介護職のなかでも、人気の働き方がパート社員という方法。
所謂「介護パート」と呼ばれる働き方です。
今回は、介護パートの仕事を詳しくお話しします。
- 時給相場
- どこまでが仕事?
- 子持ち主婦向けの採用アドバイス
これらの内容から、「介護パートってどうなの?」という事を解説します。
パートに強い求人サイト、面接での採用確率を上げる方法など、転職情報もお届けします。
介護パートの平均時給とボーナス支給実態
まずは、「介護パートの時給」や「ボーナスの支給状況」をお伝えします。
非常勤でも、ボーナスもあって高時給の職場もあります。
ただ職場の種類により、その支給実態は異なります。
介護パートの時給相場
介護労働安定センターの資料から、令和元年の介護パートの平均時給を紹介します。
介護士で見ると、施設より訪問の方が時給相場が良い傾向にあります。
総合では、介護パートの平均時給は1,141円になりますね。
訪問介護における役職である「サービス提供責任者」は、1,291円。
時給のトップは、ケアマネの1,320円でした。
パートの時給も「介護資格」で差がある
介護士の収入を決める要素に「保有資格」があります。
介護士の平均給料でも書きましたが、評価の高い有資格者ほど給料も高いです。
これはパートや派遣など、非常勤でも同様です。
※↓にいくほど高評価
- 初任者研修
- 実務者研修
- 介護福祉士
同じ条件で働くにしても、無資格者より「初任者研修」の方が収入が高くなります。
各種手当だけでなく、介護パートの時給にも違いが出る可能性もあります。
未経験からなら、初任者研修の取得から始めましょう。
パートもボーナスは貰えるの?
介護パートにボーナス支給する職場も結構あります。
同調査によると、全体の約45%程が「非正規職員の賞与制度がある」と回答してます。
ただこの調査では制度の有無に関わらず、経営状況で判断する職場も見受けられます。
事業所別の支給状況
介護事業所の種類別で見ると、下記になります。
(定期的に支給)
- 【訪問介護】29.3%
- 【入所施設】52.5%
- 【通所施設】37.8%
金額までは分かりませんでしたが、ボーナス支給は入所施設が多いです。
入所施設とは、特養やグループホーム等の「住む施設」ですね。
「処遇改善」は雇用形態関係なくもらえる
もう1つ、介護士の収入を語るうえで欠かせないのが「処遇改善」。
これは介護士の賃金アップの為、国から支給されるお金です。
処遇改善の支給対象は、現場で介護業務を行う職員です。
そのため、無資格者や介護パートにも支給されます。
正社員や介護福祉士を優先する事業所がほぼですので、金額差がある事は覚えておきましょう。
介護パートの仕事内容と働き方
続いて、介護パートの実際の働き方を紹介します。
「正社員との仕事内容の違い」、「出勤時間」などを具体的にお話しします。
介護パートの仕事はどこまでする?
正社員も介護パートも、基本的な仕事内容は同じです。
「利用者様の介助」や「介護記録の作成」が主な業務ですね。
- 利用者様の介助(食事・入浴・排泄)
- 介護記録や日誌の作成
- 委員会や会議への参加、その他
介助など「利用者様と直接関わる仕事」は、全て対応すると思って良いかと。
「夜勤は無理」など、時間や働き方を選ぶ事は可能です。
出勤時間のなかで必要な介助は行う、という感じですね。
経験上、正社員と差があるのは、記録や書類等の雑務が中心になります。
またフルタイムなど、勤務時間が増えるほど担当業務も多くなると思います。
パートの担当業務例【特養の場合】
パートがどこまで仕事をするのかは、職場により違うので明言する事は難しいです。
代わりに、私が経験した特養の例をご紹介します。
リーダーとして「業務の割り振り」も行ってたので、参考になるかと思います。
基本的には、介助や記録は平等に担当します。
介護への参加は強制しませんが、委員会の担当等もつけてました。
先述の通り、カンファやモニタリングなどの資料作成での区別が中心です。
日中の方が忙しいので、時間がかかる物は社員が夜勤中に行います。
正社員とセットで担当を付け、互いにフォローが効く様に設定します。
介助以外では、正社員の補助的な感じですね。
パートでもフルタイムの人は、少し正社員よりの業務もお願いしてました。
こうした振り分けも、「施設の習慣」や「リーダーの考え」等で違ってきます。
仕事では積極性も大事ですが、時には「出来ない」と主張する事も大切です。
入浴や食事の「専門パート」
一部の施設では、「入浴や食事介助の専門パート」という働き方もあります。
その名の通り、上記の介助のみを基本業務とする内容です。
特定のフロアにも所属しないので、時間や負担が気になる方にオススメ。

ちょっとレアな求人ですが、覚えておくと良いチャンスに巡り合えるかもです。
パート社員の勤務時間
出勤日数や時間についてもご説明します。
介護施設の話をすると、早番や日勤などのシフトに沿って働くのが基本です。

ただ介護パートでは、「早番のみ」「日勤の短時間」など、ある程度時間を選ぶ事も可能です。
逆に言うと、正社員の条件は”全シフトにフルタイムで入れる事”ですね。
また人員配置の関係上、短時間勤務の場合は「日勤」で働く事になると思います。
子持ちの主婦などに人気の働き方ですね。
※他シフトと時間が被る為、途中で抜けても問題ない事が多い可
希望を通す為には、自分の言葉で伝える必要があるので、注意しましょう。
介護パートに関する転職情報
ここからは、実際に介護パートを目指す動きを解説します。
介護パートに強い求人サイトは?
介護求人サイトを使うなら、「きらケア」がパート求人に強いです。
『介護士・パート』の条件で調べると、約1万件のヒットがあります。
「日勤のみ」や「週2~3日」等の条件でも調べられるし、時給での絞り込みも対応してます。
コンサルタントの口コミも好評なので、その点も問題ないかと。
面接時の服装や志望動機
介護パートでも、面接での理想の服装は「スーツ」です。
「そこまでしなくても」と思うかもしれませんが、やはり1番心象が良いです。
ちょっと抵抗がある場合、シンプルでキレイめな服装が好印象です
- Yシャツやブラウス
- スラックスやスカート
志望動機は、「介護をしたいきっかけ」「介護への気持ち」等から考えると作りやすいです。
子持ち主婦が採用率アップを狙う方法
介護パートは、自分の希望した「時間」や「日数」で働けるのがメリット。
ただしこれを実現するには、職場の人員状況とのマッチングが必要です。
勤務条件が難しくなりがちな子持ち主婦で、採用に不安がある方もいると思います。
参考までに、需要や実態を少しお伝えします。
介護施設ですと、9時~15時位が需要があります。
短時間でも「午前の入浴介助」「昼の食事介助」に対応できると、喜ぶ職場は多いはず。
また「土日出勤OK」の人も、需要が高いですね。
土日を休みたいパートさんは多いので、どちらかでもOKが出せれば採用率が上がります。
譲れない条件や妥協点などを明確にしておくとより良い結果に繋がりますよ。
そうしたやり取りが面倒なら、転職サイトのコンサルタントの活用も有り。
条件を伝えて、求人紹介を受けると捗ると思います。
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