話すのが苦手で人見知り、大勢の中ではつい黙ってしまう。
レクリエーションなんてもっての外。
今回は、そんな自分が介護士に就いたら意外に続けられる仕事だったという経験談をします。
「介護職に興味があるけど、会話やコミュニケーションに苦手意識がある」。
「人見知りで仕事に不安がある」、こんな方の力になれれば幸いです。
自分に合った介護施設を選べば、意外に快適に働けますよ。
内気な人見知りでも介護職でやれた話
内気で人見知り、何かあっても話せずについ黙ってやり過ごしてしまう。
とても人と接する仕事は出来そうもない。
そんな性格の自分が介護職を選んだのは、就活での焦りからでした。
やりたい事もなく、半ばヤケで受けたというあまり褒められた動機ではないですね(笑)
当時の介護施設のイメージ
- 介護の職場って何だか暗そう
- お年寄りと一緒に歌ったり、遊んだりする
- お茶の相手や会話をする
仕事が決まっても、介護はこんなイメージが強く、「正直嫌だな」と思ってました。
介護には向いてない性格とも思ってました。
働く事になったのは、グループホームという施設。
認知症の高齢者が少人数で暮らす介護施設です。
当時は理解してなかったですが、後になって思うとこれが幸いしました。
「穏やかな高齢者」と「認知症」に助けられた
グループホームに配属となり、働き始めると意外と気持ちが楽な事に気付きました。
何と言うか、思ったより「話さないといけない」感じが少なかったんです。
お年寄りの方が話したがりなので、会話では基本的に受け手でいられるんですよ。
認知症の対応は大変な事もありますが、自分にはそれが幸いしました。
失礼な言い方かもですが、認知症は「穏やかでとぼけたお婆ちゃん」な方が多いです。
「ちゃんとしなきゃ」という緊張感を良い感じに緩和してくれました。
認知症の無いクリアな人の中心の施設だったら、まず挫折してたでしょうね。
小規模施設と言うのも良かったと思います。
想像より「話す仕事」では無かった
後はもう1つ、業務内容が肉体労働メインで忙しい事。
「一緒に歌を歌う」「お茶や会話の相手をする」。
私が抱いてた介護のイメージでは、これが1番キツイと思ってました。
こうした娯楽の提供や、会話はもちろん介護士の大事な仕事です。
ただ実際には、介助に忙しく、レクの提供はまともに実施できない状況でした。
ここで気付いた事があって、「レク等で構えて話す」のと、「日常会話」では全然違います。
日常会話なら、基本的に受け手で聞き上手になる方法もあります。
「無口」「コミュニケーションが苦手だ」という方でも、受け手として構えていればOK。
人見知りなりにも、会話で高齢者を楽しませる事は可能です。介護職が覚えたいコミュニケーションでも言ってますが、オウム返しで相槌してるだけでも、相手を満足させることは出来ます。
あとは慣れなので、経験で解決できます。
人見知りな介護職には「忙しい方が楽?」
介護士の忙しさが色々問題視されてますが、これには良い面もあるんですよ。
忙しいので、人見知りを発揮せずに業務終了です。
時間を持て余したり、会話に苦しむ場面がありません。
介助中は必要な声掛けをする他は、基本的には雑談の受け手でいられます。
人とのやり取りは多いですが、「何を話そう?」「話さなきゃ」という時間は意外と無いです。
また忙しい方が、職員同士で余計な話もせずに済みます。
基本的に仕事の話ぐらいしかしません。
雑談をする暇もないので、人間関係トラブルも少なくて済みます。
おかげで、今では割と人前でも緊張せずに話せるようになりましたね。
コミュニケーションが苦手な人が「介護職を目指す時の注意点」
ここまでで話したように、内気な人見知りでも介護職で務まります。
楽とは言いませんが、性格適性による辛さを感じず働く事も可能です。
ただその為には、職場選びが重要です。
介護士は自分のタイプ適性にあった職場を選ぶのが、快適に働く為に重要な事です。
「身体介助メインの介護施設」を選ぶ
職場選びには、自分がどんな「介護士タイプ」か知る必要があります。
参考までに、私のタイプを言うと下記になります。
私の介護士タイプ
- 認知症対応の方が楽
- 身体介助は嫌じゃない
- レクリエーションや娯楽提供は苦手
同僚を見てる感じだと、会話が苦手だったり無口な人は同タイプ。
「自分は人見知りだ」という人は、このタイプが多い気がします。
デイサービス等、レク重視の施設には向かないタイプですね。
こういう介助や認知症対応をメインにしたいタイプは、下記施設がオススメ。
身体介助や認知症対応がメインの介護施設
- グループホーム
- 特別養護老人ホーム
- 介護老人保健施設
これらは「認知症対応」や「身体介助」が多めの介護施設ですね。
私と同じタイプの方なら、これらの施設が働きやすいかと思います。
大規模施設なら「ユニット型」
先述した特養等は、介助メインですが大型の施設です。
もし「職員も利用者も大勢でゴチャゴチャ…」という環境が嫌なら、ユニット型施設が良いです。
細かくフロアが分かれており、小人数で利用者と職員を固定し働けます。
※グループホームもユニット型施設の1つ
ちなみに自分が1番長いのは、ユニット型の特養ですね。
基本的に慣れた人とだけ働けるので、気楽です。
特養は特に身体介助が多い事で有名ですが、その分スキルアップに繋がります。
介護度が高い人向けなので、意外に安全・安心に働けますよ。
私と同じく「レクが苦手」という方にも、オススメです。
仕事に自信が付けば気持ちも楽に働けますので、経験する価値はあると思いますね。
自信がない人向けの面接ポイント
「自分は消極的だし面接に受からなそう…」と言う不安もあるでしょうが、これも大丈夫です。
介護では、積極的な自己アピールは不要です。
ぶっちゃけた話、面接マナーと清潔感で十分勝負に勝てます。
さらに採用確率アップ方法として、初任者研修の取得があります。
どのみち必要になるし、資格手当も付くので、転職前にとってしまうのも有効ですね。
これらについては、下記記事を参考ください
不安なら、転職サイトで希望すれば「履歴書添削」や「面接のサポート」も受けられます。
求人も施設種類で絞込検索できるので便利ですよ。
未経験者に向けた求人やサポート力では、マイナビ介護職 が優れてます。
介護で重要なのは「安心・安全を与える存在」である事
そんなワケで「人見知りでも介護が出来る」という話でした。
介護で1番大事なのは、話が上手い事ではありません。
ありきたりな表現ですが、「人や仕事への誠実さ」です。
介護士に求められる人物像
- 真面目に責任感をもって働いてくれる
- 話下手でも、側にいると安心する
採用側も高齢者も、求めるのはこういった人物です。
そしてその内面や雰囲気は、アピールせずとも伝わります。
なので採用もあるし、現場で必要ともされます。
もし介護に興味があるけど不安だという方も、自信を持って挑戦して欲しいと思います。
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