介護の仕事でも、特に大変なのが「食事介助」と「入浴介助」。
これらが忙しい時間帯に、食事や入浴専門のパート社員を採用する施設も多くあります。
今回は、こういった「短時間の専門介護パートの働き方」を解説します。
仕事内容や勤務時間、メリットやデメリットまでお話していきます。
仕事内容も絞られているので、自信がない方にもオススメです。
介護の専門短時間パートとは
介護の専門パートとは、食事や入浴などを専門的に行うパート社員です。
業務内容は、「食事介助」や「入浴介助」が中心です。
どちらかのみという事もありますが、両方を専門として働く方もいらっしゃいます。
それぞれ対応した時間内での勤務になるので、短時間で働く事が出来ます。またフロアなど特定の担当を持たず、フリーに動ける職員として扱われたりもします。
なぜ専門パートが必要?
介護施設では、職員が複数の利用者様をみなくてはなりません。
そうした関係で特に人手を必要とするのが、入浴や食事介助です。
- 食事介助を必要とする人が多い
- フロアの見守りがいなくなるので、入浴介助に入れない
こんな感じで、ピンポイントで職員の手を多く必要とする時間が存在します。
そこに「介護の仕事をしたいけど、がっつり働くのは不安」という希望も加わり、専門業務を担当する短時間パートという形で採用する施設も増えてます。
施設での生活でも、高齢者の状態は日々変化します。「自分で食事が食べられなくなった」「入浴の危険が増えた」など、衰えにより必要な介護量も増えていきます。
そうした方が増えると、職員配置と業務量のバランスが一気に崩壊します。そうした業務量の歪みを解消する為、専門パートさんの手が必要になるのです。
介護の専門短時間パートの仕事内容
専門パートとして働く時間は、食事・入浴介助の時間が中心です。
下記は、入居介護施設での時間目安です。
- 食事
朝食 8:00~9:00
昼食 12:00~13:00
夕食 18:00~19:00 - 入浴
日中(午前中が中心)
食事介助の内容と勤務時間
食事介助は、主に自分で食事が食べられない方のお手伝いをします。
他にも、お茶の準備や食器洗い等もお願いする事もあります。
私が見てきた限りでは、決まった1人を担当してもらう形ですね。
基本的にヘルプという立ち位置なので、複数の人を無理して介助させる事もありません。
食事は3食ありますが、特に人手が足りないのは夕方です。
実際には、昼食や夕食のお手伝いをしてもらう事が多いかと思います。
勤務時間は、「食事時間+1時間~30分」ぐらいが目安です。
施設によって違いはあるでしょうが、2時間前後~でも可能な職場もあると思います。
食事介助のみで働くなら、夕方の方が需要があるかもしれません。
入浴介助と勤務時間
入浴介助は、その名の通り安全に入浴をする為のお手伝いです。
基本的に1対1で行いますが、特養等の特浴は2人介助が基本です。
職員が足りず2人も出せない事が多い為、設備のある施設では特浴を担当する事が多いですね。

介護施設の入浴は、日中に行われます。
休憩の都合上、午前中のうちに入浴を終わらせる施設が多いですね。
多くは朝食が終わる9:00過ぎぐらいから、入浴が始まると思われます。
入浴専門パートの勤務時間としては、9:00~12:00ぐらいが目安でしょう。
シーツ交換やゴミ捨て等
施設によりますが、介護助手的な業務を行う事もあります。
例えば「シーツ交換」や「ゴミ捨て」などですね。
慣れた専門パートは、「フリーに動けるヘルプ職員」という立場になる事もあります。職場や勤務条件次第では、食事や入浴を中心としつつ、こういった役割も担ったりしますね。
介護の専門短期パートで働くメリットとデメリット
従来の介護パートと比べての、メリットとデメリットをまとめました。
短期専門パートのメリット
専門パートは通常の職員と違い、従来の職員配置から外れた存在です。時間指定こそありますが、シフト勤務よりは短期間で働けるのがメリットです。
ヘルプともいえる存在なので、自己都合の休みを取りやすいのもポイントですね。
特定のフロアに所属すると、どうしても人手不足で休みにくい環境になりがち。「休んで良い」とは言われるでしょうが、申し訳なさから言い出しにくい事もあります。
専門パートのメリットをまとめると、こんな感じ。
仕事を回す為の職員が別にいるので、気持ちに余裕をもって働くことが出来ます。
仕事内容も特定の業務のみなので、覚えやすいです。
特定のフロア等に所属しないので、記録や細かな業務をする必要もありません。
短期専門パートのデメリット
短期時間の介護パートの求人は多くありますが、専門パートになれるかは施設次第です。
勤務時間の指定をして採用されても、配置先や業務の指定までは難しいですね。
またヘルプという立ち位置なので、その日により色々なフロアを任される可能性もあります。人が足りない場所や時間を見ての、バランス取りを任される事も。
介護の専門パートとして働くデメリットは、以下の様になります。
業務の幅は狭いが、関わる利用者や職員が多いという事ですね。
ただこれはデメリットとも言い切れず、その分スキルアップにも繋がります。
ちょっとズルい言い方をすると、苦手な職員を避ける動きも可能です。
自分でも業務を増やし過ぎない工夫が必要
他にも、便利屋になりすぎないようにも注意が必要です。
あれもこれもと手伝ってしまうと、専門パートのメリットを潰してしまいます。「やれる範囲はここまで」と、自分で線引きをしないと、毎回アテにされてしまいます。
専門の短期パートの求人はある?
さて介護の専門パートの求人ですが、目に見える形での募集は少ないです。
…というのも、介護パートの募集は「出勤時間は応相談」という形が多い為です。
短時間パートの需要は多いですが、最終的には施設側の事情とマッチする必要があります。
まずは「短時間の介護パート」という形で転職活動を始めましょう。
介護の短期パート求人の見つけ方
前述の通り、まずは「出勤日・勤務時間は応相談」という募集を見つけましょう。
こうした内容の求人はかなり多く、あまり苦労せず見つけられると思います。
後は自分の条件を伝え、「入浴や食事専門の働き方も可能か?」と尋ねてみましょう。
特にこだわらないなら、希望する時間と出勤日を伝えればOKです。
短時間の介護パートで需要がある条件
採用率アップの為に、需要が高い条件もお伝えしておきます。
- 土日や祝日OK
- 特別養護老人ホームなど、介護量の多い施設
- 出勤可能日・時間が多い
介護は職員不足なので、出勤時間が多いほど喜ばれます。お子さんの関係で、土日や祝日を休みたいパート職員も多く、ここをクリア出来ればさらに需要アップします。
転職サイトを活用し「短時間パート」を見つける
短時間や専門パートは、介護施設の人員事情とのマッチングが大切です。
また自分の勤務条件を伝える、相手の希望を聞き出すなどの交渉も重要になってきます。
ちょっと難しいと思ったら、転職サイトを活用しましょう。
人材コンサルタントに相談すれば、求人紹介も受けられますよ。
代理交渉なども行ってくれますし、希望条件で働ける職場を探しやすくなります。
介護系転職サイトですと、「きらケア」がマッチング重視を謳っておりお勧め。
内部情報にも強いので、色々な話を聞き出せると思います。
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