老人ホームに入居している家族へ、誕生日プレゼントを贈りたい。
でもどんな物を選べば良いのでしょうか。
そこで「介護施設で暮らす方向けたプレゼントの選び方」を紹介。
介護職員が家族さんの誕生日プレゼントを見て、「良い」と思ったものをピックアップ。
反応が良く喜ばれるもの、実用的で役に立つもの等をまとめました。
誕生日だけでなく、記念日から普段の贈り物まで対応OKなので、ぜひご参考下さい。
プリザーブドフラワー
やはり誕生日プレゼントの定番は「花」です。
何より貰った側の反応が良いというのがポイント。
普段あまり言葉や表情の出てこない方も、「キレイだね」と笑顔をされる事が多く、大変オススメ。
欠点として、「すぐに枯れてしまう」、「世話や掃除が大変」という事があります。
そんな欠点を克服したのが、「プリザーブドフラワー」。
生花に特殊加工を施し、長期保存を可能にしたものです。
ドライフラワー等とも違い、様々な着色が可能となっており、見た目にも鮮やか。
特に世話や面倒な管理もないので、インテリア感覚で長く楽しめます。
ちょっとお値段が張りますが、特別な日のプレゼントとしてお勧めです。
こちらの専門店で色んなプリザーブドフラワーがご覧になれます。
洋風だけでなく、和風のお花も揃っていますよ。
フォトフレームやメッセージカード
家族写真をフォトフレームに飾り、メッセージを添えてプレゼントするのもオススメ。
特に個室では「1人で寂しい」と口にされる方も多いです。
写真を送れば。いつでも家族を感じる事が出来ますね。
お孫さんや家族で集まり写真を撮って、プレゼントしてみてはどうでしょう。
こんな感じで、プリザーブドフラワーを使用したフォトフレームもあります。
寂しいお部屋も華やかになり、おすすめです。
老人ホームで使える実用品をプレゼント
老人ホームの生活でそのまま使える「実用品のプレゼント」も良いと思います。
タオルケットや衣類、クッションや保湿剤など、ご本人の好みや暮らしに合わせ贈ってあげましょう。
実用品の中から、私の主観でオススメをピックアップしたのでどうぞ。
カーディガンなどの「軽い上着・オシャレ着」
特にオススメなのが、カーディガンなどのライトな上着です。
普段の衣類はあっても、軽い上着は意外と不足している事が多いので、この機会にどうでしょう?
普段の使用機会は少なくても、施設行事等でちょっと外に出る時などに重宝します。
イベント事などでちょっとしたオシャレ着があれば、一層楽しむことが出来ると思いますよ。
記念写真を撮る時などにも映えると思います。
きつすぎず伸びるものが、着やすく負担も少ないのでオススメですね。
ひざ掛けもオススメ
洋服はちょっと選ぶのが難しい。
そんな時は、ひざ掛けをプレゼントするのがオススメ。
冬はもちろん、夏場でもエアコンで寒い時もありますし…
施設内でも外出先でも大活躍します。
衣類と違い、好みという面でも使いやすいと思います。
ひざ掛けを使用するのが習慣の方も多いです。
逆に夏季のお出かけの際には、帽子も1つ持たせてあげたいですね。
ご検討ください。
「介護クッション」で体の負担を減らす
介護度が高く、自力で動くことが難しいような方には、クッションもオススメです。
車イス上でも、ベッド上、どちらで使用する事を想定しても構いません。
高齢者はどうしても皮膚が弱く、同じ姿勢でいると体に与える負担は大きいです。
あればあるだけ嬉しい介護用品ですね。
上記は、場面を選ばず使用できる小型タイプ。
もし余裕があれば、現場の介護士さんと必要なモノを相談しても良いかもしれませんね。
この様に、安楽な姿勢を作る事をポジショニングと言います。

「アーム・レッグウォーマー」で肌を保護
アームカバーやレッグウォーマーもあると嬉しい物の1つ。
高齢者は寒がりな方が多く、これらも活躍します。
ウォーマー類は、高齢者の皮膚を保護する目的でも使用されます。
生活動作の中で内出血が出来てしまう事も多いので、その予防ですね。
「血流をよくする薬」を内服されてる方は、特に皮下出血ができやすいです。
選ぶときは、少し余裕のあるゆったりとしたデザインが良いです。
上記は、アームウォーマーからそんな物を選んでみました。
男女兼用で、オシャレなボーダー柄です。
季節に応じて使用できる様、厚手と薄手の両方があると安心です。
「ボディソープや保湿剤」などの入浴グッズ
ボディソープやシャンプー、入浴剤などの入浴グッズもプレゼントにオススメ。
刺激の少ない、お肌に優しい物を選んでプレゼントしましょう。
個人的に特にお勧めしたいのが、保湿剤や保湿クリーム。
消耗品なので後に残らないのが難点ですが、いつ貰っても無駄になる事はありません。
特に香り付きの商品は、利用者からも好評です。
上記「ジョンソンボディケア」は、職場で用意し使用してます。
種類は色々あるのですが、私はラベンダーの香りが好きですね。
100均などで売ってる梱包袋を利用すると、プレゼントとして見栄えも良くなります。
「こんな商品です」という意味で、商品リンクも掲載させてもらいましたが…、
ドラッグストアなどで簡単に入手できるので、ぜひお試しください。
誕生日ケーキをプレゼントする
もちろんケーキでのお祝いも、記念日の定番ですね。
ただ食べ物となると、持ち込む前にちょっと注意が必要です。
「食事制限はないか」、「嚥下機能はどうか」など、事前に職員に確認を取りましょう。
食前と食後にも、「食べさせます」「食べました」の報告があると、親切です。
※介護職員は、仕事上どんなモノを食べたなど、食事量について把握する必要があります
このあたりについては、別記事の「普段の差し入れ」についてでまとめています。

せっかくのお祝いですから、家族と同じものを安全に美味しく食べたいですよね。
イチゴなどの大きな果実は見栄えは良いですが、嚥下機能上、食べられない方もいます。
せっかくの誕生日に「同じのが食べたい!」と、ケンカになってしまうケースも見てきましたので、入居者さんに合わせ、皆が同じものを食べ、お祝いできるように気をつけましょう。
プレゼントのお共に「バースデーカード」
メッセージ付きの「バースデーカード」も、誕生日の定番の1つ。
これ1つでだいぶお祝いらしくなるのですが…、
老人ホームを利用している方には、メッセージが上手く伝わらない事が多いです。
こういうのに慣れてないと、「何を書いたら良いだろう」と手も止まってしまいますよね。

そこで高齢者向けバースデーカードとして、「ポップアップ型」の物をお勧めします。
飛び出す絵本の様に、目で楽しめるカードなので良い反応があると思いますよ。
趣味や娯楽用品を贈る
老人ホームでの暮らしは、正直言って退屈です。
恐らくですが、元気や意欲がある方ほどそう感じるのではないでしょうか?
そこで少しでも毎日が楽しくなるよう、趣味や娯楽用品を送ってみてはどうでしょう。
例えば、塗り絵や脳トレ本などがあります。
ご本人の好きなジャンルの雑誌・週刊誌なんかも意外と喜ばれます。
手芸やパズルなど、ご本人に合わせた物を選んであげると良いですね。
音楽CDやDVDもオススメ
音楽CDやDVDもプレゼントにオススメです。
昭和歌謡や演歌なんかは、ヒットソングを集めたベスト盤が多数あります。
もちろんご本人の好みがあれば、好きな歌手のCDを贈ってみるのもOK!
CDプレーヤーも安く手に入ります。
下記記事で特集してるので、良かったらご参考下さい。

高齢者の他の楽しみは、テレビです。
共有スペースでは、なかなか好きな番組を見られません。
お部屋にテレビを置いてみる、なんて手もありますよ。
映像作品も、気兼ねなくお部屋で見られます。
体調が悪く居室対応しなくてはならない時も、退屈せずに済みます。

家族と会えるのが1番 記念日には面会にいきましょう
老人ホームの入居者さんと日々接していて思うのは、心のケアも必要だという事。
「なんだか寂しい」「家族はどうしているだろう」、口には出さずとも、皆さんそれぞれ不安や寂しさを感じていらっしゃいます。
そうした心のケアに関しては、やはり家族様には敵いません。
一見楽しそうに過ごされている様でも、皆やはり家族様と過ごす時間を望まれています。
ベタな言葉ですが、やっぱり家族との時間が1番のプレゼントではないでしょうか。
記念日に限らず、ぜひ顔を見せに行ってあげて下さいね。
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