認定介護福祉士とは?取得方法と養成研修を説明

認定介護福祉士とは 取得方法と研修内容介護士

介護福祉士の上位資格として誕生した、「認定介護福祉士」。
介護キャリアパスにおいて最上位の資格だけあり、取得条件も厳しいモノになっています。

認定介護福祉士になるには、どうすれば良いのか?
求められる役割・人物像を確認しつつ、取得条件を説明していきましょう。

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認定介護福祉士とは

認定介護福祉士は、一般社団法人「認定介護福祉士認証・認定機構」による民間資格です。
2015年12月に同法人が設立、認定が開始されました。

資格の取得には養成研修」を受け、申請をして認定される必要があります
介護士の最上位、新しい資格という事で人数は少ないですが、徐々に登録者が増えています。

※2019年8月現在、30名ほど

車イスの介助

介護福祉士への指導者という一面もあり、サービスの質の向上を目指し、人材やサービスのマネジメント能力も必要となってきます。

その為「介護福祉士」の取得はもちろん、指導者やリーダーとしての経験も必要な資格です。

介護福祉士の上級資格

認定介護福祉士は、介護福祉士取得後のキャリア形成も目的としており、「介護福祉士の上級資格」ともいえる資格です。

介護福祉士は、ベテラン介護士であり、介護チームのリーダー的存在。
対して認定介護福祉士は、リーダーへの指導者介護と医療の連携など、さらなる役割・能力が求められます。

認定介護福祉士に期待される役割

  • ユニットリーダー等、小規模の介護リーダーに対する教育指導
    サービスマネジメントの実施し、介護チームのサービスの質を向上させる
  • 介護サービス提供において他職種(医師、看護師、リハビリ職等)との連携・協働を図る
  • 施設・事業所、家族介護者、介護福祉士等の介護力を引き出し、地域の介護力の向上を図る

参考:厚生労働省(認定介護福祉士)より

介護リーダーと会議

介護現場のリーダーへの指導等を通し、介護チーム全体の質を向上させたり、多職種との連携にも中核となって動かなければなりません。

介護チームの枠を越えての活躍が期待されるという事ですね。
その為に、リハビリや医療など他職種の分野についても学びます。

施設やチームだけでなく、家族介護者など地域の介護力向上も目的としており、今までよりも広い舞台での活躍が期待されています。

認定介護福祉士になるには

認定介護福祉士となるには、「認定介護福祉士養成研修」の全過程を修了しなければなりません。
研修修了後、認定機構に申請をし、審査を経て「認定証」が発行されます。

この研修には、Ⅰ類・Ⅱ類の2種類があり、計600時間の研修を終える必要があります。

授業風景

またこの研修を受けるには、下記の様な条件が必要となります。

認定介護福祉士養成研修の受講条件の一部

  • 介護福祉士としての実務経験が5年以上
  • ユニットリーダー、サービス提供責任者等の経験を有する

詳しい条件は次項で解説するとして、実務経験だけでなくその内容も求められます。上記以外ですと、「居宅、居住(施設)系サービス双方での生活支援の経験をもつこと」が望ましいとされてます。

まずは介護福祉士の取得や、リーダー経験を積む事を目標に動きましょう。

「認定介護福祉士養成研修」の内容と受講条件

認定介護福祉士になる為の研修は、下記の2種類です。

それぞれで受講条件が設定されています。

認定介護福祉士の研修

  • 「認定介護福祉士養成研修Ⅰ類」
  • 「認定介護福祉士養成研修Ⅱ類」

これらにある全科目を修了するには、全600時間が必要です。

試験勉強での疑問

研修は、認定機構による基準を満たした「認定介護福祉士養成研修機関」が実施します。

研修機関は審査を受け、認証されなければ研修を実施する事が出来ません。

審査は、2019年現在で年2回に分け行われているようです。
審査中の研修期間については、認定機構ホームページで確認できます。

認定介護福祉士養成研修Ⅰ類の内容

研修1類の内容は、講義・演習方式で行われます。
「リハビリ」や「福祉用具と住環境等」、新たな知識等の習得を目指します。

Ⅰ類研修の目標

  • リーダーに対する教育指導
  • 他職種との連携・協働を含めた認定介護福祉士としての十分な介護実践力

Ⅰ類研修の参加条件

  • 介護福祉士としての実務経験5年以上
  • ケアについて、常に考え内省する習慣、学習する習慣を獲得している
    ※研修受講歴とレポートの提出によって研修実施機関が確認する
  • 介護職の小チーム(ユニットリーダー、サービス提供責任者等)の実務経験を
    有する事が望ましい
  • 居宅、居住(施設)系サービス双方での生活支援の経験をもつことが望ましい

研修カリキュラム (合計345時間)

履修領域科目名時間数
認定介護福祉士
養成研修導入
認定介護福祉士概論15
医療に関する領域疾患・障害等のある人への
生活支援・連携Ⅰ
30
疾患・障害等のある人への
生活支援・連携Ⅱ
30
リハビリテーションに
関する領域
生活支援のための運動学10
生活支援のための
リハビリテーションの知識
20
自立に向けた生活をするための
支援の実践
30
福祉用具と住環境に
関する領域
福祉用具と住環境30
認知症に関する領域認知症のある人への生活支援・連携30
心理・社会的支援の領域心理的支援の知識技術30
地域生活の継続と家族支援30
生活支援・介護過程に
関する領域
認定介護福祉士としての介護実践の視点30
個別介護計画作成と記録の演習30
自職場事例を用いた演習30

認定介護福祉士養成研修Ⅱ類の内容

研修Ⅱ類も、Ⅰ類と同様に講義・演習方式の研修です。
Ⅰ類研修を修了しなくては参加できません

認定介護福祉士に必要な指導力や判断力、考える力、根拠をつくりだす力、創意工夫する力等の基本的知識に基づいた応用力を養成。

サービスや人材マネジメントを実施して、地域づくりに展開する能力の獲得を目指します。

Ⅱ類研修の参加条件

  • 認定介護福祉士養成研修Ⅰ類を修了
  • 介護職の小チーム(ユニットリーダー、サービス提供責任者等)の実務経験を有する事
  • 居宅、居住(施設)系サービス双方での生活支援の経験をもつことが望ましい

研修カリキュラム(合計255時間)

履修領域科目名時間数
医療に関する領域疾患・障害等のある人への生活支援・連携Ⅲ30
心理・社会的支援の領域地域に対するプログラムの企画30
マネジメントに関する領域介護サービスの特性と求められる
リーダーシップ、人的資源の管理
15
チームマネジメント30
介護業務の標準化と質の管理30
法令理解と組織運営15
介護分野の人材育成と学習支援15
自立に向けた介護実践の指導領域応用的生活支援の展開と指導60
地域における介護実践の展開30

「認定介護福祉士」と「介護福祉士」の違い

おさらいも兼ねて、認定介護福祉士と介護福祉士の違いを確認しましょう。

介護福祉士

  • 国家資格
  • 実務経験3年と実務者研修が必要
  • 介護のスペシャリスト、現場のリーダー

認定介護福祉士

  • 民間資格
  • 介護福祉士として実務経験5年、リーダー経験などが必要
  • リーダーへの教育指導、サービスや人材マネジメントの実施、地域の介護力向上

まず「民間資格」と「国家資格」という違いが挙げられます。

また資格取得の条件も、認定介護福祉士の方が厳しいです。
介護福祉士の取得はもちろん、実務経験の内容も問われます。

さらに認定介護福祉士の取得方法は、試験合格でなく”研修を修了する”事が条件です。

介護派遣の人間関係

その役割についても大きな違いがありますね。

認定介護福祉士は、介護福祉士を指導できる能力のある人材です。
介護施設での勤務に留まらず、今までよりもっと地域を見据えた活躍が期待されます。

認定介護福祉士は取得難易度が高い

認定介護福祉士は、研修の参加条件・内容共にも厳しいものとなっています。
介護資格の中でも取得難易度は上位でしょうね。

実務経験だけでも、介護福祉士まで3年(実務ルート)、取得後さらに5年で計8年かかります。

さらにケアについて学習する習慣等があるか、テストがあります。

チェックポイントを教える介護士

また介護福祉士として5年は、他介護資格の取得条件にもなってます。

代表的なモノですと、介護講師ケアマネなどがありますね。
また介護福祉士の資格があれば、自治体によりますが生活相談員にもなれます。

介護職としてのキャリアを形成する上でのターニングポイントなので、覚えておきましょう。

認定介護福祉士の待遇は?

取得者の少ない資格ですので、実例も情報も少なく、待遇については定かではありません。

しかし、近年では経験・能力のある介護士を評価する傾向が強くなっています。

給料明細

ただ個人的には、国家資格と民間資格という差。資格自体の評価が固まってない事から、「取得難易度に値する給料評価が得られるのか?」という懸念もあります。

取得者の経験や知識に付随する形で評価がつくんじゃないか、と思ったりもします。

ただ最終目標とされてきた介護福祉士から、さらなるステップアップが可能になったのは大きいです。

ユニットリーダーや居宅・居住サービス双方の経験を積むなど、計画的かつ積極的にスキルアップを図り、取得を目指して頑張りましょう!

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