介護職のなかでも、人気の働き方がパート社員という方法。
所謂「介護パート」と呼ばれ、子育て中の主婦も無理なく働く事ができます。
今回は、介護パートの仕事を詳しくお話しします。
- 介護パートの平均時給
- 仕事はどこまでする?
- 子持ち主婦向けの採用アドバイス
これらの内容から、「介護パートってどうなの?」という事を解説します。
具体的な仕事内容から、子持ち主婦層に向けた転職情報まで紹介。
現職のパート社員である私から、リアルな情報をお届けします。
介護パートの平均時給とボーナス支給実態
まずは、「介護パートの時給」や「ボーナスの支給状況」をお伝えします。
非常勤でも、ボーナスもあって高時給の職場もあります。
ただ職場の種類により、その支給実態は異なります。
介護パートの平均時給
介護労働安定センターの資料から、令和3年の介護パートの平均時給を紹介します。
介護士で見ると、施設より訪問の方が時給相場が良い傾向にあります。
総合では、介護パートの平均時給は1,165円になりますね。
訪問介護における役職である「サービス提供責任者」は、1,170円。
時給のトップは、ケアマネの1,285円でした。
パートの時給も「介護資格」で差がある
介護士の収入を決める要素に「保有資格」があります。
介護士の平均給料でも書きましたが、評価の高い有資格者ほど給料も高いです。
これはパートや派遣など、非常勤でも同様です。
介護士の給料(時給)に影響する資格
※↓にいくほど高評価
- 初任者研修
- 実務者研修
- 介護福祉士
同じ条件で働くにしても、無資格者より「初任者研修」の方が収入が高くなります。
各種手当だけでなく、介護パートの時給にも違いが出る可能性もあります。
未経験からなら、初任者研修の取得から始めましょう。
介護パートもボーナスは貰える?
介護パートにボーナス支給する職場も結構あります。
令和元年度の同調査では、全体の約45%程が「非正規職員の賞与制度がある」と回答してます。
この調査では制度の有無に関わらず、経営状況で判断する職場も見受けられます。
事業所別の支給状況
介護事業所の種類別で見ると、下記になります。
非常勤のボーナス支給がある職場
(定期的に支給)
- 【訪問介護】29.3%
- 【入所施設】52.5%
- 【通所施設】37.8%
金額までは分かりませんでしたが、ボーナス支給は入所施設が多いです。
入所施設とは、特養やグループホーム等の「住む施設」ですね。
「処遇改善」は雇用形態関係なくもらえる
もう1つ、介護士の収入を語るうえで欠かせないのが「処遇改善」。
これは介護士の賃金アップの為、国から支給されるお金です。
そのため、無資格者や介護パートにも支給されます。
ただし、その分配方法は介護事業所に任されています。
介護パートの場合、時給やボーナスに上乗せされる事が多いですね。
介護パートの仕事内容と働き方
続いて、介護パートの実際の働き方を紹介。
「正社員との仕事内容の違い」、「出勤時間」などを具体的にお話しします。
24時間対応の介護施設でも、パートなら日中・短時間の勤務も可能。
子持ち主婦でも働ける環境となってます。
介護パートの仕事はどこまでする?
「介護パートはどこまでするのか?」という疑問もよく聞かれます。
結論から言うと、正社員も介護パートも基本的な仕事内容は同じ。
「利用者様の介助」や「介護記録の作成」が主な業務ですね。
介護パートの仕事内容
- 利用者様の介助(食事・入浴・排泄)
- 介護記録や日誌の作成
- 委員会や会議への参加、その他
基本的には、食事や排泄、入浴などの介助。
それらの記録のチェックなどが主な仕事ですね。
介助など「利用者様と直接関わる仕事」は、全て対応すると思って良いです。
出勤時間のなかで必要な介助は行う、という感じですね。
ここでの話は、介護士のパート職員の場合です。
それと別に、無資格者向けの「介護助手」という働き方もあります。
こちらは身体介助は行わず清掃やリネン交換が中心であり、主にパート採用の職種です。
介護パートと正社員との違い
仕事内容での正社員との違いは、主に利用者対応以外の部分になります。
施設や役職者の考えで違いますが、下記の様な業務ですね。
- 係や委員会、居室担当などの役割の量
- 日勤リーダーなどの業務担当
例えば、発注係や居室担当、委員会。
その日の業務リーダー等、介護士には様々な業務担当があります。
こうした役割は正社員が中心となり、パートは補佐的立場になる事が多いですね。
業務は平等でありつつも、細かな雑務・係は正社員が担うイメージでOK。
逆に、介護パートが担当しがちな業務が下記。
- 入浴介助
- 食事介助
- シーツ交換
日中に働く事が多い為、お風呂や食事に関わる機会は多いですね。
シーツ交換や居室清掃なども、主に日中に行う業務です。
入浴や食事の「専門パート」
一部の施設では、「入浴や食事介助の専門パート」という働き方もあります。
その名の通り、上記の介助のみを基本業務とする内容です。
主に午前中~お昼位の勤務で働けるので、子持ちの主婦層にもオススメです。
介護パートは日勤で働く人が多い為、自然とお風呂介助の機会が多くなります。
仕事に慣れてきたら、こうした働き方も考えてみると良いですね。
パート社員の勤務時間
出勤日数や時間についてもご説明します。
介護施設の話をすると、早番や日勤などのシフトに沿って働くのが基本です。
ただ介護パートでは、「早番のみ」「日勤の短時間」など、ある程度時間を選ぶ事も可能です。
逆に言うと、正社員の条件は”全シフトにフルタイムで入れる事”ですね。
子育て中の「急な欠勤」は大丈夫?
パートという事で、子持ちの方も多いかと思います。
そうした方達は、下記時間の勤務で働く事が多いですね。
- 9:00~16:00
- 9:00~18:00
- 9:00~13:00
上記時間は「日勤」と呼ばれるシフトになります。
これより早ければ「早番」、遅ければ「遅番」といった呼び方をします。
日勤帯であれば、他シフトの出勤者もおり、職員が多くいます。
お子さんの体調不良など、いざという時のお休みも取りやすい時間帯ですね。
短時間など、時間希望での勤務も可能なので、まずは職場に相談して下さい。
介護パートに関する転職情報
ここからは、実際に介護パートを目指す動きを解説します。
介護パートは、子持ち主婦の採用も多くあります。
意外と勤務時間に融通も効くので、子育て中の方のお仕事にもオススメです。
介護パートに強い求人サイトは?
介護求人サイトを使うなら、「レバウェル介護(旧きらケア)」がパート求人に強いです。
『介護士・パート』の条件で調べると、約1万件のヒットがあります。
「日勤のみ」や「週2~3日」等の条件でも調べられるし、時給での絞り込みも対応してます。
コンサルタントの口コミも好評なので、その点も問題ないかと。
面接時の服装や志望動機
介護パートでも、面接での理想の服装は「スーツ」です。
「そこまでしなくても」と思うかもしれませんが、やはり1番心象が良いです。
ちょっと抵抗がある場合、シンプルでキレイめな服装が好印象です
面接ではこんな服装を選ぼう
- Yシャツやブラウス
- スラックスやスカート
志望動機は、「介護をしたいきっかけ」「介護への気持ち」等から考えると作りやすいです。
子持ち主婦が採用率アップを狙う方法
介護パートは、自分の希望した「時間」や「日数」で働けるのがメリット。
ただしこれを実現するには、職場の人員状況とのマッチングが必要です。
とはいえ、日中でも需要のある時間は多く、短時間でもOKなので大丈夫。
参考までに、需要や実態を少しお伝えします。
「午前中~お昼」の出勤が狙いめ
介護施設ですと、9時~15時位が需要があります。
短時間でも「午前の入浴介助」「昼の食事介助」に対応できると、喜ぶ職場は多いはず。
土日を休みたいパートさんは多いので、どちらかでもOKが出せれば採用率が上がります。
何にせよ、「面接での話し合い」が重要です。
譲れない条件や妥協点などを明確にしておくとより良い結果に繋がりますよ。
そうしたやり取りが面倒なら、転職サイトのコンサルタントの活用も有り。
条件を伝えて、求人紹介を受けると捗ると思います。
私も最近は、正社員から介護パートで働く様になりました。
別記事で感想を書いてるので、補足情報としてどうぞ。
「訪問介護」でのパート勤務も有
よりピンポイント短時間であれば、訪問介護で働く方法もあります。
経験者・有資格者向けですが、登録ヘルパーという働き方があります。
これは希望した時間で訪問の仕事を紹介してもらう方法ですね。
施設の介護パートより短時間で働け、子持ち主婦向けとなってます。
主婦層など、女性であればヘルパー需要も高いですよ。
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