介護職は転職回数が多いと採用に不利?平均回数と転職理由の伝え方

介護職は転職回数が多いと採用で不利?転職活動

介護職として働いていると、理想の職場に巡り合うのは難しいもの。
そんな気は無くても、気付いたら転職回数が多くなる事も珍しくありません。

そこで今回は、「介護職は転職回数が多いと採用に不利か?」というテーマでお話しします。

  • 介護職の平均転職回数
  • 介護業界の採用事情
  • 転職回数が多い時の志望動機の伝え方

「平均転職回数」から「転職理由の伝え方」まで、採用を得る為のアドバイスをお伝えします。

介護職の転職回数は他業界より多い傾向なので、あまり心配せずとも大丈夫です。
コンプレックスな人も、ちゃんと採用を得られるのでご安心下さい。

スポンサーリンク

「介護職の転職回数」は何回からが多い?

主任イメージ

まず転職回数は「何回からが多いのか」、これを確認しましょう。

介護業界の転職回数は、他業界より多めです。
労働環境の悪さ、採用の得やすさもあり、入れ替わりが激しい事で知られています。

介護業界では、約4割の人が勤続年数5年以内。

一般的に「転職回数2回以上」は2~4割

口コミイメージ

社会全体の平均転職回数データを見てみましょう、

平成24年度の厚生労働省の資料では、下記内容が報告されてます。

  • 【男性】
    30~50歳で離職回数0が多数派
    転職回数2回以上は、全体の2割程
  • 【女性】
    転職回数0は少数派
    40歳後半では、約4割が2回以上転職

※参考「厚生労働省(生涯を通じたキャリア形成)」より

これを見る限り、転職回数は3回以上から多めという感じですね。

「そんなに少ないの?」と、驚いた方も多いんじゃないでしょうか?

介護職の平均勤続年数は「5年未満が4割」

介護職員のチェックポイント

令和3年度の調査では、介護職の平均勤続年数は6.8年でした。

下記は介護職種毎の勤続年数です。

介護職種5年未満5年以上10年未満それ以上
訪問介護員37.9%23.4%25.4%
介護職員
施設介護士)
43.3%26.2%22.1%
生活相談員21.2%26.7%31.6%
介護支援専門員25%20.8%30.7%

※参考「介護労働安定センター(令和3年度 介護労働実態調査結果)
 調査結果は無回答含む

見るべきは、「転職して5年未満の人の割合」。

この調査では、全体の約40%が勤続年数5年以内です。
施設介護士では半数近くに及び、2年以内と答えた人も約17%ほどになります。

訪問含め、介護士に限って言えば、5年以内に転職してる人が大多数。
1年~2年以内に辞めてる人も、少なくない事が読み取れます。

介護職は転職回数が多い

疑問のある介護職員

どこから「転職回数が多いか?」は、年齢やペースによって異なります。

ただ介護業界に限って言えば、気にする必要はありません。
5回以上転職してる人も珍しくありません。

採用を得られない事も少ないですし、待遇で不利になる事もないです。
そのあたりは、次項から解説します。

「転職回数が多い介護職」の採用はある?

口コミイメージ

ここからが本題、「転職回数が多くても採用は得られるか」という話。

結論から言うと、介護職は転職回数が多くても問題ありません
問題なく採用も得られるのでご安心下さい。

介護職の面接は、どちらかというと人柄重視です。
転職回数だけで不採用になる事は少ないですが、判断材料となり得る事は覚えてきましょう。

「売り手市場」なので転職回数で不利にならない

介護士の相談

介護職の転職回数が多くてもOKな理由として、職員不足があります。

令和1年度の調査でも、「従業員の不足」を訴える事業所は65.3%でした。
半数以上の介護事業所で、人手不足に悩んでます。

チェックポイント(ひよこ)

採用が困難な理由には、下記があります。

  • 同業他社との人材獲得競争が厳しい
  • 他産業に比べて、労働条件等が良くない
  • 介護業界へ人材が集まらない

※参考「介護労働安定センター(令和元年度 介護労働実態調査結果)」より

要は、採用したくても応募が無い状態だという事。

介護業界は、まだまだ売り手市場です。
他業界より採用基準は緩いので、深く思い悩む必要はありません。

転職回数が多い時の面接術(志望動機の伝え方)

内緒話イメージ

「転職回数の多さ」や「勤続年数の短さ」、これを面接でどう伝えるかは悩む所。

私も転職回数は5回近くと多い方ですが、あまり突っ込まれた事はありません。
それよりも、面接官は「実務経験の内容」を尋ねてきます。

例えば…

  • 働いてきた施設
  • どんな利用者の対応経験があるか
  • 保有資格

基本的に面接官が気にするのは、転職回数でなく「介護職としての経験」です。

こうした経験を聞き出し、評価対象としてくれる事がほとんど。
コンプレックスがある人も、職務経験から上手くアピール材料を考えてみましょう。

マネジメントイメージ

また面接官含め、現場の職員が気になるのは下記の事です。

  • 身体介護や利用者対応はちゃんとできそうか
  • 仕事を覚え、戦力になってくれそうか?
  • どのぐらい出勤してくれるか?

転職回数をネガティブに捉えすぎず、自分の強みを謙虚に伝える方法を考えましょう。

「転職回数の多さ」を指摘された時の対応

採用を得やすいとはいえ、面接官は長く働いてくれる人材を求めてます。

経験をアピールしつつ、職場に定着する意思を伝える事も意識しましょう。

案内をする介護士

ただ仕方ないですが、転職回数退職理由について具体的に聞かれる事もあります。

そんな時、私の場合はこんな事も伝えるようにしてます。

  • 「転職回数の多さ」を自覚してる
  • 退職理由は、職場だけでなく自分にも非があった
  • ここで長く働きたい
  • 前職でも続けたかったが、体力的に限界があった

転職回数は自覚してるし、長く働く意思はある。
そして「仕方ない」と思ってもらえるような退職理由ですね。

男性職員

介護業界の場合、「人手不足で体力限界があった」と言えば理解は得られます。

後は「職場と協力する姿勢」、「働き続ける意思」。
「辞めグセを付けたくない気持ち」。

これらを伝える事で、採用側に安心感を与えられます。
あとはアピールポイントが残るので、プラス評価という作戦ですね。

話の流れで、サラっと伝えられればOKです。

ポジティブな志望動機を伝える

正解を教えるひよこ

具体的な転職理由は、なるべくポジティブな内容を中心に伝えましょう。

難しく考える事はなく、下記の様な内容でも十分です。

  • 未経験の施設でゼロから勉強したい
  • 介護の仕事は好き、新しい環境で頑張りたい

「色々あって転職してるけど、介護がやりたい」ぐらいの内容でOK。

困っている介護士

また離職理由について、面接官は意外に寛容です。
「人手不足で体力的に難しかった」程度の話なら、理解を得られるので大丈夫です。

離職理由のフォローをし過ぎると、職場の悪口になりがち。
心配し過ぎず、「何故ここか」をポジティブに伝えましょう。

あまりに短い期間なら書かないのもアリ

在職期間があまりにも短い場合、履歴書に書かないのも賢い方法かと。

こんな時は履歴書に書かないのもアリ

  • 職場がどうしても合わず、1週間で辞めた
  • 試用期間中に辞めた

こんな時は、履歴書に書かない方が無難かもしれません。
仮に書いても、口頭でフォローは聞くと思います。

但し嘘の経歴を書く事はNGです。

履歴書の内容や書き方に不安があるなら、転職サイトで履歴書の相談も受け付けてます
不安や迷いがあれば、その道のプロに相談しましょう。

未経験者は「資格」でアピールできる

実務経験のある介護職は、採用があるとお話ししましたが…
介護未経験で転職回数が多い時は、どうでしょうか。

冒頭で述べた通り、こちらも採用はあるのでご安心ください。

初心者介護士

経験者の武器が実務経験なら、未経験者は資格と意欲でアピールできます

まぁ実際には、そう構えなくても転職には苦労しません。
初任者研修を取り仕事意欲をアピールすれば、採用は手堅いかと思います。

履歴書よりも「人柄」で勝負できる

ベッドテーブルイメージ

繰り返しですが、介護業界は売り手市場です。

介護事業所は人手不足ですので、良い人材がいれば基本的採用したい考えです。
その「良い人材」とは、下記の様な人です。

介護職はこんな人材が欲しい!

  • 真面目で責任感がある
  • 優しく穏やか
  • 利用者を安心して任せられる

介護職で採用を得るには、履歴書の内容より面接での印象の方が重要。

相手にこう思わせる事が出来たら勝ちです。

「介護職の面接で落ちた」を防ぐ!面接での質問対応や服装マナー
介護職は採用率が高く、面接では基本的なマナーさえ守れば問題ありません。しかし人手不足の介護職とはいえ、面接で落とされる事もあります。その理由と対策、面接内容や服装マナー、志望動機の伝え方や試験対策など、介護職の面接内容対策をまとめました。

真面目で誠実、清潔感があって柔らかい。
こんなイメージを目指してみると良いですね。

介護職が転職回数を増やさない為に出来る事

カンファレンスイメージ

たとえ同じ職種でも、職場を変えた時には苦労があります。
仕事を探す・慣れる、どちらにしてもエネルギーを消費しますよね。

転職回数があまり問題にならないとはいえ、無駄な転職を重ねるのは避けたいもの。

その為にも、下記内容についても考えてみて下さい。

無駄な転職をしない為に考えたい事

  • 自分の適性、介護事業所ごとの傾向を知る
  • 退職・転職時の判断基準を作る
  • 資格や職種など、具体的な目標を作る

「自分の適性」と「職場の傾向」を知る

案内をする介護職員

介護士目線だけで見ても、色んな職場があります。
自分の適性職場の特徴を理解していないと、仕事が辛くなってしまいます。

分かりやすい例を出すと、こちら。

転職の失敗例

  • レクが苦手なのに「デイサービス」
  • 夜勤や身体介護が辛いけど「特養」

意外と適性に気付く事は難しくて、自覚できない事もあります。

ピンチな女性

つい慣れた環境の職場を選んでしまいがちですが…、
毎回同じ理由で辛くなるなら、思い切って違う施設やサービスで働く事も考えてみましょう。

失敗しても、「一度経験して勉強したかった」ぐらいに話せば、理解を得る事は可能です。

色々経験して、バランスの良さを感じたのは有料老人ホームですね。

雇用形態を変えてみるのもアリ

体力的な理由で辛くなる人は、正社員以外の働き方も考えてみて下さい。

介護業界は、非常勤の時給相場が高め。
細く長く働きたい人にオススメの方法です。

下記記事で解説してるので、働き方の1つとしてご参考下さい。

介護職で転職ばかり繰り返す人へ伝えたい事【疲れたら正社員を辞める】
「介護職として働いているが、転職ばかり繰り返してしまう」「介護士の仕事に疲れた」。そんな時は、思い切って正社員へのこだわりを捨ててみてはどうでしょう?パートや派遣でも十分食べていけますし、収入アップも可能です。仕事がしんどい時は、快適に働ける環境を自分で作る必要があります。介護で転職を繰り返すのは普通ですし、自信を無くす事もありません。経験や現状を交え、無理せず細く長く働く方法を提案します。

退職と転職時の判断基準を作る

「仕事を辞める時の基準」や「自分が職場に求めるもの」。

これらを考えておくと、ミスマッチや何となく辞めるという事も減らせます。

求人広告イメージ

辛くなって退職した後、焦りから何となくで職場を選んでませんか?

「何となくの転職・退職」を無くすだけでも、失敗を減らせます。

個人的に「基本的に辞めたい時は、無理しなくてOK」というスタンスですが…、
こだわりやマイルールの様なものは持ってます。

転職に関するマイルール例

  • 人間関係が第一、恵まれてるなら多少の事は気にしない
  • 出来れば休日は多い方が良い
  • 心身に過度な負担がある時は、迷わず辞める

自分にとって優先順位が高いのは、休日人間関係
給料は高い方が良いですが、身体の余裕と気持ちよく働けるかが大切です。

転職で失敗するのは仕方ありません。
「なぜ失敗したか」を考えないと、また転職を繰り返す事になってしまいます。

「自分が続けられる条件」も考えてみましょう。

介護での転職で失敗しない為には?成功のコツを失敗談の理由から解説
介護で転職を考えてるけど、失敗はしたくない。そんな方へ、私の介護業界での転職失敗談とその理由をご紹介します。介護業界での転職を成功させるには、職場を安易に決めず、情報収集と比較が重要です。失敗したと思った時の、転職判断についても解説します。

心身の限界を感じたら逃げる

「無理をしすぎない」という考えも大切。
仕事をするうえで、何よりも大事なのが心身の健康です。

「これ以上の転職はマズイ」という焦りもあるでしょうが、限界だと思ったら逃げて下さい。

人手不足で介護職を辞めたい!転職すべき退職理由と退職方法
「介護職を辞めたい」、現場の介護士をはじめ、こう思ってる方は多いでしょう。しかし、退職に踏み出すのも勇気が要るもの。そこで当記事では、介護職が転職を考える職場の特徴、退職理由など、辞めても良い状況を解説。介護業界を続けるべきかという悩みにも触れ、退職方法も具体的に紹介します。「疲れた」「辛い」と思ったら、辞めても大丈夫なので安心して下さい。

上記記事でも書いてますが、限界を感じた時は逃げてOK。

この時ばかりは、転職回数は気にせず逃げましょう。

仕事や他人より、自分の身体と心の健康が最優先です。

資格や目標となる職種を決める

給料最優先などのシンプルな考えでも、良い職場があるたび転職してはキリがないです。

資格や実務経験など、自分のスキルでのベースアップも同時に考えましょう。

勉強する看護学生

介護関係の資格は、実務経験が必要なモノがいくつかあります。
加えて、特定の職種に就くために必要な資格もあります。

それらの取得、あるいは受験条件を満たすまでは頑張る、とゴールを決めるのも有効です。

目標資格例

  • 介護福祉士
  • ケアマネ
  • 福祉用具専門相談員

例えば、上記の様な資格ですね。

資格取得や経験など、キリの良いタイミングまで粘ってみるのもアリ。
選べる職種も増えますし、転職理由としても伝えやすいネタになるかと思います。

介護経験を評価してくれる職場を選ぶ

特に経験者の場合、実務と勤務年数の給与評価がきちんと定めている職場を選びましょう。

コレが出来てないと、社員が不公平感を感じ、定着率が低くなります。

介護にもホワイト企業は存在する!転職したくなる優良介護施設を紹介
忙しいイメージの介護業界にもホワイト企業は存在します。職員不足解決に向け、給料や休日など様々な取り組みが行われているのです。思わず介護に転職したくなるような、職場改善の成功例を紹介します。

上記記事でも言ってますが…
転職時には、中途採用者をはじめ、社内での給与基準がしっかりした職場が望ましいです。

パソコンで仕事をするスーツ女性

給料評価が分かりやすく、待遇が良い職場には職員が集まります。

給料も良く働きやすいと、良い事づくめなので狙い目です。

ホワイト企業さえ見極めれば、介護なら採用を得やすいです。
転職サービスを上手く活用して、良い職場を見つけましょう。

おすすめ介護職向け転職サイト5つを比較紹介!

まとめ

今回は、「介護職は転職回数が多いと不利か」というテーマでお話ししました。

結論としては、大丈夫という事ですね。

今回の要点

  • 不利ではないので、上手く強みとしてアピールする
  • 転職理由は前向きな内容を伝える
  • 未経験者の場合でも問題ない

介護業界の転職活動においては、採用があるかより、職場選びの方が重要です。

自分を卑下して妥協するより、「自分が会社を選んでやる」ぐらいの気概で臨みましょう。

それが無駄な転職の回避にも繋がります。
自信を持って、前向きに臨んでくださいね。

また介護職は採用を得るより、退職時の方が苦労が多い面もあります。
良かったら下記記事もどうぞ。

介護職における退職引き止めの断り方【辞められない時の対処法】
介護業界では人手不足により、しつこい引き伸ばしやパワハラなどの「退職の引き止め」が発生しており、仕事を辞められない介護職が多くいます。当記事では、介護職の退職引き留めを断る方法を解説します。退職の伝え方やスムーズに辞める方法、時期や退職理由など、引き止め対策をご紹介します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました