高齢で介護が必要になり、入浴が難しくなってきた。
体調不良や入院等でお風呂に入れないが、さっぱりしたい。
そんな時に使えるのが、「身体拭きシート」や「清拭用品」。
これらの使い方やオススメ商品をお伝えします。
介護施設で試して良かった物から、ご家庭で使いやすい商品を選びました。
温めての使用に対応した商品、介護での「清拭」等もご紹介します。
「身体拭きシート」や「清拭用品」の種類と使い方
今回ご紹介する「身体拭きシート」は、介護では主に清拭に使います。
清拭というのは、身体を拭いて皮膚の汚れを落とす事ですね。
身体拭きシートは、いわば「使い捨ての清拭タオル」になります。
自分に合った商品を購入できるよう、まずはこれらを軽く紹介します。
入浴出来ない時の「汚れや臭い対策」
「身体拭きシート(清拭タオル)」は、前述の通り清潔保持のために使用します。
高齢になり身体機能が衰えると、入浴機会の確保も難しくなります。
その為、介護では入浴が出来ない時の代替手段に使用されます。
こんな感じの商品ですね。
私も自分の入院時は、持ち込んで使ってました。
清拭を行えば皮膚汚れも落とせ、体臭等の臭いも防げます。
血行促進効果もあり、心身への共にさっぱりして過ごす事が出来ますね。
「身体拭き」と「お尻拭き」の違い
清拭用品には、身体拭きの他に「お尻ふき」もあります。
お尻ふきはその名の通り、トイレ時やオムツ交換時の使用を想定した商品。
より小型のシートで、トイレに流せる物も多いのが特徴。
どちらも機能はほぼ同じですが、1番の違いは大きさですね。
※身体拭きは大判シート、お尻ふきは小型シート
身体とお尻で、商品を使い分けた方が良いですね。
「お尻ふき」は、別記事で解説紹介してます。
清拭用品にはどんな種類がある?
身体拭きも含め、清拭用品には下記の様な種類もあります。
清拭用品の種類 | 用途や使い方 |
---|---|
身体拭きシート | 身体を拭く為のウエットティッシュ |
ドライタオル | 使い捨ての乾いたタオル お湯に浸しての清拭、水気拭き取りに使える |
泡タイプの清拭料 | タオル等にプッシュし、身体を拭く |
液体タイプの清拭料 | お湯に溶かし、タオルに浸して絞り身体を拭く |
清拭料は、所謂「洗い流さないボディソープ」といった感じの商品。
よりさっぱりしたい時、香りを楽しみたい時等に使用します。
保湿効果がある商品なんかもありますね。
身体拭きシートの温め方
身体拭きシートを温めて使いたい時は、下記タイプの商品が良いでしょう。
- 温め対応の身体拭きシート
- ドライタオル
ウェットシートの場合は、「温め対応の商品」がオススメ。
電子レンジやタオルウォーマーでの温めが可能です。
例えば、下記の様な商品。
また全身清拭など、温かいタオルでしっかり拭きたい時はドライタオルが良いですね。
こちらは使い捨てのフェイスタオルといった商品。
桶などにお湯をため、浸して絞りながら身体を拭くと良いでしょう。
衛生面を考えるなら、使い捨てのドライタオルを使用するのがオススメ。
オススメの「身体拭きシート」「清拭料」
それでは「身体拭きシート」「清拭料」から、オススメ商品を紹介します。
ご家庭でも介護施設でも、場所を選ばず簡単に使用出来ます。
ハビナース「からださわやか 清拭タオル」
こちらは、標準的な使い捨て清拭タオル。
無香料でノンアルコールなので、安心して使える身体拭きですね。
からださわやか 清拭タオル
価格目安 (Amazon) | 約420円 |
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枚数 | 30枚入 |
サイズ | 30×40cm |
特徴 | 無香料・ノンアルコール 保湿効果 |
新聞紙1/2面サイズの「身体用ウェットタオル」です。
1枚で広範囲を拭けるので、お風呂に入れない時の使用に適してますね。
植物性コラーゲンにより、保湿効果も期待できます。
ハビナースの身体拭きには、「さっとさわやか からだふき」もあります。
こちらはラベンダーの香り付きで、20×23cmの商品。
身体拭きだけでなく、お尻ふきとしても使用で出来ます。
アクティ「温めても使える からだふきタオル(超大判)」
こちらは、温めて使える介護用ウェットタオルです。
電子レンジやタオルウォーマーに対応してます。
アクティ「温めても使える からだふきタオル」
価格目安 (Amazon) | 約380円 |
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枚数 | 20本入 |
サイズ | 60×30cm |
特徴 | 無香料・ノンアルコール 保湿効果、個別梱包 電子レンジ等に対応 |
レンジでの温め目安は、「500wで1~2本で10秒」程度。
清拭タオルは大判で拭きやすく、1本ずつの梱包なので衛生的です。
要介護者にとって、清拭時の寒さは非常につらい物です。
室温を挙げたり、温かいタオルを使用する等の配慮が大切ですね。
おもいやり心「ドライメッシュタオル」
介護用のドライタオルは、使い捨てのハンドタオルといった感じの商品。
お湯などに浸して使用する事を想定した、乾いたシートです。
ウェットシートより厚手の商品が多いのも特徴です。
おもいやり心「ドライメッシュタオル」
価格目安 (Amazon) | 約350円 |
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枚数 | 20枚入 |
サイズ | 30×50cm |
特徴 | 無香料・ノンアルコール 厚手で破れにくい |
ドライタオルは、後述する清拭料とも併せて使いやすい清拭用品ですね。
ちなみにドライタオルは、手持ちのハンドタオル等でも代用できます。
清拭の機会が多く、より衛生的に行いたい時などに検討すると良いでしょう。
またオムツ交換時には、お尻ふきだと「シートの薄さ」や「冷たさ」が気になる事もあります。
一般的なシートだと、便汚れが落とせず苦労すると思います。
清拭時の水気を拭き取るのにも使えます。
ハビナース 清拭料 泡タイプ
こちらは、泡タイプの清拭料です。
蒸しタオル等に泡を載せるだけでOK、洗い流しも不要です。
汚れや臭いが気になる時は、こちらも一緒に使用すると良いでしょう。
ハビナース「清拭料 泡タイプ」
価格目安 (Amazon) | 約1,980円 |
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容量 | 500ml |
特徴 | 弱酸性 植物性保湿成分配合 すすぎ不要 |
入浴出来ない時の身体拭きだけでなく、トイレやオムツ交換時にも使用可能です。
すぐ使用できるので、トイレに置いておくのも有りですね。
そんな時に1本持っておきたい商品です。
ハビナース「からだふき 液体タイプ」
続いては、液体タイプの清拭料です。
こちらはお湯に溶かして使うタイプの商品ですね。
ドライタオルやハンドタオルを使った清拭に便利です。
ハビナース「さっぱりからだふき 液体タイプ」
価格目安 (Amazon) | 約1,270円 |
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容量 | 400ml |
特徴 | 植物性保湿成分配合 すすぎ不要 グリーンフローラルの香り |
液体タイプはお湯に溶かすので、泡より事前準備が必要です。
ただ清拭前には、蒸しタオルを準備するでしょうし、大した手間にはならないでしょう。
またすすぎ不要とはいえ、泡タイプでは拭き残しが気になる事もあります。
拭いてる最中は、こちらの液体タイプの方が使い勝手が良いと思います。
全身清拭やオムツ交換など、前もって準備がしやすい介助では液体タイプがオススメ。
全身清拭の方法
清拭用品をご紹介したので、清拭の方法についても触れておきます。
入浴出来ない時の「全身清拭の介助方法」をご紹介します。
全身清拭の準備と流れ
全身清拭の際は、必要に応じ下記物品などを用意します。
- 蒸しタオルや身体拭き
- 乾いたタオル
- 着替え
- バスタオル
- 清拭料やボディソープ
蒸しタオルを使用する際は、小まめに面を変えられるよう、数枚用意してあると理想です。
顔・身体・陰部など、各部位で使い分けたいですね。
乾いたタオルは、水気の拭き取りに使用します。
全身清拭の流れ
全身清拭の簡単な流れ
- 室温を25度前後に保つ
- 「蒸しタオル」や「乾いたタオル」
「着替え」等、必要物品を準備 - 衣服を脱ぎ、バスタオルで露出部分を少なくしつつ、全身を拭く
- 水気をよく拭き取り、新しい衣類を着る
清拭時は衣服を脱ぐ事になるので、それを考慮し熱すぎず寒くない温度に調整して下さい。
拭いてる部分以外は、バスタオルで覆い、寒さやプライバシーに配慮します。
着替えも用意し、終わったら新しい衣類に更衣しましょう。
また清拭は寒さに考慮し、なるべく手早く行います。
ご本人の気分に合わせ終了するなど、負担がかかりすぎない様に注意しましょう。
身体を拭く順番
身体を拭く際は、下記の順番で拭いていきます。
身体を拭く順番
- 顔
- 手・腕
- 胸・お腹
- 足指・足
- 背中
- 臀部
- 陰部
大まかには「抹消(先端)から中枢(心臓)」に向けて拭きます。
例えば、手首から腕の付け根へという感じですね。
※各部位の具体的な拭き方は、ここでは省きます。
高齢者は皮膚が弱く、強くこすると肌を傷つける恐れがあります。
優しくなでるように拭いて下さい。
清潔や衛生に関する介護用品
今回は「清拭に関する介護用品」をご紹介しました。
最後に関連用品をいくつかご紹介します。
例えばドライシャンプーは、洗い流さないタイプのシャンプー。
入浴出来ない時でも、寝たまま頭皮の汚れを落とす事が可能です。
身体拭きと一緒に使ってみて下さい。
また介護の必要性の高さから、毎日の入浴が難しい方も多いと思います。
入浴に関する介護用品もあるので、導入すれば安全性を高める事が出来ますよ。
他にも、色々と介護用品の使い方等を解説してます。
上手く使えば介護負担を軽減できますので、良かったらご覧になってみて下さい。
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