老人ホームなどの介護パートに興味があるけど、ちょっと不安。
実際に働いてる人は、どう思ってるんだろう?
そんな疑問にお答えし、介護パートで働いた感想をお伝えします。
- 介護パートのメリット
- 仕事で大変なこと
- パートなら人手不足でも休める?
介護はキツイと言いますが、パート社員ならそこまで大変ではありません。
働き方を工夫すれば、急な休みを取りやすい環境もあります。
介護に興味がある人であれば、楽しめると思いますよ。
同僚の新人さんの話も含め、経験者・未経験者からの仕事口コミとしてご参考下さい。
介護パートで働いた感想
これを書いてる私は、有料老人ホームの「介護パート」で勤務してます。
8時間勤務ですが、お休みは12~13日程度で働いてます。
遅番などはやりますが、夜勤には入ってません。
- 休みが取りやすく、残業が少ない
- 給料や福利厚生は悪くない
- 思ったより身体はキツくない
という感じで、収入も思ったより落ちず、結構満足してます。
ただ未経験のパートさんとも働いてるので、その声も交え感想を伝えます。
休みが取りやすく、残業が少ない
パート勤務になって1番嬉しかったのが、残業が無くなり休みも増えた事。
人手不足とはいえ、パートであれば休みも出勤時間も条件を出せます。
急な出勤を頼まれても、ちゃんと休みの数は合せて貰えてます。
現在は自立度の高い人が中心なので、身体の負担も少なめ。
ちょっと支えたり、声掛けしたりなど、簡単な介助が中心です。
「人手不足で休めない」事はある?
介護パートを考えてる方には、子育て中の主婦層も多いと思います。
突然お休みが必要になるのも、よくある事ですよね。
介護はシフト制の仕事ですし、「代わりがおらず休めない」という悩みもあるでしょう。
そんな時は、下記の様な職場・働き方だと急な休みも取りやすくなります。
- 日勤専門で働く
- 小規模やユニット型施設を避ける
急な休みが出た場合、1番支障が少ないのは日勤です。
早番や遅番と時間も被りますし、日勤希望者も多く職員も潤ってます。
逆に「早」と「遅」は必須ですので、出来ないと伝えた方が無難。
休日出勤を頼まれる可能性も減らせると思います。
急な休みに対応しにくいので、避けた方が無難ですね。
ちなみに欠勤連絡も解説してます。
給料や福利厚生も良かった
最近の介護業界は、パート社員の福利厚生も充実してます。
年金や保険など、正社員と同等の福利厚生で働けます。
正社員時代と比べても、給料はあまり下がりませんでした。
月給の比較
- 前職の夜勤有正社員【手取り約21万】
- 現在の夜勤無のパート【手取り約16万】
夜勤も出勤日数も減らして、コレなら十分。
そこそこ給料の良い職場なので、社員さんは結構貰ってそうですね。
介護業界は、パート社員も大事な戦力。
その為、パート社員の雇用改善にも積極的です。
8時間勤務やフルタイムが可能なら、より可能性は高まりますよ。
仕事内容や時給相場の話は、別記事で解説中です。
夜勤なしなので身体が楽
不定期なシフトの介護職ですが、夜勤が無いだけで身体が楽です。
正社員時代の昼夜逆転も、今ではすっかり改善。
「早⇒遅」の様に、出勤時間が順に遅くなるよう組まれるので、しっかり休めます。
日勤固定や短時間勤務も可能なので、主婦に人気なのも頷けます。
お給料も前述の通り問題なし。
稼ぎたくなったら、夜勤に入る事も可能だし、出勤日数を増やす手もある。
介護の仕事は楽しい
これも改めて再確認したのですが、やはり介護は面白いなと。
パートになり余裕が出たからか、仕事が楽しめる様になりました。
- 人に感謝してもらえ、やりがいがある
- 若い頃の貴重な体験を聞ける
- 高齢者との毎日のやり取り
社会経験や年齢を重ねるにつれ、これらの良さが分かってきました。
介護を受ける高齢者は、色々な苦労を重ねてきた人達。
だから感謝の言葉も、本気の気持ちで伝えてくれます。
「未経験の介護パート」からの転職口コミ
ここまでは、介護経験者がパート勤務をした内容でした。
初めて介護をするなら、やはり気になるのは未経験者の感想。
そこで未経験の介護パートさんから、仕事の感想などを集めてみました。
同僚の新人パートさんからよく聞かれたのが、下記点。
- 介護技術に不安、介護度の高い人の対応は難しい
- 高齢者との会話やレクが楽しい
- 専門用語がよく分からない
未経験の方でも、利用者との会話は楽しめてます。
仕事の不安はあるけど、楽しくやれてる人が多いです。
認知症対応も難しそうですが、不安に感じる事はないですよ。
未経験者に「重介護度」の対応はキツイ
一方で、介護技術の不安を訴える職員も多くいます。
所謂、「寝たきり」に近い方の対応ですね。
ベッドや車いすの移乗、排泄介助、食事介助等、難しく感じる方は多いです。
また介護業界の専門用語に苦戦する職員も…。
ただこれも仕事を覚えるうちに自然と理解できます
自分で記録を書く時は、無理に難しい言葉を使わなくてもOK。
先輩職員に付いてきてもらうなど、一人では無理しない様にしましょう。
未経験者向けの職場は、下記記事で紹介してるので参考下さい。
介護パートの仕事で大変なところ
ここからは、介護パートで働く時の注意点もお伝えします。
パート社員は基本的に働きやすいですが、大変なところもあります。
それが下記の2点。
- 入浴介助が多くなりがち
- 介護パートなのに、正社員並みの仕事を任される事も…
詳しく解説しますね。
入浴介助が多くなりがち
介護パートは、入浴介助の担当になりがちです。
これはちょっと仕方ない部分ですね。
…というのも、介護施設は基本的に午前中(9~12時)に入浴を行うからです。
介護パートは早番や日勤を希望する方が多い為、入浴介助に入る機会が多くなります。
もし不安や負担が大きいなら、自立度の高い施設で働く事をオススメします。
入浴介助の多さはメリットにも
ただ入浴介助にも、いくつかメリットがあります。
- 1対1で利用者対応できる
- お風呂以外では楽が出来る
入浴介助は、基本的に利用者1人に集中して仕事できます。
それに比べフロア見守りは、一度に複数人を見なくてはなりません。
また「入浴をやって貰ったから」と、意外とフロアでは楽が出来る事も。
これらの理由から入浴介助を好む人もいますし、結局は相性次第ですね。
早番や日勤をメインに働きたい方は覚えておきましょう。
短時間の入浴専門パートもあるので、興味のある方は検討してみて下さい。
介護パートなのに「正社員並みの仕事」を任される?
もう1つの注意点は、パートでも正社員並みの仕事を任される事もあり得る点。
- 主任等の役職
- 委員会や係
- 特定業務のリーダーや責任者
役職に就く事は有り得るということ。
「仕事を平等に」とかえって不平等になるケースですね。
日勤のみでも、フルタイムなら「リーダー」「主任」等に就く可能性もあります。
パートでも「係・役割」は与えられる
極端な例を出しましたが、業務・役割面で「パートなのに」と不平等を感じる事もあります。
⇒介護施設における「居室担当の仕事内容と役割」
私も経験者なのもあり、正社員並みの仕事を期待される事も多いです。
正直いって、「パート社員なのに」と思う事はよくあります。
他だと、「レク担当」「日勤リーダー」なども…。
介護施設って、結構細かい業務担当が多いんです。
人手不足なのもあり、「仕事ができ、頼みやすい人材」には仕事が集まります。
気付いたら、パート社員なのに正社員並みにキツイなんて事も…。
「仕事を平等に」という職場の取り組みで、パート社員が不平等を感じる事もあります。
こうした面倒な役割が嫌であれば、介護派遣で働くのも有効。
派遣であれば、基本的に「利用者のケアのみ」に集中できます。
⇒【介護派遣の転職方法】未経験者向けに契約種類や働き方を紹介
望まない「正社員」「夜勤」の勧誘も
私の話もしますと、下記の様な声を結構もらってます。
- 夜勤を頼めないか
- 正社員として働かないか
申し訳なく思ってるのですが、今の働き方が気に入っており全てお断りしてます。
「楽に働きたいのに、気付いたら仕事も責任も山積み」、なんて事にならないよう注意。
あまり行き過ぎると、介護パートなのに休めないなんて事態にもなります。
チャンスや選択肢が多いのは良い事ですが、何でもOKはやめましょう。
「業務負担を少なくしたい為、パートなので…」で、大抵は乗り切れます。
介護パートは「未経験者」にもオススメ
以前から、「介護は正社員より非常勤」と主張してますが…
自分でやってみて、改めてパートの方が良いと実感。
介護業界は、人手不足です。
どうしてもその分の負担は、正社員に掛かります。
大変だと言われる介護業界ですが、パート職員なら話は別。
自分の条件を通しやすく、良い待遇で働けるお仕事ですよ。
非常勤の実務経験でも、各介護資格は取れるのでキャリアアップも問題なし。
興味がある人は、ぜひこの機会に介護パートを始めてみて下さい。
給料や福利厚生は良いと思いますが、極端に悪い職場もあります。
求人チェックの際は、よく注意して下さいね。
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