初任者研修と実務者研修の違いと免除を解説【どっちから取るべき?】

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初任者研修と実務者研修はどっちの資格を取るべき介護士

介護での主要資格である、初任者研修と実務者研修。
これらはどちらも受講制限が無く、誰でも取得が可能です。

これから働くうえで、「どっちを先に取るべき?」「2つの違いは何?」など…
資格取得で迷ってる方も多いと思います。

当記事では「初任者と実務者はどっちを取るべき?」というテーマで、お話しします。

結論から言うと、「初任者研修」を先に取るのが、多く場合は無難な選択です。
初任者と実務者の研修の違いも含め、その理由を語っていきます。
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初任者研修と実務者研修はどっちが必要?

案内をする介護士

初任者研修と実務者研修、この2つはどっちを取得しても大きな問題はないです。

両者には「入門」と「応用」という違いがありますが、共通する内容もあります。
いずれどちらも取得するならば、結果的な学習時間は変わりません。

ただ初任者研修から取った方が、なにかとスムーズですね。

上位資格の実務者研修を取った方が良さそうですが、そうとも限りません。
どちらから取得しても、免除があるので費用や研修時間にあまり差はありません。

一般的な流れも含め、順を追って解説します。

仕事では「初任者研修」があれば十分

主任イメージ

下記は、介護士における資格キャリアの簡単な流れです

介護士の一般的な資格取得の流れ

  1. 初任者研修を取得
  2. 介護士として実務経験を積む(3年)
  3. 実務者研修を取得
  4. 介護福祉士試験の受験、合格
  5. さらに実務経験を積み、ケアマネ等を目指す

無資格から働き始める場合、まずは介護福祉士の取得を目指します。
※相談員やケアマネを目指す場合にも、必要な資格です。

介護福祉士の受験条件は、「3年の実務経験」と「実務者研修の取得」。
上記の3までは、個人の自由で進める事が可能です。

実務経験は「資格の有無」は問われないので、安心です

案内をする介護士

いきなり実務者研修を受けても良いし、介護福祉士試験の直前でもOK。

働きながら初任者研修を取得する方法もあります。

多くの場合、初任者研修から取るのが一般的ですね。
介護士として働くのであれば、初任者だけでも十分です。

初任者研修と実務者研修の違い

解説イメージ

初任者研修は、「初めて介護に携わる人の為の入門資格」。
一方で実務者研修には、「介護経験者がステップアップする為の応用資格」という違いがあります。

介護士の資格キャリアも、「まずは初任者研修をとって働く」。
「実務経験を重ねたら、実務者研修を取る」という想定で設定されています。

こうした想定で資格創設されてる為、流れに逆らうとしんどい事になります。

カンファレンスイメージ

見て欲しいのが、↓の「初任者研修と実務者研修のカリキュラムの違い」です。

初任者と実務者の取得時間を比較

  • 初任者研修(130時間)
  • 実務者研修(450時間)

その差は320時間、いきなり実務者研修を取るのは凄く時間がかかります。

実は無資格から実務者研修を受けると、初任者研修の内容も受けなきゃならないんです。
つまり初任者と実務者の内容を一気に学習しないとなりません。

当然費用も時間もかかります。

既に働いてる方でも、1年未満なら初任者研修からでOK。
仕事との両立難易度も高いので、分けて取った方が楽です。

初任者研修の修了者は「実務者研修で免除」がある

逆に初任者研修を受けると、既に学習した130時間分は免除があります。
実務者研修での学習は320時間で済み、費用の免除もありデメリットもありません。

介護職員初任者研修の受講方法

チェックポイント(ひよこ)

実務者は正式には「介護福祉士実務者研修」と呼び、介護福祉士になる人の為の資格です。
「経験を積み、受験前に受ける」という流れを想定した資格ですね。

働くうえでも、初任者研修があればどの職場でも大丈夫です。

実務者研修は「サービス提供責任者」や「医療ケア」などの業務に関わる資格です。
ここだけ見ると、初任者研修ほど必要性は高くありません。

実務者研修から受けるメリット

疑問のある介護職員

実務者研修から受ける場合も見てみましょう。

そのメリットは「介護福祉士試験前に余裕が出来る」、これに尽きますね。
先に苦労する分、後で楽が出来ます。

実務者研修から受けるメリット

  • 介護福祉士試験に余裕を持って申し込める
  • 受験勉強時間を確保しやすい
  • 仕事やスクーリング日程に悩まなくて済む
  • 資格手当を多くもらえる

介護福祉士試験って、受験手続がかなり面倒なんですよ。
申込書の取り寄せやら、職場に証明書の発行を頼んだり、手間と時間がかかります。

「それに受験までに資格が取れるか」という心配もせずに済みます。

スクーリングも必要ですから、働きながらだと日程調整にも苦労します。

実務者研修を選べば「後が楽」

実務者研修を選ぶと、後で楽が出来るという事ですね。

個人的には、働きながらのスクーリングが1番ネックでした。
受験勉強に集中できるので、そのメリットも正直大きいですね。

案内をする介護士

実務者が必須になった分、介護福祉士試験では実技が免除になりました。

筆記は個人的な勉強量がモノを言うので、時間をかけられるのはメリットですね。

また資格手当の面でも、初任者より実務者研修の方が高いです。
早いうちから資格手当が高く貰えるメリットもあります。

ただこの差は微々たるものなので、あまり気にする必要はないかと。

他にも、介護業務でも色々なメリットがあります。
下記を見て必要性をを感じたら、早めの取得を目指しても良いと思いますよ。

介護福祉士実務者研修の受講方法

どっちか迷うなら「初任者研修」がベター

主任イメージ

多くの人にとって、「初任者研修を取り働く」のが正解になるかと思います。

もし迷ってるなら、早めに働き始め「介護を仕事にできるか」を確かめる事を優先しましょう。
この方法は効率的なキャリアアップにも繋がるので、個人的にもオススメ。

まだ決めかねてる方は、参考にしてみて下さい。

まずは介護の仕事に触れる

今現在この悩みがある方は、多くがこれから介護で働こうと考えてる方のはず。
「仕事の不安」「採用を得たい」など、目的も色々でしょう。

共通するのは、まだ”介護職でやれるか自信が無い”という事ではないでしょうか。

介護イメージ01

無資格未経験からであれば、まずは介護で働いてみる事をオススメします。

実務者から取ると、「やっぱり今までの業界で働こう」と思った時、時間とお金を膨大に出費して終わりという事になりかねません。

経験してみて「介護で頑張ろう」と思えたら、実務者研修の取得をすればOKです。
資格取得の為なら、職場の協力も得られるので、日程調整もしやすいはず。

まずは「初任者研修の取得」と「介護施設への転職」を目指し、動いてみましょう。

未経験者が介護職で働く時の不安を解決!転職活動と仕事アドバイス
「未経験だけどこれから介護で働きたい」。そんな方が不安に感じがちなポイントをまとめ、解決方法やアドバイスをお伝えします。自分が介護職で働き始めた時の不安や悩み、新人職員からよく声を参考に、転職活動や仕事を上手く行う為のヒントをお伝えします。

まとまった時間や学費があり、「これから介護でやっていくぞ!」という確信のある方は、実務者研修から取得するのもアリですね。

実務経験がないと「介護福祉士」になれない

介護職におけるキャリアアップには、実務経験が必要です。

将来的なキャリアを考えた時も、まず仕事に就くのが効率だったりします。

介護職のキャリアには実務経験が必須

  • 介護福祉士(実務経験3年)
  • ケアマネージャー(介護福祉士で実務経験5年)

これらは、介護で就ける職種や役職に関わる資格です。
上記資格の最短取得を考えた時も、まずは働くのが正解ですね。

試験勉強での疑問

実務者研修を取ってからと思ってると、仕事のスタートが遅れてしまいます。

働きながらの取得も出来ますが、長期間で仕事と勉強を両立するのはしんどいですね。

キャリアアップの視点でも、初任者の取得後か取得中に働き始めるのが、オススメ。

資格取得に使うスクールは、資格情報サイトで調べられます。
比較や資料請求も出来るので、お役立て下さい。

まとめ

最後に記事の要点をまとめておきます。

資格名どんな人が取得すべきか
初任者研修
  • 早めに働き始め、仕事に集中したい
  • 介護を仕事にできるか、まだ自信はない
  • 働いて早くキャリアアップしたい
実務者研修
  • これから先、介護業界で働く確信がある
  • まとまった時間・費用を掛けられる
  • 介護福祉士は楽に一発合格したい

何だかんだ言いましたが、最終的にはどちらからでも必要な時間や費用は同じです。
どちらを先にとっても、介護で働くうえで損はありません。

先述の通り、「初任者研修を取って働く」というのが無難な選択ですね。

無資格で実務2~3年目とかなら、実務者を勧めますが、その状況は稀でしょう。

困り顔の女性

ちなみに仕事で必須となる資格は、当記事でほとんど名前を出してます。
「他に何か資格が要る?」という慎重派も、初任者があれば基本OK。

他は主に学習資格が中心ですね。
仕事で躓いた時、さらなるスキルアップを目指す時などに検討すれば良いと思います。

下記記事も参考になると思うので、興味があればご覧になってみて下さい。

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