高齢者介護では、どうしても排泄介助の機会も多くなります。
そうなると悩むのが、オムツの置き場所。
寝室に袋のまま置くのも良いですが、物が増えがちな介護では狭さの問題も出てきます。
そこで今回は、「介護オムツの置き場所と収納ケース」についてお話しします。
施設と在宅両方の介護経験を活かし、介護を便利にするオムツの収納方法を紹介。
高齢者介護での「オムツの置き場所・収納方法」
介護オムツの置き場所は、ベッドやトイレ等の「いつも使用する場所」を基本にしましょう。
開封したオムツは、専用の収納ケースにまとめるとスペースも利便性も確保できます。
オムツの置き場所はこれらも考慮する必要があり、育児とは違った工夫も必要です。
開封したオムツ類はすぐ使える場所に
先述の通り、オムツ類の収納場所はすぐ使える場所を選ぶ事をオススメします。
多くの場合、介護ベッドを置いてる寝室。
あるいはトイレ等、オムツ類の交換を行う場所に置いておきましょう。
またオムツ類の袋は意外と大きく、かなり場所を取ります。
オムツ・リハパンにパッド類、さらに昼夜で使い分けてるとスペースを圧迫します。
そんな時はひと手間かけ、開封しバラして整理するとスペースを有効活用できます。
袋のままより選べる収納場所も増え、トイレラック等への収納も可能になります。
例えば、上記の様なキャスターワゴン等も活用できます。
「他の排泄介護用品」も一緒に置く
オムツの置き場所を考える時は、他の排泄用品も一緒に置く事をオススメします。
具体的には下記です。
- お尻ふき
- 使い捨て手袋
- 新聞紙や袋(ゴミ捨て用)
特にオムツ交換時に使う「お尻ふき」は、場所も取らないので一緒に置くべきですね。
⇒介護用オススメお尻ふきを紹介【トイレやオムツ、ウォーマーまで】
あと意外と忘れがちなのが、「使い捨て手袋」と「新聞紙・袋」。
手袋は排泄介助で装着しますので、近くに置くとスムーズです。
汚れ防止用に「使い捨てエプロン」を使うなら、コレも一緒に置くと良いです。
新聞紙や袋は、オムツゴミを捨てる際に使用します。
これらに包んで捨てる事で防臭効果が期待できるので、日常的に使えるよう準備しましょう。
「要介護者の状態」を見て場所を決める
オムツの収納場所を決める際は、高齢者の状態に合った場所を選ぶことも大切です。
オムツやパッドを必要とするのは、介護ベッドで寝てる方ばかりではありません。
その使い方や状態も様々です。
- 失禁はあるが、自分でトイレで交換できる
- オムツを必要としているが、恥ずかしさがある
- 認知症があり、オムツが上手く使うのが難しい
上記のトイレに行ける方なら「手の届きやすい場所」。
例えば、細身のトイレラックにばらして出してあげる等ですね。
介護者が付き添う形でも、トイレでの交換が多ければその付近に収納すると便利です。
認知症により、パッドをトイレに流したり混乱や失敗を招くケースもあります。
そうした場合、目につく場所には置かず介護者が管理する形が良いでしょう。
「オムツゴミ」の置き場所
オムツの置き場所でもう1つ考えたいのが、「オムツゴミの置き場所」です。
オムツゴミはゴミ収集に出すまで、家庭で保管せねばなりません。
それまでは、「日の当たらない涼しい場所」に置いて下さい。
屋内であれば、生活スペースを避けた風通しの良い場所が良いでしょう。
トイレでの交換が多ければ、一時的な捨て場所としてトイレにゴミ箱を置くのもアリ。
いずれにしても、「蓋つきのごみ箱」を使用し防臭に努めましょう。
オススメしたい「オムツ収納ケース類」と「アイデア」
ここからは、オムツの収納に便利なグッズを紹介します。
寝室で使える収納力のあるオムツストッカー。
トイレでも使えるスリムラックワゴンなど、収納整理アイデアと共にオススメを紹介します。
LARUTAN「おむつストッカー」
こちらはバッグタイプのオムツストッカー。
ベビー用品ではありますが、高齢者介護でも十分活用できます。
収納力もあり、持ち運びも可能です。
LARUTAN「おむつストッカー」
参考価格 ※Amazonより | 3,280円 |
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サイズ | 幅37 × 奥行24 × 高さ18cm |
重量 | 約470g |
特徴 |
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容量があり高さもあるので、排泄関連の介護用品を沢山入れておけます。
仕切りも自由にアレンジできるので、自分の好みにカスタマイズできます。
「オムツ・パッド類」に「お尻ふき」、オムツごみを包む「新聞紙」など…。
オムツ交換に必要な物は大体収納できると思います。
持ち手もあるので、外出時もそのまま持ち運び可能です。
山崎実業「シニア&ベビー オムツストッカー」
こちらはオムツを隠しながら収納できるオムツストッカー。
収納したオムツ類は、下から取り出して使用できます。
山崎実業「シニア&ベビー オムツストッカー」
参考価格 ※Amazonより | 9,900円 |
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サイズ | 【本体】幅37 × 奥行21 × 高さ47.5cm 【敷居1つにつき】幅18 × 奥行20.5 × 高さ38.5cm |
重量 | 約5.9kg |
特徴 |
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内部には1つの敷居があり、2種類に分け収納できます。
「オムツ・リハパン類」「パッド類」と分けて収納するのがオススメ。
寝室においてもOKですし、場所があればトイレに置くのも便利です。
隙間から見えるのが気になるなら、ミニカーテン等でカモフラージュも可能。
もちろんそれ以外の小物置きとしても使用できます。
キッチンワゴン スリム キャスター付き 幅14cm 3段 隙間収納
こちらはスリムでシンプルなキッチンワゴン。
トイレ等の狭い場所にオムツ収納を用意したい時にオススメです。
TECHMILLY「キッチンワゴン スリム キャスター付き」
参考価格 ※Amazonより | 約2,580円 |
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サイズ | 幅14 x 奥行41 x 67cm |
重量 | 約1kg |
特徴 |
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シンプルかつスリムなので、割とどこでも使う事が出来ます。
このサイズでもっと収納が欲しい時は、4段タイプもあります。
先述の通り、個人的にはトイレにオムツ収納を作り整理したい時にオススメ。
介護施設の居室トイレでは、こうしたワゴンにパッドや新聞紙を置いてます。
加えて蓋つきバケツもあれば、オムツゴミも一時的に捨てられます。
上手く活用すれば、介護しやすいトイレ環境になるかと思いますよ。
「布団・衣服の収納袋」もオムツの置き場所に
「布団や衣装の収納袋」も、オムツの置き場所に役立ちます。
例えば、下記の様な商品ですね。
昔働いてた介護施設では、職員アイデアでこうした収納袋を居室のタンス上に置いてました。
オムツやパッド類を開封し、この中に入れておく感じですね。
サイズも多数あるし、中も見えません。
見た目の配慮にも繋がるし、手軽なオムツ収納方法の1つとしてオススメ。
オムツ類と一緒に用意したい介護用品
今回は、「オムツの収納と置き場所」について説明しました。
最後にそんなオムツ類や一緒に使いたい介護用品の関連情報を紹介。
下記について関連記事も用意したので、良ければご参考下さい。
- オムツ類の選び方
- 排泄関連の介護用品
まずオムツ類の種類選びについて。
失禁がある場合でも、トイレに行けるならば「リハビリパンツ」。
そうでないなら「オムツカバー」の使用が基本です。
またこれらは、ジャストサイズを選ぶことが大切です。
サイズが小さいと苦しく、大きすぎると隙間が発生し漏れの原因になります。
パッド類も吸水量によるサイズ違いがあり、大きいほど価格も高め。
昼用と夜用で使い分けると、経済的ですね。
またベッドには「防水シーツ」を敷いておくと、いざという時に寝具を守れます。
洗って繰り返し使えるタイプもあるし、介護負担の軽減と安眠に繋がりますよ。
その他にも、介護用品には役立つ物が沢山あります。
トイレやお風呂など、在宅介護を楽にするグッズがあるのでぜひご参考下さい。
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