介護職で働いてるけど、どうにか遅番や夜勤を断りたい。
早番・遅番ばかりで身体がキツイ。
不定期なシフトで働く介護では、こんな悩みも多いですよね。
またこれから働く方にも、シフトを断れるか疑問に思ってる方もいるでしょう。
そこで今回は、「介護職は遅番や夜勤を断れるのか」をテーマにお話しします。
- 正社員で早番や遅番などを断れる?
- 断るならどんな理由が認められる?
- 早番や遅番ばかりで辞めたい時の対処法
こんな内容について語ります。
先に言ってしまうと、正社員でも特定のシフトを断る事は不可能ではありません。
子育てなど家庭の事情で、そうした条件で働く方も多くいます。
またパート社員として、正社員に近い扱いを受ける事も可能です。
そうした実態や環境など、追ってお話ししていきます。
介護職で早番・遅番や夜勤は断れる?
まず多くの人が働く介護施設は、24時間の入居施設です。
そこでは24時間職員が配置され、早番や遅番、夜勤などの職員が配置されます。
上記シフトは毎日必須、その為「正社員の条件」や「断りにくい」とされるのが現状です。
早番・遅番、夜勤を断わる事は可能
早番や遅番、夜勤を断る事は、職場によりますが不可能ではありません。
まず始めに、パートや派遣などの非常勤であれば可能です。
その場合は入職時等に相談すればOK、24時間の施設でも採用は得られます。
正社員の場合は、「職場による」という答えになりますね。
正社員だと「妥協」は必要になる
先述の様に、正社員の場合は完全に断りきるのは難しいです。
…というのも、全シフトにフルタイムで入れる事が正社員の雇用条件とする職場が多い為です。
夜勤や遅番を断るにしても、上記に近い働き方をする必要があるので注意です。
面接時などに、よく相談・交渉する事が大切ですね。
下記は、私の身近で正社員雇用が認められた事例です。
いずれもフルタイム、参考までにどうぞ。
- 日勤と夜勤のみで働く
- 夜勤は土日に週1回のみ
- 夜勤者不足の為、夜勤専従となる(早・遅なし)
- 期間を定め、早番や夜勤を断る
もし現在普通に働いてるのであれば、回数を減らす事から交渉してみると良いでしょう。
どんな理由なら断れる?
先述の様な働き方が認められてる方は、子育てなど家庭の事情を理由としてる事が多め。
他は「資格の為の勉強」「体力的な理由」などが挙げられる事が多いですね。
- 平日は子どもの送迎があるので、日勤しかできない
- 体力的な理由で、夜勤に多く入る事は難しい
- 資格取得中なので、シフトの希望条件がある
女性が多い職業柄、子育てを理由にしてる方が多いですね。
周りも女性が多いので、理解も得やすい印象です。
ただパートや非常勤の場合、あまり具体的に話さなくても大丈夫です。
「色々あって」と曖昧にしてOKなので、とにかく出来ない事を伝えるのが大切ですね。
正社員の場合、入社前の面接時に相談しておいた方がスムーズです。
年齢などによっては、体力的な理由も意外と理解は得られます。
自分の事情を正直に話す
何にしても、まずは自分の事情を話す事が大切です。
伝えなければ「大丈夫」と思われてしまうので、配慮も得られません。
上司やシフト作成者へ、まずは伝える事から始めましょう。
どんな理由にせよ、自分の気持ちは正直に話した方が後々自分が楽です。
正社員で働いてるなら、数を減らすなど妥協案から提案してみましょう。
どうしても断りたい時は「非常勤」になる
もし特定のシフトを確実に断りたいなら、「非常勤扱いで良い」と付け加えてみて下さい。
「現状では仕事を続ける事が難しい。非常勤扱いで良いので、遅番(夜勤)を断らせて欲しい。」といった具合ですね。
他職員にも角が立ちませんし、人間関係的にも安全かと。
上手くいけば、「その条件で正社員で続けて欲しい」と言って貰える可能性もあります。
もし収入や待遇面で厳しくなるなら、後述する柔軟な雇用体制のある職場を探すのもアリです。
採用面接時に事前に相談しておく
一番間違いないのが、入社前の面接時に相談しておく事です。
予め断ったうえで入社すれば、問題も起きにくいです。
- 夜勤は〇回までなら可能
- 遅番はできないが、日勤や夜勤なら可能
- 各シフトに入れる曜日を提示する
このぐらいの妥協した条件なら、正社員採用を得られる可能性はあります。
入社前に話してあれば、事情も伝わってるので改めて断る必要もありません。
現状での解決が難しいなら、転職も視野に入れると良いでしょう。
その際は、遅番や夜勤が無い職場を選ぶと良いです。
介護施設が良い方は、柔軟な雇用管理を行ってる職場を狙いましょう。
とにかく管理者に相談する事が大切です。
早番や遅番ばかりで困った時は
どのシフトも無理ではないし、断る理由もない。
だけど、いつも夜勤や遅番ばかりでキツイし辞めたい。
こうした事も介護現場でよくある事です。
というのも、下記等の条件で働いている職員が多い為。
- 早番固定の職員
- 遅番固定の職員
- 日勤のみの職員
早番や遅番、夜勤を断ってる職員は結構多いです。
上記の様な職員が増えると、夜勤や遅番ばかりになりがち。
早番や日勤固定の職員がいるという事は、おのずと他職員が遅番や夜勤固定になります。
今現在悩みを抱えている時にどうすべきか、考えていきます。
「数を減らして欲しい」と正直に相談する
早番や遅番、夜勤は職員数が少ない時間帯があります。
そんな中、各シフトで業務が固定されてる事も多いです。
- 起床介助や入浴介助ばかり
- 就寝介助が終わらず、いつも定時で帰れない
- 早起きや帰りが遅くなり、身体がキツイ
こうした事情で「遅番ばかりで辞めたい」なんて悩みも多いと思います。
まずはその事を、リーダーや作成者に相談して下さい。
たとえ正社員でも「減らして欲しい」はOK。
「遅番ばかりはキツイから、もう少し減らせないか?」と話してみましょう。
それでも解決しないケースも
ただ実際には、相談では解決が難しいケースもあります。
- シフト作成者の負担配慮がない
- 人員不足で手がない
現場で多いのは後者。
「人がいないので…」と、解決できないケースが目立ちます。
そうなったら、転職も考えるべきタイミング。
シフトや休日バランス、負担の偏りが増えてきたら危険サインと考えてOKです。
派遣やパートで働く
正社員をいったん辞め、介護派遣などの非常勤で働くのも手です。
特に介護派遣は収入も高く、自分の希望条件で働けるのでオススメ。
⇒介護派遣のメリットとデメリット
派遣会社に条件を伝えれば、それに合った職場を紹介してもらえます。
夜勤や遅番ばかりで辛い時も、派遣会社に相談すれば伝えて貰えます。
介護の派遣会社には、「きらケア介護派遣」などがあります。
仕事が楽な施設で働く
自分が働ける時間の都合で、偏ったシフトにせざるを得ない方もいるでしょう。
また相談しても、「人がいないから」と解決が出来ない事も多々あります。
例えば、自立度が高く介護量や仕事量の少ない施設ですね。
負担の少ない職場なら、多少シフトが偏っても今より楽に働く事が出来ます。
「早番(あるいは遅番)ばかりでキツイから辞める」というのも、アリだと思います。
身体が資本ですので、長く続けられる職場を選びましょう。
介護で遅番や夜勤のない職場、働き方
話してきた通り、困った時の解決策は「相談」か「転職」になります。
相談ではその場しのぎになる事も多く、長期的に考えるなら転職も検討すべきかと思います。
介護の職場や働き方には、夜勤や遅番のないモノもあります。
仕事を辞めて転職を選ぶ際、参考になりそうな情報をお伝えします。
最初から自分の望む条件で入社する事で、後からこじれる事なく働く事が出来ますよ。
「デイサービス」や「訪問介護」
もし正社員で日勤のみで働きたいなら、下記職場がオススメです。
- デイサービス(通所介護)
- 訪問介護
入居でなく、通所や自宅での介護サービスを提供する事業所ですね。
これらは日中のみのサービス提供とする事が多く、早・遅や夜勤を避けて働けます。
しかし、中には夜間対応型の事業所もあるので注意。
事前に勤務時間をよく確認しましょう。
入居施設でも「柔軟な正社員雇用」をする職場も
24時間の入居介護施設でも、妥協すれば正社員雇用も可能とお話ししました。
それに加え、近年は正社員とパートの中間的立場での雇用も見られ始めてます。
- フルタイムのパートを「限定社員」とする
(正社員の種類追加) - 非正規職員から正職員への登用を年に数度実施
- 家庭の事情がある方を「短時間正社員」として採用
参考「介護労働安定センター(職場改善好事例)」より
実力や貢献次第で、パート的働き方での正社員雇用も認める事例もいくつかあります。
この様に、パート社員に対する雇用改善取り組みが増えてきてます。
時代と共に、介護職員も柔軟な働き方が出来るようになってきましたね。
遅番や夜勤回数を多少断るくらいなら、正社員を目指せる事も分かりますね。
フルタイムであれば、希望は結構あると思いますよ。
転職コンサルタントに頼れば、そうした職場も見つかりますよ。
生活相談員やケアマネを目指す方法も
もう1つ、職種を変えるという方法もあります。
例えば、「ケアマネ」や「生活相談員」などですね。
これらも日勤帯を中心とした働き方が可能な仕事です。
ただ「介護士」と仕事内容が異なる事と、資格が必須なのがネックですね。
生活相談員なら、地域によりますが介護福祉士保有でなれる事が多め。
もしお持ちの方は、検討してみてはどうでしょうか。
さいごに
色々話しましたが、意外と相談すれば何とかなるので大丈夫です。
もしダメなら、出来ないシフトを断れる職場に移る事です。
介護業界の人材不足もあり、柔軟な雇用を行う職場も増えてます。
また非常勤の福利厚生も充実しつつあり、近年はパートや派遣の方が働きやすい事も多いですね。
本文でも言いましたが、介護では「自分の希望を出して働く職員」が増えてます。
その分、何でもOKで働く職員が割を食う現象が目立ちます。
かくいう私も、パート社員として悪くない給料で働けてます。
この辺の考えは下記記事で紹介してるので、お時間があればご覧ください。
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