高齢者介護や入院中の水分補給に役立つ「吸い飲み」。
ベッドで寝たまま水を飲んでもムセにくく、起き上がれない時に便利な商品ですね。
介護では、他にもストロー付きマグも同様に使用されます。
体調不良時でも、介護ベッドで頭を起こせば飲みこぼしなく水分摂取が可能です。
本記事では「介護用の吸い飲み・ストロー付きマグの選び方とオススメ」を特集。
またはストローで自分で飲む等、その人に適した商品情報をお届けします。
吸い飲みの機能と選び方
吸い飲みとは、寝たままの状態で水を飲む介護用品です。
高齢者介護や入院中など、ベッドでの水分補給に使用します。
またミキサー食やお粥の食事介助に使用できるタイプもあります。
これらは、商品により「形状」や「機能」が異なります。
使用目的に適した商品を選べるよう、まずはその機能と選び方を確認しましょう。
高齢者介護なら「目盛り付き」を選ぶ
高齢者介護に使用するなら、目盛り付きのタイプがオススメです。
高齢になり活動量や飲み込みの力が低下すると、水分量が低下しがち。
脱水症のリスクも高まる為、状態によっては介護者による水分管理も必要です。
吸い口による「吸い飲みの種類」の違い
吸い飲みには、「吸い口の太さや形状」でいくつか種類があります。
- 白湯用(吸い口が細い、さらさらした水向け)
- 重湯用(吸い口が太い、お粥やミキサー食向け)
- ストロー付きマグ
水やお粥など、それぞれの摂取物に適した吸いのみがあります。
水やジュース等は「白湯用」、ドロッとした物は「重湯用」と使い分けましょう。
ストロー付きマグは、その名の通り「ストロー付きのマグカップ」。
厳密には吸い飲みでないですが、目的の近い商品なので一緒に紹介します。
ストロー付きマグには、ストローだけでなく蓋もついてます。
飲みこぼししにくい為、こちらもベッド上での水分摂取に使用されます。
「吸い飲み」「ストロー付きマグ」どっちを使うべき?
「吸い飲み」と「ストロー付きマグ」は、下記基準等を参考に使い分けると良いでしょう。
吸い飲み |
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ストロー |
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嚥下も問題なくストローも使える等、自分で水分が摂れるなら「ストロー付きタイプ」がオススメ。
例えば、ベッドを起こしマグを渡せば安全に自力摂取できるならコチラ。
市販のストローを使用する場合、入らなかったり漏れる事もあります。
体調不良などにより、ストロー摂取難しい。
または主に介助を必要とする場合、従来の「急須型の吸い飲み」を検討すると良いでしょう。
不安なことがあれば、介護・看護等の専門職へ相談してください。
「吸い口の取り換え」が可能な商品も
吸い口を取り換える事で、複数の機能を持てる商品もあります。
また吸い口の太さだけでなく、ストロー型としても使用できる物も販売されてます。
例えば下記品は、ストローを外せば、吸い飲みとしても使えます。
使用目的が多かったり、色々と使い勝手を試したいなら、こうした商品がオススメです。
お手入れのしやすさ
吸い飲みは、介護や不調時の使用が多いだけに衛生管理も大切です。
下記点に注目すると、お手入れのしやすい商品が選べます。
- 煮沸消毒が可能
- 洗浄ブラシ付き
吸い飲みは洗いにくい為、「煮沸消毒の対応」や「洗浄ブラシ」があるとお手入れしやすいです。
他にも食洗器や電子レンジの可否など、事前にチェックすると失敗も少なくなります。
洗浄ブラシは別売の商品で対応できる事もありますが、本体とセット販売が主流です。
介護用「吸い飲み・ストロー付きマグ」のおすすめ商品
それでは、「吸い飲み」「ストロー付きマグ」からオススメをピックアップ。
既存のカップやペットボトル向けの便利グッズも、併せて紹介します。
幸和製作所 「テイコブ 吸いのみ C01」
吸い口の付け替えで太さの変更が可能、ストローのみも対応した万能吸い飲みです。
幸和製作所 「テイコブ 吸いのみ C01」
参考価格 ※Amazonより | 約3,200円 |
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サイズ | 幅19.8×奥行8.3×高さ10.6cm (吸い口を付けた状態) |
容量 | 200ml |
吸い口 | 吸い口2種(白湯用、重湯用) ストロー使用可能 |
備考 | 食洗器・電子レンジ不可 耐熱温度100度 洗浄ブラシ付き |
吸い口2種の使い分けに加え、空気穴を押さえる事で流れる量も調整可能。
フタ部分のキャップを外せば「ストローコップ」として使用も出来ます。
洗浄ブラシも付属と、隙が無い商品ですね。
ピップヘルス 「薬のみ器 大型 200cc」
水分補給用のシンプルな吸い飲みです。
ピップヘルス 「薬のみ器 大型 200cc」
参考価格 ※Amazonより | 約600円 |
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サイズ | 幅8.2×奥行8.0×高さ17.0cm |
容量 | 200cc (目盛りは150ccまで) |
吸い口 | 吸い口1種 |
備考 | 煮沸消毒OK 洗浄ブラシ(大・小)付き |
吸い口は細めで「水分摂取」向け、洗浄ブラシは2種類あり、煮沸消毒にも対応。
シンプルで持ち手ハンドルもありませんが、そのぶん価格は安め。
ハビナース「ストロー付きカップ」
こちらは、介護用ストロー付きマグの定番。
軽量で使いやすく、吸い口の向きも変更可能です。
ハビナース「ストロー付きカップ」
参考価格 ※Amazonより | 約930円 |
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サイズ | 幅96 × 奥行83 × 高さ155 mm |
容量 | 容量200ml (目盛り有) |
吸い口 | ストロー付きマグ |
備考 | ストロー付属 吸い口の向きを変えられる 煮沸、薬液消毒OK |
仕事でよく使用しますが、持ちやすくて倒れにくいです。
分解して洗う事もできるので、介助者にとっても使いやすい。
介護用としては価格も安い方なので、購入もしやすいかと。
ベッド上だけでなく、普段使いにもオススメ。
浅井商事「傾けてもこぼれにくい ストロー付カップ」
吸い飲みとしても使えるストロー付きカップです。
浅井商事「傾けてもこぼれにくい ストロー付カップ」
参考価格 ※Amazonより | 約1,300円 |
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サイズ | 幅11.0×13.0×8.5cm |
容量 | 220cc (目盛り有) |
吸い口 | ストロータイプ |
備考 | 吸い飲み使用対応 別売で替えストロー等あり |
付属のストローは柔らかいシリコン製で、自由に曲げて使えます。
ストローを外せば、吸い飲みとしても使用可能。
洗浄ブラシは別売りで、他にも「替えのストロー・吸い口」も販売されてます。
寝たまま飲める「コップ」「ペットボトル」
専用のキャップを装着すれば、「コップ」や「ペットボトル」も寝たまま飲む事が出来ます。
安価で手に入るので、入院中の使用にもオススメです。
ハジー技研 「ハジー安心ストロー」
こちらは「ペットボトル用のストローキャップ」。
市販のペットボトル飲料をストローで飲む事が出来ます。
使用時はワンタッチボタンを押しながら吸います。
ボタンを押さなければ水分は流れないので、ベッド上でもこぼしにくい設計となってます。
使用時の注意
- 350~500mlペットボトルに対応
- 通常よりキャップ寸法が大きいボトルは使用不可(ボルヴィック等)
リッチェル「使っていいね コップ用のびのびストローキャップ」
こちらはお家のコップを吸い飲みにできる商品。
キャップをかぶせるとストローカップとなり、ストロー無しでも吸い飲みとして使用可能です。
キャップは「大・小(※↑商品は小)と」あり、それぞれ下記のサイズに対応。
対応するコップ口径
- 【小】7~8cm
- 【大】8~9cm
また「コップ最上部のふち~持ち手まで3mm以上空いている必要」があります。
吸い飲み用の洗浄ブラシ
吸い飲み専用のブラシは、ほとんど販売されてません。
そこで洗浄ブラシが付属してない時に使える商品について調べてみました。
ブラシ付属の商品では、傷になりにくいナイロンブラシが使用されてます。
また別売品として、その商品専用の吸い飲みブラシを扱うメーカーもあります。
方法としては、「注ぎ口用のナイロンブラシ」や「別売品」で妥協する形になるでしょう。
例えば、下記商品なんか良さげだと思います。
傷つきやすい物もあるので、1番は専用ブラシ付き商品を購入するのが間違いないと思います。
吸い飲みの使い方・介助方法
吸い飲みを使った介助方法についても触れておきます。
ちょっと大雑把ですが、こんな感じです。
- 吸い口は、口端のゆるみのある所から挿入
- ゆっくり中央部へ移動、少しずつ傾ける
吸い口を強引に当てると、口腔内のケガに繋がるので注意。
一気に流し込むと誤嚥やムセに繋がる為、安全に配慮しつつゆっくりが基本です。
介護用ベッドであれば、「リクライニング機能」で頭を起こすと飲み込みやすくなります。
ご本人の身体状況に応じ、30~90度位で調整。
枕やクッション等で、軽くアゴをひき、少し膝を曲げた姿勢が作れれば安定するかと思います。
高齢者に介助で飲ませる場合、介護用ベッド上で行いましょう。
【おまけ】ベッド・食事関連の介護用品
吸い飲みに関心がある方へ、「ベッド周り・食事等の介護用品」と関連記事をご紹介します。
例えばベッドテーブルを使用すると、ベッド上での食事や水分摂取に役立ちます。
特に頭側を高くしての食事・水分摂取がしやすくなります。
また介護用食器や食事エプロンなど、他にも食事に関する介護用品も知っておくと便利です。
高齢者の水分摂取の記事も、併せてご紹介しておきます。
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