介護士のストレス原因とは?イライラや不安を抱えない為の働き方

介護士のストレス原因と解消方法 介護職の悩み

介護士の不足により、職員の仕事環境は過酷なものになっています。
仕事のストレスによる心理的負担も、問題です。

ニュースで介護施設での事件を目にする機会も増えました。
決して許されないものですが、同じ介護職員として「他人事ではない」とも思うのです。

そこで今回は「介護士のストレス」をテーマに原因や現状をお伝えします。
イライラや不安を減らす為に、個人で出来る対策や働き方を提案していきます。
スポンサーリンク

介護士にあるのはイライラと不安

介護士のストレスは、仕事へのイライラ不安が多くを占めます。

急がないと業務も終わらないし、正しいケアが出来ている自信も持てない。余裕が無いからすぐイライラしてしまうし、自信が無いから他職員からの評価も必要以上に気になってしまう。

気持ちの余裕が常になくいつも必死、少なくとも自分はそんな感じでした。

食事介助の事故

また介護労働安定センターのストレス調査では、職員不足に関する票が多く見られました。
1人あたりの過度な業務負担も、ストレスを加速させている要因ですね。

※参考:介護労働安定センター(平成28年度 介護労働者のストレスに関する調査)

同団体の調査でも、自分の仕事に不安がある介護士も多く見られます。

給料が安く休みがないなど、待遇や身体負担の課題も目立ちますが、介護士の精神的な負担も労働環境改善において無視できない課題でしょう。

介護士のストレス原因とは?

介護士のストレス問題に対し、個人で出来る対策は何でしょうか?
まずはそのストレス原因を細かく見ていきましょう。

長年の経験から、介護士がストレスを感じる理由は、主に下記3つだと思ってます。

介護士の主なストレス原因

  • 利用者
  • 職員
  • 労働環境や待遇への不満

利用者の対応が大変だし、職員との人間関係が苦痛。
人手不足で休みが無いし、待遇も悪い。

イライラと疲ればかり溜まっていくといった感じですね。

利用者からのストレス

利用者から受けるストレスには、介護士なら誰でも心当たりがあるでしょう。

こんな事は無いでしょうか?

利用者対応でストレスを感じる場面

  • 認知症の対応、介護拒否
  • 食事や排泄介助がスムーズにいかない
  • 転倒事故や体調悪化への不安

特に経験の浅いうちは、ストレスを強く感じる部分です。
仕事や対応への慣れが解決する部分もあります。

食事介助の事故

利用者の体調悪化や、事故発見など、仕事への不安もあるでしょう。

介護施設は、利用者様にとって生活の場です。
食事を摂りたくない事もあれば、転ぶ事もあります。

妥協を覚えよう

相手は人間なのでこちらの思う通りにはなりません。

介護は100%完璧な仕事を目指すと、非常にストレスが溜まる仕事です。
1つの考えに固執せず「仕方ない」という気持ちも持たないと、自分が苦しくなります。

拒否

特に介護拒否は対応が難しい部分。
拒否がある時は無理しないのも、選択肢の1つです。

介護拒否への対応方法とは?

介護は利用者と接しながら、対応方法を考えていく仕事です。
手探りの部分が多いのも、仕事への不安に繋がりやすい要因ですね。

職場の協力体制や業務づくり、雰囲気などがモノをいう部分かと思います。

「この対応を試したけど上手くいかなかった」と、自分の失敗を素直に伝えられる「強さ」や「開き直り」みたいなのも必要かなと思います。

職員に対するストレス

一緒に働く職員にも、色々な人がいます。
介護はチームプレーの仕事ですから、人間関係のストレスと無縁ではいられません。

仲の良い介護士

良好な人間関係は仕事を快適にしますが、その為に苦労してしまう事も…。

介護士の人間関係は悪い?良い関係を築くコツや実際のトラブル紹介

自分ばかり仕事をしてたり、気を遣いすぎて帰れなかったりもあるでしょう。
この機会に働き方も見直しましょう。

自分の仕事負担が多い

仕事が出来る人、気が利く人は、仕事が多く集まる傾向があります。。
周りと比べ、自分の仕事負担が多すぎると思ったら、働き方を考え直してみましょう。

利用者の対応が上手い人や仕事が早い人は、どこかで他職員にアテにされます。

また入居施設は、24時間そこに仕事があります。
引継ぎの職員がいても、何となく帰りにくく、サービス残業をしてないでしょうか?

介護士が残業を強いられる理由とは?サービス残業を解決する方法
介護士の残業理由を調査内容と経験から解説。その実態をお伝えするとともに、サービス残業を解決する働き方や転職方法をアドバイスします。

時には、「構わず帰る」「手伝わない」という選択も必要です。
そうする事で、他職員も気兼ねなく帰れる雰囲気が出来ます。

善意での手伝いも、時に悪しき習慣を作ってしまう事もあります。
状況をみて適切に判断しましょう。

仕事を見られている不安

また自分の仕事が見られている事に、ストレスは感じませんか?

自分の仕事を気にしすぎてないか

  • オムツ交換が上手く出来ているか
  • 食事や水分はしっかり取らせているか
  • 介護日誌は上手く書けてるか

これらがちゃんとできているか、怒られたり注意されないかなど…
仕事や他職員に対する不安が、ストレスになる事も多いと思います。

先輩からの指導

私自身も、他人の評価は気にしてしまう方です。
なので、不安な時は前もって予防線を張ります。

  • 「ごめん、上手く出来なかったかも」
  • 「ここが自信ないから、気にしといて欲しい」

意外に他職員も同じような事を思ってます。
こういった言葉を交わす事で、「お互い様」という空気を作る事が出来ます。

「やらなかった」とその気はあったけど「出来なかった」では、与える印象も違います。
あえて伝える事で、自分を守る事にも繋がります。

労働環境や待遇への不満

シフトがきつく休みが無い、そもそもの仕事量が多い。
給料も少ないし、評価も得られない。

こういった労働環境や待遇への不満も、大きなストレス要因になります。
スキルアップや業務組み立てによる効率アップなど、個人で出来る事も限られています。

落ち込み

評価や対価で仕事への満足感を得にくいのも、介護士の特徴です。

個人への評価を実感しにくい環境は、仕事のストレス加速要因となってますね。

労働環境の改善は難しい

これらの厄介なところは、解決に非常に時間がかかる事。

「職員がいない」「給料が低い」等の問題は、個人での解決も難しいです。
たとえ職場が問題を把握していても、長期化する傾向があります。

シフトがきつい介護施設には要注意!その原因や特徴、解決方法とは?
職員が不足しがちな介護業界では、シフトがきついと感じる場面が多くあります。不平等なシフトが当たり前だったり、勤務への協力意識が低い職場には特に注意が必要です。当記事では、シフトがきつい介護施設の特徴や原因、解決方法を説明。

休日出勤や残業過多など、改善の見込みが薄く、心身に悪影響があるなら転職も検討しましょう。

出来る事なら、職員をしっかり定着させられている職場を選んで下さい。
マイナビ介護職 が掲載求人やサポート面でも、質重視なのでオススメです。

介護ストレスをためない働き方

理由と共に語ってしまったところもありますが…
介護の仕事ストレスへの対処方法は、どうしたら良いでしょうか?

介護職員が陥りがちな、ストレスの罠を回避する方法を紹介します。

無理な介護はしない

食事や水分を摂らせなきゃいけない。
もしこういった事に固執しているなら、その考えは捨てましょう。

女性訪問介護員の食事介助

介護士として、食事や水分を摂ってもらう努力は必要です。
その上で無理ならば、仕方ないのだという事を理解しておきましょう。

認知症で意思の疎通が難しい方も、食べたくない時は口を開けません。

そんな時に無理をしても、相手に辛い思いをするだけです。
職員も時間を浪費し、ストレスになります。

初心にかえり相手の意思を尊重する

当たり前に聞こえますが、介護施設で働いていると、全量摂取が正義みたいな風潮があります。
「この人は毎食完食させる」みたいな、暗黙のルールが出来上がっている事も。

真面目な職員ほど陥りやすいので、注意しましょう。

自分で苦しいと思ったら、一度初心にかえりましょう。
「仕方ない」と受容しつつ、色々なアプローチも考えてみると良いですよ。

看取り介護の考え方も参考になるので、良かったら。
施設の看取り介護とは?ケア方法や対応施設を実態と共に解説

怒らない技術「アンガーマネジメント」

いつも穏やかな職員は何故怒らないのか。
ストレスが無いワケではなく、その対処法が上手いのです。

受けたストレスを上手く流したり、違う感情に変換したりという技術を無意識に行ってます。
※これをアンガーマネジメントと言います。

状態観察 イメージ

自己分析すると、私の場合は「笑い」に変換する事が多いですね。

同じ訴えを繰り返す利用者がいたら、「しつこいな(笑)」と。
怒りの感情を「笑っちゃうくらい大変だ」と、変換してます。

後はこんな事を言うと怒られるかもですが、真面目に相手しすぎないようにもしてます。
同じ土俵に立たず、客観的になる様にも注意してますね。

介護職向けのアンガーマネジメント本もあるので、興味があれば手に取ってみて下さい。

優先すべきは人間関係

ここまで、利用者や職員に対するストレスを語ってきました。
介護士の主なストレス原因は、「人間関係」とも言えます。

現に人間関係は、長く介護職の退職理由のトップとなってます。
※参考:介護労働安定センター(介護労働実態調査)より

介護の仕事でストレスから身を守るには、コミュニケーション能力が重要です。

コミュニケーション能力といっても、難しい話ではありません。
相手に自分が味方だと伝え、協力関係を作ることです。

共感の姿勢で味方を増やす

利用者でも、職員に対しても同じです。
苦手な職員・利用者も、味方にしてしまえば仕事がやりやすくなります。

介護派遣の人間関係

仕事が大変なら手伝い、困っていれば助ける。
相手の主張に意見する時には、まず共感の姿勢を示す。

これだけで結構違います。
自発的に協力関係を作り、働きやすい職場にしていきましょう。

ただし相手にとって都合の良い存在にならないよう注意しましょう。

またプライベートでの付き合いなど、距離を詰めすぎるとかえって逆効果です。
程よい距離間も意識して下さい。

解決が難しければ転職する

もし職場に心身悪影響が出るほどのストレスがあるなら、逃げましょう。

耐えがたい職員や利用者、忙しすぎる仕事、給料など…。
残念ながら、それらを時間が解決する事は少ないです。

自分が変わるか、職場を変えるかしなくては、解決は難しいでしょう。
※異動を申し出るのも有効

繰り返しですが、仕事をするうえで最も大事なのが職員同士の人間関係
ここさえ味方関係が出来ていれば、大抵の事は乗り切れます。

逆に職員との関係が辛いのなら、致命的
解決が難しければ、十分退職理由になり得ます。

ストレスの少ない職場を選ぶには?

職員の人間関係は、正直入職してみないと分かりません。

ですので仕事内容や待遇など、「自分の希望」や「適性」を重視して決めましょう。
こうした部分のマッチ度も、負担やストレス軽減に繋がります。

腕組み疑問

もしどうしても人間関係が気になるならば、内部情報に強い転職サービスもあります。

例えば「きらケア介護求人」は派遣事業も行っている為、雰囲気などの内部情報を多く持ってます。
アドバイザーもマッチング重視なので、慎重に探したい方にオススメ。

きらケア介護求人

介護士向けのおすすめ転職サイト

【おまけ】介護士のストレス解消方法は?

おまけとして、仕事でたまったストレスの解消方法も、お話しします。

私の場合は、こんな方法でストレス解消してます。

自分のストレス解消方法

  • 誰かに話す
  • 寝る
  • 好きな事に没頭する

中でも1番は、「話す」事じゃないでしょうか。
同僚でも家族でも、誰でもOKです。

OKサイン

聞いている人が不快にならず共感も得られる様、ちょっと笑いを交えて話してます。
「大変だったねー」なんて笑ってるうちに、結構ストレスが消えるのでオススメです。

意外にそこから業務改善案が出てきたりもします。
職員同士なら、利用者は共通の話題ですし、コミュニケーションのきっかけにもなりますよ。

あとは、勤務中以外は仕事を考えない事です。
退勤後に「あれ大丈夫かな?」と色々出てきますが、気にしてはいけません。

なので、管理職やリーダー職なんかは辛い立場にありますね。
ストレスが大きいようなら、役職を降りる事も考えましょう。

介護リーダーはなぜ辛い?その悩みと役職を辞めたい時の対処法

あとがき

今回は、「介護士のストレス」についてまとめました。

仕事のストレスは、決して馬鹿に出来ません。
その原因には、耐えがたい職場環境がある可能性が高いからです。

ストレスが大きいようなら、働き方や職場を変える等して、対策に動きましょう。

仕事の負担が大きいようなら、パート派遣といった働き方を選ぶのも手です。

施設形態も色々あるので、組み合わせれば多様な働き方があります。
広い視野を持って、快適に働ける職場を選んでいきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました