介護職は、職員同士の連携が大切なお仕事。
それだけに合わない職員がいると、仕事のストレスも増えるもの。
特に「上司と合わない」と悩む介護職員も多くいます。
当記事では、介護職が注意すべき上司をテーマにお話しします。
- 皆はどんな上司に「合わない」「苦手」と感じる?
- 注意すべきパワハラ上司例
- 上司と合わないと思った時の解決策
自分の介護士経験も交え、こういった内容でお届けします。
職場の雰囲気を悪くするだけでなく、中には悪質なパワハラもあります。
合わないで済ますには危険な例もあり、無理に耐えるより退職を考えるべきケースもあります。
この機会に関わり方を考えてみましょう。
介護職が「上司と合わない」と感じる時
多くの介護職にとって、上司は現場をまとめるチームリーダー。
仕事や人材のマネジメント、職場の雰囲気などに大きく関わる存在ですね。
部下にとっては、職場の働きやすさに関わる要素です。
よく聞く声や現場での様子を見てると、下記の様な不満が目立ちます。
- 仕事のマイルールを強要してくる
- キツイ口調や悪口で人間関係を悪化させる
- 適当な仕事で周囲の不満を集める
どれも一癖ある、注意したい相手ですね。
「介護観」や「仕事の方針」が合わない
介護現場でよく問題になるのが、仕事のやり方。
介護職の上司にも、「何でも自分で決める、それ以外は気に入らない」という人も割といます。
- 仕事の提案を全て却下される
- 納得できない理由で怒られる
- 利用者様が望まない介護方法をせざるを得ない
融通が利かない、とでも言えばいいのか…。
従ってるうちは良いですが、ちょっと気を損ねると厳しくなるタイプですね。
こんな感じで、自分のしたい仕事・介護が出来ず悩む職員も多くいます。
また利用者様は人間ですし、毎日様子や生活ペースは異なります。
相手に合わせて時間をずらしただけなのに、「仕事をしてない!」と注意されるケースも…。
このタイプの上司は、周囲の職員の離職原因となる事が多々あります。
悪口や新人イビリをする「お局様」
「口調がキツイ人」に苦手意識のある方は多いと思います。
皆さんの周りにも、恐い職員は1人はいるんじゃないでしょうか。
- ちょっとした事で怒鳴られた
- 遠慮なしな物言いをする
- 悪口や陰口が多い
介護は他職員と一緒に働く事が多い仕事です。
言い方がキツイ職員がいると、それだけで気疲れしてしまったり。
上司ともなると人間関係でも強い立場になり、上司がいるだけで疲れる職場も多いですね。
立場も弱くミスも起こしやすい新人職員は、イジメのターゲットになりがちですね。
悪口が多く職場を乱す
これに加えて厄介なのが、悪口の多い人。
仕事のミスで簡単に人間関係トラブルになったり、職場の雰囲気が悪くなります。
本来なら上司が上手く仲裁して欲しいとこですが、その上司が原因なので厄介です。
敵に回すと、1番怖いタイプかもですね。
新人イビリや職員間の対立を煽いだりと、個人的に1番苦手なタイプです。
自分は何もせず仕事を丸投げしてくる
ベテラン介護職には、手の抜き方が上手い人もよくいます。
言い換えれば、ズルい人ですね。
先輩や上司という立場を利用し、こんな様子の方はいないでしょうか?
- 指示ばかり出して、自分は何もしない
- 楽な業務ばかりして、面倒な事から逃げている
- 仕事をしてる振りが上手い
指示連絡役が必要になる現場も多いですが、手抜きかどうかはすぐ分かるはず。
しかも肝心な時の指示はなく、仕事が滅茶苦茶になってしまう事も。
新人職員にロクな指導もせず、丸投げなんて上司もよくいます。
「丸投げされて辛い」というのは、役職者間でもよく起こる不満ですね。
自分もリーダー職の時、上司に感じてました。
結局、不安やストレスに耐えきれなくなり退職してます。
介護現場で注意したい「パワハラ上司の例」
今ある不満を「この人と合わない」で終わらせるのは、ちょっと危険。
ここまで紹介した上司もそうですが、パワハラに該当する可能性もあります。
介護職に多いパワハラ例として、こんな内容があります。
- 皆の前で怒鳴る
- 休憩をさせて貰えない
- 新人なのに、対応できないレベルの業務を丸投げされる
- 不公平に過剰にキツイシフトを組まれる
- 利用者に自分の悪口を言っている
※「明るい職場応援団(ハラスメントの類型と種類)」も参考下さい
分かりやすい例で言うと、「新人いじめ」などですね。
無視やおかしな業務指示など、悪質な例もあります。
忙しいのが当たり前になり、無理をしてるうちに他人にそれを強要させるケースにも注意。
※休憩や休暇を取らせない、過剰な残業を強要させる等
悪質なパワハラに遭遇したら、無理せずすぐに逃げて下さい。
職員同士の気遣いが無い職場には、未来はないです。
「あの人とは合わない」「忙しいから」で終わらせず、これは違うと気付ける様にしましょう。
「上司と合わない」「パワハラを受けた」時の対処方法
どうしても合わない上司がいる。
嫌な上司やパワハラ被害を受けている。
そんな時は、一人で悩まず必ず誰かに相談して下さい。
上司に関わらず、苦手な職員とはなるべく接点を持たない事です。
相手を変える事は難しいので、自分から逃げる事が大切ですね。
具体的には、下記の解決策をオススメします。
- 必要以上に接しない
- 異動を相談する
- 転職や退職を考える
1つずつ見ていきますね。
苦手な相手とは話さない
苦手や合わない程度の相手であれば、なるべく接しない事です。
- 自分の仕事に専念する
- 仕事に必要な会話のみする
- 無難な返答を心がける
介護はチームの仕事なので、苦手な相手と組まざるを得ない事もあります。
その時は自分の仕事に専念し、必要以上の会話は避けましょう。
![](https://crane-kaigo.com/wp-content/uploads/2019/06/介護士の人間関係は悪い?-160x90.jpg)
相手によっては、ちょっとした一言が、誇張されてトラブルに発展しかねません。
聞き役に徹するか、誰に聞かれても問題ない返答を心がけましょう。
上手くいけば、シフト調整で組む回数を減らせる可能性があります。
あえて仲良くなる方法も
逆転の発想で、あえて仲良くなってしまう方法もあります。
上手く味方に引き入れる事が出来れば、かなり状況は良くなるはず。
ストレス原因を取り除く一発逆転の方法ですね。
近寄りがたい人でも、話せば意外と上手くいく事もあります。
無理はせず、チャンスがあれば位に覚えておきましょう。
異動を相談する
人間関係トラブルでよく取られる解決策は、異動です。
別のフロアやユニットに配置換えをして貰う方法ですね。
もう無理を思ったら、異動を相談しましょう。
その際は、問題の上司でなく、介護課長や施設長など、もっと上の役職者に相談して下さい。
自分か上司かという、「誰を?」の判断は管理者側がします。
こちらからは、自分の異動を願い出るのが無難でしょう。
自分の被害や辛い思いなど、差し支えない範囲で伝えて下さい。
よくある話なので、全然恥ずかしい事ではないですよ。
異動はその特性上、大規模施設で取りやすい方法です。
細かくフロアが分かれている「ユニット型」なら、選択肢はさらに広くなります。
「パワハラの解決」が難しいなら退職する
「管理者に相談しても解決しない」「職場全体に陰湿な雰囲気が蔓延してる」など…。
解決が難しい場合、転職を検討して下さい。
残念ながら、人間関係や労働環境に問題を抱えた職場は多く存在します。
退職時の「パワハラ引き止め」には応じない
管理職や施設長などがパワハラ上司の場合、悪質な退職引き止めに合う可能性があります。
酷いと「退職はさせない」「損害を受けたからお金を払え」等と言ってくるケースもあります。
こうした話には応じなくてOK、上手くかわして退職しましょう。
悪質な退職引き止めは、真面目に相手しなくて大丈夫です。
![](https://crane-kaigo.com/wp-content/uploads/2020/07/退職引き止めの断り方-160x90.jpg)
あまりにパワハラが酷い場合、出勤しないのも1つの方法。
現在は、退職代行などの便利なサービスもあるので、活用しましょう。
新人イジメにあったら即逃げする
職場内イジメにあったら、転職なり異動なり即逃げして下さい。
特に新人の時は、「また辞めるワケには…」という葛藤もあると思います。
相談できる相手も少ないでしょうが、上司には話してください。
異動でも転職にしても、誰かへの相談は必要になります。
自分一人で抱え込まず、まずは何かアクションを起こしましょう。
「雰囲気の良い職場」に転職するポイント
どの職場にも、合わない職員や苦手な職員はいます。
それでも協力関係が良く、穏やかな雰囲気で働ける介護施設は沢山あります。
転職活動の際には、雰囲気をよく見極めて判断しましょう。
人間関係重視なら、個人的には新しめの施設がオススメ。
オープニングはもちろん、個人的な目安は開設5年以内と見てます。
割と風通しの良い雰囲気で働けますよ。
勤続年数の長いお局様も回避できます。
職場見学や情報収集で慎重に決める
転職活動中は、職場見学などで内部情報をよくチェックする事。
面接時に、職員について聞くのもアリ。
「女性やベテランが多い」「若い職員もいます」など、プチ情報がよく聞き出せます。
また転職エージェントにも、内部情報に強いサービスもあります。
例えば、レバウェル介護は派遣事業も行う等で、専門部署が情報収集をしてます。
ネガティブ情報も提供してくれるので、雰囲気やマッチング重視にオススメ。
新しい施設の求人も多く掲載されてますよ。
最後に転職関連の記事をご紹介します。
![](https://crane-kaigo.com/wp-content/uploads/2021/04/介護職に多い退職理由と伝え方-160x90.jpg)
![](https://crane-kaigo.com/wp-content/uploads/2021/04/介護での転職失敗談-160x90.jpg)
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