介護の仕事でも、特に大変なのが「食事介助」と「入浴介助」。
これらが忙しい時間帯に、食事や入浴介助のみを専門とするパートを採用する施設も多いです。
今回は、こういった「短時間の専門介護パートの働き方」を解説します。
仕事内容や勤務時間、メリットやデメリットまでお話していきます。
実際の仕事内容や求人の探し方まで、詳しく解説します。
食事・入浴介助専門の介護パートとは
介護の専門パートとは、食事や入浴などを専門的に行うパート社員です。
食事や入浴がメインなので、3時間程度の短時間で働く事が出来ます。
どちらかのみという事もありますが、両方を専門として働く方もいます。
「入浴・食事介助のみ」の短時間介護パート
介護の専門パートは、決まった業務のみを行う短時間パートです。
「食事」や「入浴介助」のみを担当します。
入浴・食事介助の専門パートの勤務例を、簡単に見てみましょう。
- 入浴介助のみ(9:00~12:00)
- 食事介助のみ(11:30~13:30)
こんな感じで、短時間勤務の介護パートです。
特に多いのが、入浴介助のみを専門とするパート職員です。
求人でもよく募集がありますね。
どんな働き方をするかは、自分の希望や施設次第。
入浴介助をして昼食の介助を手伝う事もあれば、食事のみの事もあります。
またそれらの介助の準備・片付け等が含まれる事もあります。
またフロアなど特定の担当を持たず、フリーに動ける職員として扱われたりもします。
なぜ専門パートが必要?
介護施設では、職員が複数の利用者様をみなくてはなりません。
そうした関係で特に人手を必要とするのが、入浴や食事介助です。
- 食事介助を必要とする人が多い
- フロアの見守りがいなくなるので、入浴介助に入れない
こんな感じで、ピンポイントで職員の手を多く必要とする時間が存在します。
そこに「介護の仕事をしたいけど、がっつり働くのは不安」という希望も加わり、専門業務を担当する短時間パートという形で採用する施設も増えてます。
施設での生活でも、高齢者の状態は日々変化します。「自分で食事が食べられない」「入浴の危険が増えた」など、衰えにより必要な介護量も増えていきます。
日々増える介護量の負担に対し、専門パートは必要な存在となってます。
短時間ではありますが、とても需要がある働き方です。
「食事・入浴介助専門」の短時間パートの仕事内容
専門パートとして働く時間は、食事・入浴介助の時間が中心です。
下記は、入居介護施設での時間目安です。
- 食事
朝食 8:00~9:00
昼食 12:00~13:00
夕食 18:00~19:00 - 入浴
日中(午前中が中心)
今回は「食事」と「入浴」に分け、具体的な働き方を説明します。
「食事介助のみパート」の仕事内容と勤務時間
食事介助は、主に自分で食事が食べられない方のお手伝いをします。
他にも、お茶の準備や食器洗い等もお願いする事もあります。
私が見てきた限りでは、決まった1人を担当してもらう形ですね。
基本的にヘルプという立ち位置なので、複数の人を無理して介助させる事もありません。
2~3時間の短時間でもOK
食事は3食ありますが、特に人手が足りないのは夕方です。
実際には、昼食や夕食のお手伝いをしてもらう事が多いかと思います。
勤務時間は、「食事時間+1時間~30分」ぐらいが目安です。
施設によって違いはあるでしょうが、2時間前後~でも可能な職場もあると思います。
食事介助のみで働くなら、夕方の方が需要があるかもしれません。
「入浴介助のみパート」の仕事内容と勤務時間
入浴介助は、その名の通り安全に入浴をする為のお手伝いです。
基本的に1対1で行いますが、特養等の特浴は2人介助が基本です。
職員が足りず2人も出せない事が多い為、設備のある施設では特浴を担当する事が多いですね。
入浴専門パートは「午前中のみ」が目安
介護施設の入浴は、日中に行われます。
休憩の都合上、午前中のうちに入浴を終わらせる施設が多いですね。
多くは朝食が終わる9:00過ぎぐらいから、入浴が始まると思われます。
あるいは片付けや昼食介助も考慮し、9:00~13:00までとする方が多いですね。
3~4時間目安ですが、実際には希望を伝えて相談してOKです。
需要だけを考えると、出勤日や時間が多い方が高くなります。
生活バランス重視で相談してみましょう。
シーツ交換やゴミ捨て等
施設によりますが、介護助手的な業務を行う事もあります。
例えば「シーツ交換」や「ゴミ捨て」などですね。
基本的には食事や入浴介助のみですが、勤務時間内で時間が余った場合などに担当します。
慣れた専門パートは、「フリーに動けるヘルプ職員」という立場になる事もあります。
職場や勤務条件次第では、食事や入浴を中心としつつ、こういった役割も担ったりしますね。
専門介助の短期パートで働く「メリットとデメリット」
従来の介護パートと比べての、メリットとデメリットをまとめました。
専門パートは自分の都合や生活を重視し、短時間で働けるのがメリットです。
またその立場を維持するには、便利屋にされないよう立ち回る必要もあります。
短期専門パートのメリット【短時間・決まった内容で働ける】
専門パートのメリットは、気楽に生活重視で働けること。
- 特定業務で覚えやすい
- 短時間で働ける
- 他職員より休みをとりやすい
短時間で働けるのはもちろん、自己都合の休みを取りやすいのもポイントですね。
また他職員のサポートともいえる立場なので、気持ちの面でも楽に働けます。
仕事を回す為の職員が別にいるので、気持ちに余裕をもって働くことが出来ます。
仕事内容も特定の業務のみなので、覚えやすいです。
短期専門パートのデメリット【求人を見つけにくい】
短時間の専門パートは、従来の介護パートより求人を見つけにくい面があります。
というのも、「食事・入浴介助のみ」という形での求人募集は少ないため。
介護パートの場合、勤務条件は「応相談」とする施設が一般的です。
専門パートの募集も無い事はないですが、多くの場合は自分で伝える必要があります。
あるいは、施設側から頼まれる形が多くなると思います。
ただ介護パートの場合、勤務条件に関しては「言ってしまえば割とOK」な事が大半です。
人手不足で売り手市場なので、かなり希望は通りやすい環境ですね。
また転職サービスを使えば、条件に合った求人紹介も受けられます。
一緒になって職場と交渉もしてくれるので、上手く活用してみましょう。
時間や業務を広げすぎないよう注意
短時間勤務のパート職員も、人手不足では色々と頼まれる可能性があります。
- 出勤日数を増やして欲しい
- 残業をお願いしたい
- この業務もやってほしい
理由があって短時間で働いてるのに、これらを引き受けては台無しです。
「やっても良いのはココまで」と自分で線引きをするのも大切ですね。
大変そうにしてるとつい手助けしたくなりますが、便利屋にされないよう注意しましょう。
食事・入浴介助専門パートの「求人の見つけ方」
さて介護の専門パートの求人ですが、目に見える形での募集は少ないです。
先述の通り、介護パートの募集は「出勤時間は応相談」という形がほとんど。
短時間パートの需要は多いですが、最終的には施設側の事情とマッチする必要があります。
まずは「短時間の介護パート」という形で転職活動を始めましょう。
「出勤時間等は応相談」の介護パート求人を探す
前述の通り、まずは「出勤日・勤務時間は応相談」という募集を見つけましょう。
こうした内容の求人はかなり多く、苦労せず見つけられると思います。
後は自分の条件を伝え、「入浴や食事専門の働き方も可能か?」と尋ねてみましょう。
短時間の介護パートで「需要がある条件」
採用率アップの為に、需要が高い条件もお伝えしておきます。
- 土日や祝日OK
- 特別養護老人ホームなど、介護量の多い施設
- 出勤可能日・時間が多い
介護は職員不足なので、出勤時間が多いほど喜ばれます。
お子さんの関係で、土日や祝日を休みたいパート職員も多くいます。
土日に出勤可能であれば、さらに需要アップします。
専門パートなら「入浴のみ」の方が仕事を見つけやすいです。
入浴等専門でなく、単なる短時間の介護パートならさらに見つけやすくなります。
仕事が見つからない時は、希望条件を少し緩和してみると良いでしょう。
入浴専門等にこだわるなら「介護転職サイト」も活用
短時間や専門パートは、介護施設の人員事情とのマッチングが大切です。
また自分の勤務条件を伝える、相手の希望を聞き出すなどの交渉も重要になってきます。
ちょっと難しいと思ったら、転職サイトを活用しましょう。
人材コンサルタントに相談すれば、求人紹介も受けられます。
代理交渉なども行ってくれますし、希望条件で働ける職場を探しやすくなります。
条件のこだわりが強い方は、求人紹介を受けた方が理想の職場を見つけやすいです。
介護系転職サイトですと、「レバウェル介護(旧きらケア)」がマッチング重視でオススメ。
内部情報にも強いので、色々な話を聞き出せると思います。
さいごに
当記事では、「介護の短時間専門パート」を解説しました。
さいごに要点をまとめておきます。
- 介護では「食事・入浴介助のみ」で短時間勤務できる
- 需要は高いが求人は見つけにくく、相談・交渉する必要もある
- 職場とのマッチング次第なので、土日OKなど需要も理解しておこう
こんなところですね。
転職活動をしにくい印象を与えたとは思いますが、実際はそんな事もありません。
私も入浴専門のパートさんと働いてますし、過去に働いた施設にも沢山いました。
「目に見える形での募集が少ない」」という事ですね。
また記事中では触れませんでしたが、介護では短時間で働ける方法が沢山あります。
今回は介護施設の話でしたが、例えば訪問介護の「登録ヘルパー」ですね。
これは自分が働きたい時間を指定し、仕事を入れてもらう方法です。
より自由に、ピンポイントな時間で働きたい方にオススメです。
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