介護士は資格なしでも働ける?求人の選び方と転職時の注意点

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介護は資格なしでも働けるの?介護士

介護士求人には、「無資格・未経験OK」という文字がよくあります。

本当に資格なしでも働けるのか気になりますよね。
また介護で資格を必要とするのは、どんな時でしょうか?

結論から言うと、「無資格でも働けるが、場所を選ぶしいずれ資格が必要」です。
必要な資格とは、主に介護職員初任者研修の事ですね。
※追記
令和3年度より、無資格の介護職員へ認知症介護基礎研修を義務付ける事が決定。
現状は大きく変わりませんが、気になる方は上記記事をご覧ください。

介護士は介護施設であれば、資格なしでも働けますし採用もあります。

しかしいずれは初任者研修を求められる傾向があるので、注意が必要です。
また職場によっては、運転免許の保有を求められる事もあります。

ただ資格費用免除など、無資格者向けのサポートも多くあります。
そうした求人選び、転職アドバイスも併せてご紹介します。

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「資格なし」でも介護士として働ける?

ベッドで休むお婆さん

介護士の職場は、大きく分け下記の3種類です。

介護士の職場の種類

  • 入居の介護施設
  • 通所の介護施設
  • 訪問介護

結論から述べると、このうち介護資格なしで働けるのは「介護施設」です。
また運転免許も含めると、「入居の介護施設」という答えになります。

※特別養護老人ホーム、グループホームなど

訪問介護では、「初任者研修以上の資格」が無いと業務上の制限があります。
現実的には無資格では難しいと考えて良いでしょう。

理由を順に解説します。

「介護士に必要な資格」と「業務範囲」の関係

解説イメージ

下記は、「介護資格と可能な介護業務」の関係を表した図です。

介護業務と介護資格

要約すると、「介護施設は無資格で働けるが、訪問介護では業務制限がある」という事。

訪問介護では、生活援助業務には「生活援助従事者研修」以上の資格。
身体介護に関わるには「初任者研修」以上の資格がそれぞれ必要になります。

介護施設においては、資格による業務制限が無く、資格なしでも介護士として働く事が出来ます。

ただし、2024年より介護施設では無資格者へ「認知症介護基礎研修」が義務化。
新規職員には1年以内に受講が求められます。

デイサービス等では「運転免許」が必要

福祉車両イメージ

デイサービス等の通所介護施設では、介護資格は必要ありません。
ただし、「普通自動車の運転免許」を求められる事があるので注意して下さい。

これら「通いの施設」では、毎日利用者様の送迎業務があります。車での送り迎えも、介護職員の業務とされる事が多く、求人応募や採用条件として運転免許を求められる事が多いです。

「入居の介護施設」なら資格なしでも働ける

案内をする介護職員

もし完全に無資格から介護で働くなら、入居の介護護施設という事になります。

例えば、「有料老人ホーム」や「グループホーム」等の種類の施設です。
これらであれば、無資格者・未経験者の募集求人も多数あります。

もちろん採用もありますし、私自身も資格なしで転職された方と一緒に働いてます。
社会人から介護士になるには?仕事内容や必要資格を徹底解説!
「介護士になる方法を知りたい」という方向けに、無資格未経験の社会人から介護士になる方法をまとめました。必要資格から仕事内容、職場の種類、転職活動まで、介護士を目指す人が知るべき内容を徹底的に解説します。職場毎の仕事内容や働き方、職場体験の方法まで、0からでも安心して介護士としてスタートできるよう、詳しくアドバイスしていきます。
また現在は無資格者には、認知症研修の受講が義務化が決定されました。
初任者研修の修了者には免除があるので、より取得が推奨される状態ですね。

知識や技術の習得・証明になりますし、ご自身の為にも取得される事をお勧めします。

就業後は「初任者研修の取得」を求められる

介護士の相談

介護職員として働き続けるうえで、無資格のままでいるのが難しい事もあります。

資格が必要ない入居介護施設でも、就業後に資格取得を求められる事は多いです。
職場によっては、身体介護は有資格者にしか任せない事もあります。

理由はケースで異なりますが、働き始めたらいずれ必要になると思って間違いないです。

介護士に必要になる資格は、前述の通り「初任者研修」です。

初任者研修は、資格手当等が増えるメリットもあります。
「採用率」や「選べる求人」にも関わるので、介護士で働くならあって損はありません。

介護職員初任者研修とは?資格の取得方法・メリットを総合解説
介護職員初任者研修とは、旧ヘルパー2級に相当する資格。仕事や家族など介護に関わる方が基礎知識を学ぶ為の資格で、採用や資格手当、訪問介護への従事が可能等のメリットがあります。初任者研修の受講方法、カリキュラムからお得な取り方まで、「初任者研修の取り方」を詳しく解説します。
前述のように、2024年より1年以内の認知症介護基礎研修受講の義務化が決定しました。
初任者研修があれば免除となるので、いずれ初任者を求められる構図は変わらないでしょう。

「無資格者」だからこそ選べる求人も

〇マークイメージ

介護業界では、人材確保のために資格取得サポートのある職場も増えてます。

これは決まった期間就業する事で、資格にかかる費用を職場が免除してくれる仕組み。
この事からも、無資格者も積極的な採用があると分かりますね。

こうしたお得な条件で働けるのも、無資格者のメリット。
転職活動の際は、覚えておきましょう。

初任者研修は、取得にそれなりの費用や時間もかかる資格です。
資格取得費用のサポートがある職場もありますし、まずは職場体験という考えもアリです。

無資格で介護士になる際の注意点

介護職員のチェックポイント

介護士には無資格でも介護士になれますが、いくつか注意点もあります

就業前に理解しておくべき内容も多いので、お伝えしておきます。

無資格で働くデメリット

  • 採用確率が下がる
  • スムーズな仕事理解が難しくなる
  • 資格手当を貰えない
  • 働きながらの資格取得は負担が大きい

1つずつ見ていきましょう。

応募や採用など転職活動で不利

マネジメントイメージ

介護施設では無資格でも働けますが、採用条件に「初任者研修」があるケースもあります。

「無資格・未経験可」の求人も多いですが、選べる仕事は少なくなってしまいます。

また応募できても「採用されるか」という問題もあります。
介護士不足とはいえ、誰でも採用というワケではなく、施設側も採用には慎重です。

特に皆が働きたいような、条件の良い人気施設であればなおさらです。

「介護職の面接で落ちた」を防ぐ 質問対応や服装マナー

同じ未経験でも「働くために資格をとった」という方が、当然面接官の心象は良いです。
人気求人は応募も多いので、無資格より初任者研修の方が採用の可能性がありますね。

無資格OK求人の注意点

困っている介護士

先の話にも出しましたが、無資格OKでも採用後に資格取得しないと問題が出る事もあります。

例えば、「無資格者に特定の業務をさせない」という決まりがある職場もあります。

すると、「夜勤に入れず給料を稼げない」。
「介護助手扱いで、給料や仕事内容が想定と違う」といった事もあり得ます。

下手をすれば、正社員として認めて貰えないという事にもなりかねません。

収入や待遇面に支障が出る可能性もあります。
自身の待遇、就業後の事など、事前によく確認しておきましょう。

無資格と有資格者では手当に差が出る

電卓を持ったひよこ

初任者研修は入門資格ですから、資格手当による給料アップはあまり期待できません。

ですが資格手当を支給し、無資格者としっかり差をつける施設も多々あります。
月に数千円程度ですが、出している施設では出していますよ。

加え介護士には「処遇改善加算」があります。
介護士であれば誰でも支給されるお金ですが、基本的に有資格者の方が多く支給されます。
※分配方法は施設側に任されている

給料明細

これらの他にも、資格によって差が付く各種手当が色々とあります。

介護士の給料は、各種手当による底上げ効果が重要です。
給料を増やす為には、やはり資格が重要になります。

介護士の平均給料やボーナスはいくら?給料内訳と収入アップ方法

「仕事が難しい」と感じる事も

トイレ介助イメージ

初任者研修は、介護士の基本資格と話しました。

具体的には、基本的な介助知識や技術を学ぶ資格です。
言い換えれば、介護士の基本業務を学べる場です。

そのステップを飛ばす事で、職場でとまどいが発生する可能性もあります。

また指導経験の浅い職員が担当の場合、こちらから質問をぶつけないと情報が入ってきません。
しかし、「分からない事が分からない」のが未経験者です。

初任者研修を取得し予備知識があれば、指導時に見ておくべきポイントもよく見えてきます。
聞いておくべき疑問、自分での気付き等も増えてくるでしょう。

解説イメージ

ただ初任者研修がないと無理という事は無いですが、あるには越した事はありません。
実際、私も無資格で介護士になりました。

ただ資格取得過程で学んだ知識は、仕事のスムーズな理解に繋がります。

また介護スクールは、介護士転職を目指す方のコミュニティとして役立つ事もあります。
転職相談、仕事の内容を教えてもらうなど…、未経験者に情報も得られますよ。

働きながらの資格取得はキツイ

ピンチな女性

私が資格なしで介護士転職した時、最も辛かったのが資格取得までの期間。
慣れない仕事を覚えながら、スクールでの学習を並行するのはきつかったです。

働きながら取得するなら、スクーリング中のみ非常勤という形がオススメ。
就職前に、講座受講だけでも始めてしまうのも賢い方法です。

 ⇒初任者研修を働きながら取るには?

「資格を取ってる最中」という言葉も、やる気アピールに効果的です。

資格なしで介護士転職する際のアドバイス

主任イメージ

無資格から介護士を目指す際には、職場選びが重要です。
「無資格・未経験可」の求人から、安心して指導を受けられる施設を選ばなくてはなりません。

その為のアドバイスとなる情報をお話しします。

入居の介護施設へ転職する

カンファレンスイメージ

無資格で介護士として働けるのは、介護施設です。

なかでも、私がオススメしたいのは「介護付き有料老人ホーム」。

平均介護度が高すぎず、初心者にとっても働きやすい職場です。
忙しすぎず、介助にも関われ、バランスよく介護士業務を覚えられます。

夜勤イメージ

さらに未経験者の壁となるのが、夜間帯の不安。
1人での夜勤がある職場もあるので、できれば2人体制の施設を選ぶと良いでしょう。

また日中のみ働きたい方には、非常勤での勤務もオススメ。
時給相場も良いので、ボーナス以外は正社員と大差がない事も多いです。

もし日中のみで正社員が良い方は、デイサービス等も良いと思います。

介護施設の日勤の仕事内容|介護職は「日勤のみ」で正社員になれる?

資格取得サポートのある求人を選ぶ

仕事でスマホを持つ女性

次に、資格取得サポートのある職場を選ぶという事です。
資格の費用免除を受けられるのは、無資格者の特権ですね。

実際には、「資格取得費用の〇割を施設で負担」という制度を敷く職場が多いです。

ただこれらは、職員の定着率アップを狙う側面もある制度です。
短期間で職場を辞めると、費用が自己負担になる事が多いので注意しましょう。

費用サポートのある求人は、介護系転職サイトで検索できます。
「絞り込み機能」で探せるので、活用しましょう。

転職サイトの「こだわり検索」を活用する

口コミイメージ

資格なしの未経験者には、かいご畑がオススメです。

介護系転職サイトのなかでは、未経験求人に強いサービスです。
「無資格可」「資格取得サポート」等で調べると、上手く求人が見つかります。

かいご畑の口コミ評判と使い方

またアドバイザーに相談すれば、希望にそった求人紹介もあります。

またかいご畑は、自社で派遣事業も行ってます。
派遣社員として従事する事で、無料での資格取得サービスも提供しており便利です。

介護派遣のメリットとデメリット!正社員とどっちがオススメ?

近年では、無資格の介護派遣さんも珍しくなくなってきました。
介護派遣の時給相場はかなり良いので、収入重視の方にもオススメです。

介護スクールでも就職先の紹介がある

転職活動だけでなく、介護スクールの事も調べておきましょう。
すぐに良い求人が見つからなかったり、自信が無い場合は資格取得を先に進めると良いです。

授業風景

初任者研修講座を開講するスクールでは、就職先の紹介をする所も多いですよ。
例えば、ニチイの様に介護事業所を持つ企業がスクールを開いている事もあります。

講師やアドバイザーと直接話しながら、就職相談できる機会もありますし、それをウリにしているスクールも沢山あります。

大手スクールですと、就業サポートが充実している傾向ですね。
初任者研修講座を比較!大手の費用とエリア、取得日数まとめ

研修で仕事のイメージも掴めますし、講座内で施設実習に行かせてくれるスクールも存在します。
いきなり仕事が出来るか不安なら、まずは初任者研修を取得してみましょう。

こちらからスクール検索や資料請求できます

スクールには年齢性別問わず色々な人がいますので、安心して受講できますよ。

介護職員初任者研修を受けた感想をお届け!雰囲気や良かった点は?

さいごに

お辞儀イメージ

今回は「資格なしで介護士で働く際の注意点」をお話ししました。

記事の要点

  • 介護施設なら無資格でも介護士になれるが、就業後に資格取得を求める傾向
    (訪問介護は不可)
  • 無資格時の転職活動では、資格取得サポートのある求人も選べる
  • 働きながらの取得は負担なので、講座受講だけ始めてしまうのも有効

無資格未経験でも介護士になれますが、現実的には初任者研修が必要です。
いずれ資格取得を求められるので、「後か先か」という話ですね。

案内イメージ

資格なしでの介護士転職は、知識不足から転職のミスマッチもおこりがち。

当ブログでは、他にも「介護士の仕事・転職」を解説してます。
未経験者の方に役立ちそうな関連記事を用意したので、良かったらご覧ください。

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