片手が不自由で上手く爪が切れない、人の介護を受けず自分で爪が切りたい。
そんな方の為に「ワンハンド爪切り(片手爪切り)」という商品があります。
これは手が不自由な方の為の爪切り。
片手で爪が切る事が可能で、自助具と呼ばれる道具の1つです。
「ワンハンド爪切り」とは
ワンハンド爪切りとは、片手で使える爪きりの事です。
名前そのままに「片手爪切り」、または「台付き爪切り」という呼ばれ方もします。
片手で爪を当て、台を押して切る使い方をします。
片手のみで爪が切れる固定式自助具
ワンハンド爪切りを使えば、手が上手く動かない方の為の爪切りです。
片手しか使えない場合、動く方の爪を切るのが難しくなります。
ワンハンド爪切りは、少し大きな台付きの爪切り。
テコの力を使って片手動作で爪切りが出来ます。
例えば、下記の様な方が使用対象です。
- 片手が不自由な方
- 手の指の力が弱い方
- 両手動作ができない方
またこの様な道具の事を「自助具」と呼びます。
生活を自分でする事を助ける道具の事ですね。
ワンハンド爪切りの使い方
それでは、ワンハンド爪切りの使い方をご紹介します。
…といっても使い方は簡単です。
爪切りを台の上に置き、手のひらで押し下げるだけです。
簡単ですが、片手ですと少し感覚も違いますので、深爪などには十分注意しましょう。
手に感覚障害がある場合なども、使用時には注意を払ってください。
下記が動画にある商品です。
台の裏には滑り止めがあり、手の力が弱い方も安心して使える作りになってます。
普通の爪切りとしても使用OKです。
他の自助具の爪切りは?
他にも「手が不自由な人向けの爪切りの自助具」があります。
- 吸盤式の台付き爪切り
- 電動式爪切り
また自助具という程でなくとも、爪切りを楽に便利する商品もあるのでご紹介します。
吸盤型の「台付き爪切り」
ワンハンド爪切りには、吸盤型のタイプもあります。
同じく台付きの爪切りで、テーブル等に爪切りを吸盤固定できる商品です。
これも指の力や握力が弱い方、爪切りを持つことが難しい方向けの自助具です。
押手も広く爪切りも固定できるので、少しの力で爪が切れます。
上記商品は吸盤が1か所なので、回転させながらの使用も可能です。
電動爪切り
安心で簡単な爪切りとして、「電動爪切り」もあります。
正確には、電動爪削り器ですね。
爪を切り、整えるまでの役割を1台でこなせる商品です。
電動爪切りには、「介護用に」と売り出される商品も多数あります。
高齢者介護を受ける本人が、自分で使うのに勧められてます。
使い方は、電源を入れて、爪に沿う様に軽く押さえ動かすだけです。
爪切りに比べ時間がかかり、分厚い爪などは難しいのでご注意ください。
ワンハンド爪切りは自分でも作れる?
工作が得意で、ワンハンド爪切りを自作される方もいるみたいですね。
残念ながら私には知識も技術もなく、ご説明は出来ませんが…
爪切りを台座に固定し、テコの力で切れるようアームを組み立てる様な感じですかね?
デザインの幅も効くでしょうから、利用されるご本人も嬉しいでしょうね。
片手で使える自助具は他にも
片手が不自由な方や握力の弱い方に向けた道具は、爪切り以外も沢山あります。
片手で使える自助具例
- 牛乳パックや缶・ビンのオープナー
- ドライヤースタンド
- 固定式のブラシ・スポンジ
この中ですと、固定式ブラシが今回のテーマに近い商品ですね。
これは吸盤で固定できるブラシで、片手でも手や爪が洗えます。
下記の商品ですね。
手が動かしにくい状態だと、手の爪まではキレイに洗いにくく、こんな商品を使ったりします。
その他には、片手で料理が出来る自助具もありますよ。
また片手での着替えには「ドレッシングエイド」や「ボタンエイド」が使えます。
衣服やファスナーを引っかけてあげたり、片手でボタンが留められる福祉用品ですね。
更衣関係では、屈まずに靴下が履ける「ソックスエイド」もあります。
これは靴下を楽に履く為の道具ですね。
興味のある方は、良かったらご覧ください。
最後に
今回は「ワンハンド爪切り(片手爪切り)」についてご紹介しました。
今回は爪切りでしたが、自助具には生活場面に応じた様々な物があります。
そして現在も多くの商品が日夜開発されています。
もし「生活でこんな事に困ってる」と思ったら、些細な事でも調べてみると良いですね。
悩みを解決する意外な商品に出会えるかもしれませんよ。
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