介護士に興味があるけど、向いているか不安。
「自分に向いてない」と自信を無くしたなど、介護への向き不向きに悩んではないでしょうか。
ですが本当に介護向いてない人は少なく、多くは慣れや経験が解決します。
適性に合った職場を選べば、意外と自分の弱点も克服できたりしますよ。
介護士に向いてる人の性格や能力、職場毎の介護士適性まで考え解説します。
介護士に向いている人とは
介護士に向いている人とは、どんな人でしょうか?
「優しい」「人の役に立ちたい人」などの性格や考え方。
観察力やコミュニケーション力といった能力など、色々ありますよね。
冒頭で述べた通り、本当に介護士に向いてない人は少ないです。
まずは「性格」や「能力」から介護士に向いている人を見ていきます。
介護士に向いている人の特徴
介護士といっても、様々なタイプがあります。
- 身体介助で活躍する人
- レクで皆を楽しませる人
- 安心感を与え、心を穏やかにさせる人
これが出来ればOKという、簡単な答えはありません。
介護士にも色々な人がいて、様々な場面で活躍しています。
「介護士に向いてる人」を強いて言えば、下記の様な人ですね。
- 利用者をお客として考え、大切にできる人
- 他職員と上手くコミュニケーションが取れる人
- 聞き役が上手い人
言ってしまえば、責任感があり、柔軟かつ真面目に働ける人ですね。
また介護士は、職員や利用者など「人との関わり」が多い仕事です。
そこが苦にならなければ、介護士適性が高いと言えます。
コミュニケーション能力は高い方が良いですが、最初から全てできる必要は無いです。
「介護士で働こうかな?」と思えれば十分向いてます。
観察力や協調性が大切
能力や意識面で見ると、下記の様な人が介護士に向いてると言えます。
働くうえで意識すべき事、目指したい目標ですね。
- 観察力や柔軟性がある
- 報告・連絡・相談がちゃんと出来る
- 協調性がある
利用者様の状態は日々変化するもので、なかなか毎日同じ様には行きません。
確かな観察力を持って、臨機応変な判断・対応が出来る方が望ましいですね。
介護の仕事はチームで行うもので、他介護士・他職種との連携も大切です。各々が勝手な考えで行動しては良いケアも出来ませんので、業務ルールや協調性への意識も必要です。
最初から全てを完璧にする必要はありません。
これらの能力や判断は、仕事の中で徐々に養われていくものです。
上記の事を意識し、働いていけばOKです。
介護士に向いてない人の特徴
それでは逆に、「介護士に向いてない」のはどんな人か?
誰かと一緒に人をみる仕事ですので、人との関わりが嫌な方には辛いと思います。
ですが、上手く話すのが苦手ぐらいだったら大丈夫です。
たとえコミュニケーションが苦手でも、意外と何とかなります。
自分勝手な介護はNG
望ましくない介護士の姿も、確認してみましょう。
こんな介護士はNG
- 人の立場で考えられない
- 高圧的な態度をとる
- 自分の考えを強要する
文字にすると簡単ですが、いかなる時も厳守しようとすると意外に難しいです。
「これはダメだった」と気付き、改める意識を持てるかが大切ですね。
介護では、真面目な人ほどストレスを感じる時があります。
時間内に仕事が終わらない、他職員に迷惑を掛けたくないなんて場面ですね。
ストレスは問題は、働きながら改善も出来ます。
受け流し方や効率の良い働き方を知るうちに、自然と解決も可能です。
「まぁいいや」と妥協できる人の方が介護士に向いてるかもしれません。
介護士に「やりがい」は必要?
介護の「魅力」や「やりがい」がイマイチ分からず、仕事への情熱も持てない。
だから自分には向いてない、と、悩んでいる方もいらっしゃると思います。
ですが、それは普通のことなので安心して下さい。
どの仕事でも、最初から「魅力」や「やりがい」を感じる事は出来ません。
こうした仕事への想いは、働いていくうちに徐々に分かり、芽生えてくる感情です。
「誰かの役に立ちたい!」という気持ちも、利用者様との関わりの中で生まれてくる事もあります。
「介護士はどうしても嫌だ」という場合は別として、特別気にしなくて大丈夫。
たまに「良い仕事かも」と感じるぐらいでちょうど良いと思います。
「自分に向いた介護の職場」の選び方
先に述べた通り、介護士に向いてない性格というのは極わずかです。
知識や能力も、経験でカバーできます。
それよりも、「自分の適性に合った職場選び」の方が重要です。
「身体介助が良い」「レクが好き」など、職場毎に自分の向き不向きを考えてみましょう。
介護士の職場には、大きく下記3種類があります。
- 入居施設(老人ホーム)
- デイサービス(通所介護施設)
- 訪問介護事業所
それぞれの特徴、どんな人が向いてるか等を解説します。
「介護施設」に向いてる人
介護施設は、介護士としては最もポピュラーな職場です。
初めてでよく分からない方は、まずは介護施設が良いですね。
下記の様な人にオススメしたい職場です。
- 夜勤含め、不定期なシフトでもOK
- よく分からないので、無難な選択をしたい
- 他職員と安心して働きたい
正社員を目指してて、夜勤もOKな方に特にオススメ。
ボーナス支給率も良く、収入面でも優れてます。
自分にはどんな介護施設が向いてる?
介護施設も種類があるので、簡単に紹介します。
私の主観で分けると、こんな感じですね。
身体介助・収入多め | 特別養護老人ホーム(仕事解説) 介護老人福祉施設 |
---|---|
バランス型 | 介護付き有料老人ホーム(仕事解説) |
身体介護少なめ | 住宅型施設 ⇒住宅型有料、サ高住(仕事解説)など |
まず介助量が多いが、勉強になり収入にも優れる「特養」や「老健」。
こちらはレクなどが苦手な方にも、向いてると思います。
また元気な人もおり、バランスに優れ働きやすい「介護付き有料」。
身体介護を避けたい人に向いた「住宅型施設」という感じですね。
「デイサービス」に向いてる人
デイサービスは、通いの施設です。
介護の職場としては、レクリエーション等の余暇提供。
入浴サービス、体操などの介護予防活動が多めになる施設ですね。
デイサービスに向いてる人は下記の様な人ですね。
- レクリエーションが好き
- 入浴介助が苦にならない
- 夜勤なしで働きたい
デイサービスの特徴は、レクと入浴介助が多い事。
また基本的にサービス提供時間も限られてるので、夜勤などを避けたい人にもオススメ。
送迎業務もあり、ドライバーとして活躍したい人にも向いてますね。
「訪問介護」に向いてる人
訪問介護では、利用者の自宅に赴き介護サービスを提供します。
サービスの提供時間や内容が細かく決まってる事。
「相手の家」で「1対1」の介護をするのも特徴ですね。
訪問介護に向いてるのは、下記の様な人。
- 既に介護資格や経験を持っている
- マンツーマンでの介護をしたい
- 仕事内容やスケジュールが細かく決まってた方が良い
まず訪問介護では、初任者研修以上の資格が必須です。
既に資格を持ってたり、資格取得後に働くのが前提な点に注意。
また身体介助以外でも、料理などの生活サポートもあります。
また希望条件で仕事紹介を受ける「登録ヘルパー」などの働き方も有ります。
隙間時間を活かし、短時間で働きたい方にもオススメ。
自分の介護士適性タイプで転職する
ここまで紹介した通り、介護の職場も仕事内容も様々です。
よりミスマッチを防ぐなら、自分の介護士適性も考えてみましょう。
ここからは介護士適性から見た転職アドバイスをしていきます。
自分の介護士タイプをチェック
自分も含め、他職員を見ていても、介護士はよく下記2タイプに分かれます。
- 身体介助メイン型
- レク・余暇活動型
「レクか身体介助、どっちが好き(嫌い)」かという話ですね。
また身体介助をするなら、どのぐらいが良いかも考えましょう。
これを考えるだけでも、結構職場を絞れると思います。
自分の場合、人前でのレクが苦手な為、デイサービス等は向いてません。
身体介助は多すぎない方が良いので、有料老人ホームに落ち着いてます。
小規模施設で落ち着いて働きたいなら、グループホーム等とも絞れます。
⇒【介護施設と訪問介護】介護士で働くならどっち?
「レク」と「介助」、この2つは自分の適性を考えるうえで最初のとっかかりとなると思います。
こんな感じで、その人に合った職場というものが存在します。
自分に合った職場で働くのが長く働くコツであり、やりがいや魅力に気付く為の近道ですね。
仕事の質が合っている職場を選ぶ
細かな事を言うと、施設毎に介護の質も結構違います。
利用者の扱いが酷い施設は論外として、細かな考え方やルール等ですね。
この介護の質が「自分の自然な姿」に近い介護事業所が、その人に向いている職場です。
レベルの高い職場でのスキルアップも大事ですが、あまりにレベルが離れすぎてても辛いです。
職場見学などを行い、確かめてみると良いですね。
「転職サイトのコンサルタント」に相談する
特に未経験者の場合、全てを自分で判断するのは困難です。
経験者であっても、働いたことのない施設形態は不安だと思います。
そんな時は、転職サイトのアドバイザーに相談すると有益な話が聞けますよ。
介護系のサービスなら、未経験者へのアドバイスにも長けてますし、内部情報にも強いです。
相談が自己分析に繋がる事もあるので、活用してみてはいかがでしょう?
介護系サイトですと、「きらケア介護求人」がマッチング重視でオススメ。
無料で利用できますし、職場見学や細かな調整にも協力してくれます。
情報収集にオススメな介護書籍
介護転職では、サービスや施設の特徴を理解し、自分がしたい介護を考えましょう。
もっと介護の仕事を知りたい方は、下記書籍を参考にしてみて下さい。
各施設の特徴など、未経験者向けに丁寧に解説しています。
まとめ
今回は、「介護士の向き不向きと適性」についてお話ししました。
現場の介護士も、自分は向いてると思って働いてる人は少ないですよ。
けれど、そのぐらいの謙虚さや慎重さが介護には大事かなと思ってもいます。
私なんかも介護士の面白さは、何年も働いてようやく分かってきました。
もし少しでもその気があるのなら、介護に挑戦してみてはいかがでしょう?
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