介護職の仕事は、職場により内容や雰囲気、介護の質まで大きく違います。
転職活動を成功させるには、これらが自分とマッチしてるか見定める必要があります。
そこで重要になるのが、職場見学です。
今回は、「介護施設の職場見学方法」を詳しくご紹介します。
老人ホームなどの福祉施設へ転職をお考えの方は、ぜひご参考下さい。
服装マナーや持ち物、聞くべき質問例など、就職に向けた色々な疑問に答えます。
介護施設への職場見学申し込み方法
まずは、介護施設での職場見学方法をご説明します。
見学の申し込み方法は、主に下記3つの方法があります。
介護施設への職場見学の申し込み方
- 電話やホームページから直接申し込む
- 面接時に見学を申し出る
- 転職サイトを利用し相談する
職場見学は基本的に予約制です。
施設側の迷惑とならない様、事前に申し込みをしましょう。
現在では以前と同じ様に、職場見学できる介護施設が増えてます。
「電話」や「WEB」で施設に直接申し込む
電話やWebでの申し込みは、最もポピュラーな方法ですね。
施設ホームページから情報確認し、申し込みします。
Web申し込みが可能なら、「申し込みフォーラム」から。
そうでない場合は、「電話連絡」してみると良いでしょう。
また見学可能とは限らないので、まず「職場見学は可能か?」と確認から入りましょう。
施設ホームページでも、「見学可能」と表記してる職場もあります。
求人に興味があれば、面接と一緒にお願いしても良いですね。
面接時に見学をお願いする
介護職では、面接時に職場見学をさせて貰える事が多め。
面接がてら、よく職場を案内を受けさせてもらえます。
職場が気に入れば就職にも繋がりますし、効率的に動けますね。
面接を受けたいという話から、自然な流れで職場見学を依頼できます。
「やる気」のアピールにも繋がり、採用率アップのメリットにもなります。。
転職サイトで施設見学の依頼をする
介護系転職サイトでは、求人検索だけでなく職場見学の依頼も可能です。
- 介護求人の検索・紹介
- 面接の申込
- 職場見学の申込
転職サイトを使えば、これらサービスを全て利用できます。
「気になる求人を調べ、職場見学・面接に申込む」と、転職活動が全て完結します。
職場見学については、「見学の申込と日程調整」を主に行います。
見学の日程調整の代行など、代わりに担当者とやりとりをしてくれます。
現場で働いてる感覚だと、転職サービス経由での見学が主流ですね。
転職サイトでは、職場の雰囲気や働き方など、事前に内部情報を尋ねる事も可能。
他には、求人のマッチングや転職相談も受け付けてます。
見学申し込みの際には、介護専門の転職サービスを選びましょう。
「施設実習」や「職場体験」を受ける方法も
初めて介護の仕事に就くのであれば、下記方法もオススメで。
これらでも、職場見学と似た内容が可能です。
- 介護スクールの施設実習
- 職場体験への申し込み
例えば、初任者研修などのスクールでは「施設実習」が行われる事もあります。
施設実習は、介護施設で1日体験学習するというもの。
職員の仕事を側で見たり、利用者様とお話ししたりします。
現在は、職場見学の形をとるスクールが多い様ですね。
また介護業界では、新規職員獲得のため職場体験事業も行われてます。
地域の福祉協議会などで、受け付けていますよ。
介護施設の職場見学における「マナーや服装」
介護での職場見学が決定したら、当日に向けしっかり準備しましょう。
- 見学時のマナー
- 聞くべき質問や見たいポイント
- 服装や持ち物
職場見学当日に注意したいマナーや、よく見ておきたいポイント等を解説します。
自分が職場を見定めすると同時に、見られている事も意識し、お互い気持ちの良い時間にしましょう。
見学時の服装と持ち物
職場見学での服装は、シャツやブラウスにスラックス等、清潔感のある物が望ましいです。
面接時の服装と同じく、スーツで行けば間違いはありません。
もし抵抗があるならば、失礼に当たらないオフィスカジュアルと呼ばれる服装がオススメ。
持ち物は、下記を用意して下さい。
- バッグ
- メモ帳
- ボールペン
- 履歴書と資格証明書
資料を渡されても困らない様、バッグは必ず持参しましょう。
出来れば、フォーマルな服装に合う物が望ましいです。
メモ帳や筆記用具も加え、基本の持ち物となります。
見学時に覚えておきたいマナー
職場見学の際は、下記の基本的なマナーも忘れずに。
- 時間は守る
- 挨拶やお礼は忘れずに
- 入居者への配慮を怠らない
時間は5分から10分前に訪問できれば、丁度良いかと思います。
早めの到着を心がけ、遅れる時は必ず連絡しましょう。
また介護施設は、入居者にとっては生活をする家です。
トイレやお風呂など、人に見られたくない空間もあります。
マナーを守り、案内に従って見学するように注意しましょう。
将来一緒に働く可能性もあるので、気持ちの良い挨拶をし、お礼も忘れず伝えましょう。
見学時にチェックしたい内容
職場見学では、介護施設の下記の様な点をよく見ておきましょう。
介護の職場見学で見たい事
- 職員の挨拶や表情
- 利用者への接し方
- 施設の清潔感
職員がどんな様子で働いているかは、よく確認しましょう。
どんな介護をしているか、挨拶の様子や表情などにも注目しましょう。
職員の対応や表情をみる
下記の様な、職員の利用者・見学者への態度は、よく見ておきましょう。
- 職員同士の会話
- 利用者への声掛け
- 見学者への挨拶
こうした内容からも、職員達の人間性は垣間見えます。
見ていて気持ちの良い対応が見えると、安心ですね。
もし不安点を感じたら、仕事でも同様の感情を抱く機会が多くなります。
特に利用者の扱いが悪い施設には要注意です。
仕事の質が自分とマッチしているか
また介護の質が自分に合っているかも注目すると良いです。
言葉にすると難しいですが、「雰囲気」や「仕事のレベル」、「スタイル」等の事ですね。
これらが自分とかけ離れていると負担が大きいです。
自分がそこに入っていけるかまで、イメージしながら見学しましょう。
施設の清潔感
施設内の清潔感や臭いにも注目です。
汚らしさや不衛生な様子が目立つ場合は、ちょっと要注意ですね。
人手不足はもちろん、職場が抱える問題への改善意識が低い事が予想されます。
近年の介護施設は、衛生管理や清潔感を重視してます。
多くの場合、労働者としても働きにくい施設なので避けた方が無難。
職場見学ですべき「質問の例」
職場見学では、「ご質問はありますか?」と尋ねられる事もあります。
採用面接を受ける可能性も考えると、何か尋ねた方が心象が良いですね。
もし何も思い浮かばなければ、下記例の内容を質問してみて下さい。
介護施設の職場見学時の質問内容例
- 施設の生活スケジュール
- 職員の人員配置
- どんな利用者様が多いか
- 仕事で大変な事
「利用者の生活スケジュール」や「職員のシフト」は、直接仕事に関わる要素。
全体的な介護度も質問しておくと、失敗が少なくなります。
困ったら、「どんな職員がいるか」や「施設のイベント」、居室の作りなどでもOK。
夜勤に入るつもりなら、夜間の職員数も要チェック。
「8時間」「16時間」など、夜勤の勤務時間や仮眠の有無も質問しましょう。
⇒介護職の面接で聞かれる事と対策回答例
「給料」や「大変な事」も質問して良い?
給料や仕事で大変な事など、聞きにくい内容も質問OKです。
特に給料は、求人では詳細まであまり確認できません。
入職前にはちゃんと確認しましょう。
意外と向こうから話してきたりもします。
その他は、あえて大変な事を聞くのもオススメ。
案外あっさり教えてくれたりします。
現実的な様子も分かりますし、転職におけるミスマッチも防げます。
職場見学で全てを知る事は難しい
ここまで職場見学のポイントを述べましたが、やはり一度の見学で全ては分かりません。
働く立場になれば、受ける印象も変わってきます。
職員も利用者も沢山いますし、見学で見た姿は職場のほんの一部にすぎません。
1つ言えるのは、面接や見学の時点で不安を覚える職場は避けるべきという事。
比べる事で分かる事も多いですし、数をこなす価値はあると思いますよ。
様々な面から情報収集しよう
職場見学は、介護施設を知るには最も分かりやすい手段です。
しかし見学者はまだ施設にとってお客様ですから、職員目線での姿は明らかになりません。
また職員の不足もあって、介護士が働きにくい職場が多いのも事実です。
自分でも様々な面から職場を調べ、慎重に転職活動を進める必要があります。
時には転職サイトなど第3者の力も活用し、積極的に情報収集していきましょう。
例えばマイナビ介護職 では、著しく定着率の低い求人の掲載を避け、求人の質にこだわっています。
待遇の良い非公開求人も多く抱え、内部情報も含めた転職アドバイスも受けられます。
転職活動で悩んだ時には、思い出してみて下さいね。
さいごに
今回は「介護施設への職場見学方法」をお伝えしました。
職場見学は、転職活動の成功に欠かせない情報が沢山入手できます。
また職員不足が嘆かれる今、施設側も職員確保に繋げたい気持ちで歓迎する所が多いでしょう。
心境的には、かなり見学しやすい状況かと思います。
これを上手く活かし、良い転職に繋げて下さいね。
コメント