ポータブルトイレを使用したいけど、選び方が分からない。
どんな種類や機能があるの?
そんな疑問を解決できればと、ポータブルトイレの種類毎におすすめ商品をまとめました。
種類毎の特徴や機能、選び方等を介護経験をもとに解説します。
よくある機能も解説自体はしてるので、商品選びの参考になれば。
種類別の「ポータブルトイレのおすすめ商品」
ポータブルトイレは種類により、デザインや機能、価格などが違います。
大きく分けると、下記の様に種類分けできます。
ポータブルトイレの種類名 | 特徴 |
---|---|
プラスチック製標準型 | 安価で小型、軽量で扱いやすい |
木製イス型 | 重めで安定性がある、高めだが部屋に馴染む |
金属製コモード型 | 軽量で高さ調節が効く、見た目はまんまトイレ |
スチール製ベッドサイド設置型 | ベッド脇の設置を想定 |
広く使われているのが、プラスチック製標準型というタイプ。
機能面は乏しいですが、安価で扱いやすく、入手もしやすい商品ですね。
同じく人気なのが、木製イス型のポータブルトイレ。
一見普通のイスに見えるトイレで、部屋との調和を大切にした種類です。
標準型と比べると、重量があり、機能面でも充実してる傾向があります。
ポータブルトイレは、介護保険を適用しての購入も可能です。
但し、特定福祉用具販売の指定を受けた事業者から、購入する必要アリ
ネット通販等ではほぼ適用されないのでご注意ください。
プラスチック製標準型
安価で軽量、手軽に使用するなら「プラスチック製標準型ポータブルトイレ」。
介護施設でも多く使われており、最もポピュラーなタイプですね。
持ち運びしやすく、介護者にとっても使いやすい種類です。
標準型の特徴
- 値段が安い
- 軽く持ち運びしやすい
- 機能に乏しい
軽量という事で安定性も心配ですが、実用に耐えうる範囲内。
商品の種類も多く選びやすいので、介助を中心に使うなら標準型から探すと良いと思います。
プラスチック製はどれも使いやすい
プラスチック製は、商品による機能差が少なめ。
上記の特徴さえ理解してれば、購入時の失敗は少ないかと。
人気としては、パナソニックの商品がオススメですね。
パナソニック「ポータブルトイレ<座楽>」
機能は「ひじ掛けと便座高さの調整」位ですが、クセもなく使いやすい商品です。
他商品と比べ価格が安いので、通販での購入もしやすいかと。
木製イス型
プラスチック製に比べ、重量があり安定性が高いのが木製いす型。
見た目は木製の椅子なので、お部屋との調和もとりやすい。
「機能」に優れた商品も多いですが、価格は少し高くなります。
木製イス型の特徴
- 値段は標準型より高め
- 重量があり安定性に優れる
- トイレを感じさせないデザイン
※ポータブルトイレの他機能は後述
見た目と安定性に優れる為、ご自身の力を中心に使う場合にオススメです。
シンプルで信頼性の高い「アロン化成」がオススメ
木製イス型は、機能によって価格帯が大きく違い、高い物では10万円を超えます。
そのため、ここではなるべく安価でシンプルな商品を紹介します。
アロン化成 安寿 「家具調トイレ コンパクト」
アロン化成は、トイレや入浴関連の介護用品の定番ともいえるメーカー。
よく分からない時は、このメーカーがオススメです。
こちらは機能がシンプルで、「ひじ掛け」と「便座までの高さ」の高さ調整に対応してます。
価格を抑えたシンプルな木製イス型ですね。
金属製のコモード型
コモード型は、軽量というプラスチック製の長所を持ちつつ、安定感のあるトイレです。
立ち上がりやすく、便座の高さ調節が出来るという特徴もあります。
ただ前述の通り、標準型やイス型も高さ調整が可能。
限られた場面以外では、このタイプを選ぶメリットは薄いと思います。
- 軽量だが安定感がある
- 便座の高さ調整が出来る
- 見た目がまんまトイレ
掃除がしやすく、一見優秀なポータブルトイレに聞こえますが…
コモード型はあまりオススメ出来ない
コモード型は、実物を見た方がイメージが湧くかと。
ご覧の通り、デザインがいかにも「トイレ」。
コモード型は、お部屋との調和を乱してしまいがち。
使うならプライバシーに配慮し、気持ちよく利用できるよう注意して下さい。
入浴用のシャワーチェアとして使用される事もあるみたいですね。
キャスター付きの商品もあります。
スチール製ベッドサイド設置型
ベッドサイド設置型は、ベッド脇に設置する事を想定した作りのトイレ。
高さ調節も可能なので、ベッドと併せ調整すれば、ベッドから楽に移乗できます。
歩く事が難しい方でも、こちらを使用すれば上手くトイレが出来る可能性があります。
- ベッド脇に置いて使用する
- 高さ調整も可能
- 重量があり安定性に優れる
ベッドサイド設置型は取り扱いが少ない
ベッドサイド設置型は、既述のタイプと比べ商品数が少なめ。
介護用品店などの専門ショップ等の方が見つけやすいかと思います。
一応、Amazon等でも購入できる商品があるのでご紹介。
アイ・ソネックス「ナーセントポータブルトイレ」
手すりを掴みやすいよう、アームが特徴的な形をしていますね。
使用する時は、アームが短い方をベッド側にして設置します。
価格は高めで、こちらは約45,000円。
重量があり持ち運びはしにくいですが、移動用のキャスターも付いています。
目的や対象とする方がはっきりしている商品ですね。
もしベッド脇で使うなら、「標準型+L字柵(介助バー)」という方法もありますよ。
これはベッド柵を立ち上がり補助の手すりに使う方法です。
ポータブルトイレの機能
ここまで紹介した商品は、価格に配慮しシンプルな物が中心でした。
ただポータブルトイレには、その機能も様々なモノが用意されてます。
羅列すると、下記機能ですね。
ポータブルトイレの機能
- 暖房便座、やわらか便座
- 高さ調整(ひじ掛け、座面など)
- ひじ掛けの跳ね上げ機能
- 脱臭
- 温水シャワー(ウォシュレット)、水洗
もしこれら機能を求めるならば、基本的に木製イス型を選ぶ事になります。
ただ機能が高度だったり、数が多いほど価格も高くなります。
水洗ともなると、専用の排水ユニットを設置する必要があります。
ポータブルトイレのオススメ機能
オススメしたい機能としては、「脱臭機能・便座関係・高さ調整」あたり。
特に高さは立ち上がりに影響するので、優先度が高いと思います。
上記機能なら、実用的かつ、導入も現実的かなと思います。
当記事で紹介した商品でも、これを重視しました。
身体の大きさは個人により異なるので、調整可能部分が多い方が融通が利きます。
ワイドタイプ等で探すと見つかりますよ。
便座シートや消臭液も活用しよう
暖房・ソフト便座も、あると嬉しい機能。
Pトイレは座り心地が良くないので、使用を促すのに一役買ってくれます。
またトイレ設置中は、部屋に排泄臭が広がります。
脱臭も実用的な機能ですね。
これらは一応、便座シートや消臭液の使用等で代用できます。
特に臭い対策は、お手入れや換気で頑張る方が効果的です。
メーカーでも、ポータブルトイレ用の関連商品を販売してるので注目です。
ポータブルトイレの「人気種類」と「実際の使用感」
色々な種類のポータブルトイレがありますが、それぞれ一長一短です。
ただこれらの中でも、使いやすさの違いは確実にあると思います。
自分の介護経験と商品を調べて感じた事を照らし合わせ、オススメ種類を語ってみます。
「標準型」か「木製イス型」が使いやすい
冒頭で述べた通り、人気なのは標準型か木製イス型ですね。
部屋に置く際の「見た目」、「使いやすさ」を考えるこれらになります。
利用する本人と介助者、双方にとって無難な選択です。
この2つは商品種類も揃っており、入手がしやすいです。
値段や重量、デザインを見て、好みのモノを選ぶと良いでしょう。
ポータブルトイレ使用時には、「介助の有無」や「置き場所」なども考える必要があります。
下記記事で解説してるので、ご参考下さい。
各ポータブルトイレの使用感
実際の介護施設では、ほぼ標準型か木製イス型のポータブルトイレが使用されます。
私もよく仕事で使うので、使用感を補足しておきます。
安さを求めるなら「標準型ポータブルトイレ」
標準型ポータブルトイレは、軽量で安いのが特徴です。
標準型ポータブルトイレの使用感
- 軽く動かしやすい
- 安定性に欠ける
- 機能に乏しい
介助者目線ですと、とにかく使いやすいですね。
高齢者は軽い方が多く、付き添いがある分には安定性も問題ないです。
その反面、機能に乏しく、自立使用での安定性も気になるところ。
介助者が付き添う場合にオススメしたい種類です。
総合的には「木製型」が優秀
価格さえ考えなければ、総合的に木製イス型の方が優秀。
安定性もあり、要介護者が自分で使う時も安心です。
キャスター付きPトイレも多いので、意外と重量は気になりません。
グレードの高い商品を選べば、細かな高さ調整が効き、使い勝手が良いでしょう。
徐々に木製が主流になりつつある印象も受けます。
まとめ
今回は、ポータブルトイレの種類と機能についてお話ししました。
総合的に、「標準型」や「木製イス型」なんかがオススメです。
機能も沢山ありますが、充実させるほど価格も高くなります。
価格とのバランスを見つつ、必要な機能を選んで下さいね。
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