本業の他に、別の職場で「掛け持ち勤務」や「Wワーク」で稼ぎたい。
収入に悩みがちな介護職であれば、こういった働き方に関心のある方も多いでしょう。
そこで今回は、「介護職が掛け持ちで働く時の注意点」を実例付きで紹介。
夜勤専従での掛け持ちなど、介護職のダブルワーク例も含め具体的にお話しします。
介護職の「掛け持ち勤務」「ダブルワーク」は可能?
介護士をはじめとした介護職は、掛け持ち勤務で働く事は可能です。
しかしその為には、会社の許可や自己管理が必要になります。
他の職場で給与所得を得る形では、会社に隠し通す事は難しいです。
また本業に差し支えないよう、体力やスケジュール管理も行う必要があります。
介護士が掛け持ち勤務する為の条件
- 会社の許可がある
- 体力やシフトの自己管理ができる
まずは「会社の就業規則」を確認
近年は国も副業を後押しする様になり、掛け持ちOKの職場も増えました。
しかし会社の就業規則では、「副業やWワークを禁止」としている施設もあります。
バレる可能性も高いので、事前に許可や確認を取ってから働いて下さい。
本業・副業側問わず、会社でNGを出された場合、掛け持ちで働く事は出来ません。
掛け持ち勤務で働くなら、双方の会社で許可を得なくてはなりません。
後述のシフト管理の理解を得る為にも、オープンにした方がメリットが多いと思います。
掛け持ちで働くには「自己管理」が大切
介護職が掛け持ちで働くには、就業規則以外にも「自己管理」が大切です。
自己管理とは、具体的には下記の内容を指します。
介護の掛け持ちで注意する事
- 体調管理
- 勤務スケジュール
- 仕事への適性や能力
特に重要なのは、体調とスケジュールの管理です。
稼ぎたいからといって、「夜勤明けでそのまま日勤」という様な働き方は非現実的です。
稼ぐにしても、続けられる働き方をしないとすぐに限界が来ます。
事前に勤務スケジュールを考えよう
掛け持ちをするという事は、2つの職場の勤務スケジュールを管理するという事。
介護職は、そのほとんどがシフト制の勤務です。
あなたの都合がはっきりしなければ、職場もシフトを作れません。
出勤可能か分からなければ、結局はいなくても済む配置で組むしかありません。
人手不足とはいえ、いなくても良い人材を雇える職場は少ないです。自分の体調だけでなく、各職場が勤務表を作りやすいよう配慮し、勤務スケジュールを考える必要があります。
事前によく考え、勤務計画を立てましょう。
介護職の掛け持ち勤務例
ここからは、「介護職の掛け持ち勤務方法」を具体的に説明します。
ダブルワークは「パート・派遣」で行う
まず雇用形態は、「パート」「派遣」等の非常勤で働きましょう。
掛け持ちで働くなら、本業・副業問わず正社員はオススメしません。
就業規則にかかりやすいのはもちろん、体力的に非現実的です。
掛け持ちで働くなら、派遣が特に働きやすい方法ですね。
派遣会社から職場紹介を受けられますし、掛け持ち前提での働き方もしやすいです。
複数の施設で働く事で、派遣切り時のリスクを抑えられるのもメリット。
「副業」や「WワークOK」の派遣会社も多く、その点でも安心。
介護では派遣の時給相場が良く、給料にも期待できるかと思います。
出勤の曜日や時間を固定する
掛け持ちで働く場合、出勤日は最初から固定しておくのが望ましいですね。
片方だけでも出勤日がはっきりしていれば、もう片方のスケジュール調整もしやすくなります。
出勤日やシフトを固定する
- 出勤曜日
- 勤務時間(夜勤のみ、日勤のみなど)
0から始める場合、まずは1つ目の職場で出勤曜日や勤務時間を固定。
空いた時間に、別の職場での仕事を入れていきましょう。
経験上、シフトは増やすより、減らす方が苦労が多いです。
少なく始め、徐々に出勤日数を増やす形をお勧めします。
ダブルワークで稼ぐなら「介護派遣の夜勤専従」
さて、掛け持ち勤務をするのは「稼ぎたいから」という理由が多いと思います。
介護職がWワークで稼ぐなら、夜勤専従の勤務を活用すると収入アップに繋げやすいです。
夜勤回数をこなし、夜勤手当に期待する働き方ですね。
実際の働き方としては、こんな感じ。
夜勤専従での稼ぎ方例
- 夜勤専従と日勤専従を組み合わせる
- 夜勤専従で複数の施設で働く
1つの職場では、他職員との兼ね合わせで夜勤回数に限りがあります。
夜勤回数を確保するため、掛け持ちする方もいますね。
派遣の高時給もあり、効率的に稼ぐことが出来ます。
シフトも固定されるので、スケジュール管理もしやすいと思いますよ。
「夜勤専従のダブルワーク」のスケジュール例
ここで少し、介護職のWワーク例をご紹介します。
下記はどちらも、知り合いの派遣介護士の勤務スケジュールです。
- 火~水、金~土で16時間夜勤
- 日~月で別施設で8時間夜勤
- 火、水、金に日勤
- 土日で別施設で16時間夜勤
Wワークを始める時は、まずメイン施設のスケジュールから決めましょう。
夜勤専従の掛け持ちなら、「①16時間夜勤+②8時間夜勤(or日勤)」の形がオススメ。
少し余裕があると思ったら、上手く合間にサブ施設の夜勤なんかを入れてきましょう。
また介護派遣であれば、時給相場も高めです。
夜勤専従で掛け持ちすれば、夜勤回数もこなせるのでかなり稼げます。
夜勤は「複数人体制の職場」を選ぶ
夜勤専従で働く際は、1人夜勤の職場は避けましょう。
日勤で働かない分、通常より独り立ちのハードルが高いです。
また即戦力として、すぐ1人でシフトに組み込まれる可能性もあります。
また掛け持ち勤務の場合は、常勤よりその職場での勤務日数が減ります。
利用者の状態把握も遅れがちになり、仕事に支障が出るケースも多くなります。
体調管理がしやすく、他職員のフォローも受けられる環境がオススメ。
具体的には、複数人体制で仮眠がある職場がベストかと思います。
「スキルシェアの単発案件」も掛け持ちに便利
Wワークで働くなら、スキルシェアサービスを活用する方法もあります。
これは主にスキルや物を売買する為のマッチングサービスです。
介護系のサービスもあり、介護職と利用者・介護施設のマッチングを行ってます。
好きな時間に単発で仕事を受ける事もでき、スケジューリングもしやすいですよ。
本業の出勤日数が多く、掛け持ちしにくい時にオススメ。
マッチングによるコスト削減で、高単価の仕事にも期待できます。
【副業】介護士と在宅ワークの掛け持ち方法
Wワークや副業は、何も掛け持ち勤務だけが全てではありません。
「もっと気軽に」「在宅で収入に繋がる事をしたい」とお考えの方もいらっしゃると思います。
おまけとして、介護職が本業の合間にできる副業方法を簡単に語ります。
在宅ワークや副業の例
- クラウドソーシングサービスの利用
- ブログ運営などによる広告収入
- 生産や節約に繋がる活動
こんな感じで、収益や節約に繋がる活動もありますよ。
もちろん、将来的な収入アップを狙い「資格取得」や「学習」に取り組むのも1つの方法ですね。
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