子育てや介護、転職などで介護から離れたけど、介護職に仕事復帰したい。
しかし、「採用はあるか」「仕事を続けられるか」など様々な不安があるでしょう。
そんな方の為に、介護職がブランクから復帰する際の注意点をお伝えします。
記事の内容
- 介護職はブランク復帰しやすい?
- 仕事復帰する時の注意点
- 再就職支援制度や志望動機の伝え方など、転職に役立つ情報
現在は介護業界の人手不足により、介護職はブランク復帰しやすい状態です。
また国や自治体でも、介護業界への復帰を応援する便利な制度もあります。
その為、採用を得られない心配はないので安心して下さい。
それよりも「自分が長く働き続ける」事を大切にしましょう。
本記事では、そのヒントとなる情報をまとめました。
介護職がブランク復帰する際の転職注意点
介護士を中心とした介護職が、ブランクから仕事復帰する際には何に注意すべきか?
介護業界の現状や仕事内容を考えると、採用を得るより「介護の仕事を続けられる事」を大切にした方が、結果的に上手くいきます。
介護職はブランクがあっても復帰しやすい
介護士を中心とした介護職は、割とブランクから仕事復帰しやすい職種です。
長い間仕事から離れていても、「仕事を得る」という意味では復帰は難しくないです。
介護業界は、現在も全体的に人手不足にある状況です。
介護労働安定センターや厚生労働省の調査でも、介護職員の不足感を指摘してます。
未経験者の採用も積極的に行われており、経験者となれば採用を得るのは難しくありません。
ブランク復帰歓迎の介護求人は多い
実際に介護求人を見ると分かりますが、「ブランク復帰歓迎」という内容が多くあります。
これを見ても、「ブランクがある人も採用したい」という意思が汲み取れますね。
転職サイトの求人検索でも、ブランク関係の条件で絞り込めるので活用してみましょう。
ブランク前の仕事は一度忘れる
これは転職する人皆に言える事ですが、前の職場でのルールや仕事は一度忘れましょう。
新しい職場では、そこでの仕事のルールややり方があります。
今までの経験を活かしつつも、こだわらず、新たに仕事を覚え直す気持ちで臨みましょう。
また多くの求人では、「ブランク・未経験者歓迎」という書き方がされてます。
これは言い換えると「仕事に自信のない人」という括りであるとも言えます。
出戻り転職はやめておく
仕事復帰するにあたり、元いた職場に戻る事を考える方もいるかもしれません。
こういった出戻り転職は基本的にやめた方が良いです。
下記記事でも述べてますが、メリットよりデメリットの方が多いです。
産休や育休など、一部の理由以外での出戻りは避けた方が無難ですね。
体力や家庭の不安を無くす
介護職は肉体労働の側面が強い仕事です。
よって、採用より「続けられるか」を重視した転職活動を行いましょう。
特に長く仕事から離れた場合、体力的な不安は事前になるべく解消すべきですね。
また子育てや介護など、家庭の事情に心配がある場合も同様です。
事前に解決したり、リスクを避けた働き方が出来ないか考えてみて下さい。
介護職で働き続けられる状態を作る
- 体力づくりに励む
- いきなりフルタイムで働かない
- 家庭の事情に合った働き方をする
要するに、無理せず続けられる働き方をしようという事ですね。
ブランク原因の解決やそれに合わせた働き方を考えましょう。
まずはパート勤務でもOK
普段から動いてるつもりでも、仕事となるとやはり疲れます。
少しずつ出勤日数を増やす、欠勤リスクの少ない時間帯で働くなど…
徐々に仕事の感覚を掴む事が大切です。
長く仕事から離れてたなら、最初はパート勤務から始めてみるのもオススメ。
近年は待遇も良いですし、融通も利くので働きやすいです。
ブランク復帰の転職活動に便利な「介護資格の届け出制度」
もし介護資格を持っており定職に就いてないなら、介護資格の届け出制度を活用しましょう。
これは各都道府県の福祉人材センターによる制度。
下記資格保有者は、届け出をする事で再就職の支援が受けられます。
- 介護福祉士
- 実務者研修
- 初任者研修
- 介護に関する入門的研修
- 旧介護資格(ホームヘルパー養成研修1級・2級、介護職員基礎研修)
対象者は、資格の届け出をすると下記メリットがあります。
- 福祉人材センターにある求人への応募、または紹介依頼
- 研修によるスキルの維持・向上
- 介護に関する最新情報の提供
介護資格の届け出は、下記ページより可能です。
⇒福祉のお仕事
※ちなみに保育士資格も、届け出制度があるみたいです。
加えて1年以上の経験がある人へ、国は40万円以内の無利子貸付を行ってます。
- 介護保険サービス事業所等で1年以上の勤務経験がある
- 下記資格のいずれかを保有
(介護福祉士、実務者研修、介護職員初任者研修
※介護職員基礎研修、1級課程、2級課程のいずれかも可) - 介護保険サービス事業所等において介護職員等として再就職した方
- 都道府県福祉人材センターに氏名及び住所などの届出を行い、「再就職準備金利用計画書」を提出した方
これらの条件に当てはまる方は、介護職への復帰費用として40万円以内の貸付が受けられます。
貸付金は無利子なだけでなく、2年間介護職員等として就業すると返済免除されます。
ブランク復帰時における「志望動機の伝え方」
ブランクから介護職復帰する向けに、面接での志望動機のポイントをお伝えします。
志望動機では「介護職に定着できる」事をアピール
介護業界の現状は、どの職場も「未経験者も欲しい、経験者はもっと欲しい」という状態です。
しかしこれは、続けてくれるという前提があっての話。
採用側は、私たちが思う以上に早期離職も警戒してます。
面接では、やはり「なぜ介護職から離れたか」に注目されるでしょう。
その理由が何にせよ、こちらとしてはその原因が解消された事を上手く伝えたいところです。
家庭の事情や体調、他の仕事への未練など…、
それらを解決し、職場に定着できる事を志望動機に絡めてアピールしましょう。
介護職を離れた原因は解消されたか?
- 家庭の事情
- 体力面や持病の問題
- 介護職への想い
体調や持病に問題があった場合
また体調や欠勤リスクは、採用側も心配するところです。
特に体調に関しては、「今は大丈夫?」と疑われる事が多いです。
きちんと回復しており、仕事に支障がない事を伝えましょう。
また「職場のシフトがきつく体調を崩した」なんて時も、いらぬ誤解を受ける事があります。介護にありがちな退職理由だけに、伝え方には注意ですね。
欠勤リスクは正直に伝える
子育てや家族介護、体調面など、欠勤リスクがある場合は正直に伝えて下さい。
それでも働いて欲しいという職場もありますし、事前に理解を得ておけば、配置先や勤務時間などの配慮も得られるはずです。
理解を得られないまま欠勤を繰り返すと、職場での信頼を失っていきます。
人間関係や働きやすさにも支障が出ますし、自分で苦しいだけなので素直に伝えて下さい。
急な欠勤リスクが心配な時は、下記記事もどうぞ。
そういった時の働き方も紹介してます。
仕事への不安は正直に話そう
介護職に復帰するにあたり、誰しもが仕事への不安があると思います。
先の欠勤リスクの話と同じく、ブランク復帰に何か不安があれば正直に話して良いです。
繰り返しになりますが、採用ばかりに気を取られず、無理なく働く事が大切です。
あなたを受け入れてくれる職場は必ずあるので、安心して下さい。
それに「経験あるしバリバリやれます」というより、「不安だけど、初心に戻って頑張ります」と言う方が心象が良いと思いますよ。
介護職のブランク復帰で選ぶべき職場は?
介護職へブランク復帰する時、「どんな職場を選ぶべきか」も迷うところ。
介護事業所も、下記の様に色々とあります。
- 入居介護施設(老人ホーム)
- 通所介護施設(デイサービス)
- 訪問介護
基本的には、経験のある種類の事業所で構わないと思います。
「ちょっと自信がない」という方は、介護施設がオススメです。
また必ずしも「ブランク可」の求人を選ぶ必要はありません。
経験や希望に合わせ、自分が長く働けそうな求人を選びましょう。
無難なのは「介護施設」
ブランク復帰の職場選びで悩んでるなら、先述の通り介護施設がオススメ。
例えば、有料老人ホーム等の入居施設。
あるいはデイサービス等の通所施設ですね。
長く介護から離れてた方は、施設でのお仕事がオススメです。
特に個人的なオススメは入居の介護施設。
私も勤めてますが、よくブランク復帰のベテラン職員とも見かけます。
パートで少しずつ慣らして、大丈夫そうなら正社員を検討してみると良いですね。
特に有料老人ホームは、未経験者にもよく勧めてる施設種類です。
転職活動では慎重に「介護事業所」を選ぶ
色々話しましたが、無理せず徐々に身体を慣らしていけばOKです。
志望動機も難しく考えずとも、大丈夫です。
それよりも、自分に合った職場で続けられる働き方をする事が大切です。
介護職転職の話ではよく言いますが、介護は職場の良し悪しの差が激しい業界です。
細かく求人を比べ、慎重な職場選びをしましょう。
もし転職先選びに困っていたら、介護専門の転職サイトを活用してみて下さい。
ブランク歓迎の求人も見つけやすいし、転職相談や面接でのアドバイスも受けられます。
下記のきらケアが、内部情報に強くマッチング重視でオススメです。
ネガティブ情報含め、転職者ファーストのサポートをしてくれますよ。
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