床ずれ防止に使用する介護用品に、介助グローブがあります。
寝たきりの方など、自力で動けない方への介護負担を軽減できます。
当記事では、介助グローブについて解説します。
記事の内容
- 介助グローブの使い方
- 使用するメリットとデメリット
- 商品紹介(丸洗い型、ディスポ型各種)
「介助グローブとは何か」から「使い方」まで、詳しくお話ししていきます。
介助グローブとは
介助グローブとは、「背抜き」や「ポジショニング」等に使用する滑りやすいグローブです。
自力で動けない方の床ずれ防止、位置移動などに介護現場で使用されます。
介助グローブは、他にも下記の様な呼ばれ方もされます。
介助グローブの別名
- ポジショニンググローブ
- 圧抜きグローブ
- スライディンググローブ
他にも除圧グローブなどとも呼ばれますが、ここでは介助グローブと呼びます。
床ずれ防止の介護負担を減らせる
介助グローブは、肘ぐらいまでを包んだ滑りの良いグローブ。
これを装着し、要介護者とベッドの間に差込み滑らせる使い方をします。
例えば「少ない力でベッド上での位置移動をする」。
「背中に差込み、滑らせて背抜き等を行う」といった事が可能です。
そうした介助を手を滑らせる事で可能な為、安全性が増し、身体負担を減らせます。
実物はこちら、ミトンの様なデザインが特徴です。
また介助グローブには、「繰り返し使うタイプ」と「ディスポタイプ(使い捨て)」があります。
※上記は洗って使えるタイプ
介助グローブの具体的な使い方
介助グローブは、主に下記用途で使用します。
- ベッド上の位置移動
- 背抜き、圧抜き
- ポジショニング、衣服のしわ伸ばし
分かりやすい使い方としては、「背抜き」「服のしわ伸ばし」です。
介護用ベッドに寝たまま頭部を上下すると、皮膚にズレが発生。
このズレが、床ずれ(褥瘡)や不快感に繋がってしまいます。
介助グローブを装着し、身体の下を滑らす事で「背抜き」「衣服のシワ伸ばし」が行えます。
さらにはベッド上の平行移動にも使用できます。
この場合、身体を乗せた状態でベッド上を滑らせる使い方をします。
「手のひらを上にして差込み、引き寄せる」、といった具合ですね。
いずれにしても、力で身体を持ち上げずに済むので、介護負担の軽減に繋がりますね。
手の入りやすい場所から差し込み、入りにくい時は無理しない様に注意して下さい。
具体的な方法は、ケープさんが動画で詳しく解説して下さってます。
介助グローブでの「背抜き」や「ポジショニング」方法があるので、ご覧になってみて下さい。
介助グローブのメリットとデメリット
介助グローブの使用を迷っている方へ、メリットとデメリットをまとめました。
自身の介護経験と口コミからお話ししますので、ご参考までに。
メリット【介助が楽になり安全性が増す】
介助グローブの使用メリットは、ここまでの内容とほぼ同様です。
介助グローブの使用メリット
- 身体負担の軽減
- 床ずれの防止
- 力や技術に自信がない人も安全に介助できる
介護する側される側の身体負担を軽減し、床ずれ防止の機会を増やせる事が利点です。
安全性も増すので、介護に慣れてない方や身体リスクの高い方の介助も安心。
マヒ等で身体を動かす事が負担が大きい方もいますので、そんな時に役立ちます。
デメリット【価格が高めで蒸れやすい】
介助グローブは、一般的なグローブより値段が高め。
その仕様上、蒸れやすいというデメリットもあります。
介助グローブの使用デメリット
- 価格が高め
- 通気性が悪く、蒸れやすい傾向
- 外れやすいと感じる事も
介助グローブは、フリーサイズの商品が多いのも特徴。
口コミでも、「自分に合わず外れやすい」「上手く使えなかった」という声も見られます。
ベッド上での移動であれば、スライディングシートで行う方法もあります。
上手く使えそうであれば、こちらを検討しても良いかと。
オススメの介助グローブは?
介助グローブには、実際どんな商品があるのかご紹介します。
今回は、冒頭でご紹介したケープ(CAPE)さんの商品をオススメさせて頂きます。
「洗って使うタイプ」と「ディスポタイプ」の2種類をご紹介します。
ケープ介助グローブ(丸洗いOKタイプ)
まずは「洗って繰り返し使うタイプ」から。
介助グローブを購入する際は、このタイプが見つけやすいかと思います。
ケープ介助グローブ
参考価格 | 2,000円(税別) |
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サイズ | 幅17×長53cm (フリーサイズ) |
素材 | ナイロン100% |
備考 | 丸洗いOK |
公式より引用すると、介助しやすい「スリムフィットサイズ」です。
「装着後に指を開くと落ちない程度の幅」との事でした。
丸洗いOKで洗濯も簡単、2000円という価格も標準的です。
オーソドックスな介助グローブとしてオススメです。
他にも、介助グローブは様々な商品が販売されてます。
良かったらご自分でも比較してみて下さい。
ケープ介助グローブ 使い捨てタイプ(ディスポ)
続いて、ディスポタイプの介助グローブをご紹介します。
施設や病院等でよく使われる「使い捨て」のグローブですね。
感染対策にも便利です。
ケープ介助グローブ 使い捨てタイプ
参考価格 | 2,000円(税別) |
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サイズ | 幅18×長58cm (フリーサイズ) |
素材 | ポリエチレン |
備考 | 1箱50枚入 |
手袋の内部に「親指を差し込めるポケット」があり、手が抜けにくいのが特徴。
1箱50枚入りで、開封後は片手で1枚ずつ取り出せます。
他にもディスポタイプはある?
ディスポタイプの介助グローブは、結構見つけるのが難しいです。
「通常のディスポ」や「使い捨てロング手袋」等が多く、目当ての商品が見つかりません。
タイカ ディスポ介助補助手袋
参考価格 | 5,000円(税別) |
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サイズ | 幅24.5×長50 (フリーサイズ) |
素材 | ポリエチレン |
備考 | 1箱50枚入 |
ケープのディスポと比べると、価格が高めですね。
指先の形が丸いのも特徴、こちらは装着後「指を開いて使用する」というタイプ。
掴む動作を防ぎ、グローブが脱げにくくなるメリットがあります。
関連する介護情報
介助グローブに関心がある方へ、関連する介護情報をお届けします。
今回は「床ずれ防止」という事で、ポジショニングに関する書籍をご紹介します。
イスに座った姿勢の時は、シーティングと呼びます。
介護に役立つ! 写真でわかる拘縮ケア
拘縮ケアとありますが、もちろん褥瘡防止にも繋がります。
ベッドやイスでの「楽な姿勢の作り方」を分かりやすく解説してますよ。
介助グローブを使用する際は、こういった知識も取り入れてみて下さいね。
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