初めて働く業種でのお仕事、どんな感じか心配になりますよね。
- 介護の職場って、実際はどんな雰囲気なのか知りたい
- 出来れば、事前に仕事の見学や体験をしたい
こんな方の為に「介護の職場の雰囲気」を詳しくお伝えします。
- 介護で職場体験や見学をする方法
- 実際に働いて感じた雰囲気
- 雰囲気重視で転職成功するためのアドバイス
介護職として長く働き、感じたこと。
自分で雰囲気を体験する為の方法等、色々とアドバイスをお伝えします。
介護施設への転職前に「職場体験・見学」する方法
職場の雰囲気は、働いてみないと分かりません。
ですが、やはり失敗は避けたいモノ。
職場体験事業に申し込む
介護業界では、人材確保を目的に「介護の職場体験事業」が行われてます。
職場体験は「誰でも可能」で、福祉の仕事に関心があればOK。
各都府県にある福祉協議会の福祉人材センター等で、受け付けてます。
参考までに、「大阪福祉人材センター」の掲載内容をご紹介します。
- 年間10日まで
(複数の事業所での体験や、一つの事業所で複数日の体験も可) - 1日につき4時間以上8時間以内
(休憩時間を含む、宿直などはなし) - 参加費は無料だが、賃金の支払いは無し
※参考「大阪福祉人材センター(職場体験事業)」より
他の地域も見てみましたが、概ね似た内容でした。
また受け入れ施設は複数あり、デイサービスや特養など、色々な種類の施設を選べます。
「体験できる職種も事業所によりさまざま」との事。
職場体験では、下記の様な内容が体験できます。
- 利用者との交流(会話やレクリエーションなど)
- 利用者の介助(車いすや食事の介助、整容など)
- 業務補助(配膳や洗濯物整理、清掃など)
希望すれば、求人情報の提供などのフォローも受けられます。
「施設実習がある初任者研修講座」を受講する
初任者研修の受講でも、施設実習の形で職場体験や見学ができる可能性があります。
以前は施設実習が必須でしたが、現在は任意になりました。
施設実習は、先ほどの職場体験と似た経験が可能。
介護施設の職員に付き、仕事を見学したり高齢者とお話したりができます。
自分の受けたい時にという事であれば、初任者研修が現実的な方法かと思います。
また初任者研修内でも、オムツ交換や移乗などの介護技術を実習で学べます。
施設見学対応の講座を選べば、実践的な職場体験機会となるでしょう。
初任者研修は、介護の仕事では必須ともいえる資格。
働くならどのみち必要になるので、本格的に考えてる方は受講をオススメします。
大手ですと、「ベネッセ」「未来ケアカレッジ」等が見学や実習に対応してます。
職場見学を申し込む
もう1つは、介護施設などに直接「職場見学」を申し込む方法。
介護職の面接の多くでは、職場見学もセットで行ってくれます。
転職活動をしつつ、雰囲気を見れるので効率的です。
利用者の生活含め、仕事の説明を1対1で受けられるのがメリットですね。
また数は少ないですが、直接職場体験の希望者を募集してる介護施設もあります。
運よく近くの施設で募集があれば、応募してみましょう。
介護の職場はどんな雰囲気?
介護の職場の雰囲気について、私から簡単に紹介します。
一応10年近く介護で働き、5~6施設は経験しました。
その為、現実に近い内容は伝えられると思います。
人間関係では「穏やかで落ち着いた人」が多い
介護の職場は、職員も利用者も「穏やかな人」が多いです。
職員は、優しく責任感のある人。
利用者は、おおらかな人が多いのが特徴です。
男性の場合、穏やかで落ち着いた人が多い印象です。
介護の仕事は、利用者のペースに合わせ、安全重視で行います。
忙しくなる事もありますが、基本的にはゆったりとした時間が流れてます。
冗談や何気ない会話を楽しんだりと、中は意外と明るいところですよ。
こうした人・仕事内容もあり、落ち着いた雰囲気で働ける職場が多いですね。
女性社会になりがち
介護職員は、下記の年代・性別が多いのが特徴。
- 40~50代ぐらいが多い
- 女性が多い
参考:介護士の平均年齢と性別
職員・利用者共に、6~7割は女性です。
なかなかの女性社会ですね。
真面目過ぎたり、口煩くなる人もおり、人間関係トラブルもたまにあります。
女性が多い職場ですが、男性が働きにくい事はありません。
困らない程度に同性はいますし、上記トラブルとも無縁。
仕事でも活躍できますし、人間関係の清涼剤としても重宝されます。
介護施設は意外にキレイ
最近の介護施設内は、キレイで清潔感もあります。
暗く汚いイメージは、過去のモノになりつつありますね。
大型施設であれば、ちょっとしたホテル。
小型施設なら、家庭的な雰囲気の施設もよく見られます。
⇒介護業界における脱3Kの取り組み
「利用者の介護度」でも雰囲気は変わる
利用者の介護度も、職場の雰囲気に大きく影響します。
例えば、介護度が高いとこんな方が多くなります。
- 認知症の症状が強い
- 寝たきりに近い
- 言葉数が少ない方が多い
必要とする介助量も多いので、ちょっと忙しくなりますね。
逆に介護度の低い人が多いと、こんな感じですね。
- 歩ける人が多い
- 認知症があまり無い
- 自分の事は自分で出来る
元気な人が多い施設は、より活発な印象を受けると思います。
「施設種類」でも職場の印象は異なる
介護施設は、種類により大まかな入居条件が設定されてます。
そのため、施設種類により大体の「平均介護度(雰囲気)」に特徴があります。
また「施設の規模」でも、受ける印象は変わってきます。
- 従来型特養は「施設や病院寄り、介護度が高い」
- 有料は「ホテルの様な雰囲気、元気な人が多い」
- グループホームは「小規模なので、家庭的な雰囲気」
受ける印象は施設や人によるので、一概には言えません。
しかし、働く施設の種類で印象が違うのは間違いありません。
また平均介護度が高いからといって、雰囲気が暗いというワケではありません。
「どれが良い」という単純な話でもないです。
下記記事も補足にどうぞ。
やはり雰囲気の悪い職場もある
介護の職場は、割と雰囲気よく働ける職場が多いです。
私自身も、職場の雰囲気や人には恵まれてきました。
それでも、やはり雰囲気の悪い職場も存在します。
- 原因は分からないが、居心地が多い
- 厳しい人が多く、何となく怖い
- 人間関係が悪い
雰囲気が悪くなる主な原因は人間関係ですが、それ以外もあります。
例えば、管理者の「運営方針」や「仕事(介護)への考え」等ですね。
厳しすぎたり、適当だったりすると、職員同士が上手くいっててもギスギスし始めたり…。
また相性もあり、「皆良い人なのに、雰囲気が合わない」という事もあり得ます。
雰囲気の悪さが心身に影響する様であれば、無理せず逃げてOKです。
「雰囲気重視の介護転職」を成功させるには?
最後に、「雰囲気が悪い職場を避けたい」という方への転職アドバイスです。
人間関係や仕事内容など、転職活動におけるミスマッチ防止の参考にどうぞ。
職場体験後に採用がある職場もあるので、その際はこうした内容もチェックしてみて下さい。
職場の雰囲気を見極めるポイント
介護業界において、雰囲気よく働くには下記点が大切です。
- 職員同士が程よい距離感で働いている
- 面接官の印象はどうか?
- 自分に合った仕事環境であるか?
良い雰囲気で働くには、職員同士の協力関係が1番大事です。
ただし「仲が良い」だけでは、だらけた雰囲気になってしまいます。
仕事においては、仲良く協力しつつ、程よく緊張感を持って働ける距離感が重要です。
さらには大型施設も職員が固定化されすぎず、新規職員が入りやすい印象です。
また面接官は、職場内での重要な役職者である事が多いです。
※施設長や介護課長など
上司ともなる人間ですし、職場にはその人のカラーが色濃く反映されます。
面接官の印象からもよく考えましょう。
自分の介護イメージで働ける施設を選ぶ
先述の通り、どんな環境・内容の介護がしたいかも大切です。
例えば、「元気な方とレクをしたり…」と考えるなら、有料老人ホームやデイ。
認知症対応や身体介護を中心であれば、特養等といった感じです。
介護施設の特徴については、下記書籍が初心者に分かりやすいです。
小型や大型などの施設規模も、職場の雰囲気に大きく関わります。
総合的に自分のイメージに近い種類を選ぶと、よりマッチ度の高い転職になります。
自分の理想イメージをよく考え、それに近い介護施設を選ぶようにしましょう。
雰囲気を知る為に面接で聞く事
また面接では、下記内容を聞いておくと職場のイメージが掴みやすいです。
- 職員の平均年齢・性別
- 未経験者はどれぐらいか
- 利用者の平均介護度
個人的に職員の平均年齢などは、バラけてた方が働きやすいです。
未経験者の多い職場の方が、新規職員も入り込みやすいですね。
⇒介護職の面接で聞かれる事と対策回答例【逆質問や聞くべき事】
また有料老人ホームなど、幅広い条件で入居者を受け入れる施設もあります。
そうした場合、平均介護度を尋ねておくと、全体的な利用者像も分かってきます。
転職エージェントも活用する
いくら注意しても、個人での転職活動には限界があります。
転職成功をより確実にする為には、転職サービスも活用しましょう。
転職サービスでは、エージェントによる下記支援も受けられます。
- 内部情報の提供
- 職場見学や面接の申し込み代行
- ヒアリングによるアドバイス、求人マッチング
介護系ですと、「きらケア」がこうしたサポートに優れてます。
良かったら、試してみて下さいね。
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