介護支援ボランティアポイント制度の使い方を解説!実態や問題点は?

介護支援ボランティア制度の利用方法と問題点 高齢者のサービスと制度

高齢者を対象に、介護ボランティアの参加で交付金を付与する制度があります。
老人ホーム等での活動でポイントを貯め、お金に交換できる仕組みです。

これは介護支援ボランティアポイント制度などと呼ばれ、多くの自治体で採用されています。

今回は、介護ボランティアのポイント制度について解説。
制度の利用方法やポイントを貯める仕組み、実態や問題点等もお話ししていきます。
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介護支援ボランティアのポイント制度とは

老人ホーム等の高齢者施設でボランティア活動をすると、ポイントが貯まる制度。
これを介護支援ボランティア制度と呼びます。

厚生労働省の認可を受けた有償ボランティア制度で、各自治体によって実施されます。

高齢者のボランティア参加を促す事で、社会参加や介護予防などを目的としてます。
ポイントを介護保険料の支払いに充てて欲しい、という意図も

杖で歩く高齢者の男女

この制度を利用し、ボランティア登録が出来るのは「65歳以上の方(介護保険の第1号被保険者)」。
在住の市町村で登録、活動が可能です。

対象の方が登録を済ませ、介護施設等でボランティアをするとポイントが貯まります。
貯まったポイントは、交付金として受け取る事ができます。

ボランティアの活動内容は、利用者のお話相手など、分かりやすい補助的内容です。

この制度を最初に採用したのは、東京都の稲城市
現在では、全国的に制度が広まりつつあります。

介護支援ボランティア制度の利用方法

介護支援ボランティア制度は、お住まいの市町村で利用可能です。

制度の利用の流れは、下記の様になります。

介護支援ボランティア制度の利用方法

  1. ボランティア登録し、スタンプ手帳を受け取る
    ※お住いの地域の社会福祉協議会で登録可能
  2. 受け入れ施設でボランティア活動、手帳にスタンプを押印
  3. 市の高齢福祉課で、スタンプに応じた交付金を受け取る

ボランティア登録は、地域の社会福祉協議会で行います。

市町村によって、この時に「ボランティア登録研修」や「ボランティア保険」への加入も必要です。
※保険料は数百円程度

また感染症のある方は、参加できないのでご注意下さい。

受け入れ施設は、市町村のホームページ等で公開されています。

介護支援ボランティアの活動内容

介護支援ボランティアは、高齢者施設において下記の様な活動をします。

介護支援ボランティアの活動内容

  • 施設内でのレクリエーションなどの運営補助
  • お茶出し、食堂内の配膳や下膳等の補助
  • 散歩・外出や施設内移動の補助
  • 利用者の話し相手
  • 施設職員と共に行う軽微で補助的な活動
  • 草取り、草花等の手入れ

※参考:取手市社会福祉協議会(介護支援ボランティア)より

高齢者イメージ

利用者とお話ししたり、施設内を一緒に散歩するといった内容ですね。
施設職員と一緒に配膳やお茶出しをしたり、簡単な補助業務も行います。

施設内の草取りなど、簡単な清掃なんかも行います。

逆に、オムツ交換などの身体介助は行いません
※その方の能力や事故リスクを理解してないと、危険なため

貯めたポイントはどうお金に交換する?

介護支援ボランティアとして活動すると、1時間につき1ポイント(スタンプ)が貰えます。

1ポイントにつき、100円の交付金が支給。
年間50ポイント(5,000円)までを上限とし、交付金を受け取る事が出来ます。

ポイントは年度毎にカウントし、市の高齢福祉課などで受け取り手続きが出来ます。

案内

交付金は、指定した金融機関の口座への振り込み等で受け取り出来ます。
※市町村により違いがある可能性があるので、詳しくは問い合わせ下さい。

ポイントの交換方法は現金だけとは限らず、特産品や商品券を配布する自治体もあるようです。

介護ボランティアの実態は?

実際にこのボランティア制度は、どのぐらい活用されているのでしょうか?
平成27年度の資料ですが…、稲城市の状況報告資料より、内容を少しご紹介します。

※参考:稲城市介護支援ボランティア制度実施報告書 27年度の運用状況について

H27年、稲城市のボランティア登録人数は682人
ボランティアの受け入れをした団体は、24団体との事です。

男女比率では、女性の割合が多いですね。
ボランティアとして長く活動されてる方も多い様です。

レクや業務補助などが好評

介護ボランティアは、参加者と施設双方で概ね好評です。

資料では、こんな言葉が見られました。

ボランティア参加者

  • 生活に張り合いが出てきた
  • 趣味や活動の成果を出す機会があり、嬉しい
  • 活動機会ができたので、意欲が出てきた
受け入れ施設

  • 業務を手伝っていただき非常に助かっている
  • 特技を持った方が熱心に指導してくれ、利用者も喜んでいる
  • 傾聴ボランティアが好評、継続を希望したい

余暇活動や業務補助は需要がある

レクリエーションの提供活動が、双方で好評みたいですね。
長年の趣味や活動を一緒に行う事で、本人も利用者も張り合いが出てくるようです。

余暇活動に関わる趣味・特技を持つ方は、特に需要があるようですね。

洗濯物を干す女性

あと介護施設って、細かな家事仕事も多いんですよ。

  • 洗濯物やゴミ捨て
  • トイレや床の掃除
  • お茶入れ

利用者の事以外にも、こんな仕事が沢山あります。

利用者と一緒に洗濯物たたみをして頂くだけで、職員は大助かりだと思いますよ。

傾聴ボランティアも好評

また利用者との関わり方の1つに、傾聴があります。
これは相手の気持ちに寄り添い、共感的な姿勢で話を聞くこと。

傾聴の図

施設職員は業務が忙しく、利用者様となかなかゆっくり話せません。
「誰かと話したい」と、寂しさを感じている利用者様もいらっしゃいます。

傾聴ボランティアも施設では求めてますので、気軽な気持ちで赴いてみて下さいね。

傾聴に関する学習資格もあるので、良かったらご検討ください。
高齢者傾聴スペシャリストとは?

介護支援ボランティアの問題点

一方では、こんな希望や問題を指摘する声も。

ボランティア参加者

  • 自分のしている事が迷惑になってないか不安
  • だんだん責任が重くなってきた、楽しめる範囲で活動したい
  • 交付金の上限をなくしたり、保険金の負担をお願いしたい
受け入れ施設

  • ボランティア本人の希望と、施設側のニーズがマッチングしないことがある
  • 広く一般の方に認知されていない

施設側でボランティアを上手く活用出来てない?

自分の活動内容に不安が出たり、仕事の範囲が増えて辛くなる事もある様です。

これは施設側が解決すべき課題ですね。
人手不足で忙しく、ボランティアさんと上手くコミュニケーションがとれてないのでしょう。

施設がボランティアを受け入れ慣れてないのもありそうです。

負担にならない活動の範囲を設定したり、その人の希望や能力を活かし、上手く活躍の場を用意出来る必要がありますね。

腕組み悩む看護師

介護施設の事情として、募集しても介護士の応募がなく、職員不足の施設が多いです。
そこでせめて補助業務をお願いできる人を採用し、業務負担を軽くしようという動きもあります。

介護補助者やシルバーさんとして人材を用意すべきですが…、
その役割をボランティアに求めてしまう施設もあってもおかしくありません。

役割や責任によって、仕事や労働に感じるのであれば、別の受け入れ施設を選んで下さい。

やりがいや楽しさ、居場所を感じられない時は、無理する必要はないですよ。
遠慮なく相談して下さいね。

交付金額などへの不満も

交付金を支給する以上、それを目当てに活動される方もいます。
その額に不満があったり、交付金を目当てとする事で周囲との温度差が生まれる事も。

有償ボランティアという、矛盾した仕組みが生み出した問題点ですね。

OKサイン

業務負担の件もありますし、労働としての面が強くなってしまう事もあるでしょう。
「これならもっとお金が欲しい」と、思う人がいても不思議ではありません。

もし働くという事が意欲に繋がるのなら、シルバー人材としてお仕事をされてはいかがでしょう?
介護施設でも補助業務で、シルバー人材を採用している施設もあります。

掃除や草取り、シーツ交換や洗濯物たたみ等の補助業務で働けますよ。

制度が認知されていない?

ボランティアに関心のある方はともかく、一般の方にはあまり制度が認知されていない様です。
ボランティア登録者も、経験の長い方が中心でした。

個人的には、ボランティア参加の敷居が高いのもあると思います。

一般の方がいきなり施設に行くのは、なかなか勇気が要るかと…。

  • 介護ボランティアって何をするの?
  • 自分の行動が迷惑か不安

こんな疑問や不安が出るのは、当然です。

誕生日プレゼント イメージ

地域交流を理念に挙げる施設は多いですが、実際には結構難しいです。
イベントでボランティアをお願いする事はあっても、普段は閉鎖的な施設が多いのでは?

一般の方が一緒に楽しめるイベントや活動があると、きっかけも増えるかもしれませんね。

まとめ

今回は、介護支援ボランティア制度についてご説明しました。

最後に要点をまとめておきます。

介護支援ボランティア制度とは

  • 65歳以上の方が利用できる
  • 高齢者施設でのボランティア活動で、年間最大5,000円分のポイントが貯まる
  • お住まいの地域の「社会福祉協議会」で参加登録可能

高齢者の社会参加を促し、介護予防や活性化を目的とする制度ですね。

もし介護予防に関心がありましたら、そちらの知識を学んでみるのも面白いですよ。
介護予防の学習資格があるので、ご紹介しておきますね。

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