高齢になると嚙む力や飲む力が衰え、普通の食事が難しくなってきます。
そんな時に必要とされるのが、ソフト食やペースト食等の「介護食」。
柔らかく食べやすいのが魅力ですが、その調理には手間や工夫も必要です。
今回はそんな「介護食を作る時に役立つ、オススメ調理器具・家電」をまとめました。
介護食に注目したオススメ調理家電をご紹介します。
介護食作りに役立つオススメ調理家電
ミキサー食のイメージが強い介護食ですが、他にも様々な調理家電が役立ちます。
例えば「柔らかい食事作り」を考えると、下記の様なモノも活用できます。
- 電気圧力鍋
- フードプロセッサー
- 万能調理器
ユニークな物だと、介護食向けに作られたキッチン家電もあります。
各種類からそれぞれオススメ商品を紹介していきますね。
ワンダーシェフ「やわらかさん(電気圧力鍋)」
こちらは介護食の調理を意識した電気圧力鍋。
火を使わず、食材を短時間で柔らかく仕上げてくれます。
ワンダーシェフ「やわらかさん」
希望小売価格 | 23,100(税込)円 |
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サイズ | 【外寸】幅30.5 × 奥行30 × 高さ28 cm |
容量 | 3.0L (水容量 約2.0L) 白米=約2~4合 |
重量 | 約3.6kg |
特徴 |
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柔らかい煮込み料理やお粥など、電気圧力鍋は介護食でも活躍の機会が多いです。
介護食のレシピも付属してるのも、嬉しいポイント。
ダイヤルや表示も大きく、高齢者がご自身で調理する際も分かりやすいですね。
ギフモ「デリソフター」
デリソフターとは、見た目そのままに食事を柔らかくする調理家電。
「嚥下障がいや要介護にある方でも、家族と同じ物が食べられれば」と開発されました。
NHKなど各種メディアでも紹介されている話題の商品ですね。
ギフモ「デリソフター」
希望小売価格 | 59,400(税込)円 |
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サイズ | 【外寸】幅29.0 × 奥行37.5 × 高さ27.9cm |
重量 | 約8kg |
特徴 |
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料理の見た目はそのままに、「やわらか食」を作ることが出来ます。
デリソフターの使い方は、下記の通り簡単です。
- 付属のデリカッターを押し当て、隠し包丁を入れる
- 調理皿に乗せ、内鍋にセット
- 調理モードを選択し、調理開始を押す
見た目は電気圧力鍋のような形ですね。
公式サイトの紹介では、ブロッコリーや唐揚げ等も数値上でかなり柔らかくなってます。
ただ「れんこん」「ごぼう」等、柔らかくできない食品もあるので注意。
デリソフターの購入方法
デリソフターは、Amazonや楽天市場などでは販売されてません。
ただ価格は税込59,400円と、少々お高め。
デリソフターはレンタルも可能で、「DMMいろいろレンタル」で対応してます。
2週間5,000円でレンタルできるので、まずはお試し使用もいかがでしょう?
山本電機「クックマスター 旬彩(万能調理器)」
こちらのクックマスターは、「ミキサー×電気鍋」という万能スープメーカー。
これ1台で煮物からポタージュまで作れる万能調理器です。
山本電機「クックマスター 旬彩」
希望小売価格 | 44,800(税込)円 |
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サイズ | 【外寸】幅25.2 × 奥行21.4 ×高さ30cm |
容量 | 800ml |
重量 | 約3.5kg |
特徴 |
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お肉や野菜の煮物はもちろん、お粥やコーンスープも作れます。
電気鍋にミキサー刃をセットした商品なので、粒のないポタージュ状のスープも作れます。
調理モードを変更すれば、食材をじっくり柔らかくも煮込めます。
介護食とかなり相性の良い調理家電ですね。
万能調理家電として、その他用途でも活躍できます。
パナソニック「フードプロセッサー MK-K82」
フードプロセッサーは、食材を「細かく刻む」「混ぜる」といった下準備にオススメ。
今回は、口コミ評価の高いパナソニックの商品を紹介。
パナソニック「フードプロセッサーMK-K82」
参考価格 ※Amazonより | 約13,000円 |
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サイズ | 【外寸】幅23.4 × 奥行15.8 × 高さ20.9cm |
容量 (調理1回の最大量) | ハンバーグのたね(500g) たまねぎのみじんぎり(300g) |
重量 | 約2.7kg |
特徴 |
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4種類のカッターがあり、用途により使い分けが可能。
「刻む」「混ぜる」「おろす」「千切り」など、持てる役割の多いフードプロセッサーです。
介護食レシピを見てると、フードプロセッサーを使う場面もは多め。
1台持っておくと何かと便利ですね。
後からカッターを買い足す事も出来るので、予算や欲しい機能で選ぶ事もできます。
「コンパクトモデル」のフードプロセッサーも
フードプロセッサーには、コンパクトな商品もあります。
「小型で安いモデルが欲しい」という時は、下記商品もオススメ。
アイリスプラザ「フードプロセッサー PEFC-600」
幅・奥行共に約12cmで、容量は400ml。
カッターは4枚刃。
価格は約2,300円程度と、かなりお安くなってます。
TIGER「ミキサー SKR-W400」
「ミキサー食」という言葉があるように、介護食にはミキサーで作る食事も存在します。
介護食向けのミキサーならば、より細かく刻めるタイプを選ぶと良いでしょう。
TIGER「ミキサー SKR-W400」
参考価格 ※Amazonより | 約6,600円 |
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サイズ | 【外寸】幅11.9 × 奥行14.1 × 高さ32.9cm |
容量 | 0.4L |
重量 | 約1.4kg |
特徴 |
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こちらは2種のギザ刃を計4枚使用し、固い物や繊維質に強いミキサー。
氷粉砕できるハイパワーモデルです。
静音でコードリール対応など、使い勝手にも優れた商品ですね。
介護食の調理にあたり、持っておきたい器具の1つ。
パナソニック「ハンドブレンダー MX-S302」
ハンドブレンダーは、手に持って使うキッチン家電。
潰したり混ぜたり等、ミキサーの様な操作を鍋やボウルの中で行えます。
そんなハンドブレンダーから、多機能タイプのオススメを紹介。
パナソニック「ハンドブレンダー MX-S302」
参考価格 ※Amazonより | 78,00円 |
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サイズ | 【外寸】 幅6.4 × 奥行7.1 × 高さ41.0cm ※ブレンダーアタッチメント使用時 |
スピード制御 | 可変式 |
重量 | 約3.6kg |
アタッチメント |
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「刻む」「潰す」など、3つのアタッチメントで4つの役割を持てるハンドブレンダー。
食事の下準備からペースト状まで、コンパクトながら多彩な調理が出来ます。
手に持つハンドブレンダーは、誤操作の危険も気になる商品です。
その点こちらは、ロック解除ボタンを押しながらでないと運転しません。
介護食のおすすめレシピ本
関連情報として、介護食のレシピ本もご紹介します。
「どんな場面で何が必要か」を知っておくと、調理家電も選びやすくなります。
作りたいレシピから調理家電を選ぶもOK、上手な使い方の発見にも繋がると思いますよ。
かむ・飲み込むが難しい人のごはん
こちらは専門家による書籍で、「介護食レシピ本の定番」とも言える商品ですね。
分類上では、「ミキサー・ペースト食」~「軟飯」といった程度の内容に対応。
UDF区分でいうと、「嚙まなくて良い」~「舌・歯ぐきでつぶせる」ぐらいの柔らかさです。
家庭でできる 高齢者ソフト食レシピ
こちらは介護食の中でも、ソフト食を中心としたレシピ本です。
レシピも分かりやすく、介護施設の利用者に協力を得て作成されました。
ソフト食とは、舌や歯ぐきで潰せるぐらい柔らかい食事です。
ミキサーやムース食とは違い、しっかりと食材の形があるのが特徴。
見た目も普通の食事とあまり変わりません。
「普通の食事では少し食べにくい事がある」という方向けの食事です。
その他「介護と食事の関連情報」
さいごに「介護と食事の関連情報」をご紹介します。
介護食や食事に関する介護用品には、下記の様なモノがあります。
- スプーンや皿などの介護食器
- 食事用のエプロン
- レトルトの介護食品
高齢になり介護が必要になると、時に「食事を口に運ぶ」という事も難しくなります。
箸での食事が難しくなるし、介護食の形状もスプーンの方が食べやすい物が多め。
介護用スプーンは「すくいやすさ」「軽さ」に配慮されており、高齢者の自立を助けます。
その他にも、フードガードで食事をすくいやすい介護皿。
滑り止め付きのトレーやランチョンマットなど、食事を快適にする介護用食器は沢山あります。

食事の食べこぼしには、食事用エプロンが便利です。
撥水加工で水にも強く、選択すれば繰り返し利用も可能。
衣服を守れるので、介護負担を減らしつつ安心して食事を楽しめます。
またレトルトの介護食品も存在します。
例えば、「キューピー やさしい献立」「アサヒ バランス献立」等が有名ですね。
おかずの種類も豊富ですし、食事の柔らかさも分かりやすく表示されています。
さらには介護食に対応した宅食サービスもあります。
介護食は私達が思う以上に、身近な物になってきていますね。
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