介護職が転職ばかり繰り返す理由【仕事に疲れた時は正社員を辞める選択も】

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働き方

介護現場の介護士不足は、職員の労働環境に多大な影響を与えてます。

「介護職の仕事に疲れた」「何度も転職ばかりを繰り返してしまう」。
そんな介護職は多いでしょうし、私もその一人です。

そこでちょっと考えてみて欲しいのが、「正社員である必要はあるのか?」という事。

私自身も含め、仕事に疲れた介護士に働き方を見直して欲しく、執筆させて頂きました。
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介護職が転職を繰り返す原因

困り顔の女性

介護士が仕事が辛いと感じる瞬間は、下記のような時ではないでしょうか。

  • 人手不足(休みがない、忙しい)
  • 人間関係が悪い
  • 給料が安い
  • 介護拒否など、利用者対応のストレス

どれも介護業界全体の問題ですね。
「もうしんどい」と転職するも、次の職場でもまた同じ事を繰り返してしまう。

こんな方が多いのではないでしょうか?

人手不足で疲れるのに給料が安い

食事を急ぐ看護師

「人手不足」「人間関係」は、介護士に多い退職理由ですね。

簡単に言うと、大変で疲れるのに給料が安いと。

介護職員の悩みを調査したデータでも、半数以上が「人手不足」と答えています。
参考:介護労働安定センター(平成30年度 介護労働実態調査結果)

仕事が終わらず休憩もとれない、休日出勤や残業も多く疲れた。
忙しさや不満が募り、気付いたら人間関係も最悪。

そんな時に給料明細を見て「これだけ?」なんてのも、あるあるですね。

「介護職の大変さ」は転職での解決が難しい

ピンチな女性

雰囲気や人間関係は、仕事を始めなければ知ることは出来ません。

休みが多いと言われても、職員不足では休めません。
転職前には、職員数や忙しさ、人間関係も分からない。

大丈夫だと思っていても、職員が減れば仕事が辛くなるのは一瞬。

良い職場を選ぼうと思っても、事前には分からない事ばかり。
慎重に転職活動を行っても、結局は「運任せ」になってしまう面があります。

いつか「転職せざるを得ないタイミング」がくる

高齢者との衣服管理

「職員数も多く、人間関係も良好」、今の介護業界でこれを維持するのは至難の業。

  • 退職が増えた
  • 利用者が重度化し、仕事で疲れるようになった
  • 職員や管理者が変わり、働きにくくなった

退職が相次いだり、利用者の重度化など…、
仕事が楽で雰囲気も良いと思っていても、それを崩す要因が多いんですよね。

どこかで限界がきて、転職せざるを得ない時が来ます。
それでも介護で働きたいと、良い環境を求めて転職を繰り返す人が多いかと思います。

介護士が転職を繰り返すのは「普通」

解説イメージ

こうした実情もあり、介護職の仕事に疲れた方には「非正規での勤務」をオススメしてます。

同時にお伝えしたいのが、介護職が転職を繰り返すのは普通。
採用もあるし、自信を無くす事はないという事です。

転職回数がコンプレックスになっている人も、転職は可能ですので安心して下さい。
転職回数の多い介護職は転職で不利なの?

個人でも「続けられる働き方」を考えよう

仕事イメージ

問題ないとはいえ、転職を繰り返すのは自分でも辛いもの。

出来れば、1つの職場で長く楽に働きたいですよね。
もし毎回似た原因で転職を繰り返してるなら、今一度「続けられる条件」も考えてみて下さい。

  • もっと休みが欲しい
  • 夜勤無しで働きたい
  • 仕事に余裕が欲しい

主任イメージ

自分で働きやすい条件が決まってるなら、正社員にこだわる事もないです。
人によっては、フルタイムである必要もないと思います。

正社員であっても、「土日休み」や「夜勤無し」で働く方法もあります。

パートで職場を見定めて、正社員を目指すのも賢い方法です。

「介護職の正社員」は正直疲れる

仕事でスマホを持つ女性

長く介護職で働いて思ったのは、正社員は必ずしも目指すべきものではないという事。

いきなり社員になるのも、得策ではない様にも思います。
…というのも、こんな理由がある為。

介護職における正社員のデメリット

  • 人手不足の影響は、主に正社員が受ける
  • 非正規の待遇はそれほど悪くない
    (稼げる方法もある)
  • パートや派遣からでも正社員になれる

介護士不足のあおりを1番に受ける存在が、正社員役職者
「仕事に疲れた、辛い」というなら、正社員で働く際は慎重になる必要があります。

さらに介護職は基本給が低く、収入は各種手当でのアップが多い仕事です。
ボーナスにそれほど期待できない為、正社員のメリットも薄い傾向にあります。

初心者介護士

近年の介護業界は、非常勤の待遇改善が進んでます。
勤務条件や待遇の差を考えた時、必ずしも正社員が有利とは限りません。

この辺りの「ワークライフバランスの差」を見てみましょう。

正社員は「残業・休日出勤」が多くしんどい

NGサインをする介護職員

人手が無くてシフトが回せない、そんな時の解決手段が「残業」と「休日出勤」。

そうした負担は、やはり正社員を中心に引き受ける事になります。

介護職は休みが少ない?仕事を休めない実情と転職での解決方法
介護士はなかなか休みをとるのが難しい仕事です。職員不足もあり、「休みが少ない」「有給が使えない」と不満よく挙がってます。「人に迷惑はかけられない」という言い出しにくさも存在し、休みや有休を取りたいと言い出せない環境もあります。介護士ならではの「休めない」現状を解説し、休める職場を選ぶポイントを紹介します。

上記記事でも言ってますが、介護現場での常勤不足は深刻です。
夜勤や遅番者の確保は、特に難しい状況にあります。

委員会や係、居室担当など、細かな役割も正社員を中心に割り当てられます。

パソコンを見てショックを受ける女性

「有休もとれるし、良い職場だ」と思っても束の間。

1年後は残業地獄なんて事も珍しくありません。
人手が増えても、正社員がいなくてシフトが回せない事もザラです。

経験から言うと短くて1年、長くて3年あればそういった時期に出くわします。
…実際、私は過去2~3年のスパンで転職を繰り返してます。

そうした運試しの様な働き方では、疲れるたびに転職を繰り返すはめになります。

非常勤なら「人手不足による負担」を回避できる

〇マークイメージ

そんな時、パートや派遣なら、自分でも出勤日数や勤務時間をある程度決められます。
「これ以上は無理」という線引きを自分でする事で、身を守れるのです。

「1週間の残業の有無」では、正社員と非常勤で30%近くの差が出てます。

「残業なし」と答えた割合

  • 正社員【48.4%】
  • 非常勤【74.2%】

※「介護労働安定センター(令和元年度 介護労働実態調査結果)」より

まずは、心身の健康が第一です。

人手不足や需要を逆手にとって、自分の希望を実現すると良いですよ。

自分でも両方経験しましたが、パート社員での働きやすさは段違い。
急なシフト変更を頼まれても、社員より休日数も保証されてます。

非正規でも高収入を実現可能

電卓を持ったひよこ

低収入のイメージが強い介護士ですが、そうとも限らず高収入で働くことも可能です。

近年の介護業界では、下記の傾向や動きが見られてます。

  • パート・派遣の時給相場が良い
  • 非常勤の福利厚生の充実
  • パート社員を「正社員に近い待遇」として扱う

額に差があるとはいえ、非正規でも処遇改善ボーナスは出ます。
給料が良いだけでなく、ボーナスや福利厚生も充実した職場が増えてきてます。

介護の傾聴場面

私もパートですが、年金や保険は正社員のそれです。
月の手取りも、正社員時代より少し下がっただけです。

過度な残業や出勤分の差だけですし、健全になった感じですね。
介護パートの時給相場と仕事実態

正社員に近いパート社員という雇用形態を作る職場もあり、その差は埋まりつつあります。

正社員雇用の安心感やメリットは、今や正社員だけのモノではありません。
ワークライフバランスを見直し、広い視野を持って働きましょう。

参考「介護労働安定センター(職場改善好事例)」より

介護派遣は時給相場が高め

パソコンで迷う女性

特に介護派遣は、全体的に時給相場が高め。

介護福祉士であれば、時給1,500円を超える求人も結構あります。
さらには、介護福祉士より給料の良い未経験派遣社員もいたり…。

他にも、夜勤専従で稼ぐ方法だってあります。
介護職で高収入を目指す場合、介護派遣の方が再現性が高いです。

もちろん日勤のみでもOK。
残業や面倒な役割も回避しやすく、負担を抑えて好きな働き方が可能です。

資格取得など、スキルアップによる給料アップも同時に目指しましょう。
これも雇用形態関係なく、収入を増やせる方法です。

パートや派遣からも正社員になれる

マネジメントイメージ

介護業界の特徴は、正社員採用を得やすい事。
つまり、正社員になろうと思えばいつでもなれます

もちろん、条件さえ満たせばパートや派遣社員からでもなれます。

フルタイムで全シフト対応可なら、多くの職場で正社員採用を得られます。

介護職で正社員になるには?

労働調査では、「社員になれない」と悩んでる介護士は3%程。

非正規のほとんどが、望んでその立場にいるとも考えられます。

慎重派は「非常勤から正社員」

口コミイメージ

介護士でいきなり正社員になるのは、リスクが大きいです。
しかし福利厚生の充実、賞与や処遇改善での優遇など、正社員にもメリットはあります。

その為、まずは非正規で働き、様子見しつつ正規雇用を得る方法もオススメ。

いきなりの正社員は退職も面倒ですし、ミスマッチを防ぎやすい転職方法ですね。
良い職場と思ったら、正社員になりたい旨を相談してみましょう。

面接

色々な雇用形態を視野に入れ、雰囲気重視で働くなら「レバウェル介護」がオススメ。

内部情報に詳しく、マッチング重視の転職サービスです。

介護派遣から正社員を目指す場合、「紹介予定派遣」という契約方法があります。
介護派遣で働くメリットとデメリット【派遣社員で働く方法】

介護職に疲れたら「正社員を辞めてみる」

介護士の相談

介護職で疲れて転職を繰り返してる方は、正社員以外にも目を向けてみて下さい。

非正規の立場で収入アップを目指すも良し、またその気になったら正社員になれば良いです。
辛いと思ったら、転職もOK。

特に近年の介護業界は、非常勤の待遇改善が目立ってきてます。
デメリットは賞与が貰いにくいぐらいですね。

非正規からも色々な「資格・職種」も目指せる

カンファレンスイメージ

非正規の介護士経験からでも、色々な職種や資格取得も目指せます。

非正規からでもステップアップ可能

  • 介護福祉士の取得
  • 生活相談員(要介護福祉士、自治体により条件が異なる)
  • 介護支援専門員(要介護福祉士・相談員の実務経験5年)

非正規での実務経験も、介護職としての多様な道に繋がってます。

これらの資格・職種を目標とし、非正規で実務経験を満たすのも良いですね。
出勤日数を減らし、資格取得に集中するのも賢い方法です。

介護・福祉の資格一覧

自分を守れるのは自分だけ

介護の傾聴場面

「介護の仕事自体は嫌じゃない」、「他に強みや出来る事もない」。
こんな私みたいな人も多いと思うんです。

現に「仕事環境は嫌だけど、介護の仕事が好き」という人は多数います。
だから次こそはと思い、皆転職を繰り返します。

でも、「仕事が辛くて退職 ⇒ 転職…」というループに陥ってないでしょうか?

残念ですが、会社はあまり自分を守ってくれません。
自分を守れるのは自分だけです。

自分のペースで細く長く働こう

先輩からの指導

「仕事が辛い」と転職を繰り返さない為には、その原因解決に動かねばなりません。
働きやすさは会社依存だけではなく、自ら作れる事も覚えておきましょう。

収入や福利厚生の充実と心身の余裕。

これらを考慮し比較すると、正社員より非正規に分があるよう思います。

スキルアップで仕事の効率・質を上げる等、色々なアプローチもありますよ。

あとがき

案内をする介護士

今回は、「疲れて転職を繰り返すぐらいなら、介護士は正社員を辞めよう」というお話でした。

私自身が介護の仕事に疲れたと感じてまして、「もうちょっと幸せに生きたい、他に方法を考えよう」と思ったのをきっかけに記事執筆しました。

記事中でも話した通り、私自身も正社員を辞めて介護パートとして再スタートしました。
思ったより収入も落ちず、また「仕事が楽しい」と思えるようにもなりました。

介護パートで働いた感想

「正社員じゃなければ」という葛藤もありましたが、やはり続く方が大事ですね。
正社員時代と比べても、思ったより待遇は大差なかったです。

少し収入は落ちたけど、心身の余裕も増え、こうしてブログ執筆できてます。
もし同じような方がいましたら、お試し下さい。

介護職転職での失敗談を紹介!転職成功のコツを失敗理由から解説
介護で転職を考えてるけど、失敗はしたくない。そんな方へ、私の介護業界での転職失敗談とその理由をご紹介します。介護業界での転職を成功させるには、職場を安易に決めず、情報収集と比較が重要です。失敗したと思った時の転職判断についても解説、転職成功のコツとしてご参考下さい。

コメント

  1. zihisyuppann より:

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