営業日を定めている事業所も多くあり、入居施設と比べ、出勤時間や出勤日が規則正しいのが特徴です。
ただ先述の様に、夜間対応の事業所もあります。
職場により違いがあるので、確認しましょう。
「介護現場の勤務シフト」はいつ出るの?
介護業界において、シフトは最終日の10日~5日前に出るのが一般的です。
一般的には「月末締め」、あるいは「15日」「20日」とする事が多いですね。
希望休やシフト配布に関しては、月末締めシフトを例にすると下記が目安。
- 希望休の締め切りは15日まで
- シフト配布は20日~25日前後
ただ職員不足の職場も多く、全体的に完成が遅れがちな傾向ですね。
現実的には、現在出てるシフトの2~3日前になる事もよくあります。
シフト最終日近くになったり、完成後に修正が入る事も珍しくありません。
あまり目立つようなら、危険信号の1つとして認識して良いかと思います。
ちなみに介護業界では、月の休みは平均9日程度です。
シフト制勤務の場合、希望休は月に3日程度までとする職場が多いですね。
但しこれは正社員の場合です。
パート社員ならもっと自分の生活スタイルに合った勤務方法も可能です。
パートやアルバイトなら不定期シフトを回避可能
介護士の出勤時間は、雇用形態でも違いがあります。
ここまでの説明は主に正社員として働く場合であり、パート社員はその限りではありません。
パートやアルバイトで可能な働き方
- 早番のみなど、固定シフトで働く
- 出勤日数を減らし、休みを多く確保する
- 短時間勤務で働く
パートやアルバイトであれば、こうした働き方も可能です。
介護求人の「シフト応相談」はどこまでOK?
パートやアルバイトで独自の勤務希望を出す場合、多くの介護求人では「応相談」となります。
応相談というと迷いますが、「週2の3~4時間勤務」でも可能です。
需要としては、そのぐらいが目安となります。
言ったもの勝ちみたいな状況なので、まずは応募先の施設に相談してみて下さい。
ただし施設側の人員状況もある点には注意。
採用を得るには、「自分の条件」と「施設都合」を上手くマッチさせる必要があります。
また短時間パートの働き方に、介護施設での食事や入浴介助の専門スタッフもあります。
人手が足りない業務や時間に、ピンポイントで職員を配置する方法ですね。
この働き方を狙うのは難しいですが、こういった職員を必要とする施設も多くあります。
楽なシフトはどの時間帯?
介護施設等の24時間対応の勤務では、シフトにより仕事内容も異なります。
当然このシフトは楽などの差もありますが、職場による差もあり断言するのは難しいです。
「早番が好き」「遅番が楽」など、好みもある事でしょう。
そこで介護施設の各シフトの仕事例を、簡単に紹介します。
- 早番(朝食前~おやつ後まで、入浴介助多め)
- 日勤(朝食後~夕食前まで、入浴介助多め)
- 遅番(昼食前後~就寝介助後まで)
午前中に入浴介助がある事から、早番や日勤は入浴を担当となる事が多いですね。
また早番者は起床介助、遅番者は就寝介助も行います。
例えば、「早番の残業」や「遅番の早出」が多い傾向です。
夜勤については、介護施設の夜勤の仕事内容をご覧ください。
総じていうと、日勤が一番働きやすいです。
職員数が最も多い時間で働け、忙しくなりがちな朝や夜も回避できます。
業務負担を軽くしたい時にオススメの働き方ですね。
日勤固定で働けば、残業や早出も回避できます。
一方、早番や遅番、夜勤帯は需要が高い時間帯です。
採用率を重視するなら、正社員やフルタイムパートがオススメ。
勤務時間を中心とした職場の選び方
ここまで話した通り、介護士の勤務時間は職場により大きく異なります。
最後に、勤務時間を中心とした職場の選び方をまとめておきます。
勤務時間的に働きやすい介護事業所は?
- 正社員で不定期なシフトを避けたい ⇒ 【デイや訪問介護】
- 短時間や少ない出勤日数で働きたい ⇒ 【パート社員】
勤務時間で働きやすさを見ると、やはりサービス提供時間が限られた職場になりますね。
夜勤や遅い時間を避けつつ、正社員も目指せます
しかし、24時間対応の介護サービスならではメリットもあります。
代表的なのは、「夜勤手当で稼げる」という事。
介護士にとって、分かりやすい給料アップ方法の1つです。
またデイや入居施設、訪問介護では、それぞれ利用者様も仕事内容も異なります。
転職活動の際には、自分の適性も考慮したうえで職場を選んで下さいね。
コメント