特別養護老人ホームの仕事はきつい?働いた感想とメリット

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特別養護老人ホームのキツさと働くメリット仕事内容

特別養護老人ホームは、よく「仕事がキツイ」「大変だ」と言われます。
無資格や未経験でも働ける職場ですが、こんな話があると不安になってしまいますよね。

私も5年以上特養で働きましたが、確かに仕事は忙しいです。
しかし特養ならではのメリットもあるし、意外と安心して働ける環境とも思ってます。

今回は「特養の仕事がキツイ理由と働くメリット」という話をしていきます。

特養のキツイ面と良い所を、実際に働いた経験からお伝えします。

もし特養がキツイなら他施設で働くのもあり。
他施設との比較も伝えしますので、介護士で転職を考えてる方の参考になれば幸いです。

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特別養護老人ホームの介護士がキツイ理由

解説イメージ

冒頭の通り、特別養護老人ホームは介護士の職場ではキツイ方に入る施設です。

私も5年以上働いてましたが、同じ感想を持ちました。
まずは特養がどんな職場か、仕事がキツイ原因についてお伝えします。

身体介助の量が多い

食事介助イメージ1

特養は、基本的に介護度3以上の方が入居される施設です。

介護度が高いという事は、必要とする介護量・時間も多くなります。
食事や排泄など、身体介護が多い現場ですね。

介護士の仕事は、どこでも3大介護(食事・入浴・排泄)が主となります。
特養の場合、それらの量が多さがキツイと言われる原因です。

高齢者の疑問

加えて、認知症の方も多く入居されています。
「認知症対応の難しさ」も大変と言われる理由の1つですね。

「健康的リスク」「転倒などの事故リスク」を抱える方が多い、という特徴もあります。

詳しい仕事内容は、下記記事もご覧ください。

特別養護老人ホームの介護士の仕事内容と給料を解説

夜勤帯の仕事も忙しい

忙しい介護士

特養で働いて、特にキツイと思ったのは夜勤です。

介護施設の夜勤帯は、入居者の方は寝ています。
仕事量も日中より少ない事を想定されており、人員配置は薄めです。

ただ特養の場合、オムツの方も多く、排泄介助の量は夜も沢山あります

また認知症などで昼夜逆転してる方もおり、転倒防止に付き添う必要もあります。

オムツ交換ばかりのなか、転倒や健康リスクの高い方の対応をしなくてはなりません。
巡視や排泄介助、離床センサーの対応など、夜勤は通しでキツイですね。

介護夜勤の仕事内容を解説

「従来型」「ユニット型」はどっちがキツイ?

特養には従来型ユニット型の2つがあります。

簡単に言うと、「職員全体で全員をケアするのが従来型」。
「分担して、少人数ずつケアするのがユニット型」という感じです。

ユニット型介護施設とは

カンファレンスイメージ

どちらがキツイかという話をすると、どっちもどっちです。
一人当たりの仕事量は、そこまで変わらない印象ですね。

個人的には、ユニット型の方がマイペースに働けるので気楽ですね。
ただその分職員は少なく、夜勤もワンオペという事が大半です。

介護夜勤のワンオペ実態

従来型の方は、入浴介助がキツかった覚えがあります。
施設によっては、1日中入浴介助という事もありますね。

どっちもキツイので、好みですね。

勤務(シフト)がキツイ

介護業界の例に漏れず、特養も職員不足の施設が多いです。

食事を急ぐ看護師

ただ特養は業務量の関係で、職員不足はだいぶキツイですね。
欠員が1人出ただけでも、大ダメージです。

通常業務の負担も大きいのに、シフトまでキツイ施設も沢山あります。
仕事が回らない為、他施設より残業や早出、休日出勤も多かったですね。

私が特養を退職した理由は、主にシフトの辛さです。

職員不足への対応状況で、施設の良し悪しも判断できます。
長期化する場合、要注意です。

シフトがキツイ介護施設の特徴

特養で働くメリット

案内をする介護士

特別養護老人ホームは大変な職場ではありますが、働くメリットも多数あります。
経験の浅い介護士にとっては、得る物の多い職場ですね。

悪い事ばかり話しましたが、良い点もあるので紹介します。

特養で働くメリットとは?

  • 介護技術・知識が学べる
  • 安全・安心感もある
  • 他施設より給料が高い傾向にある

1つずつ、お話ししていきます。

介護技術・知識が学べる

〇マークイメージ

介護度の高い方を見るという事は、それだけの介護技術・知識を必要とします。

身体介護に関わる機会も多く、技術を学び実践する機会にも恵まれてます。
介護士としてのスキルアップには、これ以上ない環境と言えるでしょう。

忙しい職場ではありますが、介護士としての基本を学べるのもまた特養です。
介助量が多い反面、事故リスクへの配慮もしっかりしてます。

ベッドテーブルイメージ

また特養の経験者は、他では「介護技術の高い職員」として評価されます。
特養に慣れてしまえば、実際にもどこでも通用する介護士になれますよ。

私も特養で働いてから、仕事に対する自信は結構つきましたね。
先に苦労する分、後で楽が出来る感じです。

色々な職場を経験しましたが、特養が1番基本に忠実なケアをしていると感じました。

その辺も特養を勧める理由の1つですね、施設によって色々と適当だったりしますので。

未経験者だからこそ、特養を選ぶのもアリ

経験によっては介護福祉士の保有者でさえ、「オムツ交換に自信がない」事もあります。
それ程、介護現場によって得られる経験も異なります。

試験勉強での疑問

間違った技術や、変なクセが付く前に、しっかりと介護技術を学ぶのもアリだと思いますよ。

素直に「分からない」と言えるのは、未経験者の強みです。

ただでさえ、ベテラン扱いの早い業界です。
知識や技術を固め、仕事に自信が付くと、今までより格段に働きやすくなります。

レクリエーション業務を避けやすい

ベッドで休むお婆さん

特別養護老人ホームは、下記理由によりレクを行いにくい施設です。

  • 介護度が高く、日常生活にレクリエーションを取り入れにくい
  • 介助業務が多いため、レクの時間を作りにくい

利用者や業務都合上、レクリエーションを行えてる施設は少ないです。
大きなイベントはあっても、毎日の業務にレクリエーションを義務付けてる事は稀です。

私もそうですが、「レクが苦手」という介護士にはメリットですね。

「レクをやりたくない介護職」に向けた職場を解説!レクが無い介護施設と働き方
「レクリエーションが苦手、出来ればやりたくない」、介護職でもそんな方は多いと思います。レクは大切な業務ですが、苦手な方でも介護職は務まるので安心して下さい。ただ介護施設でも、レクが苦手な人が働きにくい職場もあります。「レクを避けたい」という時にオススメしたい介護施設や働き方、関わり方などをご紹介します。

レクを避けて身体介護に集中したい方にオススメの職場です。

他職種のサポートで介護士が不安なく働ける

介護士の相談

先述の通り、看護師や栄養士のサポートがあるのも大きなメリット。

介護士をしていると、「どうして良いか分からない」場面がよくあります。
時には、こんな理由でパニックになってしまう事も…。

こんな場面も安心

  • 利用者がケガをした
  • 体調が急に悪くなった
  • 健康面を考え、判断に迷ってしまう

相手は高齢者ですし、いつ状態が悪くなってもおかしくない方達です。
介護士では判断しかねる状況も沢山あります。

先輩からの指導

そんな時に色んな職種に相談し、指示を仰ぐことが出来ます。
必要であれば、処置などをお任せする事も可能です。

介護の仕事では、経験を積んだ介護士でも判断に困る事があり、他職種の助けが必要です。
色んな専門職の知識も吸収できるので、どんどん成長に繋がりますよ。

オンコール体制があるので、夜間でも指示を仰ぐことが出来ます

施設内の介護に専念できる

小規模施設では、介護士が受診対応に追われる事もあります。

これが結構、残業の元になったりして大変です。

車イスの高齢者の車で通院介助

特養では、利用者の受診対応などは、生活相談員等の他職種が担当する事が多いですね。
介護士は、施設内で介護の仕事に終始する事がほとんどかと思います。

利用者の介護に専念できるのは、特養(大規模施設)ならではの特権です。

色々な意味で、介護に専念できる環境といえるでしょう。
給料も他と比べ、高めの傾向です

特養は給料が高め

電卓を持ったひよこ

特別養護老人ホームは、介護士の職場でも給料が高い傾向にあります。
入居施設で夜勤もあるので、夜勤手当での収入にも期待できます。

私も今までの勤めた職場では、特養が1番収入が良いですね。

介護士の平均年収とボーナスの相場は?資格や転職での給料アップ方法
介護士の平均年収やボーナス額や支給率など、介護士の給料相場を解説します。介護士の平均年収は約370万円、ボーナスは約55万円。ただしこれは平均であり、実際の額は職場により大きく異なります。転職や資格取得、働き方など、介護士が収入アップを目指す方法もご説明します。

また上記記事でも触れてますが、特養はボーナスの支給率・額共に高めです。

スキルアップ・収入アップ共に効果がある。
そう考えると、特養はかなりメリットのある職場ですね。

特養から他施設に転職した感想

チェックポイント(ひよこ)

「特養はキツイ」と話しましたが、他施設はどうなのか。

私の転職経験から、比較した内容もお伝えしたいと思います。

「仕事が楽な介護施設」もある

介護ベッドイメージ

介護施設はどこもキツイかというと、違います。
仕事が楽な介護施設は、正直ありました。

私は特養の後に、介護付き有料老人ホームに転職しました。
それで思ったのが、「身体介護の量が全く違うな」と。

有料老人ホームの仕事内容

ベッドで休むお婆さん

例えば夜勤にしても、20人いてオムツ交換は3~4人位。
ユニット型特養だと、半分以上はオムツ対応です。

職員1人あたりの介助量が大幅に違います。

食事介助も、同じ人数いたら1~2人ぐらいでした。
何気に職員数も多く、仕事の取り合いになってます。

施設により差はあるでしょうが、「違いはある」のは認めざるを得ないです。

これで給料に大きな差が無い事もあるので、職場選びは重要ですね。

身体がキツイ時は「働く介護施設の種類」を変える

特養にも魅力はありますし、自分に合ってる職場ではありました。

…ただその上で見ても、やっぱり身体がキツイのが正直な話。
特養と有料であれば、働くなら「有料の方がはっきり言って楽」です。

ただそれも特養での経験があるからこその話でもあります。

相談をするシニア夫婦

もし私と同じように「特養はキツイ」と思った方は、働く施設種類を変えてみると良いかもです。

介護付き・住宅型の有料老人ホーム、小規模多機能など、施設は他にも色々あります。
他施設での経験を積みたいと言えば、志望動機にも使えます。

自分に合った職場を見つけよう

介護業界は幸いにも、売り手市場で転職者有利です。

もし仕事に疲れたなら、介助量が少ない施設を探してみるのもアリ。

パソコンで仕事をするスーツ女性

転職エージェントなどを活用すれば、自分に合った職場紹介も受けられます。
無料で利用できますので、相談してみて下さい。

おすすめ介護職向け転職サイト6つを比較紹介

また特養経験者であれば、夜勤専従で稼ぐ方法もあります。
派遣だと時給相場も良いですし、自分のペースで夜勤に入れるので体調管理もしやすいですよ。

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