介護士で働いていると、「シフトがきつい」という事がよくあります。
他に不公平を感じたり、「組み方が下手」「おかしい」と思う事も多いはず。
所謂「ブラック介護施設」と呼ばれる職場の特徴の1つですね。
しかし慣れとは怖いもので、激務と思いつつ、それが普通と勘違いしてしまう事もあります。
介護施設でのシフトに関する疑問
- きついシフトの特徴
- 他の職場はどんなシフト?
- 不平等を感じた時の解決方法
これらの疑問にこたえる形で、「シフトがきつい介護施設の特徴」を解説。
原因と共に、どう解決していくかまでお話しします。
シフトがきつい介護施設の特徴
まずは、「シフトがキツイ介護施設の特徴」から確認します。
ここで紹介する内容が慢性的になっている場合、要注意です。
要注意なおかしいシフト例
下記の様なシフトが組まれている場合、ちょっと注意が必要です。
こんなシフトに要注意!
- 休日が少なく、早出・残業が多い
- 出勤時間や休みのペース配分がおかしい
- シフトの負担が不公平
休日や残業は言わずもがなです。
半日出勤で無理矢理回す事もありますが、これが多いのも望ましくない形。
改善せず長期化する傾向があるので要注意ですね。
こういった状況でこそ、働きやすさに配慮したシフト作成が大事になります。
早出や残業などは、なるべく平等に分け合わなくてはなりません。
出勤間隔や休日ペースがおかしい
例えば入居の介護施設では、「早番」「日勤」「遅番」「夜勤」等のシフトがあります。
早番は朝、遅番は昼近くから等、後者ほど出勤時間は遅くなります。
その為なるべく出勤ペースに余裕を持てるよう、「早 ⇒ 遅 ⇒ 休」等の形でシフト作成します。
「遅 ⇒ 早」の様な出勤間隔が短いシフトは、なるべく事前に回避すべきです。
こんな事が多いシフトは、作成者の組み方が下手な可能性大。
また休日のペース配分がおかしく、連勤が多いのもキツイシフトですね。
通常は3日程度、なるべく2~4日ペースで休日を作ります。
出勤間隔が短く、それ以上の連勤が当たり前な職場は「ブラック寄り」だと思います。
シフトの組み方が不公平
ここまで述べたシフトも、皆が平等に負担を分け合ってるなら、まだ少しは健全です。
もし不公平なシフト作成がされている場合、要注意です。
- 自分ばかり夜勤が多い
- 自分だけ残業や早出が多い
- 他人の希望を通す為の、尻拭いばかりだ
皆さんのシフトは、「自分だけキツイ」という事になってないでしょうか?
シフト作成者にも、無理を頼みやすい相手は存在します。
「この人なら大丈夫だろう」と、毎回同じ人が休日出勤や残業をさせられるケースもあります。
自分がその対象だと思ったら、意思表示など何かアクションを起こすべきですね。
またユニット型施設の様に、施設内で複数のチームが存在する職場もあります。
そこではシフト作成も各チーム別で行われ、チーム単位での不平等が発生する事もあります。
別フロアのシフトは把握しにくく、なかなかその不公平さに気付く事が出来ません。
全体を見ての人員管理が出来てない施設は、意外と多いので注意しましょう。
シフトがきつい職場はブラック?
シフトがキツイからといって、ブラック企業とは限りません。
給料や人間関係など、待遇や働きやすさに恵まれているケースもあります。
辛い勤務ながらも、協力体制が出来ている職場もあります。
完璧な職場はなかなか無いので、総合的に判断しましょう。
いかなる時も心身の健康を第一とした選択をして下さい。
シフトがきつく、仲間同士の協調性や気遣いもない職場は、長く留まるべきではないですね。
きついシフトが出来上がる原因
シフトがきつくなる大まかな理由は職員不足ですが、それだけとは限りません。
人がいても極端に「シフトが組みにくい環境」もあれば、「作成者」に問題がある事もあります。
人員配置や協力意識の問題
下記は、シフトが組みにくい職場の特徴です。
シフトが作りにくい環境
- 出勤時間が固定の職員が多い
- 希望休の被りなど、作成者への配慮や協力が無い
「短時間」や「固定出勤」の職員ばかりになると、シフト作成が困難になります。
他職員の出勤時間も固定されがちになり、負担が偏る事もありますね。
「不平等」「他人の負担」に気づきが無い職場もNG
また「希望休の被り」や「負担の偏り」を誰も気にしないような、協調性が低い職場もNGですね。
「誰かの過剰負担」「不平等」に、誰も声を挙げない状態もダメです。
職員が少ない状況を乗り切るには、助け合い精神が大切になり、これがないと働きにくいです。
気の利く人が毎回馬鹿を見るような状況になってしまいます。
「作成者の組み方」がおかしい、下手
多くは無いですが、シフト作成者に問題があるケースもあります。
シフト作成者の原因
- 平等性や働きやすさへの配慮が無い
- 作成方法が極端に下手
同じ環境でも、作成者が変われば結構違った形になります。
大体シフト作成者は、「自分」か「他人」のどちらを優先するかでタイプが分かれますね。
ここで示した例は、前者に多い特徴です。
シフト作成は難しい業務
作成者には、勤務に関する様々な要望が集まってきます。
中には行き過ぎた要望も有り、平等性を保つには時に断る必要もあります。
協力を仰いだり、平等性を保つのも作成者の大切な役割ですね。
それが出来ず何でもOKしていると、文句が少なく我慢強い人に負担が偏る事になります。
他人を優先してシフトを組む人も、自分に過度な負担がかからないよう注意。
それだけ重要で難しい仕事という事ですね。
「シフトがきつい・不平等な時」の解決方法
シフトがきつい時や、負担に不平等を感じた時はどうすれば良いでしょうか?
まずは、作成者や周囲に意思表示や相談をして下さい。
解決が出来ない場合は、リーダーやもっと上の立場の上司に相談しましょう。
作成者や周囲に意思表示をする
シフトに負担や不公平を感じたら、まずは意思表示から始めましょう。
作成者や周囲に自分の辛さが伝わってない可能性があります。
特に負担が偏るのは、下記の要素。
不公平が発生しやすい内容
- 夜勤回数
- 休日出勤回数
- 早出や残業回数
作成者目線では、希望を直接言ってくる相手の方が優先度が高くなります。
「このシフトはキツイ」「負担を減らして」と、伝える事から始めましょう。
相談は上司にする
主にシフト作成は、そこのリーダー的存在が担う事が多いです。
シフトへの意思表示をする場合、主任やリーダー等、直接の上司に話して下さい。
そこからさらに上へ連絡が届き、事態が動く可能性があります。
直接の上司に相談しても事態が動かない場合、もっと上の立場の人に話すのもアリ。
リーダー職の能力不足でシフトがおかしい場合、有効な手段ですね。
異動やヘルプで解決できる事も
職員不足がある場合、解決にはやはり人員が必要になります。
具体的には、人を増やして貰うか、自分が異動するかですね。
上司と共に、人事管理者へ問題提起をしていきましょう。
人員不足でシフトがキツイ時の解決策
- 人員の補充(他部署からの異動、新規採用)
- ヘルプの依頼
- 自分の異動
こうした時の解決速度は、職場により差が出るところ。
あまりに解決が遅い職場は、見限っても良いかもしれません。
大規模施設であれば、自分が異動する事で解決出来る事もあります。
負担や不平等感が強いなど、不満が募った時に試して下さい。
転職・退職をする
「周囲の理解が得られない」「誰も代わりがいない」など、解決が難しい状態は危険です。
きついシフトによる心身への悪影響が続いてるなら、転職も検討すべき段階でしょう。
当然職員も足りてないでしょうし、パワハラじみた退職の引き留めにあう事も考えられます。
スムーズな退職が難しい事もあるので、その意思がある時は早めに伝えて下さい。
転職の際は、少しでも働きやすいよう「職員定着率の良い」施設を探しましょう。
マイナビ介護職 が定着率と求人の質へのこだわりが強く、サポートが充実していてオススメ。
あえて派遣・パートの立場を取る事も、1つの解決策かもしれません。
さいごに
今回は「シフトがキツイ介護施設の特徴と解決方法」についてお話ししました。
入れ替わりの激しい介護業界では、人員の確保が課題となってます。
職員数が充実している職場でも、いつ職員不足に悩まされる様になってもおかしくありません。
そんな現状で働きやすい職場を作るには、職員全体の助け合い精神が必要不可欠です。
シフトがきつく、働き続ける事に疑問を感じた時、1つの判断基準として頂ければと思います。
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