高齢になり介護が必要になると、今までできた日常動作も辛くなってきます。
「玄関で靴を履く」という動作も、その1つですね。
今回はそんな時に使いたい玄関椅子を解説します。
高齢者介護でのオススメ商品をまとめました。
オシャレな物からコンパクトな物まで、様々な玄関椅子を紹介します。
高齢者介護で玄関椅子が必要な理由
玄関椅子とは、その名の通り「玄関に置く椅子」の事。
玄関ベンチ等とも呼ばれ、靴の履き替えを座って行う為に使用します。
立位や立ち上がりが不安定な、要介護者や高齢者向けの椅子ですね。
まずは玄関椅子の主な特徴を見てみましょう。
靴の脱ぎ履き用の椅子
冒頭の通り、玄関椅子は主に靴の脱ぎ履き用の椅子として使います。
高齢になると立位も不安定になり、立ちながらの動作にも危険が増えます。
玄関に腰かける方法もありますが、低いあがり框では立ち上がりが難しいです。
決まった形はないですが、「玄関椅子」と名の付く商品は上記の様なタイプが多め。
コンパクトで高さ調整が出来る商品が中心ですね。
それだけでなく、靴の収納スペースがあるタイプも多数あります。
靴の履き替え時も事故が起きやすい
高齢者介護では、家の中での事故も多く発生します。
その多くは、階段や寝室、お風呂場などで発生。
これら程ではないですが、玄関での転倒事故も少なくありません。
この機会に、家の中の危険について色々考えてみましょう。
「手すり」や「靴置き」となる椅子も
玄関用椅子の中には、手すりや靴置きとしても使える商品もあります。
例えば「高めの椅子」なら、立ち上がりを楽にしつつ簡易手すりにもなります。
さらに介護用品の中には、より安定性の高い「座面付き手すり」もあります。
また靴置きや収納スペースを確保できる椅子もありますね。
安価な椅子もありますし、簡単に生活動作を楽に出来ます。
危険を感じたら、ぜひ使用して下さい。
高齢者が「立ち上がりやすい玄関椅子」の選び方
高齢介護で使うのならば、玄関椅子の安全性と利便性は重要です。
高齢者であれば、立ち上がりやすい椅子の座面高さは「37~40cm」が目安。
また椅子自体のデザインでも、立ちやすさは異なります。
立ち上がりやすい玄関椅子の高さ
「椅子の高さ」は、立ち上がりやすさにも影響します。
例えば玄関のあがり框のような、低すぎる座面は立ち上がりにくいです。
椅子の高さは、少し高めを意識すると良いでしょう。
椅子の座面高さは、「深く座った時に自然に踵がつく」状態を目安にします。
具体的には、「太ももが床と水平、膝が直角90度で自然に踵がつく」状態ですね。
この座面高さは身長の1/4とされています。
…よって、高齢者が立ち上がりやすい椅子座面高さは「37~40cm」と言えます。
※参考「日本オフィス家具協会」及び「政府統計の総合窓口」
身長は個人差があるので、座面高さを調整できると理想です。
⇒「高齢者向け椅子」の選び方とオススメ商品
「安定性」「肘掛け」がある
また玄関椅子から立つ時、肘掛けに掴まるとより楽に立つことができます。
ただ肘掛けを使う場合、安全のためにいくつか注意点があります。
- 椅子にがたつきがなく、安定性がある
- ひじ掛けの形状が掴まりやすい
椅子に掴まって立つワケですので、椅子自体の安定性が重要です。
また肘掛けの形は掴みやすいのが理想です。
肘掛けはある程度の幅と長さを確保できた方が、しっかり力が入りますね。
固定ネジが緩んでないかなど、高さ調整時をはじめメンテナンスも行いたいですね。
玄関椅子の置き場所
玄関用椅子の置き場所は、用途から考え、廊下側付近に置くと良いでしょう。
靴を履き替える場所、あがり框の付近に設置します。
壁に背を向ける形で置けば、移動距離が少なくなり安全です。
「高めで肘掛けがある椅子」なら、ちょっとした時の簡易手すりとして機能します。
しかし椅子は軽量で、手すりに比べ安定性に欠けます。
強い力には耐えられず危険もあります。
高齢者介護での「オススメ玄関椅子」
ここからは、実際の商品からオススメな玄関椅子を紹介します。
介護・高齢者向けの商品をまとめました。
介護用・おしゃれにも「アイリスオーヤマ 玄関椅子」
まずは高齢者向け商品から、標準的な玄関椅子を紹介します。
デザインもおしゃれなので、玄関においても介護という雰囲気は感じません。
アイリスオーヤマ 玄関椅子
参考価格 ※Amazonより | 約5,800円 |
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サイズ | 29 x 55 x 60cm 座面高さ:23.5~45.5cm 座面幅:45cm |
重量 | 5.7kg |
特徴 |
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軽量でコンパクトながら、「肘掛け付き」で「高さ調整」も可能です。
高さ調整は「5.5cm刻みの6段階」、座面と靴置きの高さを調整できます。
調整幅が広く、立ち上がり目的の方にもオススメ。
機能も結構似てるので、オシャレにこだわるなら色々探してみると良いですね。
室内用高座椅子もOK「不二貿易 玄関ベンチ」
こちらも高齢者介護を想定した玄関椅子です。
使用者の口コミ評価も高く、定番商品の1つですね。
不二貿易 玄関ベンチ
参考価格 ※Amazonより | 約5,000円 |
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サイズ | 30 x 50 x 54cm 座面高さ:28~40cm 座面幅:28~40cm |
重量 | 4.2kg |
特徴 |
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こちらも高さ調整が可能であり、6cm間隔の3段階です。
組み立てが必要ですが、六角レンチのみで簡単に完成できます。
室内床からの立ち上がりが辛い高齢者にもオススメ。
背もたれ付きの介護椅子「ottostyle.jp ダイニングチェア」
玄関用にこだらわず、普通の椅子を玄関に置くのもアリ。
「高齢者が立ち座りしやすい」事を重視して選ぶのも有効です。
ottostyle.jp ダイニングチェア
参考価格 ※Amazonより | 約6,100円 |
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サイズ | 幅53cm×奥行55cm×高さ79cm 座面高さ:33・36・39cm |
重量 | 6kg |
特徴 |
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こちらはダイニング用ですので、室内の利用もOK。
肘掛けに加え、背もたれがあるのが大きな違いですね。
他の玄関椅子にピンと来ない方、「背もたれ付き」にこだわる方はいかがでしょう。
折り畳み玄関椅子に使える「スタンディ」
こちらは、折り畳み可能な座面付きの手すり。
折り畳める玄関椅子としても使用できます。
パナソニック スタンディ
希望小売価格 | 77,000円 |
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サイズ | 【手すり高さ】70~85cm 【椅子】座面高さ 35~50× 幅42.5cm 【ベース部】63×78cm |
重量 | 22.5kg |
特徴 |
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こちらは、主に工事不要で設置できる置き型手すり。
重量のあるベース部に手すりを付けた、安定性のある商品です。
介護用品として開発されており、高価格な分、機能が充実した信頼性できる商品ですね。
肘掛けはないですが、幅が広く安心感があります。
手すり・座面高さは5cm刻みで調整可能ですし、柔軟に安心して利用が出来ますね。
手すりとしての福祉用具貸与に対応、利用なら高価なのでレンタルでの利用推奨ですね。
折り畳みできる壁掛け椅子
玄関が狭く、スペースが確保できない。
玄関椅子の機能は魅力だけど、あまり椅子は置きたくない。
そんな時は、折り畳み式の壁掛け椅子も使用できます。
例えば、こんな感じの商品ですね。
使わない時は壁に収納、使用時は広げて玄関椅子として使います。
上記商品だと、継ぎ足での高さ調整も可能です。
ただこちらは、壁にネジで固定する必要があります。
さらに座面が水平になるよう、上手く取り付ける必要もあります。
もし設置したいなら、リフォーム会社に相談してはどうでしょう?
手すりの設置も1~2万円程度から可能ですよ。
さいごに
今回は、「玄関椅子の使い方とオススメ商品」を紹介しました。
記事中でも述べた通り、高齢になると家の中でも様々な危険が増えます。
段差や立ち上がりが辛い時、下記の様な場所でも事故の可能性があります。
- お風呂場
- トイレ
- 寝室
これらも転倒事故の多い場所です。
玄関同様、介護用品で危険リスクに備えてみると良いですね。
もし危険を感じたら、下記記事もご覧になってみて下さい。
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