高齢者入浴アドバイザーの資格取得方法をまとめました。
教本(テキスト)や試験、講師セミナー等の情報を詳しく解説します。
誰でも取れる資格ですし、専門職以外でも理解できる内容なので安心ですよ。
お風呂や入浴関係の資格をお探しの方も、ぜひご検討下さい。
高齢者入浴アドバイザーはどんな資格?
高齢者入浴アドバイザーとは、高齢者に対し適切な入浴指導が出来る方を示す民間資格です。
資格は、一般社団法人「高齢者入浴アドバイザー協会」が認定。
試験合格やセミナー参加で、誰でも取得する事が可能です。
福祉関係では珍しい、入浴に注目した資格。
協会創立は2016年ですし、かなり新しい資格ですね。
「高齢者向けのお風呂の入り方」「入浴指導」が学べる資格
高齢者入浴アドバイザーは、高齢者の入浴時の事故を未然に防ぐことを目的としてます。
「入浴にかかわる死亡者」は年間およそ19,000人と推定され、そのうち9割が高齢者です。
高齢者入浴アドバイザーは、そうした事態を受け、入浴事故を減らす為に創設されました。
そのため一般の方でも、分かりやすく入浴方法を学ぶ事が可能。
資格取得において「入浴時の危険」や「正しい入浴方法」を知る事が出来ます。
教本購入で簡単に挑戦できる
高齢者入浴アドバイザーの資格取得は、「高齢者の安全入浴に関する教本」の購入が必要です。
詳しい取得方法は後述しますが、当書には下記の様な内容が記載されてます。
- 高齢者の身体的特徴、入浴に関する疾病
- 入浴の基礎知識や効果
- 家庭や温泉地での正しい入浴方法
主に「ご家庭での入浴」に焦点をあてた内容ですね。
介護専門職でなくとも、きちんと分かる内容になっています。
どちらかというと、一般の方に活かしやすい内容ですね。
教本の価格は、約700円程度。
同封ハガキにテスト回答すればOKなので、簡単に挑戦できますね。
「認定講師」として活動できるメリットも
高齢者入浴アドバイザーの取得者は、当資格の認定講師へのステップアップが可能です。
認定講師になるには、認定講師養成セミナーへの参加が必要です。
修了後には、すぐ認定講師認定証が貰えます。
資格取得者は、参加費の割引があるとの事。
認定講師になると、独自に「高齢者入浴アドバイザー認定講座」を開催可能。
受講者を高齢者入浴アドバイザーに認定出来るようになります。
その他にも、下記メリットがあります。
- 教本代、認定料を除く講師料は、全額認定講師の収入となる
- 教本の主要部分をパワーポイント資料をUSBに用意して貰える
※参考「高齢者入浴アドバイザー協会」
認定講師になっても、必ずセミナーを開催する必要はありません。
講師としての仕事にも繋がる面白い資格ですね。
高齢者入浴アドバイザーの資格取得方法
高齢者入浴アドバイザーの資格は、下記方法で取得できます。
- 教本を購入、テスト回答し合格する
- 認定講師養成セミナーに参加する
取得方法をそれぞれご紹介します。
「高齢者の安全入浴に関する教本」を購入し、テスト回答
高齢者入浴アドバイザーは、一般的に教本付属のテストに合格する事で取得します。
具体的には、下記手順ですね。
- 「高齢者の安全入浴に関する教本」を購入
- 付属してるハガキにテスト回答し、協会に送る
- 合格連絡後、認定料3,000円を振り込み
- 認定証発行
資格テストの問題は、教本内に記載されてます。
「高齢者入浴アドバイザーとしてどう活動したいか」の記述です。
下記がその教本ですね。
合格通知は、メール連絡となります。
ハガキに記入欄があるので、きちんとチェックできるアドレスを記載しましょう。
合格基準や難易度は?
高齢者入浴アドバイザーの合格基準や難易度は、公表されてません。
ただ「高齢者入浴アドバイザーとしてどう活動したいか」、具体的な考えを持つ人が認定されます。
※配点もかなり高めに設定されている
テストは制限時間も無いですし、在宅試験でじっくり回答する事が可能です。
合格率はかなり高いと見て良いですね。
「認定講師養成セミナー」に参加
もう1つの方法は、認定講師養成セミナーに参加する事です。
既述の通り、最近は【「資格+認定講師」認定】を1日で可能なセミナーが開催されてます。
セミナーは「基本2名の少人数制」ですが、3名以上の受講で全国出張してくれるとの事。
参加で講師にもなれますし、学びもより多くなると思います。
公式HPから日程確認や申し込みが出来るので、ご確認ください。
高齢者入浴の関連情報
高齢者入浴アドバイザーは、元気な高齢者が安全に入浴する為の資格です。
ただ「介護」の必要性を意識した時、入浴にはより危険が増えています。
最後に当資格に興味がある方へ向け、「高齢者介護における入浴」の関連情報をご紹介します。
例えば、下記の様な「入浴で使える福祉用具」ですね。
- 浴槽や浴室の手すり
- シャワーチェアや浴槽台
- 滑り止めマット
これらを使えば、ご家庭での入浴をより安全に行う事が出来ます。
また関連資格としては、介護職員初任者研修があります。
初任者研修は、初めて介護に関わる方へ向けた介護の入門資格です。
資格取得過程において、入浴介助の基本も学ぶ事が出来ます。
家族介護中の方や介護を仕事にしたい方は、こちらの取得を検討しても良いですね。
その他にも、高齢者や介護に関する資格を解説してます。
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