食事や読書、細かい作業などに使う、机やテーブル。
これらは日々の生活になくてはならない道具です。
それは高齢者や要介護者にとっても同じ事。
ただ使い勝手や安全性を考えると、机選びにも工夫が必要です。
当記事では、「高齢者向け机(テーブル)の選び方」を中心に解説します。
- テーブルの高さや大きさ
- 介護施設に持ち込むなら、どんな机?
- 高齢者向け机・テーブルのおすすめ商品
これら情報を中心に、「介護や高齢者を意識したテーブル」についてお伝えします。
高齢者が使いやすい「机・テーブルの選び方」
まずは、高齢者向けの「机・テーブルの選び方」を確認しましょう。
高齢になると、身体の衰えもあり不自由も増えます。
より安全性や快適性を重視した物選びが大切になりますね。
主に、下記点を意識した机選びを心がけましょう。
- 高さ調整が可能
- テーブルの角が危険で無い
- ガタツキがなく、安定性が高い
高さ・大きさの目安
机の高さと大きさは、下記が目安と言われています。
- 手を自然に降ろした状態での「肘の高さ」
- 「手を伸ばして届く」ぐらいの奥行
良い姿勢で座れ、机に自然に肘が付けるようにしましょう。
また身体に近い位置の方が作業してて疲れません。
一般的な高さとしては、70cm前後のテーブルが多めですね。
商品を買ってから、「高さが合わない」というトラブルも多々あります。
高齢者には小柄な方も増えますので、使用感を確かめて購入するのが良いですね。
あるいは高さ調整が可能なテーブルを選ぶと、失敗も少なくなります。
車椅子を使用する場合、通れるスペースがあるかも確認しましょう。
椅子や車椅子の高さも一緒に考えよう
一緒に使う椅子は、自然に踵がつく高さがベスト。
椅子の高さが合っていないと、お尻が痛くなったり、立ち上がりにくくなります。
自然に良い姿勢で使える椅子、机を選ぶようにしましょう。
車椅子を使用する場合、高さが低すぎると膝や肘掛が当たりテーブルとの距離が遠くなります。
逆に高くしすぎても、使いにくくなり注意が必要です。
その場合、「天板の薄い机」や「切れ込みのあるデザイン」を選ぶと良いでしょう。
角が丸く安定性がある
高齢者が使用する机には、安全性も求められます。
…というのも、介護現場では下記事故がよく起こります。
- 転倒して机の角にぶつかる
- 立ち上がり時に体重をかけ、倒れてしまう
若い人でも起こり得る内容ですが、高齢者の方が事故による危険は大きくなります。
テーブル類に限らず、事故リスクを意識した物選びが大切ですね。
その観点から言うと、下記の様な商品を選びたいところ。
- 机の角が丸めで、角ばっていない
- ガタツキが無い
- 軽すぎず、安定性が高い
またガタツキの原因は多々あります。
使用前に触って確かめるのが間違いないですね。
「危険な商品」は施設から引き取りを頼まれる事も
安全性については、ご家庭はもちろん、介護施設への持ち込み時には特に配慮して下さい。
安かろう悪かろうな商品では、施設から引き取りを頼まれる事も…。
無駄な買い物にもなってしまうので、ちゃんとした物を選ぶようにしましょう。
介護テーブルの種類
高齢者向けテーブルには、リビングやダイニングで使える物が多数あります。
そうした一般的な机の他、高齢者向けの机には様々な種類があります。
下記の様な机は、特に介護の場で活躍する商品ですね。
- ベッドテーブル
- 車椅子用の机
- リハビリテーブル
ベッドテーブルは、ベッド上での食事や作業に使用します。
体調不良時や入院中等に便利ですね。
高さ調整も簡単に可能で、食事用テーブルとして重宝します。
また天板に切込みの入ったリハビリテーブルは、上体保持がしやすい特徴があります。
切込みがある事で、届く範囲が広がり自然に肘が付きやすくもなります。
車椅子に装着できる机もあります。
こんな感じで、車椅子のアームレストに載せて使用します。
おすすめの高齢者向け机・テーブル
ここからは、人気商品や気になった商品をいくつか紹介します。
高齢者向けの机として、オススメしたい商品をピックアップしました。
ヤマソロ「くつろぎテーブル」
こちらは、高座椅子にフィットするタイプのテーブル。
値段や高さ、デザインなど、総合的に見て標準的な1人用高齢者向けテーブルですね。
ヤマソロ「くつろぎテーブル」
参考価格 ※Amazon | 約9,900円 |
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サイズ | W80×D50×H63.5cm |
重量 | 7kg |
機能・特徴 |
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コンセプト通り、高齢の家族の為に購入した方が多いようです。
「丈夫でぐらつかない」と、耐久面でも高評価。
施設の居室で使用してるという声も。
価格もリーズナブルで、コスパに優れた商品ですね。
FLEXISPOT「電動式昇降デスクE7」
高さ調整に注目するなら、昇降デスクから選ぶのも良いでしょう。
電動式昇降デスクから、安全面に優れた商品をご紹介します。
FLEXISPOT「電動式昇降デスクE7」
参考価格 ※Amazon | 約73,700円 |
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サイズ | 【天板】 W140×D70cm 【昇降範囲】 58-123cm |
機能・特徴 |
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価格がかなり高いですが、天板デザインをご覧頂きたく紹介。
商品ページを見ると分かりますが、テーブル角の安全性に優れています。
横だけでなく、縦方向にも丸角のデザインです。
昇降範囲が他商品より広く、耐荷重にも優れます。
ナカムラ「ダイニングこたつ(6段階高さ調節)」
こちらは、こたつ機能付きのテーブル。
「幅」「高さ」のバリエーションも豊富で、季節や場所を選ばず使用可能。
高齢者向けの家庭用ダイニングテーブルとしても使えます。
ナカムラ「ダイニングこたつ」
参考価格 ※Amazon | 約56,900円 |
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サイズ | 【広さ】 W90~150×D60~90cm (1人~6人に対応) 【高さ】 45~70cm |
機能・特徴 |
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広さは5段階、高さは6段階あります。
座椅子のお供のローテーブル、家族での食事テーブルなど…
使用場面を選ばず活躍できます。
寒さに弱い高齢者に優しい商品ですね。
継ぎ脚は「10cmx2個」「5cmx1個」を用意。
タック「ダイニングテーブル(介護施設用)」
「老人ホームでは、どんな食事テーブルを使ってる?」
…そんな疑問の答えがこちらです。
タック「ダイニングテーブル」
参考価格 ※Amazon | 約28,300円 |
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サイズ | W160×D75×H70cm |
機能・特徴 |
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こちらは、4人向けのダイニングテーブル。
「施設での食事」「教室での作業用」などの用途に使えます。
テーブル脚が細い為、車椅子での出入りもしやすいです。
誰にでも使える事を意識した、ユニバーサルなダイニングテーブルですね。
継ぎ脚での高さ調整も可能です。
その為、ショップによっては個人購入に対応してない事も…。
日進医療器 車いす用テーブル Eタイプ
こちらは、車いす用のテーブルです。
アームレスト(肘掛)に装着し、使用します。
日進医療器 車いす用テーブル(Eタイプ)
参考価格 ※Amazon | 約8,100円 |
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サイズ | W50×D63×H2cm |
重量 | 1.5kg |
機能・特徴 |
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テーブル裏には、マジックテープが装着されてます。
これを肘掛に巻き付け、固定して使用します。
テーブルが車椅子に合わない時、机を置くスペースが無い時に便利。
日進医療器「ライフケアテーブル」
こちらは、リハビリテーブルと呼ばれる商品。
折りたたみ可能でキャスター付きなので、スペースが無い時にも安心です。
日進医療器「ライフケアテーブル」
参考価格 ※Amazon | 約60,000円~ |
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サイズ | W87×D63×H65~80cm |
重量 | 約20kg |
機能・特徴 |
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脚周りは、車椅子で出入りしやすくなってます。
リハビリテーブルは、上半身が安定するデザインなのも特徴。
車椅子の使用者や要介護にある方も、安心してお使い頂けます。
さいごに
高齢になると、普段の生活にも様々な危険が増えます。
テーブルに限らず、物選びの際には「安全性」を重視しましょう。
またテーブルの使用目的は色々だと思いますが…、
ご家庭では、トイレやお風呂の安全確保。
施設であれば、他にも持ち込むべき「家具」や「持ち物」もあります。
最後に、関連する情報記事を紹介して終わりたいと思います。
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