転職活動において、自分の学歴が気になる方も多いと思います。
介護士を中心とした介護職の場合はどうでしょうか?
結論から言うと、中卒でも介護士になれます。
給料アップや資格など、その後のステップアップにもハンデはほぼ無いです。
- 中卒でも介護士、介護福祉士になれる?
- 介護士の応募・採用条件
- 給料や役職など、働くうえで不利はない?
- 採用率アップの為に出来ること
当記事では、こういった疑問にお答えしていきます。
中卒でも採用はありますし、国家資格の介護福祉士にもなる事が出来ます。
働くうえでも学歴による問題はほぼ無いので、介護に興味を持って頂ければと思います。
中卒でも介護士になれる?
介護業界では、大卒・中卒などの学歴差はほぼ影響ありません。
- 介護求人の応募採用条件に「学歴」はない
- 介護資格の取得に学歴は必要ない
- 実際の現場でも、中卒者や未経験者が活躍してる
介護士をはじめとした介護職では、中卒でも問題なく働く事ができます。
採用や給料額でも、中卒者が不利になる事はほぼないです。
国家資格である介護福祉士の取得にも、学歴は必要ありません。
中卒でも介護士の採用はある【応募条件は資格・経験】
先述の様に、介護士の求人は学歴を応募条件とする職場はほぼないです。
実際に調べて頂くと分かりますが、学歴に触れる求人はほぼ無いです。
介護職は、もちろん中卒の採用もあります。
多くの介護現場で欲してるのは、誠実に働き定着してくれそうな人材です。
学歴や年齢は関係なく働く事が出来るので、安心して下さいね。
介護士の応募採用条件
実際の採用面接で見られるのは、「実務経験」と「資格」の有無です。
ただ未経験・無資格でも、介護士として働く事は可能です。
経験や資格を求められるのは、「訪問介護」や「役職者」求人がほとんどです。
- 有料老人ホーム
- 特養
- デイサービス
これらの様な介護施設はもちろん、どの介護事業所でも学歴関係なく採用があります。
また訪問介護でも、「初任者研修」があれば勤務する事が可能です。
入居などの介護施設であれば、無資格でも働く事が可能で採用もあります。
介護資格も、その多くは経験・学歴関係なく取得できます。
働きながら取得もできますし、費用サポートがある職場もあります。
介護職の最終学歴
介護職の最終学歴に関するデータも、紹介します。
※福祉学校など、一部データは割愛
- 中卒(3.3%)
- 高卒(47.5%)
- 大卒(10.8%)
※介護労働安定センター(令和4年度 介護労働実態調査結果)より
社会全体での平均学歴も考えると、どの学歴で見ても満遍なく人はいます。
調査データからも、中卒者も採用がある事が分かりますね。
「初任者研修」「介護福祉士」は中卒でも取れる
介護職においては、学歴より「介護資格」が重要です。
その介護資格も、学歴に関係なく取得することが出来ます。
下記は、介護士の実務評価に関わる資格。
- 初任者研修(入門)
- 実務者研修(応用)
- 介護福祉士(国家資格)
初めて介護に関わる人は、まずは初任者研修を取得。
その後は経験年数に応じ、より上位の資格を目指す事となります。
初任者研修に受講資格はなく、誰でも取得が可能です。
更に言えば、どの資格も学歴に関係なく取得できます。
その専門学卒も、介護職の全体数では極わずか。
「学歴が気になり、採用を得られるか不安」という方は、初任者研修を取得しましょう。
内容は学校の勉強とは関係ありませんし、勉強が苦手な方でも大丈夫です。
初任者研修は資格手当による待遇アップに繋がり、面接でのアピールに使えます。
働き続けるうえでは必要になる資格ですので、取って損はありません。
志望動機なんかは、下記記事も参考にしてみて下さい。
異業種と書きましたが、未経験という点では共通するので使えるはず。
中卒者も「介護福祉士」の受験資格を満たせる
介護の国家資格である介護福祉士も、学歴関係なく取得できます。
下記は、介護福祉士の取得条件です。
- 実務経験3年以上
- 実務者研修を修了
- 上記2つを満たし、介護福祉士国家試験に合格
介護福祉士の受験資格は、「実務者研修」と「実務経験」。
実務者は誰でも取れる資格なので、中卒者でも国家資格である介護福祉士になれます。
福祉学校などで取得するルートもありますが、大半は上記方法で取得されます。
この点でも、学歴による差はありません。
介護福祉士があれば、給料アップにも大きく貢献します。
それだけでなく、ケアマネや相談員など他介護職種への道にも繋がってます。
中卒介護職の給料やキャリアについて
介護士は学歴関係なく採用があるとは、他記事でも繰り返しお伝えしてきました。
せっかくなので今回は、働き始めた後の事を深堀したいと思います。
役職や給料など、「働くうえでも中卒者は不利にならないのか?」という事です。
介護職は、給料やキャリアアップの面でも学歴を気にせず働く事が可能です。
- 給料への影響は少ない
- 役職やステップアップのチャンスもある
- 年齢問わず未経験者も多い
大卒も中卒も介護業界では、ほぼ平等です。
介護業界は、他人との待遇差をあまり気にせず働けます。
学歴がコンプレックスな方も、快適に働けると思いますよ。
学歴はほぼ給料に影響しない【中卒でも影響なし】
介護士の給料を決めるのは、主に資格や経験です。
他は、役職や夜勤手当ぐらいですね。
もちろんボーナスや処遇改善も、学歴で差別はされません
大卒者でも学歴が給料に与える影響はほぼなく、あったとしても微々たるものです。
介護職の平均給料
介護士の平均給料は、年収にして約360万円程度。
月給にすると、約21万円ほどとなってます。
また給料を増やす要素には、下記要素があります。
- 資格手当
- 夜勤手当
- 賞与や処遇改善
中卒未経験で介護士で働くとしても、賞与や基本給が多い職場を選ぶ。
あるいは夜勤回数を増やすなどして、高収入を目指す事も出来ます。
介護士の給料は職場差も激しく、学歴より転職活動がモノを言います。
さらに介護業界は、売り手市場なので転職活動も有利に進めやすいですね。
誰でも役職に就けステップアップも可能
介護では、能力があれば誰でも役職に就く事が出来ます。
リーダーや役職者を学歴で選ぶ事はほとんどないです。
給料に影響がないと言ったのは、こういう理由もあるからです。
介護福祉士やケアマネなど、介護職としてのステップアップ方法も同じです。
勉強や実務経験が必要な資格も多いですが、それは皆一緒です。
専門学生でもない限り、中卒も大卒も辿る道は同じですよ。
介護系資格は難易度がやさしめ
介護系の資格は、難易度も全体的に易しめです。
ケアマネや介護福祉士など、勉強が必要な資格もありますが、その他は簡単です。
介護福祉士なんかも、国家資格の中では取りやすい方です。
勉強は必要ですが、苦手な方でも合格は十分狙えますよ。
そういう意味でも、学歴ハンデは少ないと言えますね。
介護は中卒者も学歴を気にせず働ける
介護業界は、年齢問わず未経験で転職されてくる方が約半分位です。
「介護職のキャリアは長くて数年程度」の方が多いという事。
つまり、学歴関係なく同じスタートに立てるうえ、自分と近い立場の人が沢山いるという事。
見ようによっては、快適な環境ではないでしょうか?
その実務経験も少ない職員が沢山いるのですから、入りやすい業界ですよ。
何にせよ仕事に入ってしまえば、年齢や学歴を考える暇もなくなります。
職員同士でも学歴なんか気にしないですね。
未経験向け「介護求人の選び方」
ここまで話した通り、中卒でも問題なく介護士になれます。
それよりも、転職先の選びの方が大切です。
介護施設と言ってもピンキリですので、変な職場を選ばないよう注意しましょう。
ここからは未経験者向けの介護転職のポイントを解説します。
介護士で働く時の最初の目標
もしこれから介護士を目指すのであれば、下記を目標にしましょう。
- 初任者研修の取得
- 入居介護施設への転職
資格と転職はどちらが先でもOK。
収入などに余裕があれば、資格取得を先にすると良いと思います。
すぐ働きたい場合、最初はパートで働くとスクーリング日程も組みやすいです。
まずは入居施設で働く
介護事業所には、大きく下記の3種類があります。
- 入居施設(老人ホーム)
- 通所施設(デイサービス)
- 訪問介護
「住む施設」と「通う施設」。
あるいは「自宅訪問」で働くかという事です。
訪問は未経験者に敷居が高いのは先述の通り。
個人的なオススメとしては、入居施設ですね。
通所施設よりも、入居者の事を覚えやすく落ち着いて働けると思います。
個人的には、「介護付き有料老人ホーム」がバランスが良く未経験者向けです。
介護求人の探し方
介護求人の情報を調べるには、介護系の転職サイトを活用します。
未経験・無資格OK等の条件でも調べられ、求人の紹介も受けられます。
無料で利用でき、転職相談も可能です。
オススメな介護転職サイト
介護専門の転職サイトですと、レバウェル介護が内部事情に強くマッチング重視でオススメ。
転職サポートにも定評があり、「よく分からない」という方も安心です。
派遣でも良いという方は、かいご畑もオススメ。
無料で介護資格を取れるサービスもあり、未経験向け求人も豊富です。
良い職場を見極めるには、職場見学や面接でもよく確かめる必要があります。
参考記事を載せておくので、良かったらご覧ください。
まとめ
今回は「中卒でも介護士で働けるか」をお伝えしました。
繰り返しですが、中卒でも介護士になれるし、学歴を気にせず働く事が出来ます。
給料など色々と言われてますけど、十分暮らしていけるし、意外と楽しい仕事ですよ。
いきなり働くのは不安な方は、まず「初任者研修」を取る事から始めてみましょう。
介護スクールも老若男女関係ないので、入っていきやすいですよ。
知識や介護技術を学べば、ちょっと自信もつくはずです。
この機会に介護士仲間が増えてくれると嬉しく思います。
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