「介護夜勤の仕事が楽な施設」の特徴と転職アドバイス

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働き方

辛くて長いイメージの介護夜勤ですが、その忙しさは職場によりけり。
夜勤特有の大変さはあるものの、比較すると「夜勤が楽な職場」があるのも事実。

そこで当記事では、「介護夜勤が楽な職場」をテーマに解説。

10年以上介護職で働き、様々な職場で得た夜勤経験から情報を共有します。
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介護夜勤が楽な職場はある?

疑問があるキツネ先生

介護施設の夜勤は、職場により「楽」「忙しい」という差が激しいです。

その理由は、介護施設により下記要素が異なるため。

  • 利用者の介護度
  • オムツ交換やトイレコールの回数
  • 勤務時間や雑務の量

例えば、トイレ介助やオムツ交換を必要とする方が多い
さらには、その回数も多い介護施設もあります。

一方で利用者がほぼ自立しており、巡視ぐらいしかやる事が無い施設も存在します。
また夜間は大きいパッドを使用し、安眠重視でオムツ交換を極力減らす施設もあります。

夜勤が楽なのは、もちろん後者の施設ですね。

さらに夜勤中は、掃除朝食準備などの雑務もよくあります。
休憩や勤務時間の長さも、拘束時間に関わり、身体負担に影響しますね。

疑問とアドバイス

最近は、掛け持ちの夜勤専従で働く方と話す機会が増えたのですが…、
就寝介助の後は、ほぼ巡視ぐらいで楽だ」という声を、色々な方からよく聞きます。

私自身そうした職場を知ってますし、複数の方から内部事情をよく耳にします。
「夜勤が楽な施設」は、確実にあると言って良いでしょう。

現場の感覚では、安眠重視の考えが昔より広まった事。
夜間用のパッド等が普及した事等が、影響している印象です。

「夜勤が楽な介護施設」の特徴

OKサインするきつねの先生

以前に夜勤が楽な介護施設について触れた際、利用者に対し職員が多い事。
平均介護度が低い事と書きました。

介護夜勤が辛い・しんどい職場の特徴

業務に関しもう少し具体的に説明すると、下記要素が重要です。

  • トイレ介助、オムツ交換の回数が少ない
  • 就寝起床介助が少ない
  • バイタル測定や雑務が少ない

排泄介助の量が少ない

夜勤イメージ

介護施設の夜間の仕事は、巡視排泄介助が多くを占めます。

巡視はともかく、排泄介助の量は施設により結構差があります。

大まかには就寝や起床介助時、あとは夜間帯の決まった時間に行うオムツ交換
あるいは、定時や覚醒時のトイレ誘導等ですね。

介護施設の夜勤の仕事内容を解説

オムツ交換の場合、就寝後は起きるまでに2回程度行う施設が多め。

3回になると、ちょっとしんどいですね。
楽という条件であれば、1~2回に抑えたいところ。

「センサー対応(転倒リスクのある方)」が少ない

介護用センサーマット

後は、センサーやコールによるトイレ対応
個人的には、オムツよりトイレ誘導が多い方が大変です。

なかには、頻回にトイレに行く方転倒リスクのある方もいます。
オムツより、トイレ誘導が多い方が事故リスクも高く大変ですね。

これも利用者により必要対応が異なる為、職員側で選ぶ事は難しいです。
ただ特に理由が無ければ、定時のオムツ交換回数は決まってます。

気になるならば、排泄介助の人数回数を面接で尋ねておくと良いでしょう。

起床・就寝介助の人数が少ない

ベッドで休むお婆さん

介護夜勤で大変な業務の1つが、起床・就寝介助

フロアから「居室に誘導して寝かせる」。
あるいは、「起こして居室からフロアへ誘導する」という業務です。

時間に追われながらの業務なので、人数が多いと大変です。
これらの介助を必要とする方が少ない方が、夜勤者としては楽ですね。

私も介護職員で10年以上働いてますが、未だにこれら介助が終わるとホッとします。

「16時間」「8時間」どっちが楽?

疑問があるキツネ先生

介護夜勤には、「8時間」と「16時間」の2パターンがあります。

8時間夜勤は、22:00~7:00位までの勤務の為、起床・就寝介助を回避しやすいです。
勤務時間も短い為、仕事は楽なのはコチラですね。

ただ16時間夜勤と比べ、夜勤明けが公休扱いになる点には注意。
明けの次の日に出勤となる事も多いので、気を付けましょう。

介護職が覚えたい夜勤の8時間と16時間の違い

個人的には、「8時間の夜勤専従で出勤曜日を決めて働く」と体が楽になりオススメ。

朝のバイタル測定が少ない

バイタル測定イメージ

職場によりますが、夜勤者がバイタル測定を行う施設は結構あります。
起床前の状態確認や入浴等の目的で行われる事が多く、その場合測定は朝方に行われます

下記項目をフルで測る事も多く、時間も手間もかかる業務です。

  • 血圧
  • 脈拍
  • 体温
  • SPO2

これらの測定は、トイレやオムツ交換、巡視。
起床介助等の合間に行う必要があり、対応や時間に追われながらの作業です。

さらに利用者が多ければ、測定人数も増えるので大変です。
朝方の忙しい時間に業務が増える為、夜勤者としては測定がない方が圧倒的に楽ですね。

あくまで夜勤専従で働くならば、日勤帯で行ってくれる施設が理想ですね。

小規模の介護施設

案内をする介護職員

「夜勤が楽だ」という方の話を聞いていると、小規模の施設が多いようです。

具体的には、グループホームや小規模多機能ですね。
これら施設は入居者が少なく、夜間帯の仕事量も少ない傾向にあります。

特にグループホームなんかは、夜勤者1人に対し利用者は9名(1ユニット)程度。

対してユニット型特養は、1人で20名(2ユニット)です。
人数だけ見てもグループホームの方が楽ですし、比較して介護度も低いですね。

困り顔の女性

ここでの話はあくまで傾向である点には注意が必要です。

結局は「どんな利用者がいるか?」次第。
ただ重度化のリスクも考えると、人数は少ない方が無難かと思います。

小規模施設はワンオペ夜勤な点に注意

仕事でスマホを持つ女性

小規模施設が楽な傾向といっても、夜勤が1人というデメリットもあります。

介護の1人夜勤はキツイ!休憩が取れないワンオペ夜勤の実態と問題点

もし夜勤が大変な職場となったら、頼る相手がいないというリスクも…。
休憩時間を確保しにくいのも、デメリット。

あくまでベテラン介護士の間では、「小規模の方が楽」という意見があるという事です。
自信が無いうちは、なるべく2人夜勤の職場を推奨します。

食事を配る介護士

2人体制での夜勤でも、利用者が人数が多すぎず介護度が低めの施設がオススメ。

施設種類でいうと、特養や老健よりは「有料老人ホーム」という感じですね。
有料老人ホーム介護士の仕事内容や給料を解説

ただ人員配置は施設で異なる為、注意が必要です。
1人にせよ2人せよ、他と同条件で比較し「介護度が低く利用者数の少ない環境」が理想。

「夜勤が楽」と思っても注意したい事

NGサインをする介護職員

「介護夜勤が楽な環境」は、ずっと続くとは限りません。

また夜勤時の心理的負担が無くなるわけでもなく、下記等に注意が必要です。

  • 新規入居や重度化で大変になる
  • 緊急時の対応など、夜勤の緊張感が無くなるワケではない
  • 相方との相性やワンオペ体制

夜勤が楽かは利用者次第と言いましたが…、
新規入居や重度化により、仕事の忙しさが一変するリスクは常にあります。

疲れている介護士

また緊急時の対応など、夜勤者の心理的負担は常にあります。

「1人夜勤が辛い」「2人夜勤で相方と上手くいかない」等の負担もあるでしょう。

夜勤負担を無くすには、人員や勤務時間等の変化が少ない部分を重視するのも大切。
理想も人により異なるので、「自分にとって楽な環境」も転職前によく考えましょう。

後述する働き方でのアプローチも有効ですので、参考にして下さい。

介護夜勤で楽にする働き方と転職アドバイス

介護職の面接イメージ

働き方の面でも、夜勤の負担を軽減する事も出来ます。

例えば介護職においては、下記の様な働き方が可能です。

  • 派遣やパートの非常勤で働く
  • 日勤常勤など夜勤の無い条件で働く

積極的に夜勤に入るなら、派遣やパート等の非常勤。
正社員であれば、夜勤をせずに働く事も可能です。

「介護パート」「夜勤専従」で働く

仕事イメージ

夜勤を含む、不定期な勤務が辛いなら非常勤での勤務がオススメ。

特に積極的に夜勤に入るなら、下記理由から派遣の夜勤専従も楽かと思います。

  • 係や担当等の雑務を避けられる
  • 夜勤のみで、決まった出勤時間で働ける
  • 夜勤回数やペースをコントロールしやすい

業務が楽で手が空いていても、直接雇用だと雑務が発生しがちです。

空いた時間でレクの準備を行ったり、居室担当業務をしたりなど…
結局は忙しいという事になりがち。

派遣であれば、担当や係等は基本的にありません。
空いた時間で身体を休め、気楽に働く事が可能です。

自分の希望ペースで夜勤に入る

正解マーク

また介護派遣であれば、夜勤専従で働く事も可能。

早番や日勤を避け、夜勤のみの決まったペースで働けます。
夜勤回数や出勤曜日など、自分で希望を出せば、マイペースに働く事も可能。

介護の夜勤専従は稼げる?

夜勤のみなのは人によりデメリットですが、体力負担に配慮した働き方ができます。

レバウェル介護の特徴と使い方

夜勤可の直接雇用パートでも、同様の働き方も可能です。
ただ夜勤専従という事であれば、収入や状況面で派遣での転職活動が捗るかと。

「夜勤をしない働き方」を選ぶ

パソコンで迷う女性

近年の介護施設では、夜勤不可でも正社員雇用がある職場があります。

夜勤がある入居介護施設でも、下記等の条件で正社員雇用する職場も増えてます。

  • 夜勤NGでもフルタイムで働ける
  • 決まった回数や曜日であれば夜勤に入れる

意外とOKな職場も多く、現実的に探せる範囲です。
「夜勤そのものが嫌だ」という方は、面接などで交渉してみると良いでしょう。

介護職は「日勤のみ」で正社員転職できる?

またデイサービスなど、夜勤が無い職場もあります。
こうした職場であれば、夜勤をせずに正社員雇用を得られます。

計算イメージ

介護に強い転職サービスならば、希望条件で求人を紹介してくれます。
無料で使えますし、自分で求人も探せるので活用しましょう。

マイナビ介護職の口コミ評判と使い方

ただし注意点として、いずれも夜勤手当分の収入ダウンはあります。
回数制限をつけたり、基本給が良い職場を選ぶなど、転職活動では工夫が必要です。

「面接」「求人」等で情報の収集・比較を行う

パソコンでの成功イメージ

介護職の転職でも、情報収集比較は重要です。

特に下記事項を意識すると良いですね。

  • 面接で夜勤の様子を聞く
  • 求人欄や転職コンサルタントへの確認
  • 同僚等から、介護職員のリアルな声を聞く

まずは転職時の面接では、夜勤の様子を聞き出す事も出来ます。

例えば、「夜勤の仕事内容や流れを教えてほしい」。
「オムツ対応の方はどのぐらいか?」などであれば、自然な形で聞き出せます。

主任イメージ

勤務時間や雇用形態、夜勤手当など、条件面なら転職サイトを活用しましょう。

コンサルタントも、入居者数や人員配置位なら把握してる事も多め。

介護系であれば、先に紹介した「マイナビ介護」「レバウェル介護」等がオススメ。
介護士向けのおすすめ転職サイト6つを比較紹介

「介護施設の情報」は介護職員が詳しい

口コミイメージ

また介護施設のリアルな様子であれば、やはり介護職員が詳しいです。

特に職員同士の情報ネットは、目を見張るモノがあります。
知り合いや同僚等に聞けば、かなり詳しい情報が聞き出せます。

主観や噂も混じるので鵜呑みにできませんが、給料や人間関係等の話も聞く事ができます。

介護職で転職の多い方なら、いくつかの近隣施設の内部情報は分かります。
また派遣社員も施設情報に詳しい方が多く、狙い目です。

信頼して相談できる同業者がいれば、頼ってみると良いでしょう。

さいごに

おじぎする猫

今回は「介護夜勤が楽な職場」についてのお話でした。

「1人でも少ない利用者を対応したい」「2人体制でしっかり休憩したい」。
「トイレ誘導少なく、オムツ交換に集中したい」など、結構好みが分かれる内容ですね。

記事中でも述べましたが、夜勤が楽かは利用者次第です。

少しでも負担軽減するなら、勤務時間や人員環境。
施設種類や働き方など、自分で選べる部分を重視するのがベターかと思います。

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