様々な事情はあれど、仕事に就いてないニートと呼ばれる方は今も大勢います。
- 「脱ニートして、何とか社会復帰したい」
- 「無職期間が長く、仕事に就けるか自信がない」
- 「無職であり、仕事に就くための資格を探したい」
「今は無職だけど、仕事したい」、そんな方にオススメしたいのが介護のお仕事。
ニートや無職の方々も採用を得やすく、その後のキャリアアップも豊富にある職業です。
資格取得制度も豊富であり、手に職をつけたい方にもオススメです。
今回は、「ニート(無職)から介護職に就職する」というテーマでお話しします。
私も長く介護職で働いており、その現状もよく理解してます。
近年の介護業界は少しずつ改善が進み、仕事の魅力やメリットも増えつつあります。
ニートから介護職に就職できる?
まず「ニートから介護職に就職できるか」という話から。
結論から言うと、応募も採用も可能です。
資格や経験が無くとも、働き始める事が出来ます。
採用率も高いので、現実的な選択肢と言える仕事ですね。
介護職は応募しやすく採用率が高い
まず介護職の求人は、応募しやすく採用率も高いです。
年齢や性別は問わず、資格や経験も不問。
60代から無資格で介護職に就く人もいるほどです。
介護士によくある求人例を紹介しましょう。
- 未経験・無資格OK
- 年齢・学歴不問
- 土日、祝日できる方歓迎
「施設の介護士」であれば、無資格でも働く事が出来ます。
就業後1年以内に、初任者研修を取得すればOKです。
無資格でも採用は多くあるので、心配も不要です。
無職期間の長いニートでもOK
自分はニート期間が長いし、職歴にも空白期間がある。
そんな方でも大丈夫です。
介護職は、応募はもちろん面接にも受かりやすいのが特徴。
職歴や空白期間を厳しく見られる事は少ないです。
面接アドバイスは後述しますが、下記が介護業界の現状です。
- 「経験者」「未経験者」かぐらいしか見られない。
- 職歴より人柄重視で採用
- 求職者有利の売り手市場
介護業界は、まだまだ人手不足。
どの職場も、少しでも多く職員を確保したいと思っています。
その為、無資格や未経験者の雇用にも積極的です。
皆スタートも近く、馴染みやすいのもメリットですね。
ニート(無職)から介護職に就くメリット
ニートでも問題なく介護職に就ける事をご説明しました。
しかし「ニートだから介護しかない」と、気落ちしてる方もいるでしょう。
ですが、介護職は皆さんが思うほど悪い仕事ではありません。
そのメリットをお伝えします。
「資格取得」「就職」の支援が豊富
介護業界は、深刻な人手不足にあります。
その為、新規雇用者の獲得を目指した制度が豊富にあります。
- 資格取得支援
- 職場体験や職業訓練
- 職場のマッチング紹介、転職祝い金
なかでも利用しやすいのが、「資格取得支援」と「転職祝い金」。
一般の介護事業者でも、よく取り入れられる制度です。
条件も一定期間の勤続なので、メリットを受けやすいですね。
費用に困ったら「職場の資格支援」が便利
初任者研修の取得の際には、少し注意点もあります。
無職期間が長かったり、就業経験が無いと、教育訓練給付金の対象とならない可能性も…。
そんな時にオススメしたいのが、職場の資格取得支援の利用です。
これは初任者研修等にかかる費用を負担してくれる制度ですね。
勤続年数2~3年などの条件もありますが、退職した場合でも免除額を支払えばOK。
もし受講費用に困ってるなら、活用してみて下さい。
現在無職であり、仕事に就くための資格を探してる方にもオススメですね。
資格取得支援のある職場は、介護求人サイトで調べる事が出来ます。
現実的なキャリアアップが望める
介護職は、ニートからでも様々なキャリアアップが望めます。
資格によるキャリアアップ例を見てみましょう。
- 介護士(無資格OK)
- 介護福祉士(実務3年)
- 介護支援専門員(介護福祉士等取得から5年)
介護職として実務を積むほど、給料も就ける職種も増えていきます。
各介護資格も取得難易度は低く、現実的。
特に介護福祉士は、国家資格の中でも取得しやすい資格です。
介護業界では、経験に応じたキャリアが分かりやすく設定されてます。
採用率・取得難易度の低さから、キャリアアップの再現性が高いのも特徴ですね。
ニートでも「職場選択の自由」がある
繰り返しですが、介護職は採用率が非常に高いです。
これはニートや無職にとっても同じ事。
仕事に受かりやすいですし、ある程度は「求人や職場を選ぶ自由がある」という事です。
また一度介護で働き、実務経験を積んでしまえばコチラのもの。
ニートや無職のレッテルにも、おさらばできます。
介護経験者として転職で有利となり、引く手あまたです。
「手に職を付ける」という意味では、非常に強い職業です。
高収入ではないですが、生活には困らないし安定してます。
処遇改善もあるので、世間のイメージより収入は良いです。
ニート(無職)から介護職に就く具体的な流れ
それでは「ニート(無職)から介護職に就く具体的な方法」を説明します。
- 「介護施設の介護士」へ転職を狙う
- 介護職員初任者研修取得を目指す
- 面接での対応方法
こういった事を語ります。
介護施設への転職を目指す
無資格・未経験からなら、まず介護施設の介護士を狙いましょう。
介護には職場や職種も多数ありますが、無資格で働けるのはこの組み合わせ。
相談職や訪問介護では、資格等が必要です。
また介護施設にも、多数の種類があります。
私が未経験者にオススメしてるのは、下記の様な施設。
- 有料老人ホーム
- オープン5年以内の施設
有料老人ホームは、自立度が高い人が多い。
オープン間もない施設は、人間関係の面で馴染みやすいのが理由です。
「介護職員初任者研修」の資格を取る
何度か出てきた初任者研修とは、介護の入門資格。
誰でも取得できますが、時間と費用が少しかかります。
※平均で3カ月、8万円程度
既述の通り、施設介護士ならば無資格でも働く事が出来ます。
資格取得と転職活動は、どちらが先でも構いません。
資格から取る場合、スクールの転職支援や費用免除等も利用可能。
初任者があれば、未経験でも転職活動で有利になります。
また取得中の転職活動もOK、こちらも意欲アピールに使えます。
資格を安く抑える制度もあるし、かいご畑の様に無料で資格が取れる転職サービスもあります。
金銭・実用の両面で、ニート脱出のきっかけとなる資格ですね。
空白期間が長い時の面接アドバイス
介護職の面接では、下記内容に注目されます。
- 保有資格
- 実務経験
- 人柄
前述の通り、資格や経験は無くてもOK。
1番重要視されるのは、人柄ですね。
清潔感のある身だしなみ、挨拶や言葉遣いなどの面接マナー。
このあたりを押さえておけばOKです。
無職期間は正直に話してOK
無職の空白期間は、誤魔化さなくても大丈夫です。
あえてニートだと伝える事もありませんが、下手な嘘は評価を落とします。
- 「就職活動が上手くいかなかった」
- 「説明が難しいが、色々あり長くなってしまった」
この様な無難な回答でも、大丈夫。
明るく振舞い、介護への関心を示せば、上手く回避できます。
面接で落ちても気にしない
あとは面接で落ちても、気にしない事です。
人材不足を騒がれる介護業界ですが、採用率100%という事はありません。
私も実務経験10年近くで、介護福祉士もありますが、落ちる時は落ちますので大丈夫です。
下記の様な言動・行動は、意欲アピールに繋がり効果的。
- 初任者研修取得を目指している
- 真面目で温和な人柄アピール
もし金銭的に余裕があれば、先に初任者を取ってしまうのも有効。
仕事への本気度が信憑性を持つようになります。
面接で落ちたり上手くいかない時は、資格取得から始めるのがオススメ。
採用率はもちろん、面接での振る舞いにも自信が出て、その点でも有利になります。
スクールによっては、就職支援も受けられますよ。
ニート・無職が転職前に注意したいこと
ニート(無職)期間が長くなると、つい就職に焦りが出てしまいます。
しかし焦りは禁物、社会復帰を急いで失敗しないよう注意しましょう。
最初から無理しすぎず、少しずつ自分が出来る事・続けられる事を増やすのが大切です。
最後に「転職準備編」のアドバイスもお伝えします。
生活習慣を整える
無職期間が長くなると、体力的な不安も出てきますよね。
就職を焦ってるとつい忘れがちですが、仕事を続けるのも意外と難しいんです。
生活習慣や体力づくりなど、仕事の為に身体の準備も始めてみましょう。
- 規則正しい生活習慣を意識する
- ウォーキングなど、軽い運動を始める
私が無職期間中よくしてたのは、ウォーキング。
運動や体力づくりはもちろん、沈んだ気分も晴れるのでオススメです。
焦らず「仕事を続けられる条件」で始める
最初から頑張りすぎないのも大切です。
面接などでは、採用欲しさに「フルタイムで夜勤もやれます」と言いたくなりますが…。
せっかく社会復帰しても、仕事が続けられないのでは意味がありません。
社会に出たり、働く事に慣れてない方は、無理せず徐々に慣らしていきましょう。
介護では、非常勤から正社員になる事も難しくないです。
慣れてきたら出勤日数を増やし、正社員になる。
こういった事も可能なので、相談してみて下さいね。
仕事が不安な時は資格取得から始める
また「いきなり人前や仕事に出るのは不安」。
「コミュニケーションが苦手」という方もいると思います。
そんな時は、まず初任者研修の取得から始める事をオススメします。
スクールには、老若男女問わずいますし、優しい介護授業という雰囲気です。
仕事に踏み出せない時、その第一歩として試してみて下さい。
転職について相談できる相手を持つ
何かを始めるのは、それだけで勇気が要る物です。
一人で悩まず、出来れば相談できる相手を持ちましょう。
誰でも利用できる就職支援サービスでも、転職相談が可能です。
例えば、介護系の転職サービス。
介護は未経験者の採用に積極的なので、無職の方でも沢山の求人に応募できます。
電話による転職相談も可能ですし、無料で様々なサポートが受けられます。
代表的なのは、マイナビ介護職ですね。
求人の選び方や面接対応、不安な事など、色々と相談できますよ。
職業体験やセミナーも活用できる
「就活に踏み出せない」という方には、地域若者サポートステーションもあります。
これは「今は無職だが、働くことに踏み出したい方」をサポートする場所。
各都道府県に置かれている、厚生労働省の委託機関ですね。
他にも、地域の福祉協議会では、介護の職業体験も受け付けてます。
加え、初任者研修講座でも施設見学が出来るスクールもありますよ。
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