介護職員初任者研修で通う、介護スクール。
どんな所なのかちょっと心配ですよね。
- 研修って厳しいの?
- 誰でも入っていける?
- 教室の雰囲気は?
などなど、初めての所は不安が多いですよね。
そんな方の為に、初任者研修を受けた感想をお届けします。
感想や役に立ったこと、これから初任者研修を受ける方へのアドバイスをお話しします。
口コミをお探しの方にも、参考になれば幸いです。
介護職員初任者研修を受けた感想
初任者研修を受けた感想は、思ったより気軽に楽しくやれたという事。
受講生も老若男女入り混じっており、誰でも浮く様な事はありません。
介護は女性ばかりなイメージで不安でしたが、男性も多くいました。
40~50代で「これから介護士になる」という方もおり、世代関係なく仲間になれましたね。
初任者研修は、通信学習とスクーリング(通学)で取得します。
通学のみのコースもあり、そちらだと取得までの期間が早め。
全国規模で探しやすいスクールは費用が高く、地方のみだと安い傾向があります。
ちなみに私は、地方のスクールで通学のみのコースで受講。
就業先が施設だけでなく教室も運営してたので、少し安く取らせてもらいました。
感想は「優しい介護の授業」
スクーリング(通学)の感想は、優しい先生による介護の授業といった感じ。
きつく怒られるなどの、厳しい指導は無いです。
中学・高校あたりの授業を思い浮かべて貰えれば、それが1番近いと思います。
通信学習も例えるなら、「夏休みの宿題」といった感覚ですかね。
- 高齢者や介護制度の基本知識
- 介助技術の基本
スクーリングでは、上記について講師が授業をします。
…研修と言うと難しそうですが、未経験者向けなので簡単な内容です。
私の時の講師には、仕事中のエピソードを色々聞かせて頂け、退屈しませんでした。
今になって、「あの時言ってた事が分かった」という事もありますね(笑)
特に実技で学ぶ技術は、仕事で毎日やる事なので学ぶ価値は大いにアリ。
利用者役と介助者役を交換でやるので、介護を受ける側の気持ちも学べます。
筆記試験等もありますが、簡単です。
勉強が苦手で大嫌いな友人も、ちゃんと合格してました。
⇒初任者研修のスクーリング内容とは?講義や実技、筆記試験を解説
教室の雰囲気はどこも穏やか
講師には色々な方がいますが、基本的には優しく教えるスタイルの方が多いです。
…というより、こういう研修では厳しい講師の方が希少じゃないですかね。
厳しすぎると、受講生が集まらなくなってしまいますし。
和気あいあいとした雰囲気の教室が多いです。
受講生同士も、割とすぐ打ち解けて雰囲気よくやれましたね。
- 初めて介護を学ぶ
- これから介護士を目指す(あるいはなったばかり)
全員が0からのスタートですし、自分だけ置いてかれる事もないので大丈夫。
共通点を持った仲間ですので、お互い仕事に関する悩みや情報交換をしてましたよ。
車イスの乗車体験はやっておくべき
初任者研修の内容で、1番印象に残っているのは車イスの乗車体験。
車イスに乗り、介助者に押してもらうという内容です。
やってみると分かりますが、車イスを押して貰うのって怖いです。
押す側よりだいぶ速く感じますね。
段差とか、急に曲がったりする時もだいぶ怖いです。
それにクッションが無い状態だと、お尻が痛くなるんですよね。
自分達でもコレなので、1日中座ってる高齢者はだいぶ辛いと思いますよ。
今でもこの時の気持ちを思い出し、気を付ける様にしてます。
働きながら通うのはキツイ?
働きながら初任者研修を取りたい場合、スクーリングのペースには気をつけましょう。
休みにあわせ通う方も多いと思いますが…、
日中だと1日9:00~16:00程度までかかり、それだけでほぼ1日終わってしまいます。
- 割り切って短期集中でとる
- ゆっくり余裕をもってとる
どちらが良いかは人それぞれですが、教室の開講時間には注意して選んで下さい。

確か自分は、「通学のみ、週2回」で2か月ぐらいだったと記憶してます。
休みは全部スクーリングにあてたので、しんどかったですね。
もし先に職場を決めてしまうなら、スクーリングが終わるまで非常勤で働くのも手。
出勤日数を減らし、余裕を持っておくのも賢い方法かと。
個人的には少人数の教室がオススメ
教室の雰囲気は、受講生の人数でも違います。
後々思ったのですが…、
少人数制のスクールの方が、のんびりやれて学びも多いです。
初任者研修の時は、大人数でせわしなかったんですよね。
その他大勢に埋もれる安心感はあるけど、実技をやれる回数が少なかった。
なので、別の機会にスクールに通った時は少人数の教室を試してみました。

これが割と正解でしたね。
人数が少ない分時間にも余裕があるし、一人ひとりの学びも増えます。
実技に使える時間も増えるので、技術も身に着く。
経験者として言うと、実技は自信が付くまでトライした方が良いですよ。
本番はまた雰囲気も全然違うのですが、それでも数をこなしておいた方が良いです。
現場でも指導して貰えますが、何度もじっくりは教えて貰えません。
仕事に不安があるとストレスになるので、極力不安は減らしましょう。
ピンときた方は少人数制がお勧め。
初任者研修で全国規模の大手ですと、ニチイが該当します。
介護現場の雰囲気を知ることは難しい
初任者研修では、介護現場の雰囲気までは分かりません。
老人ホームの仕事、高齢者との接し方など、リアルな体験までは出来ないんです。
昔は施設実習があったのですが、現在では任意という形になってます。
…ですが、今でも施設実習をしてるスクールは結構あります。
実習がある場合、講座情報に記載されてます。
施設実習の感想は「正直辛かった」
私が初任者を受けた時は制度変更直後で、施設実習があるスクールが多かったんです。
まだ施設実習が必須だったので行きましたが…、正直なかなか辛かった。
優しく迎えてもらえたのですが、「居場所が無く落ち着かない」と言えば良いのか…
指導してくれる職員にもよるでしょうが、1日通して「何をして良いか分からない状態」。
職員さんも色々配慮してくれますが、見てるだけや手持無沙汰な時間も多いです。
「利用者さんとお話ししてみて」と、話好きな方を紹介してもらえたりはしますが…
上手く話題が見つからず、迷惑をかけてないか心配になったり。
ちなみに「お話ししてて」は、職員の手が空かない時の常套手段(笑)
楽とは言いませんが、色々な施設を見学できるチャンスには変わりありません。
転職活動だと、施設見学できるのは面接時位で、時間も極わずかです。
介護士になりたい方は、転職活動の一環と割り切り、実習に行くのも悪くないと思います。
初任者研修で仕事に役立った内容は?
新人介護士の時は、資格の有無に関わらず分からない事だらけ。
初任者研修の有用性は、仕事ですぐ実感できないかもしれません。
私の場合は、後になってその有用性に気付いた感じですね。
介護士としての土台や基礎作りにはちゃんと役立ってます。
資格手当も出るので、初任者研修は現実的にほぼ必須。
どっちみち職場で取らされます。
介護の知識と技術はずっと使う
初任者研修で学んだ内容は、どれも仕事で必須の基礎知識。
分からないなりにも知識は増えますし、仕事の理解を助け、介護事故の防止に役立ちます。
「どう介助したら安全か?」「声掛けの大切さ」など、仕事の判断基準や考え方の大事な基盤となります。
介護は考える事の多い仕事です、この先も「どうしたら良いだろう?」という悩みは尽きないです。
絶対的な正解は少なく、利用者様にあったケア方法を模索せねばなりません。
そんな時の大事な行動基盤を学べるのが、初任者研修です。
ここで学んだ内容は、この先ずっと使う知識ですよ。
研修だけでは職場の事が分からない
初任者研修内では、事業所や介護サービスの種類についても学びます。
ただしこれは、仕事を知り、転職活動に活かせる程の内容ではありません。
当時の自分に言い聞かせたいぐらいなのですが…、
介護士を目指す方は、特にこれらの知識を自主的に学んでおく事をオススメします。
- 介護の職場はどんなものがあるか
- どんな働き方があるか
- 目指す将来像や必要資格
こんな感じで、「どこで介護をして、どうなりたいか」まで、よく考えた方が良いですよ。
自分でも介護の仕事を調べてみよう
介護士といっても、「施設」か「訪問」かで働き方が違います。
施設にも、入居や通所など色々あり、その種類でも仕事環境が異なります。
- 勤務時間や夜勤の有無
- サービスや業務内容
- 対象となる利用者
大まかにいうと、こんな感じですね。
仕事先を決めるうえで必要な情報なので、今のうちから調べておいた方が良いですよ。
そのうえで、自分の適性や希望について考えてみて下さい。
就職サポートがあるスクールもあるので、講師やアドバイザーに相談するのも良いですね。
こちらでも解説記事を用意してますので、良かったら。
もっと色々知りたい方は、「介護の現場と業界のしくみ」が分かりやすく解説してます。
まとめ
今回は「介護職員初任者研修を受けた感想」を中心にお話ししました。
研修を受けた当時を思い出し、不安や仕事に対するアドバイスも送ったつもりですが…
いかがでしたでしょうか?
雰囲気や試験などは、特に心配する必要はありません。
初任者研修でしか得られない体験もあるので、楽しみつつ学習に集中して頂ければOKです。
同じ教室の受講生は、同じスタートラインに立っている仲間です。
予期せぬ出会いもあるかもしれませんし、そこも含めて楽しんできて下さいね。
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